ネコの病気    猫の肺炎|猫風邪をこじらせると、ここまで来ます

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猫の肺炎|猫風邪をこじらせると、ここまで来ます
猫の肺炎
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の肺炎|猫風邪をこじらせると、ここまで来ます」です。ではどうぞ!

くしゃみと鼻水が、なかなか治らない。

そのうち咳が出はじめ、食べなくなってきた。

触ると、体が熱い。

猫風邪だと思っていたものが、肺まで届いていることがあります。肺炎は、そこまで進んだ状態です。

結論

肺炎は肺そのものに炎症が起こる病気です。猫の肺炎の主な原因には、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、真菌性肺炎、原虫性肺炎、誤嚥性(吸入性)肺炎、特発性間質性肺炎などがあります。ウイルス性肺炎は、細菌感染が伴うことで肺炎症状をあらわすことが多いとされています。症状としては浅く速い呼吸と咳の呼吸器症状がみられ、発熱や食欲の低下がみられることもあり、重症化すると呼吸困難になり命に関わります。診断では聴診で肺の異常音が聞き取れる場合があり、レントゲン検査で肺が炎症により白くなっていないか、肺のどの部分に異常があるかを確認します。血液検査では炎症の値を確認します。治療法は原因に応じた投薬、点滴、保温、保湿、酸素吸入などで、適切な治療を受ければ、ほとんどの猫は回復が期待できます。

この記事でわかること

  • 肺そのものが、炎症を起こします
  • 猫風邪から、進むことがあります
  • 誤嚥から起こることもあります
  • 熱が出るのが、手がかりです
  • 診断は、レントゲンと血液検査
  • 治療は、原因に応じて選びます
  • 支える治療も、大事です
  • 予後は、比較的良いものです

肺そのものが、炎症を起こします

まず、どこで何が起きているのかから。

空気を入れる袋が、傷みます

肺の中には空気を入れる小さな袋がたくさんあります。

そこで、酸素が血液に取り込まれます。

肺炎では、この袋やそのまわりに炎症が起こります。

炎症が起きた場所は、酸素を取り込めなくなります。

だから、呼吸が速くなります

浅く速い呼吸この病気の代表的な症状です。

使える肺が減ったぶん、回数で補おうとします。

安静時呼吸数を数えると、はっきり増えています。

咳も、出ます

咳の呼吸器症状もみられます。

猫の咳は、毛玉を吐こうとしている姿に似ています。

体を低くして、首を伸ばし、何も出てこない——

それが、咳の姿勢です。

「毛玉を吐こうとしている」と見えるもの咳のことがあります。

猫風邪から、進むことがあります

猫風邪からの道すじ
こじらせると、下へ降ります。

いちばん多い入り口です。

上から下へ、降りていきます

くしゃみと鼻水から始まった感染が、

のど、気管支、そして肺へと降りていくことがあります。

鼻炎治りきらないまま長引いたとき、

その先に肺炎があります。

ウイルスに、細菌が乗ります

ウイルス性肺炎は、細菌感染が伴うことで肺炎症状をあらわすことが多いとされています。

ウイルスが粘膜を傷つけ、そこに細菌が入り込む——

この二段構えで、重くなっていきます。

だから、抗生物質が使われます。

子猫と、体力の落ちた猫で多いのです

子猫は、免疫がまだ十分ではありません。

高齢の猫や、持病のある猫でも進みやすくなります。

保護したばかりの子猫が、数日で急変することがあります。

くしゃみが続くうちに、診てもらってください。

子猫では、体が小さいぶん余力もありません。

大人の猫なら耐えられる状態でも、子猫では一気に進むことがあります。

こんなときは、こじらせを疑ってください

  • くしゃみや鼻水が、二週間以上続いている
  • いったんよくなったのに、また悪くなった
  • 咳が、出はじめた
  • 呼吸が、前より速い
  • 食欲が落ちてきた
  • 触ると、体が熱い

