

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の外傷性脱臼|早ければ、切らずに戻せることがあります」です。ではどうぞ!
脱臼は、時間との勝負になるけがです。
起こって間もなければ、切らずに戻せることがあります。
けれど、日が経つほど手術が近づきます。
その日のうちに、連れて行ってください。
結論
外傷性脱臼とは外からの強い力によって、関節が本来の位置から外れてしまうけがです。猫の脱臼の原因として多いのは外傷性で、屋外に出ることの多い猫は交通事故や高いところからの落下の確率が高くなります。また、シャムやメインクーンは股関節形成不全の好発猫種であり、関節の形成不全があるため股関節が脱臼しやすいとされています。股関節脱臼の場合、脱臼している側の足が短く見えたり、ふらつきが見られたり、関節が腫れてひどく痛がることもあります。治療には、非観血的整復と観血的整復の二つの方法があります。脱臼が起こって間もない場合は、麻酔をかけて関節を整復し、包帯などで外固定することによって治ることがあります。ただし、その成功率は30〜85%であり、成功の保証はなく、脱臼してすぐの治療に向いています。骨折や靭帯・腱の損傷を伴う脱臼の場合は手術を行い、また非観血的整復を行っても再脱臼を繰り返す場合には、手術による整復法を選択されるケースが多くなります。整復しても再脱臼してしまうことが少なくありませんが、その場合は金属による関節固定や靭帯の再建手術、あるいは股関節では大腿骨頭を切除するなどの外科治療が行われます。
この記事でわかること
- ✓関節が、外れます
- ✓外からの力で、起こります
- ✓足が、短く見えます
- ✓動かさずに、運んでください
- ✓まず、切らずに戻します
- ✓戻らなければ、手術です
- ✓また外れることがあります
- ✓防げる部分は、あります
関節が、外れます
まず、何が起きているのかから。
骨と骨の、つなぎ目です
関節は、骨と骨がつながっている場所です。
靭帯や関節包が、外れないよう支えています。
その支えが壊れると、外れてしまいます。
それが、脱臼です
本来の位置から、関節が外れた状態——
それが、脱臼です。
外れたままでは、足を支えられません。
骨折と、重なることがあります
大きな力がかかったなら、骨も折れているかもしれません。
骨折と同時に起きることがあります。
だから、画像で確かめる必要があります。
股関節で、よく起こります
股関節は、後ろ足の付け根にある関節です。
球が受け皿にはまる形をしています。
大きな力で、その球が外れてしまいます。
ほかの関節でも、起こります
肩、ひじ、あご——
関節がある場所なら、どこでも起こりえます。
あごが外れれば、口が閉じられなくなります。
場所によって、出る症状が変わります。
放っておくと、戻せなくなります
外れたまま時間が経つと、まわりの組織が固まってきます。
そうなると、はめ直すのが難しくなります。
だから、脱臼は急ぐけがなのです。
| けが | 何が起きているか |
|---|---|
| 脱臼 | 関節が、本来の位置から外れている |
| 骨折 | 骨そのものが、折れている |
| 両方が同時に | 大きな力では、重なることがある |
| 靭帯や腱の損傷 | 支えるものが、傷んでいる |
| 見分け方 | 見た目では分からない。画像で確かめる |
外からの力で、起こります

原因の話です。
外に出る猫で、多くなります
猫の脱臼の原因として多いのは外傷性で、屋外に出ることの多い猫は交通事故や高いところからの落下の確率が高くなります。
外に出ることが、そのまま危険を増やします。
もともと外れやすい猫がいます
シャムやメインクーンは股関節形成不全の好発猫種であり、関節の形成不全があるため股関節が脱臼しやすいとされています。
受け皿が浅ければ、外れやすくなる
ということです。
形成不全があるなら、知っておいてください
持っているなら、同じ力でも外れやすくなります。
その猫種なら、一度診てもらってください。
家の中でも、起こります
棚から落ちる、ドアに挟まれる——
家の中にも、大きな力がかかる場面はあります。
外に出さなければ安心、とは限りません。
足が、短く見えます

