ネコの病気    猫の脳炎|原因が分かれば、治せるものがあります

 プロモーションが含まれています
急上昇ワード
猫の脳炎|原因が分かれば、治せるものがあります
猫の脳炎
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の脳炎|原因が分かれば、治せるものがあります」です。ではどうぞ!

急にけいれんを起こした。

ふらついて、まっすぐ歩けない。

呼んでも反応が鈍く、ぼんやりしている。

こうした症状が同時に出ているとき、脳炎が考えられます。重い病気です。けれど猫では感染によるものが多く、原因を突き止められれば治療できるものがあります。

結論

脳炎は脳に炎症を起こす疾患で、症状は意識障害、歩行障害、前庭障害、痙攣、視力障害などさまざまです。その他の症状には食欲不振、元気消失、発熱、嘔吐、嗜眠、震え、麻痺、運動失調、前庭症状(眼振・斜頸など)が見られます。猫では猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIP)によって脳炎が起きることがあります。その他の原因としては細菌、真菌、寄生虫などがあり、最も多いのはウイルス感染によるものです。診断には脳のMRI検査、脳脊髄液検査、血液中の抗原または抗体検査等が必要になります。ただし脳炎・髄膜炎の診断はMRI検査を行っても難しいことがあり、症状や経過、投薬への反応も含めて判断されます。治療は疑われる原因により異なりますが、非感染性脳炎であればステロイド剤や免疫抑制剤などを使用し、痙攣がある場合には抗てんかん薬も使用します。また、輸液や利尿薬の投与によって脳のむくみを軽減したり、発作を防ぐために抗けいれん薬が投与されたりします。

この記事でわかること

  • 脳に、炎症が起きる病気です
  • 症状は、さまざまです
  • 猫では、感染が多いのです
  • FIPが、大きな原因のひとつです
  • 診断は、簡単ではありません
  • 脳脊髄液の検査が、要ることがあります
  • 治療は、原因によって変わります
  • 支えることと、見ておくこと

脳に、炎症が起きる病気です

まず、何が起きているのかから。

炎症が、脳の働きを妨げます

脳炎は、脳に炎症を起こす疾患です。

炎症が起きると、その場所は腫れます。

けれど脳は、硬い頭蓋骨に囲まれています。

逃げ場がないので、圧力が高まります。

そして、その部分の働きが失われていきます。

髄膜炎と、あわせて呼ばれます

髄膜とは脳をおおっている膜のことです。

脳炎と髄膜炎は、同時に起きることが多いため、

髄膜脳炎とまとめて呼ばれることもあります。

同じ話をしていると考えて、かまいません。

どこが炎症するかで、症状が変わります

脳は、場所ごとに役割が違います。

だから、炎症の場所によって出る症状も変わります。

ひとつの症状だけで判断できないのは、そのためです。

症状は、さまざまです

現れる症状
脳のどこが炎症するかで、変わります。

どんな症状が出るのかを見ていきます。

神経の症状が、中心になります

症状は意識障害、歩行障害、前庭障害、痙攣、視力障害などさまざまです。

けいれんを起こすことも、

ふらついて歩けなくなることも、

ぼんやりして反応が鈍くなることもあります。

全身の症状も、出ます

その他の症状には食欲不振、元気消失、発熱、嘔吐、嗜眠、震え、麻痺、運動失調、前庭症状(眼振・斜頸など)が見られます。

熱が出るのは、感染が背景にあることを示す手がかりになることがあります。

「元気がない、食べない、そして神経の症状」——この組み合わせが、脳炎を疑う理由になります。

似た症状を出すものと、並べておきます

「熱があるかどうか」は、感染性を疑うときの助けになります
こう見えるとき 考えられるもの
頭が傾く、ふらつく 脳炎、中耳炎、特発性前庭障害
けいれんする 脳炎、てんかん、中毒、代謝の異常
ぼんやりして反応が鈍い 脳炎、脳血管障害、重い全身の病気
ぐるぐる回る 脳炎、脳腫瘍、前庭障害
熱がある 感染が背景にあることを示す手がかり

症状が重なるからこそ、検査で絞ることになります。

ほかの病気と、見た目が重なります

頭が傾く、ふらつくという症状は、

特発性前庭障害中耳炎でも起こります。

けいれんてんかんでも起こります。

だから、症状だけでは決められません。

猫では、感染が多いのです

原因になるもの
感染が、中心になります。

ここが、猫の脳炎のいちばん大事な特徴です。

最も多いのは、ウイルスです

原因としては細菌、真菌、寄生虫などがあり、最も多いのはウイルス感染によるものです。

脳炎というと、原因不明の免疫の病気を思い浮かべる方もいるかもしれません。

けれど猫では、感染が中心です。

だから、探す意味があります

感染なら、その病原体を叩く治療があります。

真菌なら抗真菌薬、原虫なら抗生物質、細菌なら抗菌薬——

治せるものが、あるということです。

「脳の病気」と聞いて、あきらめないでください。

探すのは、この四つです

ウイルス——とくに猫伝染性腹膜炎(FIP)。

真菌——クリプトコッカスなど。

原虫——トキソプラズマなど。

細菌——中耳炎などから広がるもの。

背景を、聞かれることがあります

感染が中心なので、暮らしの情報が診断を助けます。

目の前の症状だけでなく、暮らし全体から原因を絞っていきます
聞かれること なぜ聞くのか
外に出す暮らしか 感染の機会が、大きく変わる
多頭飼いか 猫同士でうつる感染症がある
保護してきた猫か すでに感染していることがある
生の肉を食べる機会 原虫の感染経路になる
ワクチンを受けているか 防げていた病気を絞れる

