ネコの病気    猫の膝蓋骨脱臼|スキップするような歩き方をしませんか

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猫の膝蓋骨脱臼|スキップするような歩き方をしませんか
猫の膝蓋骨脱臼
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の膝蓋骨脱臼|スキップするような歩き方をしませんか」です。ではどうぞ!

歩いていて、急に片足を上げる。

数歩したら、また元に戻って歩き出す——

その「スキップするような歩き方」

膝のお皿が外れているサインかもしれません。猫では犬ほど多くありませんが、なりやすい猫種があります。

結論

膝蓋骨脱臼とは膝のお皿(膝蓋骨)が、本来の溝から外れてしまう状態です。猫の膝蓋骨脱臼では内方脱臼が多いようですが、犬ほど一般的ではありません。臨床症状を伴わない軽度不安定性のものから、整復不可能な完全脱臼まであり、重症度はグレード1から4に分類されます。グレード1は、獣医師が触診で膝蓋骨が脱臼することで診断され、脱臼しても自然と正常の位置に戻り、痛みはほとんどありません。グレード2では、日常の生活で時々自発的な脱臼を起こし、時折スキップ様の跛行をします。グレード3は常に脱臼している状態で、指で押せば整復できるが、またすぐに脱臼を起こし、跛行や機能障害を示すことが多くなります。グレード4も常に脱臼している状態で、指で押しても正常な位置に戻すことができず、常に膝を曲げたような歩様になり、患肢にほとんど負重しなくなります。ペルシャ、スコティッシュ・フォールド、メインクーンなどが特に発症しやすく、ベンガルなどの猫種にもよくみられます。診断では獣医師の触診が最も重要で、異常のある場合にはレントゲン検査や断層撮影などを行い、骨変形と変性関節疾患の程度を診断します。軽度であれば痛みに応じて内服による痛みの管理を行い、コントロールが難しい場合や膝の状態によっては、膝蓋骨の溝を深く掘ったり、筋肉の位置を調整するなどの手術を行います。

この記事でわかること

  • 膝のお皿が、外れます
  • スキップするように、歩きます
  • 四つの段階に、分かれます
  • なりやすい猫種があります
  • 触診が、いちばん大事です
  • 軽ければ、薬で様子を見ます
  • 手術という選択もあります
  • 関節症へ、つながります

膝のお皿が、外れます

まず、何が起きているのかから。

膝蓋骨は、溝にはまっています

膝蓋骨とは膝の前にある、小さなお皿の形をした骨です。

太ももの骨にある溝に、はまって動いています。

そこを滑るように、膝が曲げ伸ばしされます。

その溝から、外れてしまいます

溝が浅い、あるいは骨の形がずれていると、

お皿が横へ外れてしまいます。

それが、膝蓋骨脱臼です。

猫では、内側へ外れます

猫の膝蓋骨脱臼では、内方脱臼が多いとされています。

内側へ、ずれてしまうということです。

犬でも、小型犬では内方脱臼が多いものです。

外れると、膝が伸ばせません

お皿が外れている間は、膝を伸ばす力がうまく伝わりません。

だから、足が上がったままになります。

そして、戻れば また歩けるようになります。

スキップするように、歩きます

歩き方に出るサイン
歩き方を、見てください。

いちばん分かりやすいサインです。

急に、片足を上げます

日常生活の中で、時折スキップ様の跛行をする

されています。

歩いていて、急に片足が上がる——

それが、外れた瞬間です。

そして、また戻ります

数歩したら、何ごともなかったように歩き出す——

お皿が、溝に戻ったからです。

この「戻る」ところが、ほかの病気と違う点です。

だから、動画に撮ってください

診察室では、その瞬間が見られません。

家で歩いている様子を、撮っておいてください。

その一瞬が、そのまま診断の材料になります。

痛がらないことも、あります

グレード1では、痛みはほとんどありません。

だから、飼い主も気づきません。

健康診断の触診で、初めて見つかることがあります。

  • 歩いていて、急に片足を上げる
  • 数歩後に、また普通に歩き出す
  • 後ろ足を、引きずることがある
  • 膝を曲げたまま歩いている
  • その足に、体重をかけていない
  • 高い所へ、登らなくなった

