ネコの病気    猫の眼球摘出|見た目より、痛みを見てあげてください

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猫の眼球摘出|見た目より、痛みを見てあげてください
猫の眼球摘出
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の眼球摘出|見た目より、痛みを見てあげてください」です。ではどうぞ!

「目を取りましょう」と言われた。

その言葉を聞いたとき、すぐには受け入れられないと思います。

かわいそうだ、なんとか残せないか——そう考えるのは、当たり前のことです。

けれど猫にとっての問題は、見た目ではありません。痛みです。そして術後、多くの猫が目に見えて元気を取り戻します。

結論

眼球摘出は眼球を取り除く手術です。猫での主な適応には、眼球内の腫瘍、汎眼球炎、慢性の緑内障、整復が困難な眼球脱出、眼球の破裂などがあります。とくに末期の緑内障では視覚が失われたうえに強い痛みが続くため、視覚がすでに失われ痛みが残っている場合には眼球摘出が適切な選択になります。手術では切開して眼球をまわりのまぶたや筋肉とともに摘出し、切開部を縫合します。術後は1〜2泊の入院が目安で、抜糸は手術のおよそ2週間後に行われます。手術後、猫は目の痛みや、目やにによる皮膚の炎症、毎日の点眼のストレスから解放され、元気に暮らせるようになります。術後の見た目は、用いられた術式によって変わります。

この記事でわかること

  • 摘出を勧められたとき
  • どんなときに、選ばれるのか
  • 見た目が心配、という気持ち
  • 猫が失うもの、取り戻すもの
  • 手術の流れと、術後のこと
  • 見た目は、どうなるのか
  • 片目の猫と、暮らすとき
  • 決めるときに、聞いてほしいこと

摘出を勧められたとき

まず、知っておいてほしいことがあります。

見えている目を、取ることはありません

眼球摘出が提案される時点で、その目はすでに機能を失っているか、残しておくことが害になっていることがほとんどです。

「治せるかもしれない目」を取る話ではありません。

そこを確かめてください。

「この目は、まだ見えていますか」——その質問には、必ず答えが返ってきます。

痛みは、見えにくいものです

「痛がっていないから、大丈夫では」と思われることがあります。

けれど猫は痛みを隠します。

  • 寝ている時間が、増えていないか
  • 高いところに、登らなくなっていないか
  • 顔をさわらせなく、なっていないか
  • ごはんの食べ方が、変わっていないか
  • 毛づくろいが、減っていないか
  • 隠れる時間が、増えていないか

鳴いて訴えないだけで、痛みは出ています。

術後にこれらが戻ったなら、それが答えです。

すぐに決めなくてよいこともあります

眼球の破裂や、急な脱出のようにその場で決める必要がある場合もあります。

けれど慢性の緑内障や腫瘍なら、考える時間があります。

どちらなのかを、聞いてください。

急ぐ理由があるなら、それも説明してもらえます。

どんなときに、選ばれるのか

選ばれる場面
どんなときに、勧められるのか。

主な適応を見ていきます。

眼球の中に、腫瘍があるとき

眼球内の腫瘍では、摘出が推奨される治療になります。

目のための手術ではなく、命のための手術です。

目の中にとどまっているうちに取ることで、転移を防ぐという考え方です。

早い段階なら、寿命は変わらないとされています。

痛みが、取れないとき

末期の緑内障では、視覚が失われたうえに強い痛みが続きます。

慢性の緑内障では、点眼を続けても眼圧が下がらなくなることがあります。

見えないうえに、痛い。

その状態を続けさせないための選択です。

構造が、保てなくなったとき

眼球の破裂整復が困難な眼球脱出では、目としての形が保てません。

そのままでは、感染の入り口になります。

汎眼球炎——眼球全体に炎症が及んだ状態でも、薬が届かなくなります。

どれも、残すことに利がない状態です。

見た目が心配、という気持ち

心配と、実際
心配することと、起きることは違います。

ここが、いちばん引っかかるところだと思います。

その気持ちは、自然なものです

目は、顔の中心にあります。

猫のかわいさは、目にあると感じている方も多いと思います。

だから、抵抗があるのは当たり前です。

そこを責める人は、誰もいません。

けれど、猫は見た目を気にしません

猫は、鏡を見て落ち込むことはありません。

ほかの猫から、見た目で嫌われることもありません。

猫にとっての問題は、痛いかどうかです。

そして今、その目は痛い——そこを見てあげてください。

見た目のために、痛みを続けさせない

残しておくことが、猫のためになっているか——

それが、判断の軸になります。

見た目を保つために痛みを続けさせるのは、猫のためではありません。

厳しい言い方ですが、そこは正直に考えてください。

猫が失うもの、取り戻すもの

手術で何が変わるのかを、具体的に見ていきます。

失うのは、片目の視野です

すでに見えていない目なら、視覚は失いません。

見えていた目なら、その分の視野がなくなります。

距離感がつかみにくくなることがあります。

けれど猫はよく適応します。数週間で、ふつうに動くようになる猫がほとんどです。

取り戻すのは、日常です

手術後、猫は目の痛みや、目やにによる皮膚の炎症、毎日の点眼のストレスから解放され、元気に暮らせるようになります。

この三つは、どれも猫の毎日を削っていたものです。

失うものより、なくなるもののほうが多いことがあります
なくなるもの それまで、どうだったか
目の痛み ずっと続いていた。猫は訴えないだけ
目やにと皮膚の炎症 顔が汚れ、皮膚が荒れていた
毎日の点眼 猫にとっても、飼い主にとっても負担だった
通院の回数 眼圧の測定などが、頻繁に必要だった
先の見えなさ いつまで続くのかが、分からなかった

