ネコの病気    猫の疥癬|顔をこすりつけていたら、疑ってください

 プロモーションが含まれています
急上昇ワード
猫の疥癬|顔をこすりつけていたら、疑ってください
猫の疥癬
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の疥癬|顔をこすりつけていたら、疑ってください」です。ではどうぞ!

猫が、床に顔をこすりつけている。耳のあたりを、後ろ足で激しくかいている。

そんな様子が続いているなら、疥癬(かいせん)を疑ってみてください。

猫の疥癬は、ネコショウセンコウヒゼンダニというダニの寄生が原因で引き起こされる皮膚病です。

この病気の特徴は、かゆみの激しさ出る場所にあります。

結論

猫の疥癬はネコショウセンコウヒゼンダニというダニの寄生によって起こる皮膚病です。強いかゆみが特徴的で、特に耳や顔をしきりに掻いたり、床や家具に顔をこすりつけたりする仕草が増えることがあります。耳の後ろや目の周囲などに症状が出始めることが多く、症状が進行すると顔だけでなく首や前脚にも広がり、毛が抜け始め、かき壊した部分にはかさぶたができます。治療は駆虫薬の投与で、首筋や肩甲骨付近の皮膚に滴下するスポットタイプの製剤が使用されます。この病気は猫から猫へうつるため、多頭飼いでは全頭の治療が必要になります。人にもうつりますが、人間の体では繁殖ができないため増えることはなく、症状は一過性で自然に治ることがほとんどです。

この記事でわかること

  • 耳と顔から、始まります
  • かゆみの激しさが、違います
  • ノミアレルギーとは、場所が逆です
  • 皮膚の下に、トンネルを掘ります
  • 見つけ方と、その難しさ
  • 治療は、駆虫薬です
  • 同居の猫も、まとめて
  • 人にもうつります

耳と顔から、始まります

出る場所の順番
顔から、広がっていきます。

この病気には、出やすい場所があります。

耳の後ろや目の周囲などに、症状が出始めることが多いものです。

そして症状が進行すると、顔だけでなく首や前脚にも広がり、毛が抜け始め、かき壊した部分にはかさぶたができます。

耳のふちを、見てください

とくに分かりやすいのが耳のふちです。

かさかさして、厚くなり、縁がぼろぼろした感じになります。

そこを指でこすると、ふけのようなものが落ちることがあります。そして、こすられた猫は気持ちよさそうに後ろ足をばたつかせることがあります。それだけかゆいということです。

  • 耳のふちが、かさかさしている
  • 耳のふちが、厚くなってきた
  • 耳の後ろの毛が、薄くなっている
  • 目の周りに、かさぶたがある
  • 顔全体が、ごわごわした感じになった
  • 首や前足にも、広がってきた

顔がごわごわするという表現は、この病気でよく使われます。皮膚が厚くなり、しわが寄ったようになるためです。

進んだ猫では、顔つきが変わって見えるほどになります。以前の写真と見比べると、その差がよく分かります。

かゆみの激しさが、違います

家で気づける様子
行動に、はっきり出ます。

この病気で、いちばん目立つのがかゆみの強さです。

疥癬では強いかゆみが特徴的で、特に耳や顔をしきりに掻いたり、床や家具に顔をこすりつけたりする仕草が増えることがあります。

床に顔をこすりつけるのは、異常です

猫が床や家具に顔を押しつけて、ずるずると動く——これは、ふつうの行動ではありません。

においを付けるためのマーキングとは、様子が違います。必死に、なにかを取ろうとしているように見えます。

後ろ足で耳を激しくかき、そのまま前足で顔をこすることも増えます。

眠れないほどかゆがっているなら、それだけで受診の理由になります。

⚠ 早めに受診してください

  • 顔や耳を、絶えずかいている
  • 床や家具に、顔をこすりつけている
  • 耳のふちが、かさかさして厚い
  • かき壊して、出血している
  • 眠れていないように見える
  • 同居の猫も、かゆがり始めた

