ネコの病気    猫のクリプトコッカス症|鼻に、こぶができることがあります

 プロモーションが含まれています
急上昇ワード
猫のクリプトコッカス症|鼻に、こぶができることがあります
猫のクリプトコッカス症
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫のクリプトコッカス症|鼻に、こぶができることがあります」です。ではどうぞ!

くしゃみと鼻水が、いつまでも治らない。抗生物質を飲ませても、よくならない。

そんなとき、疑われる病気のひとつがこれです。クリプトコッカスという真菌——つまりカビの一種による感染症です。

この病気には、分かりやすい特徴があります。鼻の穴の出口に、やわらかい肉のような腫瘤ができることがあるのです。

そして進むと、鼻筋の形が変わり、顔面が変形します。

結論

クリプトコッカス症はクリプトコッカスという真菌による感染症です。通常は土の中にいる菌ですが、鳩の体内を通過し糞のなかに出ると、そのまま胞子が2年以上生き続け感染源になります。感染は胞子を埃として吸い込んでおこります。主な症状はくしゃみや鼻汁などの呼吸器症状で、鼻の穴の出口に柔らかい肉のような腫瘤ができることもあれば、鼻筋の形が変わり顔面が変形することもあります。重症化すると気管支炎や肺炎を起こすほか、神経症状として、沈うつ、発作、痴呆症状、運動失調、下半身麻痺、瞳孔散大などが現れることもあります。治療は抗真菌剤の投与と、あらわれている各症状への対症療法で、治療期間は数週間から数か月にわたります。予防は屋内飼育の徹底と、鳩の糞がある場所に近づけないことです。

この記事でわかること

  • 鼻に、こぶができます
  • 長引く鼻炎との、見分け方
  • 鳩の糞が、感染源になります
  • 鼻から先へ、広がることがあります
  • 脳に達すると、神経の症状が出ます
  • 診断は、菌を見つけることです
  • 治療は、数か月かかります
  • 予防は、近づけないことです

鼻に、こぶができます

鼻に出るサイン
顔を見れば、分かることがあります。

この病気で、いちばん特徴的なのが鼻の変化です。

鼻の穴の出口に、柔らかい肉のような腫瘤ができることがあります。

ぷっくりと盛り上がった、やわらかいこぶ。顔を見れば分かるため、気づける可能性のある病気です。

鼻筋が、変わってきます

さらに進むと、鼻筋の形が変わり、顔面が変形します。

鼻の付け根のあたりが盛り上がってきたり、正面から見て左右が非対称になったりします。

これは、菌が鼻の奥で増え、まわりの組織を押し広げているためです。

  • 鼻の穴の出口に、こぶのようなものがある
  • 鼻筋が盛り上がってきた
  • 正面から見て、顔の左右が違う
  • 片側の鼻から、長く鼻水が出ている
  • 抗生物質を使っても、よくならない
  • くしゃみが、いつまでも続いている

顔の形の変化は、放置してよいものではありません。気づいたら、その週のうちに受診してください。

長引く鼻炎との、見分け方

ふつうの鼻炎との違い
経過で、見当がつきます。

くしゃみと鼻水は、鼻炎としてよく見られる症状です。

多くはウイルスによる猫風邪で、時間とともに落ち着きます。

けれど、この病気では違います。

二つを並べると
ウイルス性の鼻炎 クリプトコッカス症
出る側 両側が多い 片側から長く続くことが多い
経過 数日〜一週間で山を越える 何週間も続く
抗生物質 二次感染には効く 効かない(真菌のため)
鼻の形 変わらない こぶができ、鼻筋が変形する
目の症状 伴いやすい 目の奥に炎症が出ることがある
神経症状 出ない 進むと出ることがある