元気になる猫は、めずらしくありません

術後に、何年ぶりかのように甘えるようになった——

よく食べるようになった、よく遊ぶようになった——

そういう話は、めずらしくありません。

それだけ、痛かったということです。

手術の流れと、術後のこと

手術の流れ
入院は、長くありません。

どんな手術なのかを、順に見ていきます。

手術の内容

切開して、眼球をまわりのまぶたや筋肉とともに摘出し、切開部を縫合します。

全身麻酔で行います。

術前には、全身の状態を確かめる検査が行われます。

高齢や持病がある猫では、そこも含めて相談してください。

入院と、抜糸

術後は1〜2泊の入院が目安になります。

抜糸は、手術のおよそ2週間後です。

思っているより、短い期間で区切りがつきます。

帰宅してからのこと

いちばん大事なのは、カラーを外さないことです。

傷をかけば、治りが遅れます。

「かわいそうだから」で外した数分が、そのあとの通院を増やします。

抜糸までの二週間と割り切ってください。

帰宅後に、見ておくこと

傷そのものより、全身の様子が戻ってくるかを見てください
時期 見ておくこと
帰宅した日 ふらつき、食欲。麻酔から覚めきっているか
翌日から数日 傷の腫れ、出血、においがないか
一週間ごろ 食欲や動きが戻ってきているか
抜糸のころ 傷がきれいに閉じているか
その後 残った目に、変化が出ていないか

腫れやにじみは、ある程度は当たり前です。

急に強くなった、においが出たときは連絡してください。

見た目は、どうなるのか

いちばん聞きたいところだと思います。

術式によって、変わります

術後の見た目は、用いられた術式によって変わります。

まぶたを縫い合わせて閉じるのが一般的な形です。

目のあった場所が、少しくぼんだようになります。

そこに毛が生えてくると、遠目には分かりにくくなる猫も多いものです。

最初は、驚くと思います

抜糸までは、縫った跡がはっきり見えます。

腫れも残っています。

その時点の顔で、判断しないでください。

落ち着くまでには、時間がかかります。

慣れていきます

数か月もすれば、それがその子の顔になります。

猫のほうは、最初から気にしていません。

先に慣れるのは、猫のほうです。

🩺 決めかねているとき

「かわいそう」と感じるのは、飼い主さんの側です。

猫は、痛みがなくなったことしか感じていません。

その差を知っておくと、決断が少し楽になります。

片目の猫と、暮らすとき

術後の暮らし
変えないことが、助けになります。

術後の暮らしで、気をつけたいことです。

配置を、変えないでください

猫は、覚えた配置で家の中を動いています。

片目になると、距離感がつかみにくくなります。

模様替えをしないことが、いちばんの助けになります。

食器とトイレの場所も、動かさないでください。

見えない側から、驚かせないでください

見えない側から急に触ると、猫は驚きます。

反射的に、引っかいてしまうこともあります。

声をかけてから、見える側から近づいてください。

小さな子どもがいる家では、そこを伝えておいてください。

外には、出さないでください

片目では、横から来るものに気づきにくくなります。

車も、ほかの猫も、見えない側からは分かりません。

完全室内飼育にしてください。

  • 家具の配置を、変えない
  • 食器とトイレを、動かさない
  • 高い段差を、減らしておく
  • 声をかけてから、触る
  • 見える側から、近づく
  • 外には、出さない

段差と、高さに気をつけてください

片目になった直後は、距離感がつかみにくくなります。

最初の数週間だけの工夫で、けがを防げます
場面 整えておきたいこと
ジャンプするところ 途中に踏み台を置き、段を小さくする
キャットタワー 高すぎる段は、しばらく使わせない
階段 滑り止めを敷いておく
ベランダ・窓 出られないようにしておく
ものを置きっぱなしにしない

慣れてくれば、また跳べるようになります。

残った目を、守ってください

これが、いちばん大事なことかもしれません。

片目になった猫にとって、残った目は生命線です。

もとの病気が全身から来ていたなら、反対の目にも同じ条件がかかっています。

定期的に、残った目を診てもらってください。

決めるときに、聞いてほしいこと

最後に、相談のときに確かめてほしいことをまとめます。

六つの質問

  • この目は、まだ見えていますか
  • 今、痛みはありますか
  • 取らずに続ける方法は、ありますか
  • その場合、どのくらい続けることになりますか
  • 急ぐ理由は、ありますか
  • 取ったものは、調べてもらえますか

