

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「犬の抜け毛対策|毛質別のブラシ選びと換毛期の乗り切り方」です。ではどうぞ!
掃除しても掃除しても、床に毛が舞っている。
黒い服が着られない。ソファも車の中も毛だらけ——
抜け毛はゼロにはできません。
しかし毛質に合ったブラシを選び、落ちる前に回収する——この2つを押さえるだけで、家に散らばる量は大きく減らせます。
結論
抜け毛対策の基本は「落ちる前にブラシで取る」ことです。そのためには毛質に合った道具が欠かせません。特にダブルコートの犬種は換毛期に大量の下毛が抜けます。左右対称の脱毛や地肌が見える抜け方は病気の可能性があるため受診してください。
この記事でわかること
- ✓なぜ抜けるのか|換毛期の仕組み
- ✓毛質別のブラシの選び方
- ✓ブラッシングのコツ
- ✓掃除を効率化する
- ✓病気による脱毛との見分け方
なぜ抜けるのか|換毛期の仕組み

犬の毛は常に少しずつ生え替わっています。
そして年に2回、大量に抜ける時期があります。
| 時期 | 起きること | 対策の重点 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月頃) | 冬毛が抜け、夏毛へ | ブラッシングの回数を増やす |
| 秋(9〜11月頃) | 夏毛が抜け、冬毛へ | 同上 |
| それ以外の時期 | 少しずつ生え替わる | 週1〜2回で十分 |
| 室内飼い | 換毛の時期がずれることも | 年間を通じて抜けやすい |
換毛のきっかけは日照時間の変化だと考えられています。
そのため室内飼いで照明の下にいる犬は換毛期がはっきりせず、年間を通じて少しずつ抜けることがあります。
ダブルコートとシングルコート
抜け毛の量を決めるのが被毛の構造です。
| 構造 | 特徴 | 抜け毛の量 |
|---|---|---|
| ダブルコート | 上毛と下毛の二層構造 | 非常に多い |
| シングルコート | 上毛のみ | 比較的少ない |
ダブルコートの犬種は、下毛(アンダーコート)が換毛期に一気に抜けます。
- 柴犬・秋田犬などの日本犬
- ゴールデンレトリーバー・ラブラドール
- シベリアンハスキー・コーギー
- ポメラニアン・チワワ(長毛)
- ジャーマンシェパード
- これらは抜け毛が非常に多い
一方シングルコートの犬種は比較的抜け毛が少ない傾向があります。
- プードル・ビションフリーゼ
- マルチーズ・ヨークシャーテリア
- イタリアングレーハウンド
- ただし毛が伸び続けるためカットが必要
- 抜けにくい分、絡まりやすい
毛質別のブラシの選び方

道具選びを間違えているために効果が出ていないケースは非常に多くあります。
| 道具 | 特徴 | 向いている犬 |
|---|---|---|
| ラバーブラシ | ゴム製。抜け毛を絡め取る | 短毛種全般 |
| スリッカーブラシ | 細い針金状のピン | 長毛・巻毛 |
| コーム(櫛) | 仕上げ・もつれの確認 | 長毛種 |
| アンダーコート用 | 下毛を掻き出す | ダブルコート |
| ピンブラシ | 毛並みを整える | 長毛種 |
| 獣毛ブラシ | つやを出す | 短毛種の仕上げ |
ダブルコートには、下毛用の道具を
普通のブラシでは表面の毛しか取れません。
ダブルコートの犬種で抜け毛に悩んでいるなら、下毛を掻き出す道具が必要になります。
使うときの注意点があります。
- 力を入れすぎない(皮膚を傷つける)
- 同じ場所を何度もやらない
- 刃が皮膚に当たらない角度で使う
- 換毛期以外は使いすぎない
- やりすぎると必要な毛まで取ってしまう
- 赤みが出たらすぐやめる
よく取れるからといってやりすぎないことが重要です。
皮膚を守る毛まで取ってしまうと、かえって皮膚トラブルの原因になります。
スリッカーブラシは、角度に注意
長毛・巻毛に使うスリッカーブラシにもコツがあります。
| やり方 | 注意点 |
|---|---|
| 手首のスナップで軽く | 力を入れて押しつけない |
| 毛の流れに沿って | 逆立てると絡まる |