最後の項目が出ていたら、うつる病気である可能性が高くなります。その情報も、あわせて伝えてください。

ノミアレルギーとは、場所が逆です

ノミアレルギーとの違い
場所が、正反対です。

猫がかゆがっているとき、原因はいくつも考えられます。

そのなかで場所は、有力な手がかりになります。

場所から絞り込む
出る場所 考えられるもの 特徴
耳の後ろ、顔 疥癬 激しいかゆみ、うつる
腰から尾の付け根 ノミアレルギー 粟粒大の発疹
耳の中 耳ヒゼンダニ 黒い耳垢、頭を振る
あご ざ瘡、細菌感染 黒いぶつぶつ
お腹、内股 心因性の脱毛 なめて毛が短くなる
円形に脱毛 真菌(カビ) かゆみは強くないことも

ノミアレルギー性皮膚炎が腰に集まるのに対し、疥癬は顔から始まります。

体のどちら側から始まったかを受診のときに伝えてください。

耳の中か、耳のふちか

耳に症状が出る病気は、ほかにもあります。

耳ヒゼンダニは、耳の中に寄生します。黒い耳垢がたまり、頭をしきりに振ります。

疥癬は、耳のふちや、その周りの皮膚に出ます。

「中なのか、外なのか」——そこを見ると、区別がつきやすくなります。もちろん、両方が同時に起きていることもあります。

皮膚の下に、トンネルを掘ります

なぜ、これほどかゆくなるのでしょうか。

原因は、このダニの生き方にあります。

ヒゼンダニは、猫の皮膚に穴を開けて潜り込みます。そして皮膚の中にトンネルを掘りながら進んでいきます。

だから、表面を洗っても届きません

ダニが皮膚の内側にいるということは、洗っても落ちないということです。

シャンプーやブラッシングでは、届きません。薬で、体の内側から効かせる必要があります。

そしてトンネルの中では、卵が産みつけられています。そこから次の世代が生まれます。

一回の治療で終わらないのは、このためです。

どこからもらってくるのか

このダニは、猫の体を離れては長く生きられません。そのため、感染は猫と猫が接触する場面で起こります。

感染が起きやすいところ
もらいやすい場面 どういうことか
外に出る猫 よその猫と接触する機会がある
保護したばかりの猫 すでに持っていることが多い
多頭飼いの環境から来た 集団の中で広がっていることがある
寝床の共有 落ちたダニが、次の猫に移る
ブラシやくしの共有 道具を介して運ばれる
人の手を介して 触ったあと、別の猫に触れる

環境に長く残らないのは、この病気の救いのひとつです。

そのかわりいま一緒にいる猫のあいだでは、あっという間に広がります。

見つけ方と、その難しさ

診断は、皮膚を調べてダニを探すことで行います。

皮膚の表面を軽くこすり取り、顕微鏡でダニや卵を確認します。

確かめること
検査 分かること・限界
皮膚の掻爬検査 ダニや卵を、顕微鏡で探す
複数か所から採る 一か所では見つからないことがある
耳のふちのふけ ここから見つかることが多い
症状と経過 場所とかゆみの強さが手がかりになる
同居猫の状況 ほかもかゆがっていれば、可能性が高い
治療への反応 薬を使って、よくなるかを見ることもある