関係なさそうに思える質問ほど、この病気では意味があります。

FIPが、大きな原因のひとつです

猫の脳炎でいちばん名前が挙がる相手です。

神経に出る型があります

猫では猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIP)によって脳炎が起きることがあります。

猫伝染性腹膜炎にはお腹や胸に水がたまる型と、

水がたまらない型があります。

後者では、神経に症状が出ることがあります。

以前は、絶望的な病気でした

FIPは、かつて「不治の病」とされていました。

とくに神経に出た型は、厳しいものでした。

診断がついた時点で、看取りの話になる——そういう病気だったのです。

けれど、状況が変わりました

近年、有効な治療薬が発見され、治療することのできる病気となっています。

これは、猫の医療における大きな変化です。

古い情報を読んで、あきらめないでください。

だからこそ、原因を突き止めることに大きな意味があります。

診断は、簡単ではありません

診断の流れ
重ねて、絞っていきます。

正直に書きます。

いくつもの検査を、重ねます

診断には脳のMRI検査、脳脊髄液検査、血液中の抗原または抗体検査等が必要になります。

ひとつの検査で決まるものではありません。

重ねて、絞っていく作業になります。

MRIでも、分からないことがあります

脳炎・髄膜炎の診断はMRI検査を行っても難しいことがあります。

画像に、はっきりした変化が写らないこともあるのです。

「MRIを撮ったのに分からない」——そういうことが、実際に起こります。

検査の順番には、理由があります

  • まず、神経の検査で場所を絞る
  • 血液検査で、全身と感染の有無を見る
  • 感染症の抗原・抗体検査を行う
  • 画像検査で、脳の中を見る
  • 必要なら、脳脊髄液を調べる
  • 治療への反応も、あわせて見ていく

負担の小さいものから順に進めるのがふつうです。

いきなりMRIとはならないのは、そのためです。

経過も、判断材料になります

症状や経過、投薬への反応も含めて判断されます。

この薬を使ったら、こう変わった——

それ自体が、診断の手がかりになるのです。

だから、時間をかけて詰めていくことになります。

すぐに答えが出なくても、見放されているわけではありません。

脳脊髄液の検査が、要ることがあります

聞き慣れない検査だと思います。

脳のまわりを流れる液を、調べます

脳と脊髄のまわりには、液体が流れています。

脳脊髄液と呼ばれます。

脳に炎症があれば、そこに炎症の細胞が現れます。

だから、この液を調べれば手がかりが得られます。

麻酔が、必要になります

首の後ろや腰から、細い針で少量を採ります。

動くと危険なので、全身麻酔で行います。

負担のある検査であることは確かです。

状態によっては、行えないこともあります。

それでも、勧められる理由があります

感染性か、非感染性か——

この区別が、治療をまったく変えるからです。

間違えれば、悪化させることもあります。

勧められたら、その意味を聞いてみてください。

治療は、原因によって変わります

感染性か、そうでないか
治療が、正反対になります。

治療は疑われる原因により異なります。

感染性なら、病原体を叩きます

ウイルス、真菌、原虫、細菌——

それぞれに効く薬があります。

FIPには、近年有効な治療薬が登場しています。

長く続けることになるものが多いのですが、

原因を叩けるという点で、希望のある治療です。

非感染性なら、免疫を抑えます

非感染性脳炎であればステロイド剤や免疫抑制剤などを使用します。

過剰になった免疫の反応を、抑える治療です。

これも、長く続けることが多いものです。

だから、区別が大事なのです

感染があるのに免疫を抑えれば、病原体が広がります。

逆に、免疫の病気に抗生物質を使っても効きません。

正反対の治療だということです。

検査に時間と費用がかかるのは、この区別のためです。

症状を抑える治療も、同時に行います

痙攣がある場合には、抗てんかん薬も使用します。

輸液や利尿薬の投与によって脳のむくみを軽減したり、発作を防ぐために抗けいれん薬が投与されたりします。

原因を叩きながら、今の症状も抑える——その二本立てで進みます。

支えることと、見ておくこと

最後に、家でできることです。

記録が、判断を助けます

診断が経過に頼る部分があるので、

家での記録が、そのまま材料になります。

  • 発作の日時と、続いた時間
  • 歩き方の様子(動画があるとよい)
  • 食べた量、飲んだ量
  • 体温(測れれば)
  • 薬を飲めているか
  • よくなったか、変わらないか、悪くなったか

