ネコの病気    猫の股関節形成不全|症状が出るのは、三割ほどです

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猫の股関節形成不全|症状が出るのは、三割ほどです
猫の股関節形成不全
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の股関節形成不全|症状が出るのは、三割ほどです」です。ではどうぞ!

持っている猫は、少なくありません。

けれど、そのうち症状が出るのは三割ほど——

裏を返せば、気づいたときにはかなり進んでいるということです。

だから、歩き方を見ておいてください。

結論

股関節形成不全とは股関節の形がうまく育たず、太ももの骨の先が、骨盤の受け皿にきちんとはまらない状態です。過去に行われた調査結果によると、股関節形成不全症の有病率は6.6〜32%です。そして、股関節形成不全症や骨関節炎を抱えている猫のうち、行動の変化といった明白な徴候を示すものは14〜33%程度と推計されます。つまり、運動器系の症状が現れた時点で、病状がかなり進行していると考えられます。特に、ペルシャ、メインクーン、ヒマラヤンでは遺伝的に発症する可能性が高いといわれています。主に遺伝的要因によって発症するとされますが(約70%)、発生の起因となる遺伝子が特定されているわけではありません。また、成長期の偏った栄養や運動、肥満など環境要因もその発症に関与しているといわれています(約30%)。跳ねるような歩き方や、腰を振るように歩く(モンローウォーク)、階段の登り降りを嫌がるなどの特徴的な行動がみられたら、疑ってよいかもしれません。診断はレントゲン検査でほぼ行われますが、うまく映らない場合があり診断が困難なこともあるため、断層撮影や磁気共鳴画像検査などを使用して診断する動物病院もあります。症状が軽い場合には、痛みを抑えるために薬を投与したり、体重管理を行なったりといった内科的治療が行われます。症状が重く、内科的治療では難しいと診断された場合には、大腿骨頭切除術といった外科的治療が行なわれることがあります。

この記事でわかること

  • 受け皿に、はまりません
  • 三割ほどしか、出ません
  • 腰を振るように、歩きます
  • 生まれつきが、七割です
  • レントゲン検査で調べます
  • 軽ければ、薬と体重管理です
  • 重ければ、手術もあります
  • 関節症へ、つながります

受け皿に、はまりません

まず、何が起きているのかから。

股関節は、球と受け皿です

太ももの骨の先が、丸い球の形をしています。

それが、骨盤側の受け皿にはまって動きます。

だから、後ろ足は自由に動かせます。

その形が、うまく育ちません

受け皿が浅い、球の形がずれている——

そうなると、しっかりはまらなくなります。

それが、股関節形成不全です。

ぐらつけば、こすれます

はまりが浅ければ、動くたびにぐらつきます。

ぐらつけば、軟骨がすり減っていきます。

そこから、関節の炎症が始まります。

犬でよく知られた病気です

大型犬では、よく知られています。

けれど猫にも、確かに起こります。

猫では見落とされやすいのが、この病気の難しいところです。

三割ほどしか、出ません

どれくらいの猫が持っているか
多くは、出ません。

この記事でいちばん伝えたい数字です。

持っている猫は、少なくありません

過去に行われた調査結果によると、股関節形成不全症の有病率は6.6〜32%です。

調査によって、幅があります。

けれど、決して珍しい病気ではありません。

でも、症状は出ません

股関節形成不全症や骨関節炎を抱えている猫のうち、行動の変化といった明白な徴候を示すものは14〜33%程度と推計されます。

持っていても、多くは見た目に出ない

ということです。

だから、出たときには進んでいます

運動器系の症状が現れた時点で、病状がかなり進行していると考えられます。

これが、この病気のいちばん怖いところです。

「歩き方がおかしい」で気づいたときには、もう関節が傷んでいます。

猫は、痛みを隠します

猫は、痛みを表に出しません。

動かないことで、痛みを避けます。

だから「おとなしい子」で済まされてしまうことがあります。

数字はいずれも幅があり、調査によって異なります
数字 意味
6.6〜32% 股関節形成不全症の有病率
14〜33% そのうち、明白な徴候を示す割合
約70% 遺伝的要因が占めるとされる割合
約30% 環境的要因が占めるとされる割合
症状が出たら かなり進行していると考えられる

