

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の黄色脂肪症|魚のあげすぎで、脂肪が固まります」です。ではどうぞ!
抱っこを、嫌がるようになった。
お腹を触ると、痛そうに鳴く。
そして、皮膚の下に硬いしこりがある——
魚をよく与えているなら、黄色脂肪症かもしれません。体の脂肪が酸化して、炎症を起こす病気です。そして、食事を見直せば防げます。
結論
黄色脂肪症とは体内の脂肪が酸化して、炎症を起こす病気です。青魚(マグロ、カツオ、アジ、サバなど)に豊富に含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取と、ビタミンEの不足が主な原因です。魚ばかりを大量に与える偏った食事をしていると、不飽和脂肪酸が必要以上に体内に蓄積される一方で、その酸化を防ぐビタミンEが不足しがちになり、体内の脂肪が酸化して炎症を引き起こします。典型的な症状は、皮膚の下に触れる、硬く痛みを伴うしこりで、とくにお腹、胸、背中、鼠径部などにあらわれやすく、これらの部分を触ると猫が激しく嫌がったり、痛がって鳴いたりすることがあります。しこりは黄色く変色しているのが特徴で、痛みから歩き方がおかしくなったり、抱っこされるのを嫌がったりすることもあります。治療は食生活の改善が基本で、魚類だけを与えるのを止め、バランスのとれた良質のキャットフードに切り替えます。痛みがある場合には痛み止め、炎症がある場合には抗炎症剤などの対症療法を行い、脂肪の酸化を抑えるビタミンE製剤の投与を行うこともあります。
この記事でわかること
- ✓食事が、そのまま原因になります
- ✓脂肪が、酸化して固まります
- ✓触ると、痛がります
- ✓しこりは、黄色くなります
- ✓抱っこを嫌がったら、疑ってください
- ✓治療は、食事を変えることから
- ✓二割を、目安にしてください
- ✓猫は、魚好きとは限りません
食事が、そのまま原因になります

まず、なぜ起きるのかから。
青魚の脂が、関わっています
青魚(マグロ、カツオ、アジ、サバなど)に豊富に含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取と、ビタミンEの不足が主な原因です。
魚そのものが悪いわけではありません。
「そればかり」が、問題になります。
たまに与えるぶんには、心配いりません。
酸化を防ぐものが、足りなくなります
魚ばかりを大量に与える偏った食事をしていると、不飽和脂肪酸が必要以上に体内に蓄積される一方で、その酸化を防ぐビタミンEが不足しがちになります。
脂を溜め込むほど、それを守るものが必要になる——
けれど、そちらが追いつかないのです。
そして、脂肪が酸化します
体内の脂肪が酸化して、炎症を引き起こします。
体の中で、脂が傷んでいくような状態です。
その場所に、炎症が起こります。
だから、防げる病気なのです
原因が、はっきりしています。
食事でつくられ、食事で防げる——
そこが、この病気の特徴です。
脂肪が、酸化して固まります
体の中で起きていることです。
皮下の脂肪に、起こります
皮膚の下には、脂肪の層があります。
そこが炎症を起こして、硬くなります。
だから、触って分かるようになります。
硬いしこりになります
典型的な症状は、皮膚の下に触れる、硬く痛みを伴うしこりです。
やわらかい脂肪だったものが、硬くなってしまうのです。
ひとつとは限りません。
数珠のように、いくつも連なることもあります。
太っている猫では、量も多くなります
脂肪が多いほど、酸化する対象も多くなります。
太り気味の猫では、広い範囲に起こることがあります。
ただし、急な減量は別の危険を招きます。
減らし方は、必ず相談して決めてください。
お腹の中でも、起こります
皮膚の下だけではありません。
お腹の中の脂肪でも、同じことが起こります。
そうなると、外からは分かりません。
元気がない、食べないという形で現れることがあります。
触ると、痛がります