猫風邪の治療中でも、こうした変化があれば伝えてください。

薬を変える理由になります。

誤嚥から起こることもあります

誤嚥しやすい場面
介護の場面で、起こります。

もうひとつの入り口です。

食べ物が、気管に入ります

誤嚥性(吸入性)肺炎食べ物や液体が気管に入って起こる肺炎です。

本来、食道へ行くはずのものが、気管に入ってしまうのです。

そこから、肺で炎症が起こります。

入ったものそのものの刺激と、

一緒に入った細菌の両方が肺を傷めます。

介護の場面で、起こりやすくなります

飲み込む力が落ちている猫では、誤嚥が起こりやすくなります。

三叉神経麻痺口が閉じられない猫や、

食道が広がって動かない猫では、とくに注意が要ります。

強制給餌をしているときも同じです。

むせた回数を、覚えておいてください

  • 食べているときに、むせた
  • 食後に、鼻から出てきた
  • 飲ませたあとに、咳き込んだ
  • そのあと、呼吸が速くなった
  • 翌日、元気がない
  • 熱っぽくなってきた

誤嚥性肺炎は、時間がたってから症状が出ます。

「いつむせたか」を伝えられると、診断が早くなります。

だから、姿勢が大事なのです

上体を起こして食べさせる。

一度に多く入れない。

飲み込むのを、確かめながら進める。

食後もしばらく、立たせておく。

これらは、誤嚥性肺炎を防ぐための工夫です。

麻酔のあとにも、注意が要ります

麻酔から覚めた直後飲み込む反射が戻りきっていないことがあります。

「いつから食べさせてよいか」を確かめてからあげてください。

早すぎる食事が、誤嚥につながることがあります。

熱が出るのが、手がかりです

ほかの呼吸器の病気との違いです。

全身の症状が、加わります

発熱や食欲の低下がみられることもあります。

感染が背景にあるから、熱が出るのです。

心臓が原因の呼吸困難では、熱は出ません。

この違いが、見分けの助けになります。

急に、元気がなくなります

食べなくなる、動かなくなる、隠れる——

数日のうちに、はっきり変わることがあります。

「呼吸が速くて、熱があって、食べない」——

この組み合わせは、その日のうちに受診してください。

喘息とも、区別します

猫の喘息でも咳が出ます。

同じ「咳」でも、熱と経過で見分けがつきます
肺炎 喘息
出ることが多い 出ない
経過 数日で、急に進むことが多い 長期的に、くり返す
食欲 落ちることが多い 発作時以外は、ふつう
背景 感染や誤嚥 アレルギー体質
治療 抗生物質など、原因に応じた薬 炎症を抑えるステロイド