腰を振るように、歩きます

歩き方に出るサイン
腰を、見てください。

気づけるサインです。

モンローウォークと呼ばれます

腰を振るように歩く——

これが、モンローウォークと呼ばれる歩き方です。

後ろ足の付け根が安定しないため、腰が左右に揺れます。

跳ねるようにも、歩きます

跳ねるような歩き方も、特徴です。

後ろ足をそろえて、うさぎのように動かします。

片側ずつ動かすと痛いからです。

階段を、嫌がります

階段の登り降りを嫌がるのも

よく挙げられるサインです。

上下の動きでは、股関節に体重がかかります。

だから、避けるようになります。

動画に、撮っておいてください

診察室では、緊張して普通に歩きません。

家で歩いている様子を、後ろから撮っておいてください。

腰の揺れは、後ろから見ると分かりやすいものです。

  • 腰を左右に振るように歩く
  • 後ろ足をそろえて、跳ねるように歩く
  • 階段の登り降りを嫌がる
  • 高い所へ、登らなくなった
  • 後ろ足の筋肉が、細くなってきた
  • 触られるのを、嫌がる場所がある

この中の一つでもあれば、相談してみてください。

生まれつきが、七割です

原因の割合
生まれつきが、土台です。

原因の話です。

三つの猫種で、多いとされています

特に、ペルシャ、メインクーン、ヒマラヤンでは遺伝的に発症する可能性が高い

いわれています。

体の大きな猫種や、体格に特徴のある猫種が並んでいます。

遺伝子は、特定されていません

主に遺伝的要因によって発症するとされますが、発生の起因となる遺伝子が特定されているわけではありません。

つまり、遺伝子検査で先回りすることはできません。

だから、歩き方を見るしかないのです。

残りの三割は、変えられます

成長期の偏った栄養や運動、肥満など環境要因もその発症に関与しているといわれています。

ここは、飼い主が手を出せる部分です。

子猫のうちの食事と、体重——

その二つが、後の膝や腰を守ります。

太らせないでください

体が重ければ、関節にかかる力が増えます。

もともと浅い受け皿なら、なおさらです。

ただし、急な減量は別の病気を招きます。

減らし方は、必ず相談して決めてください。

⚠ 相談してみてください

腰を振るように歩いている。

後ろ足をそろえて、跳ねるように歩く。

階段の登り降りを、嫌がるようになった。

高い所へ、登らなくなった。

症状が出た時点で、かなり進んでいると考えられます。

レントゲン検査で調べます

診断と治療の流れ
重さで、変わります。

診断の進め方です。

画像で、はまり具合を見ます

診断はレントゲン検査でほぼ行われます。

受け皿の浅さや、球の位置——

それを、画像で確かめます。

関節がどれだけ傷んでいるかも、同時に分かります。

うまく映らないことがあります

レントゲン検査ではうまく映らない場合があり、診断が困難なこともあります。

そのため、断層撮影や磁気共鳴画像検査などを使用して診断する動物病院もあります。

猫は体が小さく、姿勢を整えるのも簡単ではありません。

ほかの原因とも、区別します

後ろ足がおかしい原因は、ほかにもあります。

膝蓋骨脱臼や、

骨軟骨異形成症でも、

似た歩き方になります。

だから、画像で確かめる意味があります。

両側を、見てもらってください

片側だけとは限りません。

両方の股関節に起きていることもあります。

症状のない側も、確かめておいてください。

診断はレントゲン検査でほぼ行われますが、困難なこともあります
調べること 分かること
歩き方の観察 腰の振れ方と、跛行の出方
触診 痛みの場所と、動かせる範囲
レントゲン検査 受け皿の浅さと、関節の傷み具合
断層撮影など 映りにくいときの、より詳しい形
反対側の股関節 両側に起きていないかどうか