どこに、どう現れるかです。
お腹、胸、背中、鼠径部です
とくにお腹、胸、背中、鼠径部などにあらわれやすいとされています。
脂肪がつきやすい場所です。
そっと触って、確かめてみてください。
激しく嫌がります
これらの部分を触ると、猫が激しく嫌がったり、痛がって鳴いたりすることがあります。
ふだん平気な場所を、急に嫌がる——
それが、大きな手がかりになります。
強く押さないでください
痛がるようなら、そこでやめてください。
確かめるために、無理をする必要はありません。
「触ると嫌がる場所がある」と
伝えるだけで十分です。
- 皮膚の下に、硬いしこりが触れる
- 触ると、激しく嫌がる
- 痛がって、鳴くことがある
- 抱っこを、嫌がるようになった
- 歩き方が、おかしい
- 元気がなく、食欲も落ちている
魚をよく与えているなら、そのことも伝えてください。
こんな食べ方に、心当たりはありませんか
- 毎日、マグロやカツオを与えている
- 魚系のおやつを、日に何度も与えている
- 人の食事から、魚を分けている
- 猫缶が、魚のものばかりになっている
- 総合栄養食を、あまり食べていない
- 家族の誰かが、こっそり与えている
ひとつでも当てはまるなら、一度見直してみてください。
しこりは、黄色くなります
この病気の名前の由来です。
脂肪が、黄色く変わります
しこりは黄色く変色しているのが特徴です。
酸化した脂肪が、色を変えるのです。
「黄色脂肪症」という名前は、そこから来ています。
外からは、色は見えません
皮膚の下のことなので、目で色を見ることはできません。
手術や検査で組織を見たときに、分かります。
家庭で確かめられるのは、硬さと痛みまでです。
熱が出ることもあります
炎症が広がれば、発熱することがあります。
元気がなくなり、食欲も落ちます。
しこりだけの病気ではありません。
抱っこを嫌がったら、疑ってください
気づき方の話です。
痛みで、態度が変わります
痛みから歩き方がおかしくなったり、抱っこされるのを嫌がったりすることもあります。
猫は、痛いとは言いません。
代わりに、触られることを避けます。
性格が変わったように見えます
甘えん坊だった猫が、そばに来なくなる——
撫でようとすると、逃げる——
それを「年をとったから」と受け取ってしまうことがあります。
けれど、痛みかもしれません。
歩き方も、見てください
お腹や鼠径部が痛ければ、動き方が変わります。
そろそろと歩く、高い場所へ登らなくなる——
そういう変化も、伝えてください。
動画に撮っておくと、正確に伝わります。
⚠ 受診してください
皮膚の下に、硬いしこりがある。
触ると、痛がって鳴く。
抱っこを、急に嫌がるようになった。
元気がなく、食べない。
魚をよく与えているなら、そのことも伝えてください。
しこりの正体を、確かめます
| 調べること | 分かること |
|---|---|
| 問診 | 何を、どのくらい与えてきたか |
| 触診 | しこりの硬さ、場所、痛みの程度 |
| 血液検査 | 炎症の程度、全身の状態 |
| 細胞や組織の検査 | 腫瘍などと区別する |
| 画像検査 | お腹の中の脂肪にも起きていないか |
「魚をよく与えています」の一言が
診断を大きく近づけます。
治療は、食事を変えることから

どう治すのかです。
食生活の改善が、基本です
治療は食生活の改善が基本で、魚類だけを与えるのを止め、バランスのとれた良質のキャットフードに切り替えます。
原因を止めなければ、治りません。
ここが、治療の中心です。
痛みは、薬で抑えます
痛みがある場合には痛み止め、炎症がある場合には抗炎症剤などの対症療法を行います。
痛みが取れれば、また食べるようになります。
触られても、嫌がらなくなっていきます。
ビタミンEを、補うこともあります
脂肪の酸化を抑えるビタミンE製剤の投与を行うこともあります。
足りなかったものを、補うという考え方です。
自己判断でサプリメントを与えず、指示を受けてください。
痛みを取ることには、意味があります
痛いままでは、食べる気力も落ちます。
猫が食べない日が続くのは、危険です。
だから、痛み止めはそのまま回復を助けます。
「痛み止めは要らないのでは」と思わないでください。
時間は、かかります
できてしまったしこりは、すぐには消えません。
食事を変えて、少しずつ落ち着かせていきます。
途中で元のフードに戻さないでください。
二割を、目安にしてください