診断は、レントゲンと血液検査

どうやって確かめるのかです。

聴診で、音を聞きます

聴診で肺の異常音が聞き取れる場合があります。

湿った音や、ざらついた音が手がかりになります。

器具も麻酔も要らず、その場でできることです。

レントゲンで、白くなっていないか見ます

レントゲン検査で肺が炎症により白くなっていないか、肺のどの部分に異常があるかを確認します。

健康な肺は、レントゲンで黒く写ります。

空気が入っているからです。

炎症で液体が入ると、そこが白くなります。

撮るのが難しいこともあります

呼吸が苦しい猫を押さえて撮影するのはそれ自体が危険です。

だから、まず酸素を吸わせて落ち着かせます。

撮影は、そのあとになることがあります。

「なぜすぐ撮らないのか」——それには、こういう理由があります。

どこが白いかも、意味を持ちます

肺のどの部分に異常があるかを見ることには意味があります。

誤嚥性肺炎では、特定の場所に出やすいものです。

広がり方から、原因の見当がつくことがあります。

血液検査で、炎症を見ます

血液検査では炎症の値を確認します。

白血球の数や、炎症を示す数値を見ます。

全身の状態も、あわせて確かめられます。

⚠ この組み合わせは、その日のうちに

呼吸が速く、浅い。

咳が出ている。

触ると、体が熱い。

食欲がなく、動かない。

重症化すると呼吸困難になり、命に関わります。

治療は、原因に応じて選びます

原因の種類
入り口が、いくつもあります。

治療法は原因に応じた投薬が中心になります。

細菌なら、抗生物質です

細菌性肺炎や、

ウイルスに細菌が乗った場合には抗生物質が使われます。

決められた期間、続けてください。

途中でやめると、ぶり返します。

ウイルスなら、支えながら待ちます

ウイルスそのものを叩く薬は、限られています。

だから、体を支えながら回復を待つことになります。

二次的な細菌感染を防ぐため、抗生物質を併用することも多くなります。

誤嚥なら、防ぐことも治療です

誤嚥性肺炎では、もう一度誤嚥させないことが治療の一部です。

食べさせ方を変える、姿勢を変える——

場合によっては、チューブでの給餌を考えることもあります。

くり返せば、そのたびに肺が傷みます。

一度で終わらせることに、大きな意味があります。

入院になることもあります

同じ肺炎でも、呼吸と食欲の状態で進め方が変わります
状態 進め方
元気があり、食べている 通院で、飲み薬を続ける
呼吸が速い 酸素を吸わせながら、入院で管理する
食べられない 点滴で支えながら、治療を進める
誤嚥が背景 食べさせ方から見直す
よくなってきたら 飲み薬に切り替え、家で続ける

「入院しますか」と聞かれたら、呼吸と食欲の話だと思ってください。

支える治療も、大事です

薬だけではありません。

酸素を、入れます

酸素吸入治療のひとつとして挙げられています。

使える肺が減っているぶん、濃い酸素を吸わせて補います。

呼吸が苦しいときは、まずこれから始まります。

点滴と、保温と、保湿

点滴、保温、保湿も治療に含まれます。

食べられなければ、点滴で支えます。

熱が下がったあとの低体温にも気をつけます。

空気が乾いていると、痰が固まりやすくなります。

だから、湿度も治療の一部になります。

ネブライザーという霧を吸わせる処置が行われることもあります。

気道をうるおして、痰を出しやすくするためです。

家でできること

  • 指示された薬を、最後まで続ける
  • 安静時呼吸数を、毎日数える
  • 暖かく、乾燥しすぎない部屋に置く
  • 食べる量と、水分を記録する
  • においの強い食事で、食欲を助ける
  • ほかの猫と、しばらく分ける

感染性の場合、同居猫にうつることがあります。

食器を分け、手を洗ってから次の猫に触ってください。

予後は、比較的良いものです

早さで変わること
早ければ、戻ります。

ここは、安心してよいところです。

多くは、回復が期待できます

適切な治療を受ければ、ほとんどの猫は回復が期待できます。

慢性的に続く病気ではありません。

治療しきれば、元の暮らしに戻れます。

ただし、遅れれば厳しくなります

重症化すると呼吸困難になり、命に関わります。

「そのうち治るだろう」で待った日数が、

そのまま結果に響きます。

早さが、この病気でも効きます。

よくなってきた印

呼吸数がいちばん早く動くので、毎日測ると経過が見えます
見るところ よくなっている印
呼吸数 じわじわ減ってくる
食欲 自分から食べるようになる
体温 熱が引いて、耳が熱くなくなる
回数が減ってくる
ふるまい また高いところへ登り始める