どれも、聞いてよい質問です。

納得して決めることが、そのあとの気持ちを支えます。

取ったものは、調べてもらってください

腫瘍が疑われて摘出した場合は、取った眼球を病理検査に出してもらってください。

何だったのか、どこまで及んでいたのか——

そこで分かることが、そのあとの方針を決めます。

転移の可能性を考えるかどうかも、そこで変わります。

迷った時間は、無駄ではありません

すぐに決められなくても、いいのです。

急ぐ理由がないなら、考えてください。

納得しないまま進めたことは、あとで長く残ります。

ただし、急ぐと言われたときは、その言葉を信じてください。

そして迷いを、そのまま伝えてかまいません。

「決めきれない」と言えば、そのあいだの痛み止めを考えてもらえます。

⚠ 急ぐと言われたら、待たないでください

眼球が破裂している。

眼球が飛び出して、戻せない。

眼球全体に、炎症が広がっている。

これらはその日のうちに処置が要る状態です。

迷う時間が、感染や全身への影響を招きます。

この記事の要点

眼球摘出は、眼球内の腫瘍、汎眼球炎、慢性の緑内障、整復困難な眼球脱出、眼球の破裂などで選ばれます。

末期の緑内障では視覚が失われたうえに痛みが続くため、摘出が適切な選択になります。

術後は1〜2泊の入院、抜糸はおよそ2週間後です。

手術後、猫は目の痛みや目やにによる皮膚の炎症、毎日の点眼のストレスから解放され、元気に暮らせるようになります。

Q. どんなときに、眼球摘出になりますか?

A. 眼球内の腫瘍、汎眼球炎、慢性の緑内障、整復が困難な眼球脱出、眼球の破裂などが主な適応です。

Q. 見えている目を取ることはありますか?

A. ほとんどありません。提案される時点で、その目はすでに機能を失っているか、残しておくことが害になっていることがほとんどです。

Q. 緑内障でも取るのですか?

A. 末期では、視覚が失われたうえに強い痛みが続きます。視覚がすでに失われ痛みが残っている場合には、眼球摘出が適切な選択になります。

Q. かわいそうではありませんか?

A. 猫にとっての問題は、見た目ではなく痛みです。手術後は目の痛みから解放され、元気に暮らせるようになります。

Q. 手術では何をしますか?

A. 切開して眼球をまわりのまぶたや筋肉とともに摘出し、切開部を縫合します。全身麻酔で行い、術前には全身の状態を確かめる検査を行います。

Q. 入院は必要ですか?

A. 1〜2泊が目安です。その後、経過を見ながら回復していきます。

Q. 抜糸はいつですか?

A. 手術のおよそ2週間後です。それまではカラーを外さず、傷をかかせないようにしてください。

Q. 見た目はどうなりますか?

A. 用いられた術式によって変わります。一般的にはまぶたを縫い合わせて閉じ、目のあった場所が少しくぼんだようになります。

Q. すぐには決められません

A. 急ぐ理由がなければ、考えてよいのです。ただし眼球の破裂や脱出、汎眼球炎ではその日のうちに処置が必要になります。

Q. 生活は不便になりますか?

A. 猫はよく適応します。距離感がつかみにくくなることはありますが、数週間でふつうに動くようになる猫がほとんどです。

Q. 術後、気をつけることは?

A. 家具の配置を変えないことです。食器とトイレの場所も動かさず、見えない側から急に触らないようにしてください。

Q. 外に出しても大丈夫ですか?

A. 出さないでください。片目では横から来るものに気づきにくくなります。完全室内飼育にしてください。

Q. 反対の目は大丈夫ですか?

A. 定期的に診てもらってください。もとの病気が全身から来ていたなら、反対の目にも同じ条件がかかっています。

Q. 取った目は、どうなりますか?

A. 病理検査に出してもらってください。何だったのか、どこまで及んでいたのかが分かることで、そのあとの方針が決まります。

Q. 元気になりますか?

A. 術後に元気を取り戻す猫は多いものです。目の痛み、目やにによる皮膚の炎症、毎日の点眼のストレスがなくなるためです。

Q. 両目とも取ることになったら?

A. それでも、猫は暮らしていけます。ひげと匂いと記憶で家の中を移動できるようになります。家具の配置を変えないことが、いちばんの助けになります。

まとめ|猫が見ているのは、痛みのほうです

目を取るという決断は、簡単なものではありません。

迷って当然です。

けれど、猫が感じているのは見た目ではなく、痛みです。

見えない目を、痛いまま置いておくこと——それが、猫にとっていちばんつらいことです。

術後、多くの猫が元気を取り戻します。

痛みがなくなり、目やにがなくなり、毎日の点眼から解放されるからです。

入院は一泊か二泊。抜糸は二週間後

思っているより、短い区切りです。

決める前に、質問してください。納得して決めたことは、あとから支えになります。

決める前にできる3つ

  • 1「この目は、まだ見えていますか」と聞く
  • 2「急ぐ理由はありますか」と確かめる
  • 3「取ったものは調べてもらえますか」と頼んでおく

見た目を守るために、痛みを続けさせないでください。猫が見ているのは、そこではありません。

モフ@ペット好き

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