ここが、いちばん実用的なところです。
毎日は、与えないでください
できるだけ毎日は魚を与えないこと、食事の20%を超えないことを目安に考えることが推奨されています。
二割まで——
それが、ひとつの数字です。
おやつも、量に数えてください
ごはんは総合栄養食でも、おやつが魚ばかりなら
結局、割合は増えていきます。
かつお節、煮干し、ちゅーる状のもの——
それらも、数に入れてください。
人の食事からも、入ってきます
刺身を少しあげる、焼き魚を分ける——
そういう積み重ねも、割合に入ります。
家族の誰かが与えていることもあります。
家の中で、決めごとにしてください。
総合栄養食を、主食にしてください
バランスのとれた良質のキャットフードなら
ビタミンEも、必要な量が入っています。
それを主食にしていれば、この病気はまず起こりません。
「総合栄養食」と書かれているかどうかを
買うときに、確かめてみてください。
「一般食」や「副食」は、それだけでは足りないものです。
| 与え方 | 考え方 |
|---|---|
| 総合栄養食が主食 | これが基本。栄養のバランスが取れている |
| 魚は二割まで | 食事の20%を超えないことを目安に |
| 毎日は与えない | できるだけ、毎日は魚を与えない |
| おやつも数える | かつお節や煮干しも、魚のうち |
| 家族で決める | 誰が何をあげたか、分かるようにする |
切り替えは、少しずつ行ってください
| 日数 | 混ぜる割合の目安 |
|---|---|
| 最初の数日 | 新しいフードを、少しだけ混ぜる |
| 次の数日 | 半分くらいまで、増やしていく |
| さらに数日 | 大部分を、新しいフードにする |
| 一週間ほどかけて | 完全に切り替える |
| 食べないときは | 戻して、相談してください |
「魚をやめる」ことと「食べなくなる」ことは、別に考えてください。
猫は、魚好きとは限りません
思い込みを、ほどいておきます。
もともとは、魚を食べる動物ではありません
猫の祖先は、砂漠にいた動物です。
魚を捕って暮らしていたわけではありません。
「猫といえば魚」というのは、日本の食習慣から生まれたものでもあります。
好むからといって、体に良いとは限りません
においが強いので、よく食べます。
けれど、それは「体に合っている」という意味ではありません。
喜ぶから与えるが
この病気につながることがあります。
食べない日が続くのも、危険です
フードを変えたら、食べなくなった——
それも、放っておけません。
猫は、絶食に弱い動物です。
まる一日食べないなら、肝リピドーシスの危険もあります。
切り替えは、少しずつ行ってください。
こんな点を、家族で決めておいてください
- 魚のおやつは、一日いくつまでか
- 人の食事から分けるのは、やめるかどうか
- 誰があげたか、分かるようにするか
- 主食は、どのフードにするか
- 買い置きの猫缶を、見直すかどうか
- 来客に、何と伝えておくか
ひとりが気をつけていても、別の誰かが与えていれば同じことです。
しこりは、ほかの病気でもできます
皮膚の下のしこりには
腫瘍や、そ径ヘルニアなど
ほかの可能性もあります。
自己判断せず、診てもらってください。
🩺 防げる病気です
この病気は、原因がはっきりしています。
青魚の与えすぎと、ビタミンEの不足——
つまり、食事を整えれば防げます。
「食事の二割まで」を、覚えておいてください。
この記事の要点
青魚に含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取と、ビタミンEの不足が主な原因です。
お腹、胸、背中、鼠径部に硬く痛みを伴うしこりができ、触ると激しく嫌がります。
治療は食生活の改善が基本で、痛み止めや抗炎症剤、ビタミンE製剤を使うこともあります。
予防は、毎日は魚を与えず、食事の20%を超えないことを目安にすることです。
Q. 黄色脂肪症とは、どんな病気ですか?
A. 体内の脂肪が酸化して、炎症を起こす病気です。しこりが黄色く変色しているのが特徴です。
Q. 原因は何ですか?
A. 青魚に豊富に含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取と、ビタミンEの不足が主な原因です。
Q. どんな魚が問題になりますか?
A. マグロ、カツオ、アジ、サバなどの青魚です。これらに、不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
Q. どんな症状が出ますか?
A. 皮膚の下に触れる、硬く痛みを伴うしこりです。とくにお腹、胸、背中、鼠径部などに現れやすいとされています。
Q. 触ると嫌がります
A. 激しく嫌がったり、痛がって鳴いたりすることがあります。強く押さず、受診してください。
Q. 抱っこを嫌がるようになりました
A. 痛みからそうなることがあります。歩き方がおかしくなることもあります。
Q. しこりは、どうして黄色いのですか?
A. 酸化した脂肪が、色を変えるためです。ただし皮膚の下のことなので、外から色は見えません。
Q. 治療はどうしますか?
A. 食生活の改善が基本です。魚類だけを与えるのを止め、バランスのとれた良質のキャットフードに切り替えます。
Q. 薬は使いますか?
A. 痛みがあれば痛み止め、炎症があれば抗炎症剤などの対症療法を行います。ビタミンE製剤を投与することもあります。
Q. ビタミンEのサプリを買ってもよいですか?
A. 自己判断で与えないでください。必要かどうかを含めて、指示を受けてください。
Q. しこりは、すぐ消えますか?
A. すぐには消えません。食事を変えて、時間をかけて落ち着かせていきます。
Q. 魚は、まったく与えてはいけませんか?
A. そうではありません。できるだけ毎日は与えず、食事の20%を超えないことを目安に考えてください。
Q. おやつの煮干しも数えますか?
A. 数えてください。かつお節や煮干しも、魚のうちです。
Q. 猫は魚が好きではないのですか?
A. 猫の祖先は砂漠にいた動物で、もともと魚を食べていたわけではありません。「猫といえば魚」は、日本の食習慣から生まれた面もあります。
Q. フードを変えたら食べません
A. 少しずつ切り替えてください。猫は絶食に弱く、まる一日食べないと肝リピドーシスの危険が出てきます。
まとめ|魚は、食事の二割まで
黄色脂肪症は、食事がそのまま原因になる病気です。
青魚の不飽和脂肪酸を摂りすぎ、ビタミンEが足りなくなる——
そして、体の脂肪が酸化して炎症を起こします。
お腹や胸に、硬く痛いしこりができます。
触ると嫌がり、抱っこも避けるようになります。
けれど原因がはっきりしているということは、
防げるということでもあります。
総合栄養食を主食にして、魚は二割まで。
おやつの煮干しも、その数に入れてください。
今日できる3つ
- 1一日に与えている魚の割合を、数えてみる
- 2おやつのかつお節や煮干しも、量に含める
- 3お腹や胸をそっと触り、嫌がる場所がないか確かめる
この病気は、毎日の食事でつくられます。だからこそ、毎日の食事で防げます。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫の黄色脂肪症|魚のあげすぎで、脂肪が固まります」でした。
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