「抗生物質で治らない鼻炎」——この一点が、この病気を考える入口になります。

何週間続いているかを、伝えてください

受診のときに、「いつから続いているか」をはっきり伝えてください。

「三週間、片方の鼻から出ています」「薬を飲みましたが、変わりません」——この二つがそろえば、検査の方向が変わります。

鳩の糞が、感染源になります

感染源
土ではなく、鳩の糞が濃縮します。

この菌の来歴には、少し変わったところがあります。

通常は土の中にいる菌ですが、鳩の体内を通過し糞のなかにでると、そのまま胞子が2年以上生き続け感染源になります。

つまり鳩が、この菌を濃縮して環境にばらまいているという構図になります。

吸い込むことで、感染します

感染は、胞子を埃として吸い込んでおこります。

乾いた糞は、風で粉のように舞い上がります。それを鼻から吸い込むことで、鼻の奥に菌が住みつきます。

ですから猫から猫へうつる病気ではありません。同じ環境にいた猫が、同時に感染することはありますが、接触でうつるわけではないのです。

同じ理由で、猫から人へ直接うつるものでもありません。人が感染する場合も、環境から吸い込むことによります。

こんな場所に、注意してください

  • 鳩が集まる公園、駅前、橋の下
  • ベランダや室外機の上に、鳩が来る家
  • 古い建物の軒下、換気口のまわり
  • 鳩の糞が積もっている場所
  • 使われていない物置や、屋根裏
  • 枯れ木や、腐った木の周辺

ベランダに鳩が来ているお宅では、そこに猫を出さないようにしてください。

糞を掃除するときは、乾いたまま掃かないこと。水で湿らせてから片づけ、マスクを使ってください。掃く動作そのものが、胞子を空気中に舞い上げてしまうからです。

鼻から先へ、広がることがあります

広がる先
鼻から先へ、進むことがあります。

この病気は、鼻だけで終わるとは限りません。

菌は鼻から、まわりの組織へ広がっていきます。

重症化すると、気管支炎や肺炎を起こすこともあります。

皮膚にも、しこりができます

皮膚にしこりができることがあります。顔まわりや首、足に現れ、やがて破れて潰瘍になることもあります。

「なかなか治らない傷」として見つかることがあります。けんかの傷だと思っていたものが、実はこれだったということもあります。

目に広がれば、目の奥に炎症が起き、見えにくくなることがあります。壁にぶつかる、暗い場所を避けるといった変化が出たら、そのことも伝えてください。

どんな猫に多いのか

この病気は、犬より猫に多いとされています。鼻の構造が関係していると考えられています。

背景として考えたいこと
条件 なぜ関わるか
外に出る猫 土や糞に触れる機会が多い
鳩が来る家の猫 ベランダや庭に、感染源がある
免疫が落ちている猫 吸い込んだときに、発症しやすい
若い成猫 活動範囲が広く、機会が増える
多頭飼いの環境 同じ環境から、同時に感染しうる
地域差 環境中の菌の量に、差があると考えられる

完全室内飼育の猫でも、ベランダに鳩が来ていれば感染しうるという点は見落とされやすいところです。

脳に達すると、神経の症状が出ます

この病気で、いちばん重いのがここです。

菌は鼻の奥から、脳へ届くことがあります。鼻腔と脳は、思っているより近い場所にあるためです。

神経症状としては、沈うつ、発作、痴呆症状、運動失調、下半身麻痺、瞳孔散大などが挙げられます。

こんな様子が出たら、急いでください

  • ぼんやりして、反応が鈍い
  • けいれん発作を起こした
  • まっすぐ歩けない、ふらつく
  • 後ろ足が動かない
  • 瞳孔が開いたままになっている
  • 行動が、明らかに変わった

鼻の症状があった猫に、こうした変化が出たのなら、その日のうちに受診してください。

脳まで届いてしまうと、治療は難しくなります。だからこそ、鼻の段階で気づく意味があります。

⚠ この病気で急ぐべきとき

  • けいれん、ふらつき、麻痺が出た
  • 呼吸が苦しそうになった
  • 顔の形が、はっきり変わってきた
  • 目が見えていないように見える
  • まったく食べなくなった
  • 鼻血が出るようになった

神経の症状は、進んでいるサインです。様子を見る余裕はありません。

診断は、菌を見つけることです

この病気の診断は、菌そのものを確かめることで行われます。

確かめること
検査 分かること
血液検査 菌の抗原を検出する。比較的早く結果が出る
鼻や皮膚の検査 病変から採ったものを顕微鏡で見る
培養検査 菌を育てて、種類を確かめる
生検 こぶの組織を採り、調べる
髄液検査 脳に達しているかどうかを確かめる
画像検査 鼻の奥や、脳への広がりを見る