気づけるサインです。
片側だけ、短く見えます
股関節脱臼の場合、脱臼している側の足が短く見えます。
球が受け皿から外れて、上へずれるからです。
左右を見比べると、分かることがあります。
ふらついて、歩きます
ふらつきが見られることもあります。
支えが効かないので、体が安定しません。
あるいは、まったく足をつかなくなります。
腫れて、ひどく痛がります
関節が腫れて、ひどく痛がることもあります。
猫は普段、痛みを表に出しません。
その猫が痛がるのは、それだけ強い痛みだということです。
痛がらなくても、油断しないでください
逆に、じっとして動かないこともあります。
物陰から出てこないなら、それもサインです。
鳴かないことを、根拠にしないでください。
- 片方の後ろ足が、短く見える
- ふらついて、まっすぐ歩けない
- その足を、まったくつかない
- 関節のあたりが、腫れている
- 触ろうとすると、強く嫌がる
- 外から帰ってきて、様子がおかしい
一つでもあれば、その日のうちに受診してください。
動かさずに、運んでください
病院へ行くまでのことです。
自分で、戻そうとしないでください
引っぱれば戻る、というものではありません。
まわりの組織を、さらに傷つけてしまいます。
整復は、麻酔をかけて行うものです。
狭い容器に、入れて運んでください
体が動かないくらいの入れ物が向いています。
底に、柔らかいものを敷いてください。
抱いて運ぶと、暴れたときに危険です。
何が起きたかを、伝えてください
いつ、どこで、どんなふうに——
それが、治療の方針を左右します。
特に「いつ起きたか」が大事です。
人の薬は、絶対に与えないでください
人用の痛み止めは、猫には毒になります。
少量でも、命に関わります。
痛そうでも、病院まで待ってください。
運ぶときの、注意をまとめます
- 外れた足を、引っぱらない
- 自分で包帯を巻いたり、添え木を当てたりしない
- 体が動かないくらいの容器に入れる
- 底に、柔らかいものを敷く
- 抱いて運ばない。暴れると危ない
- いつ、どこで起きたかをメモしておく
動かさずに運ぶことが、そのまま治療を助けます。
⚠ すぐに受診してください
片方の後ろ足が、短く見える。
ふらついて、足をつかない。
関節が腫れて、ひどく痛がる。
外に出ていて、帰ってきたら歩けない。
脱臼してすぐの治療に向いた方法があります。
まず、切らずに戻します

非観血的整復のことです。
麻酔をかけて、はめ直します
脱臼が起こって間もない場合は、麻酔をかけて関節を整復し、包帯などで外固定することによって治ることがあります。
皮膚を切らずに済む方法です。
成功率は、三割から八割五分です
ただし、その成功率は30〜85%であり、成功の保証はありません。
幅が大きいのは、状態によって結果が変わるからです。
やってみないと、分からない部分があります。
すぐの治療に、向いています
脱臼してすぐの治療に向いています。
時間が経つほど、まわりの組織が固まってきます。
だから、その日のうちが勝負になります。
戻したあとは、固定して支えます
包帯などで外固定して、外れないようにします。
その間は、動かせません。
包帯を嫌がっても、外さないでください。
| 方法 | 選ばれる場面 |
|---|---|
| 非観血的整復 | 脱臼が起こって間もないとき |
| その成功率 | 30〜85%。成功の保証はない |
| 観血的整復 | 骨折や靭帯・腱の損傷を伴うとき |
| 手術が選ばれる場合 | 再脱臼を繰り返すとき |
| 股関節では | 大腿骨頭を切除することもある |
戻らなければ、手術です