見つからないこともあります

ダニの数が少ないと、検査に出てこないことがあります。

激しくかいているぶん、ダニ自体は少なくなっている——そういう状態もありえます。

ですから「見つからなかった=いない」とは限りません。

疑わしい場合は、治療してみて反応を見るという進め方をすることがあります。

この病気は薬がよく効くため、効いたかどうかが答えになるのです。数日から一週間ほどで、かゆがり方が変わってきます。

🩺 獣医療の現場では

「顔をこすりつけています」「耳のふちがかさかさしています」「同居の猫もかゆがり始めました」——

この三つがそろっていれば、検査で見つからなくても疑う理由になります。受診のときに、必ず伝えてください。

治療は、駆虫薬です

猫の疥癬の治療は、駆虫薬の投与です。

首筋や肩甲骨付近の皮膚に滴下するスポットタイプの製剤が使用されます。

背中に垂らすだけなので、飲ませるのが苦手な猫でも使えます。

何度か、くり返します

薬は、いまいるダニを駆除します。

けれど、皮膚の中にはが残っています。そこから孵化してくるものには、届きません。

そのため期間をあけて、何度か投与することになります。

治療が適切に行われれば、通常数週間から数か月で治癒します。

「かゆみが引いたからやめる」のは、いちばんやってはいけないことです。残った卵から孵化して、そこからまた広がってしまいます。

かゆみを抑える薬も、あわせて使います

駆虫薬が効いてくるまでには、時間がかかります。

そのあいだ、猫はずっとかゆいままです。

そのためかゆみや炎症を抑える薬をあわせて使うことがあります。

かき壊して細菌がついていれば、抗生物質も必要になります。

猫を楽にすることも、治療の一部です。かき続ければ、傷が広がっていくためです。

かき壊しがひどい場合は、エリザベスカラーを使うこともあります。猫は嫌がりますが、顔をかき続けて出血させるよりは、そのほうが早く治ります。

爪を短く切っておくだけでも、傷の深さは変わります。薬を始めたら、あわせてやっておいてください。

同居の猫も、まとめて

同居猫への対応
一頭だけでは、終わりません。

この病気は猫から猫へうつります。

感染したネコが他のネコと接触することで広まります。ネコ同士の接触や、共有の寝床、食器などを通じて感染が起こることがあります。

症状が出ていない猫も、治療します

一頭に見つかったら、同居している猫はすでにうつっていると考えたほうが確実です。

症状が出るまでには時間差があります。いま平気に見えても、これから出てくることがあります。

そのため全頭をまとめて治療することが多くなります。

一頭ずつ順番に治療しても、行ったり来たりするだけになってしまいます。

治した猫が、まだ治っていない猫からまたもらう。それを何度もくり返すことになりかねません。

費用も手間もかかりますが、結局はまとめてやるほうが早く、安く済みます。

環境も、片づけます

  • 寝床や毛布を、高温で洗う
  • ブラシやくしを、共有しない
  • キャリーやケージも、洗う
  • 掃除機を、こまめにかける
  • 新しい猫は、しばらく分けてから合流させる
  • 治療が終わるまで、接触を減らす

ダニは猫の体を離れると長くは生きられません。そのため、環境対策はノミほど大がかりにはなりません。

けれど寝床とブラシは、そのまま再感染の道になります。忘れずに片づけてください。

治療中に、見ておきたいこと

よくなっているかどうかは、家でも確かめられます。

家で追える指標
見ること 回復のしるし
かゆがる回数 減ってくれば、効き始めている
顔をこすりつける仕草 いちばん分かりやすく変わる
耳のふち かさかさが取れ、なめらかになってくる
かさぶた 新しくできなくなってくる
毛の生え方 抜けたところに、産毛が出てくる
眠り方 落ち着いて眠れるようになる