抗原を検出する血液検査は、比較的早く結果が得られるため、診断に役立ちます。治療の効果を追うときにも使われます。

こぶは、腫瘍と間違えられることがあります

鼻にできるこぶは、見た目だけでは鼻の中の腫瘍と区別がつきません。

どちらも片側の鼻水、顔の変形という形で現れるためです。

組織を採って調べることで、初めて分かります。

見分けがつくかどうかは、その後の治療をまったく変えます。「調べておいてよかった」となることが多い検査です。

この病気であれば、薬で小さくできる可能性があります。腫瘍であれば、まったく別の治療になります。同じこぶでも、その先がここまで違うのです。

治療は、数か月かかります

最近は効果のある抗真菌剤が開発されており、この抗真菌剤を投与します。そして、あらわれている各症状に対して対症療法を行います。

ただし、治療期間は通常、数週間から数か月にわたります。

長く続ける覚悟が要ります

カビは、細菌より手強い相手です。症状が消えても、菌が残っていることがあります。

そのため、見た目がよくなってからも、しばらく続けることになります。

  • 抗真菌薬を、決められた期間続ける
  • 定期的に検査を受け、効果を確かめる
  • 肝臓への負担を、血液検査で見ていく
  • 食欲が落ちていないか、体重を量る
  • こぶの大きさを、写真で記録する
  • 自己判断で、薬をやめない

抗真菌薬は、肝臓に負担がかかることがあります。定期的な血液検査は、そのためにも必要です。

🩺 獣医療の現場では

この治療では、「いつまで続けますか」を最初に聞いておくとよいと思います。

数か月という長さは、知らないまま始めると気持ちが続きません。見通しを持って始めるほうが、通しきれます。

早く始めるほど、届きやすくなります

鼻の段階で見つかれば、治療が届く可能性は高くなります。

けれど脳に達してからでは、難しくなります。薬が届きにくい場所だからです。

だから「治らない鼻炎」の段階で疑ってもらうことが、そのまま結果に効いてきます。

治療中、家で見ておきたいこと

長い治療になるからこそ、家での記録が役に立ちます。

いちばん分かりやすいのはこぶの大きさです。月に一度、同じ角度から写真を撮っておいてください。

小さくなってきているのか、変わらないのか。毎日見ていると分からない変化が、写真では見えます。

あわせてくしゃみの回数、鼻水の量、食欲、体重も見ておくとよいと思います。薬が効いているかを、家でも確かめられます。

予防は、近づけないことです

この菌は、環境の中にいます。ワクチンもありません。

できるのは、吸い込む機会を減らすことです。

  • 完全室内飼育にする
  • 鳩の糞が多い場所に、猫を近づけない
  • ベランダに鳩が来るなら、猫を出さない
  • 糞を掃除するときは、湿らせてから片づける
  • 掃除のときは、マスクを使う
  • 猫の免疫を保つ(バランスの取れた食事と健康診断)