観血的整復のことです。
ほかのけががあれば、手術になります
骨折や靭帯・腱の損傷を伴う脱臼の場合、手術を行います。
支えるものが壊れていれば、はめ直しても外れてしまうからです。
だから、画像で確かめる意味があります。
繰り返すなら、手術に切り替えます
非観血的整復を行っても再脱臼を繰り返す場合には、手術による整復法を選択されるケースが多くなります。
何度も外れるなら、支えを作り直す——
そういう考え方です。
いくつかの方法があります
金属による関節固定や、靭帯の再建手術——
あるいは股関節では、大腿骨頭を切除するなどの外科治療が行われます。
けがの場所と状態によって、選ばれます。
説明を聞いて、決めてください
それぞれに、良い点と難しい点があります。
年齢や体重、暮らし方も関わってきます。
納得してから、決めてください。
大腿骨頭切除という方法があります
股関節では、大腿骨頭を切除する方法がとられることがあります。
外れる球そのものを、取り除いてしまう——
こすれる場所をなくすことで、痛みを取ります。
そのあとは、まわりの組織が足を支えます。
術後は、少しずつ動かします
まったく動かさないと、筋肉が落ちてしまいます。
けれど、早すぎれば外れてしまいます。
どの時期にどう動かすかは、必ず指示に従ってください。
また外れることがあります
治療のあとのことです。
再脱臼は、珍しくありません
整復しても再脱臼してしまうことが少なくありません。
だから、戻ったあとも安心はできません。
安静を守ることが、そのまま治療になります。
跳ばせないでください
棚やソファへ跳び上がるのを、防いでください。
階段も、この間は使わせないでください。
ケージで過ごしてもらうのが、確実です。
環境を、作り替えてください
- 登れる家具に、跳び乗れないようにする
- 床にマットを敷き、滑らないようにする
- トイレを、またぎやすい低いものに替える
- 食事と水を、動かなくても届く場所に置く
- ほかの猫がいるなら、部屋を分ける
- 指示された日に、必ず再診を受ける
環境を変えるほうが、猫に我慢させるより確実です。
歩き方を、見ていてください
また足をつかなくなったら、外れたのかもしれません。
膝蓋骨脱臼のように、
繰り返し外れる病気もあります。
気になったら、そのまま連れて行ってください。
関節の傷みも、残ることがあります
いちど外れた関節は、その後も傷みやすくなります。
年をとってから、動きが悪くなることもあります。
治ったあとも、歩き方を見ていてください。
防げる部分は、あります
これからのことです。
外に出さないでください
屋外に出ることの多い猫は、交通事故や落下の確率が高くなります。
室内で暮らしてもらうことが、いちばんの予防です。
落ちない部屋を、作ってください
ベランダや窓に、柵をつける。
網戸は、猫の体重で簡単に外れます。
ストッパーで、開かないようにしてください。
高い家具には、段差を作ってください
ひと跳びを、二段に分ける——
それだけで、着地の衝撃が減ります。
床が滑らなければ、なおさら安全です。
なりやすい猫種なら、診てもらってください
シャムやメインクーンは、股関節形成不全の好発猫種です。
もともと外れやすい関節を持っているなら、知っておく意味があります。
健康診断のときに、頼んでみてください。
かかりつけの、夜間の連絡先を控えてください
けがは、開いている時間に起きるとは限りません。
夜間に診てもらえる病院を、先に調べておいてください。
その日のうちに動けるかどうかが、そのまま結果を変えます。
| 場面 | できること |
|---|---|
| 外に出す | やめる。事故と落下の確率が高くなる |
| 窓とベランダ | 柵をつけ、網戸にストッパーを使う |
| 高い家具 | 段差を作って、跳び降りを減らす |
| 床 | マットを敷き、滑らないようにする |
| 好発猫種 | 健康診断で、股関節を診てもらう |
🩺 いつ起きたかが、大事です
「いつ起きたか」を、教えてください。
脱臼してすぐなら、切らずに戻せる方法があります。
けれど、日が経つほど難しくなります。
迷ったら、その日のうちに連れてきてください。
この記事の要点
原因として多いのは外傷性で、屋外に出る猫は交通事故や落下の確率が高くなります。
股関節脱臼では、脱臼している側の足が短く見えることがあります。
起こって間もなければ、麻酔をかけて整復し外固定することで治ることがあります。
その成功率は30〜85%で、再脱臼を繰り返す場合は手術が選ばれます。
Q. 外傷性脱臼とは、どんなけがですか?
A. 外からの強い力によって、関節が本来の位置から外れてしまうけがです。
Q. 何が原因で起きますか?
A. 原因として多いのは外傷性です。屋外に出る猫では、交通事故や落下の確率が高くなります。
Q. なりやすい猫種はありますか?
A. シャムやメインクーンは股関節形成不全の好発猫種で、股関節が脱臼しやすいとされています。
Q. どんな症状が出ますか?
A. 股関節脱臼では、脱臼している側の足が短く見えたり、ふらつきが見られたりします。
Q. 痛がりますか?
A. 関節が腫れて、ひどく痛がることもあります。逆に、じっとして動かないこともあります。
Q. 自分で戻してもよいですか?
A. やめてください。まわりの組織を、さらに傷つけてしまいます。
Q. 病院へは、どう運べばよいですか?
A. 体が動かないくらいの入れ物に入れて、静かに運んでください。
Q. 切らずに治せますか?
A. 脱臼が起こって間もない場合は、麻酔をかけて整復し、包帯などで外固定することで治ることがあります。
Q. その方法は、必ず成功しますか?
A. 成功率は30〜85%であり、成功の保証はありません。
Q. 急いだほうがよいですか?
A. 脱臼してすぐの治療に向いている方法です。時間が経つほど、選べる道が減ります。
Q. どんなときに手術になりますか?
A. 骨折や靭帯・腱の損傷を伴う脱臼の場合です。再脱臼を繰り返す場合も、手術が選ばれます。
Q. 手術では、何をしますか?
A. 金属による関節固定や靭帯の再建手術、股関節では大腿骨頭の切除などが行われます。
Q. また外れることはありますか?
A. 整復しても再脱臼してしまうことが、少なくありません。だから、安静が大切になります。
Q. 家では何に気をつければよいですか?
A. 跳び上がらせないことです。ケージで過ごしてもらうのが確実です。
Q. 予防はできますか?
A. 外に出さないことと、落ちない部屋を作ることです。窓やベランダの柵が、そのまま予防になります。
まとめ|その日のうちに、連れて行ってください
脱臼は、時間で選べる道が変わるけがです。
起こって間もなければ、麻酔をかけて戻せることがあります。
けれど成功率は三割から八割五分で、
保証はありません。
そして、日が経つほど手術が近づきます。
片方の足が短く見える。
ふらついて、足をつかない。
そのどちらかがあれば、待たないでください。
「いつ起きたか」を伝えられるのは、そばにいた人だけです。
今日できる3つ
- 1窓とベランダに、落下を防ぐ柵をつける
- 2外に出す習慣があるなら、室内で暮らす形に変える
- 3好発猫種なら、健康診断で股関節を診てもらう
外傷性の脱臼は、環境で減らせるけがです。落ちない部屋が、いちばんの予防になります。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫の外傷性脱臼|早ければ、切らずに戻せることがあります」でした。
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