とくに眠れるようになったかどうかは、猫の楽さを測るよい目安です。

かゆみが強い時期の猫は、寝ている途中で起きてはかくということをくり返します。それが減れば、確実に改善しています。

人にもうつります

この病気は、人にもうつることがあります。

けれど、心配しすぎる必要はありません。

猫のヒゼンダニが人間の体にうつると、繁殖ができないため増えることはなく、いずれ死んでしまいます。

かゆくはなりますが、一過性です

人間も同じく激しい痒みが起こり、皮膚に発疹が出てきます。

腕やお腹、猫を抱く場所に赤いぶつぶつができ、かゆくなります。

けれど症状は一過性で、自然に治ることがほとんどです。

人の体では増えられないため、猫のほうを治療すれば、人の症状も収まっていきます。

それでも、皮膚科に相談してください

かゆみが強い場合や、なかなか引かない場合は皮膚科を受診してください。

そのときに「猫が疥癬の治療中です」と伝えることが大切です。

その情報がないと、別の皮膚病として扱われてしまうことがあります。

そして猫の治療を続けることが、人の側の対策にもなります。

猫を触ったあとに手を洗う、治療中は寝床を分ける——そうした基本を守れば、過度に恐れる必要はありません。

よくある質問

Q. 猫の疥癬とは、どんな病気ですか?

A. ネコショウセンコウヒゼンダニというダニの寄生で起こる皮膚病です。強いかゆみが特徴で、耳や顔から症状が出始めます。

Q. どこに症状が出ますか?

A. 耳の後ろや目の周囲から出始めることが多いものです。進行すると顔だけでなく首や前脚にも広がり、毛が抜け、かき壊した部分にかさぶたができます。

Q. かゆがり方に、特徴はありますか?

A. 床や家具に顔をこすりつける仕草が増えます。耳や顔をしきりにかき、眠れないほどかゆがることもあります。

Q. ノミアレルギーとは、どう見分けますか?

A. 場所が逆になります。ノミアレルギーは腰から尾の付け根に集まりますが、疥癬は耳の後ろや顔から始まります。

Q. 耳ヒゼンダニとは違うのですか?

A. 違います。耳ヒゼンダニは耳の中に寄生し、黒い耳垢がたまります。疥癬は耳のふちやその周りの皮膚に出ます。

Q. なぜ、そんなにかゆいのですか?

A. ダニが皮膚に穴を開けて潜り込み、中にトンネルを掘りながら進むためです。皮膚の内側にいるので、洗っても落ちません。

Q. どうやって診断しますか?

A. 皮膚をこすり取って、顕微鏡でダニや卵を探します。ただし数が少ないと見つからないことがあるため、治療してみて反応を見ることもあります。

Q. 治療はどうしますか?

A. 駆虫薬の投与です。首筋や肩甲骨付近の皮膚に滴下するスポットタイプの製剤が使われます。皮膚の中の卵には届かないため、期間をあけて何度か投与します。

Q. どのくらいで治りますか?

A. 適切に治療すれば、通常数週間から数か月で治癒します。かゆみが引いても、決められた回数を最後まで続けてください。

Q. ほかの猫にうつりますか?

A. うつります。接触や、共有の寝床・食器を通じて広がります。一頭に見つかったら、同居猫は全頭まとめて治療するのが確実です。

Q. 人にもうつりますか?

A. うつりますが、人の体では繁殖できず増えません。激しいかゆみと発疹が出ますが、症状は一過性で自然に治ることがほとんどです。

Q. 人の症状はどうすればよいですか?

A. かゆみが強ければ皮膚科を受診してください。そのときに「猫が疥癬の治療中」と伝えることが大切です。猫の治療を進めることが、人の側の対策にもなります。

まとめ|顔から始まる、うつる皮膚病です

この病気を疑う手がかりは、はっきりしています。

耳と顔から始まること。かゆみが尋常でないこと。そして、ほかの猫にもうつること。

床に顔をこすりつけるという行動は、ふつうではありません。それを見たら、この病気を思い出してください。

治療には、効く薬があります。数週間から数か月で治癒します。

ただし同居猫もまとめて、そして決められた回数を最後まで——この二つを守ってください。

かゆみは、痛みより耐えがたいとも言われます。この病気の猫は、眠ることさえできない状態で過ごしています。

けれど、原因ははっきりしていて、効く薬もあります。気づいて、通しきれば終わる病気です。顔をこすりつける様子を見たら、迷わず受診してください。

今日できる3つ

  • 1耳のふちを触って、かさかさしていないか確かめる
  • 2顔をこすりつける仕草が増えていないか、様子を見る
  • 3同居の猫もかゆがっていないか、あわせて確かめる

疥癬は、うつる皮膚病です。だから、一頭だけを見ていては終わりません。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫の疥癬|顔をこすりつけていたら、疑ってください」でした。
下記の#タグキーワードからも、関連記事を検索できます。

記事上に掲載された情報は投稿日現在のものです
Others
同じカテゴリの記事


この記事を書いた人

モフ@ペット好き 犬猫の悩みを即解決!は、愛猫・愛犬のしつけに悩む方、爪とぎや夜鳴き・吠えなどの問題行動を改善したい方、初めてペットを迎えて飼い方に不安を感じている方まで、犬猫に関する悩みに応える専門情報メディアです。

記事一覧はこちら
Category
カテゴリー
Recommendation
おすすめタグ
ネコにNG食べ物
ネコの種類
ネコのサイン
犬のしつけ
犬のしぐさ
急上昇ワード