

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の変形性関節症|十二歳の九割が、持っています」です。ではどうぞ!
高いところへ、登らなくなった。
よく寝るようになった。
「年をとったな」と思っていた——
それは、痛みかもしれません。12歳を超えると、90%以上の猫に関節の変化が見られると報告されています。そして猫は、痛みを見せません。
結論
変形性関節症とは関節の軟骨がすり減り、骨が変形して痛みが出る状態です。12歳以上の猫の大半で認められるという報告があり、5〜10歳では56%、12歳を超えると90%以上の猫がこの病気にかかっているといわれています。猫は痛みを表現することが犬に比べて少ないため、気付かない場合が多い病気です。また、初期にはあまり症状を示さず、加齢に伴ってゆっくりと進行することが多く、目に見える症状も徐々に表れるため、年のせいで活動性が低下してきたと思われていることが多い疾患です。ジャンプできなくなる、高いところから飛び降りられない、あまり動かない、よく眠るなど、一見すると加齢による生理現象が、実は変形性関節症に起因する場合があるため注意が必要です。目立った症状がない猫でも、12歳以上の猫の90%にレントゲンでわかる関節の変化(骨棘や骨増生)がみられたという報告もあります。治療では、体重管理により関節への負荷を軽くし、動きにくさを軽減します。関節に負担をかけない環境づくりが重要とされ、体重管理と適度な運動が予防と治療の重要な要素とされています。
この記事でわかること
- ✓十二歳の、九割以上です
- ✓猫は、痛みを見せません
- ✓「年のせい」に、見えてしまいます
- ✓ジャンプで、気づけます
- ✓レントゲンで、確かめます
- ✓体重を、減らしてください
- ✓環境を、変えてください
- ✓薬で、痛みを取れます
十二歳の、九割以上です

まず、驚くような数字から。
十二歳を超えると、九割です
12歳を超えると90%以上の猫がこの病気にかかっているといわれています。
十のうち九ということです。
「うちの子は違う」とは、言いにくい数字です。
中年期でも、半数を超えます
5〜10歳では56%と報告されています。
まだ若いと思っている年齢でも、半分以上が持っているのです。
高齢だけの病気ではありません。
症状がなくても、変化はあります
目立った症状がない猫でも、12歳以上の猫の90%にレントゲンでわかる関節の変化(骨棘や骨増生)がみられたという報告もあります。
元気に見えていても、関節はすでに変わっているということです。
だから、疑ってほしいのです
「うちの子は元気だから」——
その元気さは、痛みを隠しているだけかもしれません。
数字がそれを教えてくれています。
高齢の猫を飼っているなら、持っていると考えて動くほうが自然です。
そのくらい、ありふれた病気です。
猫は、痛みを見せません
見逃される、いちばんの理由です。
犬に比べて、表現しないのです
猫は痛みを表現することが犬に比べて少ないため、気付かない場合が多いとされています。
犬なら、痛ければ鳴きます。
足を引きずり、きゃんと声を上げます。
猫は、それをしません。
代わりに、動かなくなります
猫の痛みの表現は、「静かになること」です。
動かない、寝てばかりいる、遊ばない——
それが、痛みのサインなのです。
けれど、それは「おとなしくなった」に見えます。
野生の名残でもあります
弱みを見せれば、狙われる——
その本能が、いまも残っています。
だから、痛くても平気なふりをします。
飼い主の前でも、隠してしまいます。
だから、行動で見つけてください
鳴かないから痛くない、ではありません。
できなくなったことを、探してください。
それが、いちばん確かな手がかりです。
「年のせい」に、見えてしまいます

もうひとつの、見逃しの理由です。
ゆっくり、進んでいきます
初期にはあまり症状を示さず、加齢に伴ってゆっくりと進行することが多く、目に見える症状も徐々に表れます。
毎日見ていると、変化に気づけません。
だから、年のせいだと思われます
年のせいで活動性が低下してきたと思われていることが多い疾患です。
「もう歳だから、こんなものかな」——
そう受け取られて、そのまま過ぎていきます。
けれど、痛みは取れます
もし痛みが原因なら、取り除くことができます。
また動けるようになる猫がいます。
「年だから仕方ない」で終わらせるのは、もったいないことです。
何歳から気にすればよいでしょうか
5〜10歳でも、56%という数字があります。
七歳を過ぎたら、意識してみてください。
「まだ若いから」は、通用しません。
ジャンプで、気づけます