軽ければ、薬と体重管理です

治療の考え方です。

痛みを、抑えます

症状が軽い場合には、痛みを抑えるために薬を投与したり、体重管理を行なったりといった内科的治療が行われます。

形そのものを、薬で治すことはできません。

けれど、痛みを抑えれば動けるようになります。

動けることが、大事です

痛くて動かないと、筋肉が落ちていきます。

筋肉が落ちれば、関節はさらに不安定になります。

だから、痛みを取ることには意味があります。

環境も、変えてください

滑る床では、後ろ足が開いてしまいます。

マットを敷き、爪を短く保ってください。

高い所への段差は、分けてあげてください。

トイレの縁も、またぎやすい高さにしてください。

人の薬は、使わないでください

人用の痛み止めは、猫には毒になります。

少量でも、命に関わります。

必ず、猫用に処方されたものを使ってください。

家でできることを、並べます

  • フローリングに、マットやカーペットを敷く
  • 爪を短く保ち、後ろ足が滑らないようにする
  • 高い所へは、段差を分けて登れるようにする
  • トイレの縁を、またぎやすい高さにする
  • 寝床を、暖かく柔らかい場所に置く
  • 体重を、月に一度はかって記録する

どれも、股関節にかかる力を減らすためです。

形そのものは変えられませんが、負担は減らせます
場面 工夫のしかた
マットを敷き、後ろ足が開かないようにする
段差 ひと跳びを、二段に分ける
トイレ 縁の低いものに替える
食事 体重が増えないよう、量を決めておく
寝床 暖かい場所にすると、動きやすくなる

重ければ、手術もあります

進んだ場合のことです。

大腿骨頭切除術という方法があります

症状が重く、内科的治療では難しいと診断された場合には、大腿骨頭切除術といった外科的治療が行なわれることがあります。

はまらない球の部分を取り除く手術です。

こすれる場所をなくすことで、痛みを取ります。

猫では、まだ分からないことが多い病気です

猫の股関節形成不全は、まだ治療方法も確立されていません。

難しい手術になる可能性が高いため、外科手術が治療方法の選択の一つになるかは、まだ不明な点が多いのが現状です。

だからこそ、内科での管理が大切になります。

よく相談して、決めてください

猫の体重や年齢、痛みの強さ——

すべてを見て、判断されます。

整形外科を得意とする病院を紹介してもらう方法もあります。

術後は、動かす練習が要ります

取り除いたあとは、周りの組織が支えます。

だから、少しずつ使わせることが大切です。

どう動かすかは、必ず指示に従ってください。

関節症へ、つながります

長い目で見たときの話です。

ぐらつきは、軟骨を削ります

はまりが浅いまま動き続ければ、軟骨はすり減っていきます。

股関節形成不全症や骨関節炎

並べて語られるのは、そのためです。

変形性関節症になります

変形性関節症

高齢の猫のほとんどが持つ病気です。

股関節に問題があれば、そこから進みやすくなります。

若いうちの体重管理が、後々に効いてきます。

なりやすい猫種なら、見てもらってください

ペルシャ、メインクーン、ヒマラヤン——

この猫種なら、症状がなくても一度診てもらう意味があります。

症状が出るのは三割ほどだから、

待っていては手遅れになりかねません。

家で、続けてほしいこと

  • 後ろから歩く様子を、ときどき動画に撮る
  • 階段や高い所を、避けていないか見る
  • 体重を、月に一度はかって記録する
  • 床にマットを敷き、爪を短く保つ
  • 高い所への段差を、分けておく
  • なりやすい猫種なら、定期的に診てもらう

