ネコの病気    猫の乳腺腫瘍|二センチ未満で、見つけてください

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猫の乳腺腫瘍|二センチ未満で、見つけてください
猫の乳腺腫瘍
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の乳腺腫瘍|二センチ未満で、見つけてください」です。ではどうぞ!

お腹に、小さなしこりを見つけた。

痛がる様子もないし、元気にしている——

それでも、その日のうちに受診してください。

猫の乳腺腫瘍は、約90%が悪性です。そして2cm未満なら生存期間中央値4.5年以上、3cm以上では約6か月——大きさが、そのまま見通しを決めます。

結論

猫の乳腺腫瘍のうち、約90%は悪性であると報告されています。避妊手術の時期によって発生率が大きく異なり、6か月齢未満で実施した場合は発生率が91%低下し、7〜12か月齢では86%、12〜24か月齢では11%低下しますが、24か月齢以降に実施した場合は発生率は低下しないとされています。避妊手術をしていない猫は、避妊している猫に比べて7倍ほど乳腺腫瘍の発症リスクが高いとされています。お家でよく触ってあげることで、しこりが見つかることもあります。腫瘍が疑われた場合、針生検などで細胞の確認が行われます。治療は外科手術による腫瘍の切除が第一選択となり、ほとんどが悪性のため、腫瘍ができたほうの乳腺を、リンパ節を含めすべて切除することが推奨されます。大きさが2cm未満のステージ1の場合、平均生存期間中央値が4.5年以上であるのに対し、3cm以上では約6か月で死亡してしまう症例が多くなります。

この記事でわかること

  • 九割が、悪性です
  • 二センチが、分かれ目です
  • 犬とは、話が違います
  • 触れば、見つかります
  • 避妊の時期で、発生率が変わります
  • 細胞を調べて、確かめます
  • 手術は、広く取ります
  • 見つけたら、待たないでください

九割が、悪性です

まず、いちばん大事な数字から。

約九割が、悪性とされています

猫の乳腺腫瘍のうち、約90%は悪性であると報告されています。

十のうち九ということです。

「たぶん良性でしょう」とは、言えません。

だから、見つけたら動いてください

小さいから様子を見る——

この病気では、その判断が命を縮めます。

小さいうちこそ、動く価値があります。

そこが、いちばん結果を変えられる時期です。

メス猫の病気です

乳腺は、メス猫の体にあるものです。

ごくまれにオスでも起こりますが、

ほとんどはメス猫の病気です。

高齢のメス猫では、とくに気をつけてください。

中年以降に増えていく病気です。

二センチが、分かれ目です

大きさと見通し
大きさが、分けます。

ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。

二センチ未満なら、年の単位です

大きさが2cm未満のステージ1の場合、平均生存期間中央値が4.5年以上と報告されています。

四年半以上——

腫瘍の数字としては、非常に良いものです。

三センチ以上だと、月の単位です

3cm以上では、約6か月で死亡してしまう症例が多くなります。

四年半と、半年——

その差が、たった数センチで生まれます。

だから、早さがすべてです

しこりは、ある日から急に大きくなることもあります。

「もう少し様子を見よう」の一か月

数センチの差になります。

そして、その数センチが年数を変えます。

ほかの多くの病気では、ここまで明確な線引きはありません。

この腫瘍では、それがはっきりしています。

大きさ以外にも、見るものがあります

リンパ節に広がっているかどうか

肺に転移していないかどうか——

それらもあわせて、段階が決まります。

けれど、いちばん分かりやすい目安が大きさです。

小さいことは、良い知らせです

いま小さいなら、それは幸運です。

まだ、いちばん良い側にいられます。

その位置を、手放さないでください。

犬とは、話が違います

犬と猫の違い
犬とは、話が違います。

持ち込んではいけない常識です。

犬では、良性も多いのです

犬の乳腺腫瘍では、良性と悪性がおよそ半々とされています。

だから、経過を見る判断が語られることもあります。

猫では、その感覚が通じません

猫では約90%が悪性です。

「様子を見ましょう」という選択が、ほとんど成り立ちません。

犬を飼った経験があるほど、危ういところです。

進み方も、速いのです

数センチの差が、年数の差になる——

それだけ、進みが速いということです。

迷っている時間が、そのまま失われます。

  • お腹に、しこりが触れる
  • 左右で、感触が違う
  • 前より、大きくなってきた
  • 乳首から、分泌物が出る
  • 皮膚が、赤くなっている、崩れている
  • 猫が、その場所を気にしている

ひとつでもあれば、その週のうちに受診してください。

こんな見え方をすることもあります

  • 米粒ほどの、小さな粒として触れる
  • 数珠のように、いくつも並んでいる
  • 皮膚とくっついて、動かない
  • 表面が崩れて、じくじくしている
  • 乳首が、腫れているように見える
  • 片側だけ、厚みが違う

