

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「犬の混合ワクチンの考え方|種類・時期は獣医師と決める」です。ではどうぞ!
犬を迎えるとワクチンという言葉をよく聞くようになります。
何種類あるのか。いつ受ければいいのか。毎年必要なのか——
まず知っておきたいのは犬のワクチンには2種類あるということです。
法律で定められた狂犬病予防注射と、任意で受ける混合ワクチン。この記事では主に混合ワクチンについて整理します。
結論
犬のワクチンには狂犬病予防注射(法律で定められたもの)と混合ワクチン(任意)があります。混合ワクチンは住んでいる地域や生活環境によって必要な内容が変わるため、種類も回数も獣医師と相談して決めるのが基本です。
この記事でわかること
- ✓2種類のワクチンを整理する
- ✓混合ワクチンの考え方
- ✓子犬の接種の進め方
- ✓証明書は保管しておく
- ✓接種後に注意すること
2種類のワクチンを整理する

まず2種類の違いをはっきりさせておきましょう。
| 狂犬病予防注射 | 混合ワクチン | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 法律で定められている | 任意接種 |
| 頻度 | 年1回が原則 | 相談して決める |
| 手続き | 自治体への登録が必要 | 動物病院で受ける |
| 内容 | 決まっている | 種類を選べることが多い |
| 受けない場合 | 法律違反になる | 施設が利用できないことがある |
狂犬病予防注射は飼い主の義務として定められているものです。
一方混合ワクチンは任意ですが、ペットホテルやドッグランの利用条件になっていることが多く、実質的に必要な場面が少なくありません。
狂犬病予防注射については犬の狂犬病予防注射は年1回で詳しく解説しています。
混合ワクチンの考え方
混合ワクチンは複数の病気に対するものを1本にまとめたものです。
何種類が入っているかによって「◯種混合」と呼ばれます。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 何種類が必要か | 生活環境によって変わる |
| 住んでいる地域 | 流行状況が異なる |
| 外での活動 | 山や川へ行くかどうか |
| 他の犬と接する機会 | ドッグラン・ホテルの利用 |
| 年齢・持病 | 体調によって判断が変わる |
| 過去の接種歴と反応 | 必ず伝える |
「種類が多いほどよい」とは限りません。
その犬の生活に必要なものを獣医師と相談して選ぶ——これが基本の考え方です。
生活環境で、必要な内容は変わる
どんな暮らしをしているかで接する可能性のある病気は変わります。
- 室内中心で、散歩は住宅街のみ
- 山や川、キャンプによく行く
- ドッグランや預かり施設をよく使う
- 他の犬と接する機会が多い
- 野生動物と接触する可能性がある地域
- 旅行先が変わることが多い
暮らし方を具体的に伝えることで適切な内容を提案してもらえます。
「どこへ行くことが多いか」「他の犬と会う機会があるか」——
こうした情報を受診時に伝えてください。
暮らし方が変わったときにもあらためて相談するとよいでしょう。
頻度も、相談して決める
毎年必ず受けるべきかという点も近年は考え方が整理されてきています。
一律に決めるのではなく個々の状況に応じて判断するという方向です。
| 考慮される要素 | 内容 |
|---|---|
| これまでの接種歴 | いつ、何を受けたか |
| 生活環境 | 感染の機会がどれくらいあるか |
| 年齢 | 子犬・シニアで判断が変わる |
| 持病の有無 | 体調によって慎重に判断 |
| 過去の反応 | 体調を崩したことがあるか |
| 施設の利用予定 | 証明書が必要になるか |
自己判断で「今年はやめておこう」と決めるのは避けてください。
受けないという判断も獣医師と相談したうえで行うべきものです。
施設の利用予定がある場合は、その条件も含めて相談してください。
子犬の接種の進め方