上の二つが揃うなら、この病気らしい歩き方です。

四つの段階に、分かれます

グレードによる違い
四段階に、分かれます。

重さの分類です。

グレード1は、症状が出ません

獣医師が触診で膝蓋骨が脱臼することで診断され、脱臼しても自然と正常の位置に戻り、痛みはほとんどありません。

指で押すと外れるけれど、離せば戻る——

この段階では、様子を見ることが多いものです。

グレード2から、症状が出ます

日常の生活で時々自発的な脱臼を起こし、時折スキップ様の跛行をします。

自分から外れるようになるのが

グレード1との違いです。

グレード3は、常に外れています

常に脱臼している状態で、指で押せば整復できるが、またすぐに脱臼を起こします。

跛行や機能障害を示すことが多くなります。

この段階では、手術が検討されます。

グレード4は、戻せません

常に脱臼している状態で、指で押しても正常な位置に戻すことができません。

常に膝を曲げたような歩様になり、患肢にほとんど負重しなくなります。

ここまで来ると、暮らしに大きく響きます。

段階は、進むことがあります

いちど決まったグレードが、ずっと同じとは限りません。

外れる回数が増えれば、溝はさらに浅くなっていきます。

だから、定期的に確かめる意味があります。

この判断は、獣医師が膝を触って行います
段階 指で押したとき ふだんの歩き方
グレード1 外れるが、離せば自然に戻る 症状はほとんど出ない
グレード2 外れて、押せば戻る 時折スキップ様の跛行をする
グレード3 常に外れている。押せば戻るがすぐ外れる 跛行や機能障害を示すことが多い
グレード4 常に外れている。押しても戻らない 膝を曲げたまま歩き、体重をかけない

なりやすい猫種があります

なりやすい猫種
犬ほどでは、ありません。

知っておきたい傾向です。

四つの猫種が、挙げられています

ペルシャ、スコティッシュ・フォールド、メインクーンなどが特に発症しやすいとされています。

また、ベンガルなどの猫種にもよくみられます。

スコティッシュでは、重なります

骨軟骨異形成症を持つ折れ耳のスコティッシュでは、もともと関節に負担がかかっています。

もともと関節に異常があります。

そこへ膝の問題が加われば、負担はさらに大きくなります。

犬ほど、一般的ではありません

犬ほど一般的ではありませんとされています。

小型犬では、ありふれた病気です。

けれど猫では、そこまで多くありません。

だからこそ、見落とされやすいのです。

だから、健康診断で見てもらってください

症状がなくても、触診で分かります。

なりやすい猫種なら、一度診てもらってください。

「膝を見てください」と伝えれば十分です。

⚠ 相談してみてください

急に片足を上げて、また歩き出す。

後ろ足を、引きずっている。

膝を曲げたまま歩いている。

その足に、体重をかけていない。

歩き方の動画を、持って行ってください。

触診が、いちばん大事です

治療の進め方
程度で、決まります。

診断の進め方です。

手で触って、確かめます

診断では、獣医師の触診が最も重要です。

膝を曲げ伸ばししながら、お皿を押してみる——

それで、外れるかどうかが分かります。

その場で、グレードも判断できます。

画像で、骨の形を見ます

触診で異常のある場合には、レントゲン検査や断層撮影などを行い、骨変形と変性関節疾患の程度を診断します。

溝の深さや、骨のねじれ——

それが、手術の方法を決めます。

両方の膝を、見ます

片側だけとは限りません。

両膝に起きていることもあります。

症状のない側も、確かめてもらってください。

ほかの原因とも、区別します

後ろ足を引きずる原因は、ほかにもあります。

股関節形成不全や、

けが、腫瘍でも同じ症状が出ます。

だから、画像で確かめる意味があります。

診断では、獣医師の触診が最も重要とされています
調べること 分かること
触診 脱臼するかどうかと、グレード
歩き方の観察 跛行の出方と、体重のかけ方
レントゲン検査 骨の変形と、関節の傷み具合
断層撮影など 骨のねじれや、溝の形をより詳しく
反対側の膝 両側に起きていないかどうか