崩れているものは、かなり進んでいることが多いものです。

触れば、見つかります

家で触って探す
触れば、見つかります。

家庭でできることです。

触って、見つかります

お家でよく触ってあげることで、しこりが見つかることもあります。

特別な道具は要りません。

手だけで、できる検査です。

胸から、下腹部まで並んでいます

乳腺は、胸から下腹部にかけて左右に並んでいます。

お腹側を、そっと撫でるように触ってください。

脇の下に近いところにも、あります。

左右を、比べてください

片側だけ、感触が違う——

それが、いちばん分かりやすい手がかりです。

同じ位置を、左右で比べてみてください。

嫌がらないときに、してください

膝の上で寛いでいるときや、

撫でているとき

そのまま続ければ十分です。

月に一度でも、習慣になれば見つかります。

嫌がるなら、少しずつ慣らしてください。

触られることに慣れておくと、診察のときにも役立ちます。

⚠ 受診してください

お腹に、しこりが触れる。

小さくても、迷わず受診してください。

猫の乳腺腫瘍は、約90%が悪性です。

そして2cmを超えると、見通しが大きく変わります。

避妊の時期で、発生率が変わります

避妊時期と発生率
早いほど、下がります。

予防の話です。

六か月齢未満なら、九割減ります

6か月齢未満で実施した場合、発生率は91%低下するとされています。

ほぼ十分の一まで下がるということです。

これは、非常に大きな効果です。

一年以内なら、まだ効きます

7〜12か月齢では、86%低下します。

一歳になるまでなら、まだ大きく下がります。

二歳を過ぎると、効果がありません

12〜24か月齢では11%低下しますが、24か月齢以降に実施した場合は発生率は低下しないとされています。

予防としての効果は、時期で決まるのです。

だから、迎えたときに考えてほしいことです。

避妊していないと、七倍です

避妊手術をしていない猫は、避妊している猫に比べて7倍ほど乳腺腫瘍の発症リスクが高いとされています。

手術には、それだけの意味があります。

発情のたびに出るホルモンが、乳腺に影響していると考えられています。

だから、早い時期ほど効果が大きいのです。

すでに二歳を過ぎていても

乳腺腫瘍の予防効果は、期待できません。

けれど子宮や卵巣の病気は、防げます。

子宮蓄膿症卵巣腫瘍

子宮と卵巣がなければ起こりません。

避妊には、ほかの利点もあります

手術の負担と、防げることの両方を聞いてから決めてください
防げること 内容
乳腺腫瘍 早い時期なら、発生率が大きく下がる
子宮蓄膿症 子宮がなければ、起こらない
卵巣の病気 卵巣がなければ、起こらない
発情のストレス 鳴き続ける負担がなくなる
望まない繁殖 脱走したときの心配が減る

時期については、かかりつけの方針も聞いてみてください。

細胞を調べて、確かめます

診断の進め方です。

針を刺して、細胞を採ります

腫瘍が疑われた場合、針生検などで細胞の確認が行われます。

細い針で、細胞を吸い取る検査です。

その場でできて、負担も小さいものです。

広がりも、調べます

近くのリンパ節が腫れていないか

肺に転移していないか——

レントゲンで、そこを確かめます。

手術の前に、必ず行われる検査です。

針で分からないこともあります

細胞診だけでは、はっきりしないことがあります。

その場合も、猫では悪性の可能性が高い前提で進めることになります。

「良性かもしれないから待つ」とは、なりません。

最終的には、取ったものを調べます

切除したものを病理検査に出して、確定診断がつきます。

悪性度や、取り切れているかどうか

そこで分かります。

結果は、必ず聞いておいてください。

手術は、広く取ります

治療の考え方です。

外科手術が、第一選択です

治療は、外科手術による腫瘍の切除が第一選択となります。

薬で小さくなるものではありません。

取ることが、治療になります。

片側を、まるごと取ります

ほとんどが悪性のため、腫瘍ができたほうの乳腺を、リンパ節を含めすべて切除することが推奨されます。

しこりだけを取るのではありません。

その側の乳腺を、全部取ります。

なぜ、そこまで取るのでしょうか

乳腺はつながっており、見えない範囲に広がっていることがあります。

小さく取れば、残る可能性が高くなります。

再発をくり返すより、一度で取り切るほうがよい——

そういう考え方です。

両側にある場合は、分けて行います

左右ともに腫瘍がある場合には、

時期をずらして、二回に分けることがあります。

一度に取ると、皮膚が閉じられなくなるためです。

そのぶん、時間はかかります。

大きな手術になります

切る範囲が広いため、体への負担もあります。

術後は、傷をなめないようにする必要があります。

数日は、静かに過ごさせてください。

それでも、多くの猫は思ったより早く回復します。

術後の見た目は変わりますが、動きに支障は出にくいものです。

片側を取ったあとも、反対側にできることがあります
時期 気をつけること
術前 肺への転移がないかを確かめる
手術 片側の乳腺とリンパ節を、まとめて切除する
術後すぐ 傷をなめさせない。カラーを使う
抜糸まで 激しく動かせない。指示された日に受診
その後 反対側も含めて、定期的に触って確かめる