| 皮膚に対して寝かせる角度で | 垂直に立てると刺さる |
| 少しずつ、部分ごとに | 一気にやろうとしない |
| もつれは無理に引かない | 指でほぐしてから |
ブラシが皮膚に当たって痛い——この経験をすると、犬はブラッシング自体を嫌がるようになります。
自分の腕に当ててみて痛くないか確認してから使ってください。
先端が丸く加工されたタイプを選ぶと、皮膚への負担を減らせます。
ブラッシングのコツ
道具が正しくても、やり方で効果は変わります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 頻度 | 換毛期は毎日、通常は週2〜3回 |
| 場所 | 屋外やベランダだと掃除が楽 |
| 時間 | 1回5〜10分。長くしない |
| 順序 | 背中→わき腹→足→しっぽ→顔まわり |
| 嫌がる場所 | 最後に、短時間で |
| 終わり方 | 嫌がる前に終える |
| ご褒美 | 終わったらおやつ・褒める |
嫌がる犬への慣らし方
ブラシを見ると逃げる——この場合はやり直しが必要です。
- ブラシを見せるだけでおやつ
- 体に軽く触れさせるだけでおやつ
- 1回だけとかしておやつ
- 少しずつ回数を増やす
- 嫌がる前にやめる
- 1日1〜2分から始める
最大のコツは「嫌がる前にやめる」ことです。
我慢させてから終わるのではなく、まだ余裕があるうちに終える——
これをくり返すことで「ブラシは嫌なことではない」という経験が積み上がります。
シャンプーとの組み合わせ
シャンプー前のブラッシングは特に効果的です。
浮いた毛を先に取っておくことで、洗ったときに排水口に流れる毛が減ります。
| 場面 | やること |
|---|---|
| シャンプー前 | ブラッシングで浮き毛を取る |
| シャンプー中 | 指の腹でやさしく洗う |
| 乾かすとき | 根元までしっかり乾かす |
| 乾いた後 | もう一度ブラッシング |
| 頻度 | 洗いすぎは皮膚を乾燥させる |
生乾きは皮膚トラブルの原因になります。
特にダブルコートは根元が乾きにくいため、念入りに乾かしてください。
ドライヤーを使うときは熱を一点に当て続けないように注意してください。
低温で、常に動かしながら乾かすのが基本です。
掃除を効率化する

それでも毛は落ちます。
掃除の方法にもコツがあります。
| 場所 | 効率的な方法 |
|---|---|
| フローリング | 掃除機の前にフロアワイパーで集める |
| カーペット・ラグ | ゴム手袋でこすると毛が寄る |
| ソファ | 湿らせたスポンジやゴム手袋 |
| 衣類 | 洗濯前にコロコロ/乾燥機で飛ばす |
| 車の中 | 湿らせたブラシでこすってから吸う |
| 空気中の毛 | 空気清浄機・こまめな換気 |
ポイントはいきなり掃除機をかけないことです。
毛が舞い上がって別の場所に移動するだけ——ということがよくあります。
先にまとめてから吸うほうがはるかに効率的です。
ゴム手袋が、意外に万能
特別な道具を買う前に試してほしいのがゴム手袋です。
- カーペットをこすると、毛が寄って集まる
- ソファやクッションにも使える
- 静電気で毛が引き寄せられる
- 軽く湿らせると、さらに集まりやすい
- 洗って繰り返し使える
- 費用がほとんどかからない
粘着ローラーを大量に消費している方は、一度試してみる価値があります。
同じ理屈で湿らせたスポンジや使い古しのゴムベラも使えます。
ゴム製で、摩擦が起きるものならたいてい代用できます。
家具や生活の工夫
そもそも毛がつきにくい環境をつくるという方法もあります。
| 工夫 | 効果 |
|---|---|
| ソファに洗えるカバーをかける | まとめて洗える |
| 犬用の毛布を決めておく | そこに毛が集まる |
| 毛のつきにくい素材を選ぶ | 革・つるっとした生地 |
| ラグを減らす | 掃除が楽になる |
| 寝床を決める | 毛が散る範囲が限定される |
| 空気清浄機を使う | 舞い上がった毛を回収 |
特に効果があるのが「犬用の毛布を決める」ことです。
お気に入りの場所に毛布を置くと、そこで過ごす時間が増え、毛がそこに集まります。