ネコを屋内飼いにすることや、鳥の糞を含む土壌にネコが触れないようにすることが予防策として挙げられています。

免疫が落ちていると、発症しやすくなります

この菌を吸い込んでも、健康な猫では発症しないこともあります。

ネコは免疫力が低下している場合に、特に感染しやすくなります。

猫免疫不全ウイルス感染症猫白血病ウイルス感染症があると、この病気も出やすくなります。

原因の分からない真菌感染が見つかったときに、ウイルスの検査も勧められるのはそのためです。

背景が分かれば、治療の見通しも変わります。免疫が働けない状態が続いていれば、薬をやめたあとに再発しやすくなるためです。

健康診断で、猫の体調そのものを保っておくことも遠回りに見えて確かな予防になります。この菌は、弱ったところを狙って住みつくからです。

よくある質問

Q. クリプトコッカス症とは、どんな病気ですか?

A. クリプトコッカスという真菌(カビ)による感染症です。主に鼻から入り、くしゃみや鼻汁などの呼吸器症状を起こします。

Q. どんな症状が出ますか?

A. くしゃみや鼻汁に加えて、鼻の穴の出口に柔らかい肉のような腫瘤ができることがあります。進むと鼻筋の形が変わり、顔面が変形することもあります。

Q. どこから感染しますか?

A. 胞子を埃として吸い込むことで感染します。通常は土の中にいる菌ですが、鳩の体内を通過し糞の中に出ると、そのまま胞子が2年以上生き続け感染源になります。

Q. 猫から猫へ、うつりますか?

A. 接触でうつる病気ではありません。環境から吸い込むことで感染するため、同じ場所にいた猫が同時に感染することはありますが、猫同士でうつし合うわけではありません。

Q. 人にうつりますか?

A. 猫から人へ直接うつるものではありません。人が感染する場合も、環境から吸い込むことによります。

Q. ふつうの鼻炎と、どう見分けますか?

A. 「抗生物質で治らない」ことが手がかりです。真菌が原因なので、細菌に効く薬では治りません。片側から長く続き、鼻にこぶができ、顔の形が変わってきたら疑います。

Q. 鼻以外にも、症状が出ますか?

A. 皮膚のしこり、目の炎症、肺炎などが起こることがあります。重症化すると気管支炎や肺炎を起こします。

Q. 神経の症状も出ると聞きました

A. 脳に達すると、沈うつ、発作、痴呆症状、運動失調、下半身麻痺、瞳孔散大などが現れます。こうした変化が出たら、その日のうちに受診してください。

Q. どうやって診断しますか?

A. 菌そのものを確かめます。血液検査で抗原を検出する方法や、病変から採ったものを顕微鏡で見る方法、培養検査などがあります。

Q. 治療はどうしますか?

A. 抗真菌剤を投与し、あらわれている症状に対症療法を行います。治療期間は通常、数週間から数か月にわたります。

Q. 薬は途中でやめてよいですか?

A. やめないでください。症状が消えても、菌が残っていることがあります。定期的な検査を受けながら、決められた期間を続けてください。

Q. 予防はできますか?

A. 屋内飼育の徹底と、鳩の糞がある場所に近づけないことです。ベランダに鳩が来るなら、そこに猫を出さないでください。糞を掃除するときは、湿らせてからマスクをして片づけます。

まとめ|治らない鼻水は、疑う理由になります

くしゃみと鼻水は、猫ではよくある症状です。多くは猫風邪で、時間とともに落ち着いていきます。

けれど何週間も続く、片側だけ、薬が効かない——そうした鼻水には、別の理由があります。

そしてこの病気には、目で見える合図があります。鼻の出口のこぶと、鼻筋の変形です。

顔の形が変わってきたと感じたら、それは待つ理由ではありません。

脳に届いてしまうと、治療は難しくなります。鼻の段階で見つけられるかどうかが、この病気では大きな分かれ目になります。

治療は数か月かかります。長い道のりです。けれど効く薬がある病気でもあります。

長引く鼻水を「そういう体質」で片づけないこと。その一点が、この病気では大きな違いを生みます。

今日できる3つ

  • 1猫の顔を正面から見て、鼻筋の左右差がないか確かめる
  • 2鼻水が何週間続いているか、いつからかを書き留める
  • 3ベランダや庭に鳩が来ていないか、糞がたまっていないか見る

この病気は、鳩の糞の中で二年以上待っています。だから予防は、その場所に近づけないことに尽きます。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫のクリプトコッカス症|鼻に、こぶができることがあります」でした。
下記の#タグキーワードからも、関連記事を検索できます。

記事上に掲載された情報は投稿日現在のものです
Others
同じカテゴリの記事


この記事を書いた人

モフ@ペット好き 犬猫の悩みを即解決!は、愛猫・愛犬のしつけに悩む方、爪とぎや夜鳴き・吠えなどの問題行動を改善したい方、初めてペットを迎えて飼い方に不安を感じている方まで、犬猫に関する悩みに応える専門情報メディアです。

記事一覧はこちら
Category
カテゴリー
Recommendation
おすすめタグ
ネコの種類
ネコのしつけ
犬の病気
ネコの病気
犬の悩み
急上昇ワード