そのほかの治療について

肺に転移していないかどうかが、方針を大きく変えます
方法 位置づけ
外科手術 第一選択。取ることが治療になる
抗がん剤 広がっている場合などに、併用される
転移がある場合 手術だけでは追いつかないことがある
緩和の治療 痛みを取り、過ごしやすくする
共通して 早い段階ほど、選べる方法が多い

だからこそ、手術の前に胸を撮ります。

見つけたら、待たないでください

まとめの前に、もう一度

小さいうちが、いちばん良い状態です

2cm未満なら、4.5年以上という数字があります。

いま小さいなら、その位置にいられます。

待つことで、失われるのはその位置です。

反対側も、見てください

片側にできた猫では、反対側にもできることがあります。

手術のあとも、触る習慣を続けてください。

そこで見つかれば、また小さいうちに対処できます。

術後の定期受診も、欠かさないでください。

胸のレントゲンで、転移を見ていきます。

高齢でも、手術できることがあります

「年だから」とあきらめないでください。

血液検査で、麻酔に耐えられるかを確かめられます。

まず、相談してみてください。

こんなことを、続けてください

  • 月に一度、お腹側をそっと触る
  • 左右を比べて、違いがないか見る
  • しこりがあれば、大きさを写真で残す
  • 乳首からの分泌物がないか、見る
  • 手術後も、反対側を確かめ続ける
  • 定期健診で、触ってもらう

撫でるついでで、十分です。

🩺 数センチが、年数を変えます

猫の乳腺腫瘍は、約90%が悪性です。

そして2cm未満なら4.5年以上、3cm以上では約6か月という報告があります。

小さなしこりで来ていただくことが、そのまま年数を変えます。

迷わず、触ったその日に来てください。

この記事の要点

猫の乳腺腫瘍のうち、約90%は悪性であると報告されています。

2cm未満なら平均生存期間中央値4.5年以上、3cm以上では約6か月で死亡する症例が多くなります。

6か月齢未満の避妊で発生率が91%低下し、24か月齢以降では低下しないとされています。

治療は外科手術で、腫瘍ができたほうの乳腺をリンパ節を含めすべて切除することが推奨されます。

Q. 猫の乳腺腫瘍は、悪性が多いのですか?

A. 約90%は悪性であると報告されています。

Q. 犬とは違うのですか?

A. 違います。犬では良性と悪性がおよそ半々とされますが、猫では約90%が悪性です。

Q. 小さければ、様子を見てもよいですか?

A. 待たないでください。2cm未満のうちに手術できるかどうかで、見通しが大きく変わります。

Q. 大きさで、見通しが変わりますか?

A. 2cm未満なら平均生存期間中央値が4.5年以上、3cm以上では約6か月で死亡する症例が多くなります。

Q. どうやって見つけますか?

A. 家でよく触ってあげることで、しこりが見つかることもあります。胸から下腹部にかけて、左右を比べながら触ってください。

Q. 避妊手術で予防できますか?

A. 時期によって、発生率が大きく変わります。6か月齢未満で実施した場合、発生率は91%低下するとされています。

Q. 何歳までなら効果がありますか?

A. 7〜12か月齢では86%、12〜24か月齢では11%低下しますが、24か月齢以降では低下しないとされています。

Q. 避妊していないと、危険ですか?

A. 避妊している猫に比べて、7倍ほど発症リスクが高いとされています。

Q. もう二歳を過ぎています

A. 乳腺腫瘍の予防効果は期待できません。ただし子宮蓄膿症や卵巣腫瘍は、手術によって防げます。

Q. どうやって診断しますか?

A. 針生検などで、細胞の確認が行われます。あわせて、肺への転移がないかも調べます。

Q. 治療はどうしますか?

A. 外科手術による腫瘍の切除が第一選択です。

Q. しこりだけ取るのではないのですか?

A. 腫瘍ができたほうの乳腺を、リンパ節を含めすべて切除することが推奨されます。見えない範囲に広がっていることがあるためです。

Q. 手術のあとは、どうなりますか?

A. 傷をなめないようにし、数日は静かに過ごさせてください。取ったものは病理検査に出され、悪性度が分かります。

Q. 反対側にもできますか?

A. できることがあります。手術のあとも、触って確かめる習慣を続けてください。

Q. 高齢でも手術できますか?

A. 年齢だけで決まるものではありません。血液検査で麻酔に耐えられるかを確かめられます。まず相談してください。

まとめ|撫でるついでに、触ってください

猫の乳腺腫瘍は、約九割が悪性です。

そして、大きさが見通しを決めます。

2cm未満なら、四年半以上——

3cm以上なら、約半年——

その差は、数センチで生まれます。

だから、小さいうちに見つけてください。

特別な道具は要りません。

膝の上で撫でているとき、お腹側をそっと触るだけです。

その習慣が、年数を変えます。

今日できる3つ

  • 1膝の上にいるとき、お腹側を左右比べて触ってみる
  • 2しこりがあれば、大きさを写真に残して受診する
  • 3子猫を迎えたなら、避妊手術の時期を相談する

この腫瘍は、大きさがそのまま年数になります。触った日が、いちばん早い日です。

モフ@ペット好き

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