毛布を洗うだけで済むようになれば、掃除の負担は大きく減ります。
ブラッシングには、抜け毛以外の効果もある
面倒に感じるブラッシングですが、抜け毛を取る以外の価値もあります。
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 健康チェックになる | しこり・傷・皮膚の変化に気づける |
| ノミ・ダニの発見 | 黒い粒や虫を見つけられる |
| 血行の促進 | 皮膚の健康につながる |
| もつれの防止 | 放置すると毛玉になり皮膚を傷める |
| 触られることに慣れる | 診察や手入れが楽になる |
| 穏やかな時間になる | 落ち着きを育てる機会にも |
特に価値が大きいのが健康チェックです。
毛の中に隠れたしこり・かさぶた・赤みは、普段はなかなか気づけません。
- 手を滑らせながら、皮膚の凹凸を確認する
- 毛をかき分けて地肌の色を見る
- 触ると嫌がる場所がないか
- 左右で違いがないか比べる
- しこりを見つけたら大きさをメモする
- 月に1回は意識して全身を確認する
毎日のブラッシングがそのまま健康管理になる——
そう考えると、習慣にする価値が見えてきます。
病気による脱毛との見分け方

ここは注意が必要な部分です。
すべての抜け毛が正常な換毛とは限りません。
| 様子 | 考えられること |
|---|---|
| 左右対称に薄くなる | ホルモンに関わる問題 |
| 地肌が見えるほど抜ける | 正常な換毛ではない |
| 赤み・かさぶた・発疹がある | 皮膚のトラブル |
| 円形に抜ける | 感染症の可能性 |
| しきりに掻く・舐める | かゆみがある |
| 毛が細く、生えてこない | 内分泌の問題も |
| 元気・食欲も落ちている | 全身の不調 |
| 同じ場所ばかり舐めている | ストレス・痛み |
特に注意したいのが「左右対称」という特徴です。
体の両側が同じように薄くなる——
これはホルモンに関わる問題で起こることがあります。
「季節だから」と様子を見続けないでください。
受診の際は抜けている部分の写真を撮っておくと役立ちます。
いつから・どこが・どれくらい変化したかを時系列で見せられると、診断の助けになります。
⚠ かゆみを伴う脱毛は、早めに受診を
掻く・舐める・かじるを伴う脱毛は、かゆみが原因である可能性が高いといえます。
かゆみは放置すると悪化します。
掻く → 皮膚が傷つく → さらにかゆくなる——この悪循環に入ると抜け出すのが難しくなります。
自己判断で市販薬を使わず、原因を確かめてから対応してください。
体をこすりつける行動については犬が体をこすりつける4つの理由で詳しく解説しています。
サマーカットは、抜け毛対策になるか
「短く刈れば涼しいし、抜け毛も減るのでは」——
そう考える方は多いのですが、犬種によっては注意が必要です。
特にダブルコートの犬種では慎重に検討したほうがよいとされています。
| 観点 | 考えること |
|---|---|
| 体温調節 | 被毛は断熱材の役割も果たしている |
| 紫外線 | 地肌が直接日光にさらされる |
| 虫刺され | 皮膚が守られなくなる |
| 毛の再生 | 元通りに生えそろわないことがある |
| 抜け毛の量 | 短くなるが、抜けること自体は変わらない |
| 判断 | トリマーや獣医師に相談してから |
被毛は暑さから守る役割も担っています。
刈ることでかえって暑さに弱くなる可能性も指摘されています。
- 下毛を取り除くほうが、涼しくなることも
- ブラッシングで通気をよくする
- 刈るなら、地肌が見えるほど短くしない
- お腹まわりだけ短くするという選択もある
- 犬種と皮膚の状態を見て判断してもらう
「まずブラッシングで下毛を減らす」——
これを試してからカットを検討するほうが安全です。
暑さ対策としては冷感マット・室温の管理・散歩の時間帯を変えるほうが確実に効果があります。
抜け毛が生活に与える影響を減らす
抜け毛の悩みは量そのものより生活への影響でつらくなることがほとんどです。
どこが特につらいかをはっきりさせると、打つ手が絞れます。
| つらい場面 | 重点的な対策 |