家庭で気づける、具体的なサインです。
高いところへ、登らなくなります
ジャンプできなくなる、高いところから飛び降りられないという変化が
挙げられています。
前は乗っていた場所に、乗らなくなった——
それが、いちばん分かりやすいサインです。
降りるときに、ためらいます
登れても、降りるのがつらいことがあります。
着地の衝撃が、関節に響くからです。
降りる前に、じっと考えているなら
それも手がかりになります。
段階を、踏むようになります
一気に跳ばず、途中の椅子を経由する——
その工夫は、猫なりの対処です。
気づいてあげてください。
そこに、踏み台を置いてあげてください。
毛づくろいも、減ります
体をねじる姿勢が、つらくなります。
背中や腰の毛が、ぼさぼさになる——
それも、関節の痛みのサインです。
- 高い所へ、登らなくなった
- 降りるときに、ためらう
- 遊ばなくなり、よく眠る
- 背中や腰の毛が、乱れている
- トイレのふちを、またぎにくそう
- 抱っこや、撫でられるのを嫌がる
二つ以上あれば、一度相談してみてください。
できていたことを、書き出してください
| 前はできていたこと | いまはどうか |
|---|---|
| タンスの上に登る | 登らなくなっていないか |
| 窓辺へ一気に跳ぶ | 途中を経由していないか |
| 走り回って遊ぶ | すぐやめてしまわないか |
| 背中まで毛づくろい | 届かなくなっていないか |
| トイレをまたぐ | ふちで、つまずいていないか |
数年前の写真や動画があれば、見比べてみてください。
レントゲンで、確かめます
診断の進め方です。
関節の変化が、写ります
レントゲンでわかる関節の変化(骨棘や骨増生)が
見られることがあります。
骨棘とは関節のふちにできる、とげのような出っ張りです。
どこを撮るかも、大事です
猫では、肘、股関節、膝、背骨に
変化が出やすいとされています。
症状から、撮る場所を決めていきます。
症状と、あわせて判断します
画像の変化と、実際の困りごとがつり合わないことがあります。
だから、家での様子を伝えることが大事です。
できなくなったことを、具体的に話してください。
動画が、いちばん伝わります
診察室では、猫は緊張して動きません。
家での歩き方、跳び方を撮ってください。
それが、いちばん確かな情報になります。
跳ぶ瞬間を、横から撮ってみてください。
⚠ 相談してみてください
高い所へ、登らなくなった。
遊ばなくなり、寝てばかりいる。
毛づくろいが、減っている。
触られるのを、嫌がるようになった。
「年のせい」で片づける前に、一度診てもらってください。
体重を、減らしてください
治療の柱のひとつです。
体重が、関節にかかります
体重管理により、関節炎になった関節の負荷を軽くし、動きにくさを軽減します。
体が重ければ、それだけ関節に負担がかかります。
数百グラム減らすだけでも、変わります。
薬より、先に効くことがあります
減量は、いちばん確実な治療でもあります。
そして、副作用がありません。
まず、体重をはかってみてください。
目標の体重も、聞いておいてください。
急に減らさないでください
猫は、絶食に弱い動物です。
食事を急に減らせば、肝臓に脂肪が溜まる病気を招きます。
減量の速さは、必ず病院で相談してください。
運動も、大事です
体重管理と適度な運動が、予防と治療の重要な要素とされています。
動かないと、筋肉が落ちます。
筋肉が落ちれば、関節を支えられなくなります。
痛くない範囲で、遊ばせてください。
受診のときに、伝えてほしいこと
- 登らなくなった場所の、具体的な名前
- いつごろから、そうなったか
- 寝ている時間が、増えていないか
- 毛並みが、乱れてきていないか
- 触ると嫌がる場所があるか
- 体重が、増えていないか
「元気がない」より「タンスに登らなくなった」のほうが
はるかに伝わります。
環境を、変えてください