軽ければ、薬で様子を見ます

治療の考え方です。

痛みに応じて、薬を使います

軽度であれば、痛みに応じて内服による痛みの管理を行います。

すべてに手術が必要なわけではありません。

症状が出ていなければ、経過を見ることもあります。

体重管理も、効きます

体が重ければ、膝への負担が増えます。

適正体重を保つことが、そのまま治療です。

ただし、急な減量は別の危険を招きます。

減らし方は、相談して決めてください。

環境も、変えてください

滑る床では、踏ん張るときに膝がねじれます。

マットを敷き、爪を短く保ってください。

高い所への段差も、分けてあげてください。

人の薬は、使わないでください

人用の痛み止めは、猫には毒になります。

少量でも、命に関わります。

必ず、猫用に処方されたものを使ってください。

家でできることを、並べます

  • フローリングに、マットやカーペットを敷く
  • 爪を短く保ち、踏ん張りやすくする
  • 高い所へは、段差を分けて登れるようにする
  • トイレの縁を、またぎやすい高さにする
  • 体重を、月に一度はかって記録する
  • 寝床を、暖かい場所に置く

どれも、膝への負担を減らすためです。

手術という選択もあります

進んだ場合のことです。

溝を、深く掘ります

内服による痛みのコントロールが難しい場合や、膝の状態によっては、膝蓋骨の溝を深く掘ったり、筋肉の位置を調整するなどの手術を行います。

浅い溝を深くして、外れにくくする——

それが、手術の基本的な考え方です。

筋肉の位置も、調整します

お皿を引っぱっている力の向きが、ずれていることがあります。

そこを整えることで、まっすぐ動くようにします。

骨を切って、位置を移す方法もあります。

グレードで、判断されます

グレード3や4では、手術が検討されます。

放っておくと、関節がさらに傷むからです。

若いうちのほうが、結果がよいことがあります。

術後は、安静が必要です

数週間は、激しく動かせません。

高い所へ登らせない工夫が要ります。

そこを守れるかどうかも、手術を決める材料になります。

グレードは変わることがあるため、定期的に確かめます
グレード 対応の目安
グレード1 経過を見ることが多い
グレード2 痛みに応じて、内服で管理する
グレード3 手術が検討される
グレード4 手術を含めて、早めに相談する
共通して 体重管理と環境づくりが土台になる

関節症へ、つながります

長い目で見たときの話です。

外れ続ければ、関節が傷みます

お皿がずれたまま動けば、軟骨がすり減っていきます。

骨変形と変性関節疾患の程度

画像で見るのは、そのためです。

変形性関節症になります

変形性関節症

高齢の猫のほとんどが持つ病気です。

膝に問題があれば、そこから進みやすくなります。

若いうちの対処が、後々に効いてきます。

だから、放っておかないでください

「痛がっていないから」

そのままにすると、後から響きます。

グレードが変わっていないか、ときどき確かめてください。

家で、続けてほしいこと

  • 歩き方を、ときどき動画に撮る
  • 足を上げる回数が増えていないか、見る
  • 体重を、月に一度はかる
  • 床にマットを敷き、爪を短く保つ
  • 高い所への段差を、分けておく
  • 定期的に、膝を診てもらう