動画を並べると、変わってきたかどうかが分かります。

子猫のうちから、始めてください

環境的要因は、成長期に関わってきます。

偏った食事をさせず、太らせない——

それが、いちばん確かな手です。

諦めなくて大丈夫です

形そのものは、変えられません。

けれど痛みを抑え、体重を保ち、床を滑らなくするだけでも暮らしは変わります。

できることは、思ったより多くあります。

🩺 後ろから、撮ってきてください

「腰を振るように歩く」——

それが、この病気らしい歩き方です。

後ろから撮った動画を、持ってきてください。

症状が出た時点で、かなり進んでいると考えられます。

この記事の要点

有病率は6.6〜32%ですが、明白な徴候を示すのは14〜33%程度と推計されます。

症状が現れた時点で、かなり進行していると考えられます。

ペルシャ、メインクーン、ヒマラヤンでは遺伝的に発症する可能性が高いとされています。

軽ければ薬と体重管理、重ければ大腿骨頭切除術が行われることがあります。

Q. 股関節形成不全とは、どんな病気ですか?

A. 股関節の形がうまく育たず、太ももの骨の先が骨盤の受け皿にきちんとはまらない状態です。

Q. どれくらいの猫が持っていますか?

A. 過去の調査では、有病率は6.6〜32%とされています。調査によって、幅があります。

Q. 持っていれば、必ず症状が出ますか?

A. 明白な徴候を示すものは、14〜33%程度と推計されます。持っていても、多くは見た目に出ません。

Q. 症状が出たら、どういう状態ですか?

A. 運動器系の症状が現れた時点で、かなり進行していると考えられます。

Q. どんな歩き方になりますか?

A. 腰を振るように歩く「モンローウォーク」や、跳ねるような歩き方が特徴です。

Q. ほかに、気づけるサインはありますか?

A. 階段の登り降りを嫌がるようになります。高い所へ登らなくなることもあります。

Q. なりやすい猫種はありますか?

A. ペルシャ、メインクーン、ヒマラヤンでは遺伝的に発症する可能性が高いといわれています。

Q. 遺伝が原因ですか?

A. 主に遺伝的要因によって発症するとされ、その割合は約70%とされています。

Q. 遺伝子検査で分かりますか?

A. 発生の起因となる遺伝子は、特定されているわけではありません。

Q. 環境も関係しますか?

A. 成長期の偏った栄養や運動、肥満などの環境要因も関与しているといわれています。

Q. どうやって診断しますか?

A. 診断はレントゲン検査でほぼ行われます。うまく映らず、困難なこともあります。

Q. レントゲンで分からないときは?

A. 断層撮影や磁気共鳴画像検査などを使用して診断する動物病院もあります。

Q. 治療はどうしますか?

A. 症状が軽ければ、痛みを抑える薬と体重管理といった内科的治療が行われます。

Q. 手術になるのは、どんなときですか?

A. 症状が重く、内科的治療では難しいと診断された場合に、大腿骨頭切除術が行われることがあります。

Q. 家では何をすればよいですか?

A. 体重を増やさないことと、床を滑らなくすることです。高い所への段差も、分けてあげてください。

まとめ|出ないうちに、見てもらってください

この病気を持つ猫は、少なくありません。

けれど、症状が出るのは三割ほどです。

だから「うちの子は元気だから大丈夫」とは

言い切れません。

そして、症状が出た時点でかなり進んでいると考えられます。

腰を振るように歩いていないか。

階段を、嫌がっていないか。

後ろから、歩く様子を見てください。

気づけるのは、いつも一緒にいる人だけです。

今日できる3つ

  • 1後ろから歩く様子を、動画に撮る
  • 2体重をはかって、記録を始める
  • 3なりやすい猫種なら、健康診断で股関節を診てもらう

環境的要因は、三割を占めるといわれています。そこは、変えられる部分です。

モフ@ペット好き

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