子犬の場合は複数回に分けて接種するのが一般的です。
これには理由があります。
| 時期 | 状態 |
|---|---|
| 生まれてしばらく | 母犬からの免疫に守られている |
| その免疫がある間 | 接種しても効きにくい |
| 免疫が下がる時期 | 個体差があり、正確には分からない |
| だから複数回 | 時期をずらして確実にするため |
| 完了後 | 外での活動を始められる |
母犬からの免疫が下がる時期は個体によって違うため、一度の接種では確実にならないことがあります。
そのため数週間おきに複数回受けるという方法が取られます。
いつから外に出せるか
接種が終わるまで外に出せないと言われることがあります。
しかしこの時期は社会化にとってとても大切な時期でもあります。
- 地面に下ろさず、抱っこで外の空気に触れさせる
- 車や人の音に慣らす
- 他の犬との接触は避ける
- いつから下ろしてよいかは獣医師に確認する
- パピークラスの参加条件も確認する
- 無理をせず、指示に従う
「完全に終わるまで何もしない」のは社会化の機会を逃すことにもなります。
抱っこでの外出などできることは何かを獣医師に確認してください。
地域の状況や病院の方針によって判断は変わりますので、ネットの情報ではなくかかりつけの指示に従ってください。
社会化については犬をいろんな人に慣らす方法で解説しています。
迎える前の接種歴を確認する
迎えた時点で何回受けているかを必ず確認してください。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| これまでに何回受けたか | 次の予定が決まる |
| いつ受けたか | 間隔の計算に必要 |
| 何種類のものか | 続きを決める材料になる |
| 接種証明書はあるか | 必ず受け取る |
| 体調を崩さなかったか | 次回の判断に関わる |
証明書は必ず受け取り、保管してください。
「聞いていたが書類がない」という状態だとやり直しになることもあります。
迎えるときに受け取る書類はその場ですべて確認し、不足があればその場で聞いておくことをおすすめします。
成犬・保護犬を迎えた場合
成犬や保護犬を迎えた場合、これまでの接種歴が分からないこともあります。その場合でも「分からない」と正直に伝えることが最も大切です。推測で話すと判断を誤らせることになります。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 接種歴が分かる | 証明書を持参し、続きを相談する |
| 接種歴が不明 | 分からないと伝え、判断を仰ぐ |
| 保護団体から迎えた | 記録があるか確認する |
| 前の飼い主から譲り受けた | 書類を受け取っておく |
| 高齢で持病がある | 体調を踏まえて慎重に判断される |
保護犬を迎えた場合はまず環境に慣れる時間を優先することもあります。緊張が強い状態での接種は体調にも影響することがあるためです。
いつ受けるべきかも含めて獣医師と相談してください。迎えてすぐに健康診断を受けることで、全体の計画を立てやすくなります。
- 迎えたら、早めに一度受診する
- 接種歴・持病・投薬の有無を伝える
- 分からないことは正直に伝える
- 健康診断もあわせて受ける
- 年間の予定を立ててもらう
- 書類はすべて保管する
証明書は保管しておく

接種証明書は思っている以上に使う場面があります。
| 場面 | 備考 |
|---|---|
| ペットホテル | ほぼ必須。ない場合は預かってもらえないことも |
| トリミングサロン | 求められることが多い |
| ドッグラン | 掲示を求められる |
| しつけ教室・パピークラス | 参加条件になっていることが多い |
| ペット可の宿泊施設 | 事前確認が必要 |
| 災害時の避難所 | 求められることがある |
| 動物病院での入院・預かり | 確認される |
急に必要になることがあるため、すぐ出せる場所に保管してください。
- まとめて1か所に保管する
- スマホで写真を撮っておく
- 有効期限を確認しておく
- 次回の予定をカレンダーに入れる
- 災害時にも持ち出せるようにしておく
- 家族が場所を知っている状態にする
特に写真を撮っておくことをおすすめします。
急に確認を求められたときにすぐ提示できます。
旅行先や、預け先を急に探すことになったときにも手元にあるだけで話が早く進みます。紙の原本は自宅に保管し、写真は持ち歩く——この形が実用的です。
接種後に注意すること