動画を並べると、進んでいるかどうかが分かります。

若いうちから、始めてください

この病気は、若い猫にも見つかります。

環境を整えるのは、早いほど意味があります。

滑らない床は、一生を通じて膝を守ります。

痛みを、我慢させないでください

猫は、痛みを表に出しません。

遊ばなくなった、寝てばかりいる——

それも、痛みのサインかもしれません。

痛みに応じて内服による管理ができるので、そのまま我慢させないでください。

🩺 歩き方を、見せてください

「急に片足を上げて、また歩き出す」——

それが、この病気らしい歩き方です。

診察室では見られないので、動画を撮ってきてください。

触診だけで、その場で分かることも多い病気です。

この記事の要点

猫では内方脱臼が多く、犬ほど一般的ではないとされています。

グレード2では、日常生活の中で時折スキップ様の跛行をします。

ペルシャ、スコティッシュ・フォールド、メインクーン、ベンガルなどに多く見られます。

診断では触診が最も重要で、軽度なら内服による痛みの管理を行います。

Q. 膝蓋骨脱臼とは、どんな病気ですか?

A. 膝のお皿(膝蓋骨)が、本来の溝から外れてしまう状態です。猫では、内方脱臼が多いとされています。

Q. どんな歩き方になりますか?

A. 時折スキップ様の跛行をします。急に片足を上げ、数歩後にまた普通に歩き出します。

Q. グレードとは何ですか?

A. 重症度の分類で、1から4に分けられます。症状を伴わない軽度のものから、整復不可能な完全脱臼まであります。

Q. グレード1では、どうなりますか?

A. 触診で脱臼しますが自然に戻り、痛みはほとんどありません。

Q. グレード4は、どんな状態ですか?

A. 常に脱臼しており、指で押しても戻せません。常に膝を曲げた歩様になり、ほとんど体重をかけなくなります。

Q. なりやすい猫種はありますか?

A. ペルシャ、スコティッシュ・フォールド、メインクーンなどが特に発症しやすいとされています。ベンガルなどにも、よくみられます。

Q. 犬より少ないのですか?

A. 犬ほど一般的ではありません。そのぶん、猫では見落とされやすい病気でもあります。

Q. どうやって診断しますか?

A. 獣医師の触診が最も重要です。異常があれば、レントゲンなどで骨変形の程度を確かめます。

Q. 治療はどうしますか?

A. 軽度であれば、痛みに応じて内服による痛みの管理を行います。

Q. 手術になるのは、どんなときですか?

A. 内服による痛みのコントロールが難しい場合や、膝の状態によって行われます。

Q. 手術では、何をしますか?

A. 膝蓋骨の溝を深く掘ったり、筋肉の位置を調整するなどの手術を行います。

Q. 痛がっていなければ、放っておいてよいですか?

A. 外れ続ければ、軟骨がすり減っていきます。変形性関節症へつながるため、経過は見ておいてください。

Q. 家では何をすればよいですか?

A. 床を滑らなくし、段差を分けてください。体重を増やさないことも、膝への負担を減らします。

Q. 人の痛み止めは使えますか?

A. 絶対に使わないでください。人用の痛み止めは猫には毒になり、少量でも命に関わります。

Q. 受診のとき、何を持って行けばよいですか?

A. 歩き方の動画です。診察室では、その瞬間が見られないためです。

まとめ|その一瞬を、動画に撮ってください

歩いていて、急に片足を上げる。

数歩したら、また普通に歩き出す。

その「スキップするような歩き方」

この病気らしいサインです。

グレード1なら、痛みはほとんどありません。

けれどグレード4まで進めば、膝を曲げたまま歩くようになります。

そして、外れ続ければ関節が傷んでいきます。

診察室では、その一瞬が見られません。

だから、家で撮った動画を持って行ってください。

今日できる3つ

  • 1歩いている様子を、横から動画に撮る
  • 2床にマットを敷き、爪を短く切る
  • 3なりやすい猫種なら、健康診断で膝を診てもらう

この病気は、触診だけで分かることが多いものです。「膝を見てください」の一言から始めてください。

モフ@ペット好き

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