今日からできることです。
段差を、分けてください
関節に負担をかけない環境づくりが重要と
されています。
一気に跳ばせず、途中に踏み台を置く——
それだけで、負担が大きく減ります。
床を、滑らなくしてください
滑る床では、踏ん張るときに関節がねじれます。
マットやカーペットを敷いてください。
爪を短く保つことも、助けになります。
トイレを、またぎやすくしてください
ふちが高いと、入るのがつらくなります。
粗相の原因が、関節の痛みだったということもあります。
入り口の低いものに、替えてみてください。
寝床も、見直してください
硬い床で寝ていれば、体が痛くなります。
やわらかく、暖かい寝床を用意してください。
暖かさは、関節の痛みを和らげます。
寒い季節に、動きが悪くなる猫もいます。
寝床の場所を、暖かいところへ移してください。
薬で、痛みを取れます
治療の話です。
痛み止めが、使えます
猫にも使える痛み止めがあります。
飲ませると、また動くようになることが
よくあります。
その変化で、痛みだったと分かります。
試しに使ってみて、効果を見ることも
診断のひとつの方法になります。
長く効く注射薬もあります
近年、猫の関節の痛みに対して長期的に作用する注射薬が使われるようになりました。
月に一度の注射で、効果が続くものです。
飲み薬が苦手な猫にも、使いやすい選択肢です。
人の薬は、絶対に使わないでください
人用の痛み止めは、猫には毒になります。
少量でも、命に関わります。
必ず、猫用に処方されたものを使ってください。
三つを、組み合わせます
体重管理、環境づくり、薬——
この三つを併用していきます。
どれかひとつでは、足りません。
| 柱 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 体重管理 | ゆっくり減らす | 関節への負荷が減る |
| 環境づくり | 段差と床を見直す | 今日から変えられる |
| 薬 | 痛み止めや注射薬 | また動けるようになる |
| 適度な運動 | 痛くない範囲で遊ばせる | 筋肉を保てる |
効いているかは、行動で分かります
| 確かめること | 変化の見え方 |
|---|---|
| 登る場所 | また高い所へ、行くようになる |
| 遊ぶ時間 | おもちゃに、反応するようになる |
| 毛並み | 毛づくろいが戻り、整ってくる |
| 寝る時間 | 起きている時間が、増える |
| 性格 | また甘えるようになることがある |
「怒りっぽかったのは、痛かったから」——
そう分かることも、めずらしくありません。
ほかの関節の病気とも、関わります
そこから変形性関節症へ進むことがあります。
若いうちの異常も、後々に効いてきます。
家で、続けてほしいこと
- 月に一度、体重をはかる
- 登れる場所が減っていないか、見る
- 毛づくろいの様子を、確かめる
- 薬を、指示どおり続ける
- 踏み台やマットを、少しずつ増やしていく
- 遊ぶ時間を、少しずつ作る
「できるようになったこと」も、記録してください。
🩺 年ではなく、痛みかもしれません
12歳を超えると、90%以上の猫に関節の変化が見られます。
けれど猫は、痛みを見せません。
だから「年のせい」と思われたまま過ごしていることが多いのです。
治療で、また動けるようになる猫がいます。
この記事の要点
5〜10歳では56%、12歳を超えると90%以上にこの病気が見られるといわれています。
猫は痛みを表現しないため、年のせいで活動性が低下したと思われがちです。
ジャンプしない、飛び降りない、よく眠るといった変化が実は関節の痛みであることがあります。
体重管理と関節に負担をかけない環境づくりが、予防と治療の重要な要素です。
Q. どのくらいの猫がなりますか?
A. 5〜10歳では56%、12歳を超えると90%以上といわれています。
Q. 元気なら、大丈夫ですか?
A. 目立った症状がない猫でも、12歳以上の90%にレントゲンでわかる関節の変化がみられたという報告があります。
Q. 痛がっていないのですが
A. 猫は痛みを表現することが犬に比べて少ないため、気付かない場合が多いのです。
Q. どんなサインが出ますか?
A. ジャンプできなくなる、高いところから飛び降りられない、あまり動かない、よく眠るなどです。
Q. それは年のせいではありませんか?
A. 一見すると加齢による生理現象が、実は変形性関節症に起因する場合があります。
Q. 毛づくろいが減りました
A. 体をねじる姿勢がつらくなっている可能性があります。背中や腰の毛が乱れてきたら、関節の痛みを疑ってください。
Q. 何歳から気にすればよいですか?
A. 5〜10歳でも56%という数字があります。七歳を過ぎたら、意識してみてください。
Q. どうやって診断しますか?
A. レントゲンで、骨棘や骨増生といった関節の変化を確かめます。あわせて、家での様子を伝えてください。
Q. 治療はどうしますか?
A. 体重管理、環境づくり、薬の三つを併用します。
Q. 体重は、関係ありますか?
A. 体重管理により、関節への負荷を軽くし動きにくさを軽減します。
Q. 急に減量してもよいですか?
A. いけません。猫は絶食に弱く、急な減量は肝臓の病気を招きます。速さは必ず相談してください。
Q. 運動させてもよいですか?
A. 体重管理と適度な運動が、予防と治療の重要な要素とされています。痛くない範囲で、遊ばせてください。
Q. 薬はありますか?
A. 猫にも使える痛み止めがあります。近年は、長期的に作用する注射薬も使われるようになりました。
Q. 人の痛み止めは使えますか?
A. 絶対に使わないでください。人用の痛み止めは猫には毒になり、少量でも命に関わります。
Q. 家では何をすればよいですか?
A. 段差を分け、床を滑らなくしてください。トイレのふちを低くし、寝床をやわらかくすることも助けになります。
まとめ|登らなくなった場所を、思い出してください
12歳を超えると、九割以上——
それが、この病気の数字です。
けれど猫は、痛みを見せません。
代わりに、動かなくなります。
そして、それは「年のせい」に見えます。
前は乗っていた場所に、乗らなくなっていませんか。
遊ばなくなり、寝てばかりいませんか。
それは、痛みかもしれません。
そして、痛みなら取ることができます。
今日できる3つ
- 1前は乗っていたのに、乗らなくなった場所を思い出す
- 2高い所へ跳ぶ場所に、途中の踏み台を置く
- 3月に一度、体重をはかって記録する
この病気は、高齢の猫のほとんどが持っています。「年のせい」の中身を、確かめてください。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫の変形性関節症|十二歳の九割が、持っています」でした。
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