接種後はしばらく様子を見ることが大切です。
まれに体調を崩すことがあるためです。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 接種後しばらく院内で待つ | 急な反応に対応できる |
| 午前中に受ける | 変化に気づける時間を確保できる |
| 当日は安静に過ごす | 激しい運動を避ける |
| 当日のシャンプーは避ける | 体に負担をかけない |
| その日は目を離さない | 変化に気づけるように |
| 予定のない日に受ける | 何かあってもすぐ動ける |
気になる変化があれば、すぐ連絡
次のような変化があればすぐに動物病院へ連絡してください。
- 顔や目のまわりが腫れる
- 嘔吐や下痢がある
- ぐったりして動かない
- 呼吸が苦しそう
- 体をしきりにかゆがる
- 接種した場所が腫れて痛がる
- 熱があるように感じる
「様子を見よう」と迷う必要はありません。
接種した病院に連絡すれば対応してもらえます。
特に接種直後から数時間以内の変化は早めの連絡が大切です。
⚠ 午前中に受けることをおすすめします
夕方に接種すると、変化が起きたときに病院が閉まっていることがあります。
午前中に受けておくとその日のうちに対応できる時間が確保できます。
また予定のない日を選ぶことも大切です。
接種当日に外出や来客があると変化に気づきにくくなります。
過去に体調を崩したことがある場合
以前の接種で体調を崩したことがあるなら必ず伝えてください。
次回の判断が変わります。
- いつ、どんな症状が出たか
- どれくらいで治まったか
- 何のワクチンを受けたときか
- 治療を受けたかどうか
- 記録が残っていれば持参する
- 写真があれば見せる
「たいしたことなかったから」と省略しないでください。
重要な判断材料になります。
接種する種類を変える、時期をずらす、接種前後の対応を変える——伝えることで選べる選択肢があります。黙っていると、その機会が失われます。
寄生虫の予防も、あわせて考える
ワクチンと並んで予防として重要なのが寄生虫への対応です。こちらもワクチンと同様に住んでいる地域や生活環境によって必要な内容が変わります。
| 対象 | 特徴 |
|---|---|
| フィラリア | 蚊が媒介する。予防の時期は地域で異なる |
| ノミ | 暖かい時期に活発。室内でも発生しうる |
| マダニ | 草むらに多い。散歩コースに影響される |
| おなかの寄生虫 | 子犬期は特に確認が必要 |
| 予防薬の形 | 飲むタイプ・つけるタイプなどがある |
フィラリアの予防は開始前に検査が必要になることがあり、時期を逃すと予定がずれてしまうこともあります。いつから始めるかは地域によって異なるため、かかりつけの動物病院で確認してください。
- 予防薬の種類と時期を、獣医師と確認する
- 散歩コースに草むらが多いなら特に注意
- 帰宅後、体を確認する習慣をつける
- 耳の中・足の指の間・脇の下を見る
- 見つけても、無理に取らず相談する
- 室内飼いでも油断しない
ワクチンの相談をする機会に寄生虫の予防についてもあわせて聞いておくと年間の予定が立てやすくなります。
受けるときに、あわせてできること
動物病院に行く機会は他のことにも活用できます。
| あわせてできること | 内容 |
|---|---|
| 健康診断 | 年1回の機会として使う |
| 体重測定 | 記録してもらう |
| 体型の評価 | 太っていないか見てもらう |
| 寄生虫の予防について相談 | ノミ・ダニ・フィラリアなど |
| 歯の状態の確認 | 口の中を見てもらう |
| 気になっていることを聞く | メモしていくとよい |
聞きたいことをメモしていくと聞き忘れを防げます。
診察室では緊張して忘れる——これは実際によくあることです。
体重・食欲・飲水量・排泄の様子など、普段の記録があれば持参するとより具体的な相談ができます。
病院を怖い場所にしない工夫
注射のたびに嫌な思いをすると病院自体を怖がるようになります。
- 診察がない日に立ち寄る
- おやつをもらって帰るだけの日をつくる
- 待合室で落ち着いて過ごす練習をする
- キャリーを普段から寝床にしておく
- 怖がりであることを事前に伝える
- 帰宅後に楽しいことをする
病院=怖い場所という結びつきが強くなると、必要な治療のときに困ります。
診察のない日に立ち寄るという工夫は多くの病院が受け入れてくれます。
一度相談してみてください。
また診察台の上で暴れる、触られるのを嫌がるという状態だと、必要な検査や処置が十分にできないこともあります。普段から足先・耳・口を触られることに慣らしておくことは、診察の質にも関わってきます。
1秒触ってすぐ離し、おやつ——この積み重ねを健康なうちにやっておくと、いざというときの負担が大きく変わります。
体を触ることに慣らす方法は犬の歯みがきは1日1本からでも解説しています。
よくある質問
Q. 狂犬病予防注射と混合ワクチンは、何が違うのですか?
A. 狂犬病予防注射は法律で定められたもので年1回が原則、自治体への登録も必要です。混合ワクチンは任意ですが、ペットホテルなどの利用条件になっていることが多くあります。
Q. 何種混合を選べばいいですか?
A. 獣医師と相談して決めてください。住んでいる地域の流行状況や山や川へ行くか、他の犬と接するかによって必要な内容は変わります。「多いほどよい」とは限りません。
Q. 毎年必ず受けるべきですか?
A. 個々の状況に応じて判断されます。接種歴・生活環境・年齢・持病・過去の反応などが考慮されます。自己判断で受けないと決めるのは避け、獣医師に相談してください。
Q. 子犬はなぜ複数回受けるのですか?
A. 母犬からの免疫が下がる時期に個体差があるためです。その免疫がある間は接種しても効きにくく、いつ下がるかも正確には分かりません。そのため時期をずらして複数回行われます。
Q. 接種が終わるまで、外に出せませんか?
A. できることを獣医師に確認してください。地面に下ろさず抱っこで外の空気に触れさせるといった方法もあります。この時期は社会化にも大切なため、「何もしない」のは機会を逃すことにもなります。
Q. 接種後、気をつけることはありますか?
A. 接種後しばらく院内で待ち、当日は安静に。午前中に受けると変化に気づける時間が確保できます。顔の腫れ・嘔吐・ぐったりするなどがあればすぐ連絡してください。
Q. 証明書は、どうしておけばいいですか?
A. 1か所にまとめて保管し、写真も撮っておくことをおすすめします。ペットホテル・トリミング・ドッグランなどで急に必要になることがあります。災害時にも求められることがあります。
まとめ|暮らしに合わせて、相談して決める
犬のワクチンには狂犬病予防注射と混合ワクチンの2種類があります。
混合ワクチンは任意ですが、施設の利用条件になっていることも多く、実質的に必要な場面が少なくありません。
そして種類も頻度もその犬の暮らしによって変わります。
どこへ行くことが多いか、他の犬と会う機会があるか——暮らし方を具体的に伝えて相談してください。
そして証明書は必ず保管を。急に必要になることが実際にあります。
今日から試してみたい3つのこと
- 1接種証明書を1か所にまとめ、スマホで撮影しておく
- 2次回の予定をカレンダーに入れておく
- 3受診時に聞きたいことを、事前にメモしておく
ワクチンは、暮らし方に合わせて決めるものです。一律の正解ではなく、その犬に必要な形を相談してください。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「犬の混合ワクチンの考え方|種類・時期は獣医師と決める」でした。
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