|---|---|
| 服につく | 抱っこ用の上着を決める。粘着ローラーを玄関に置く |
| 寝具につく | 寝室に入れない/カバーを二重にする |
| 食事中に舞う | 食卓周辺に犬用の居場所を作らない |
| 来客に迷惑 | 来る前に集中して掃除・空気清浄機 |
| 車が毛だらけ | シートカバー・専用マット |
| 洗濯物につく | 部屋干しの場所を分ける |
すべてを完璧にしようとすると疲れてしまいます。
いちばん困っている場面から手をつけるほうが現実的です。
完璧な部屋を目指さないことも長く続けるうえでは大切です。
特に寝室への出入りは検討する価値があります。
寝具の毛はアレルギーの観点でも気になる方が多い部分です。
寝室だけは入れないというルールにするだけで、負担がずいぶん軽くなることがあります。
食事と抜け毛の関係
食事の内容が被毛の状態に影響することがあります。
- 良質なたんぱく質は、毛をつくる材料になる
- 脂質の不足は、毛のつやに影響することがある
- 極端な食事制限は避ける
- 手作り食は栄養が偏りやすい
- サプリメントは獣医師に相談してから
- 急にフードを変えない(お腹を壊すことがある)
ただし「これを食べれば抜けなくなる」という食べ物はありません。
換毛は正常な生理現象であり、止めることはできません。
食事の見直しが役立つのは被毛の質そのものが悪い場合です。
毛がパサつく・つやがない・フケが多い——こうした様子があるなら、かかりつけの獣医師に相談してみてください。
よくある質問
Q. 抜け毛をゼロにする方法はありますか?
A. ありません。換毛は正常な生理現象です。できるのは「落ちる前にブラシで取る」こと。毛質に合った道具を使えば、家に散らばる量は大きく減らせます。
Q. ブラシはどれを選べばいいですか?
A. 毛質によって変わります。短毛種はラバーブラシ、長毛・巻毛はスリッカー+コーム。ダブルコートの犬種は下毛を掻き出す道具が必要です。
Q. ブラッシングはどれくらいの頻度で?
A. 換毛期は毎日、通常は週2〜3回が目安です。1回5〜10分程度で十分。長時間やるより、短く毎日のほうが犬の負担も少なく、効果も出ます。
Q. ブラシを嫌がります。
A. やり直しが必要です。ブラシを見せるだけでおやつ→軽く触れる→1回とかす——少しずつ進めてください。最大のコツは「嫌がる前にやめる」ことです。
Q. 掃除が追いつきません。
A. いきなり掃除機をかけないでください。毛が舞い上がるだけです。フロアワイパーやゴム手袋で先にまとめてから吸うほうがはるかに効率的です。
Q. 急に抜け毛が増えました。病気でしょうか?
A. 抜け方を確認してください。左右対称に薄くなる、地肌が見えるほど抜ける、赤みやかゆみを伴う——こうした様子があれば受診してください。
Q. 食事で抜け毛は減りますか?
A. 換毛そのものは止められません。ただし毛がパサつく・つやがないといった被毛の質の問題なら、食事が関係していることがあります。サプリメントは獣医師に相談してから使ってください。
まとめ|落ちる前に、取る
犬の抜け毛はゼロにはできません。
できるのは「落ちる前にブラシで取る」こと。そのためには毛質に合った道具が欠かせません。
ダブルコートの犬種なら下毛用の道具を、長毛ならスリッカーとコームを——道具が合っていないだけで効果が出ていないことは非常によくあります。
そして忘れてはならないのが病気による脱毛との見分け。左右対称・地肌が見える・かゆみを伴う——この3つは、季節のせいにしないでください。
今日から試してみたい3つのこと
- 1自分の犬がダブルコートかシングルコートかを確認する
- 2換毛期は毎日5分だけブラッシングしてみる
- 3掃除機の前に、ゴム手袋で毛を集めてみる
抜け毛は、犬と暮らす以上つきあうものです。減らす工夫を知れば、負担はずいぶん軽くなります。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「犬の抜け毛対策|毛質別のブラシ選びと換毛期の乗り切り方」でした。
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