数字で見えると、治療を続ける気持ちも保ちやすくなります。

再発を防ぐこと

誤嚥が原因なら、食べさせ方を見直します。

猫風邪が背景なら、ヘルペスの再燃を減らす暮らしを考えます。

もとを整えることが、次を防ぎます。

一度肺炎を起こした猫では、呼吸数を測る習慣を続けてください。

次にまた増えてきたとき、早く気づけます。

🩺 待たないでほしい場面

「くしゃみくらい」で様子を見ているあいだに、肺まで届くことがあります。

とくに子猫では、数日で急変します。

呼吸が速くなったら、その時点で受診してください。

この記事の要点

原因は細菌性、ウイルス性、真菌性、原虫性、誤嚥性、特発性間質性などがあります。

症状は浅く速い呼吸と咳。発熱や食欲の低下がみられることもあります。

診断は聴診、レントゲン(肺が白くなる)、血液検査(炎症の値)で行います。

治療は原因に応じた投薬、点滴、保温、保湿、酸素吸入。適切な治療でほとんどの猫は回復が期待できます。

Q. 肺炎とは、どんな病気ですか?

A. 肺そのものに炎症が起こる病気です。炎症が起きた場所では酸素を取り込めなくなるため、呼吸が浅く速くなります。

Q. どんな原因がありますか?

A. 細菌性、ウイルス性、真菌性、原虫性、誤嚥性(吸入性)、特発性間質性などがあります。

Q. 猫風邪から進みますか?

A. 進むことがあります。ウイルス性肺炎は、細菌感染が伴うことで肺炎症状をあらわすことが多いとされています。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 浅く速い呼吸と、咳です。発熱や食欲の低下がみられることもあり、重症化すると呼吸困難になり命に関わります。

Q. 喘息と、どう見分けますか?

A. 熱と経過です。肺炎では熱が出て、数日で急に進むことが多いものです。喘息は熱が出ず、長期的にくり返します。

Q. 誤嚥性肺炎とは何ですか?

A. 食べ物や液体が気管に入って起こる肺炎です。飲み込む力が落ちている猫や、強制給餌をしている場合に起こりやすくなります。

Q. 誤嚥は、防げますか?

A. 防げる場面が多い肺炎です。上体を起こして食べさせ、一度に多く入れず、食後もしばらく立たせておいてください。

Q. 麻酔のあとも注意が要りますか?

A. 必要です。覚めた直後は飲み込む反射が戻りきっていないことがあります。いつから食べさせてよいかを確かめてください。

Q. どうやって診断しますか?

A. 聴診で肺の異常音を聞き、レントゲンで肺が白くなっていないかを確認します。血液検査では炎症の値を確認します。

Q. なぜレントゲンで白く写るのですか?

A. 健康な肺は空気が入っているため、黒く写ります。炎症で液体が入ると、その部分が白くなります。

Q. 治療はどうしますか?

A. 原因に応じた投薬、点滴、保温、保湿、酸素吸入などです。細菌がからんでいれば、抗生物質を使います。

Q. 薬は、途中でやめてよいですか?

A. やめないでください。決められた期間続けないと、ぶり返すことがあります。

Q. 治りますか?

A. 適切な治療を受ければ、ほとんどの猫は回復が期待できます。慢性的に続く病気ではありません。

Q. ほかの猫にうつりますか?

A. 感染性の場合、うつることがあります。食器を分け、手を洗ってから次の猫に触ってください。

Q. 家でできることは?

A. 薬を続け、呼吸数を毎日数えることです。暖かく乾燥しすぎない部屋に置き、食べた量と水分を記録してください。

Q. よくなってきたか、どう分かりますか?

A. 呼吸数がいちばん早く動きます。食欲が戻り、熱が引き、また高いところへ登り始めれば回復してきている印です。

Q. 入院になりますか?

A. 呼吸と食欲の状態で決まります。呼吸が速ければ酸素を吸わせながらの管理が必要になり、食べられなければ点滴で支えることになります。

まとめ|くしゃみが続くうちに、診てもらってください

猫の肺炎は、いくつもの入り口から起こります。

いちばん多いのは猫風邪をこじらせる道です。

くしゃみと鼻水から始まり、咳が出て、やがて肺まで届きます。

もうひとつが誤嚥です。

こちらは、食べさせ方で防げることが多いものです。

見分ける手がかりはです。

呼吸が速くて、熱があって、食べない——

この組み合わせなら、その日のうちに動いてください。

そして、この病気は治ります。適切な治療を受ければ、ほとんどの猫は回復が期待できます。

今日できる3つ

  • 1寝ている猫の呼吸数を、15秒数えて4倍する
  • 2耳や足先を触って、熱くないか確かめる
  • 3強制給餌をしているなら、上体を起こす姿勢に変える

肺炎は、早く治療すれば戻る病気です。「そのうち治る」で待った日数が、結果に響きます。

モフ@ペット好き

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