「薬を始めてから、どう変わったか」——

これが、次の方針を決めます。

けがを、させないでください

ふらつく、けいれんする猫では、環境を整えることが大事です。

発作や失調はいつ起きるか分からないため、環境で備えます
場所 整えること
滑り止めを敷く。ぶつかるものを片づける
階段・高い場所 登れないようにする。落ちれば大けが
水場・浴室 入れないようにしておく
食器とトイレ 寝ている場所のそばへ移す
絶対に出さない

食べられないときの工夫

脳炎では、食欲が落ちることが多いものです。

  • ウェットフードを、少し温めてにおいを立てる
  • 少量を、回数を分けて出す
  • 食器を、寝ている場所のそばに置く
  • ふらつくなら、体を支えて食べさせる
  • 二日以上食べないなら、相談する

猫は、食べない期間が続くと肝臓を傷めます。

「そのうち食べるだろう」で待たないでください。

薬を、切らさないでください

感染を叩く薬も、免疫を抑える薬も、続けることに意味があります。

よくなったからと、自己判断でやめないでください。

とくに免疫を抑える薬は、急にやめると症状が戻ることがあります。

減らすときも、必ず相談のうえで行います。

⚠ こんなときは、夜間でも受診してください

けいれんが5分以上続いている。

意識が戻らないうちに、また始まった。

呼んでも、まったく反応しない。

呼吸が、おかしくなっている。

脳のむくみが進んでいる可能性があります。

🩺 検査を勧められる理由

「脳の病気」と聞くと、打つ手がないように感じられると思います。

けれど猫の脳炎では、感染によるものが多いのです。

そして感染には、叩く薬があります。

だからこそ、検査を勧められます。

この記事の要点

脳に炎症が起こり、意識障害、歩行障害、前庭障害、痙攣、視力障害などさまざまな症状が出ます。

猫では最も多いのがウイルス感染によるもので、猫伝染性腹膜炎(FIP)が代表です。

診断にはMRI、脳脊髄液検査、血液の抗原・抗体検査が必要ですが、MRIでも難しいことがあり、経過や投薬への反応も含めて判断されます。

感染性か非感染性かで治療が正反対になるため、その区別に大きな意味があります。

Q. 脳炎とは、どんな病気ですか?

A. 脳に炎症を起こす疾患です。症状は意識障害、歩行障害、前庭障害、痙攣、視力障害などさまざまです。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 神経の症状が中心ですが、全身の症状も出ます。食欲不振、元気消失、発熱、嘔吐、嗜眠、震え、麻痺、運動失調、眼振や斜頸などの前庭症状が見られます。

Q. 原因は何が多いのですか?

A. 最も多いのはウイルス感染によるものです。そのほか細菌、真菌、寄生虫などが原因になります。

Q. FIPでも起こりますか?

A. 起こります。猫では猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIP)によって脳炎が起きることがあります。

Q. FIPだと、助からないのですか?

A. かつては不治の病とされていましたが、状況が変わりました。近年、有効な治療薬が発見され、治療することのできる病気となっています。

Q. どうやって診断しますか?

A. 脳のMRI検査、脳脊髄液検査、血液中の抗原または抗体検査などが必要になります。ひとつの検査で決まるものではありません。

Q. MRIを撮れば分かりますか?

A. 難しいことがあります。脳炎・髄膜炎の診断はMRI検査を行っても難しいことがあり、症状や経過、投薬への反応も含めて判断されます。

Q. 脳脊髄液の検査とは何ですか?

A. 脳と脊髄のまわりを流れる液を採って調べる検査です。炎症の細胞や、病原体の手がかりが得られます。全身麻酔が必要になります。

Q. 検査をしないと、治療できませんか?

A. 感染性か非感染性かで、治療が正反対になるためです。感染があるのに免疫を抑えれば、病原体が広がってしまいます。

Q. 治療はどうしますか?

A. 疑われる原因によって異なります。非感染性であればステロイド剤や免疫抑制剤を使用し、感染性であれば病原体に応じた薬を使います。

Q. けいれんがあるときは?

A. 抗てんかん薬も使用します。また、輸液や利尿薬の投与によって脳のむくみを軽減したり、発作を防ぐために抗けいれん薬が投与されたりします。

Q. 薬をやめてもよいですか?

A. 自己判断でやめないでください。とくに免疫を抑える薬は、急にやめると症状が戻ることがあります。減らすときも、必ず相談のうえで行ってください。

Q. 家では何をすればよいですか?

A. 記録と、けがの予防です。発作の日時や歩き方を記録し、滑り止めを敷いて高いところへ登れないようにしてください。

Q. ほかの猫にうつりますか?

A. 原因によります。感染症が背景にある場合は、同居猫への対応を獣医師に確かめてください。

Q. 予防できますか?

A. 原因になる感染症を防ぐことが、間接的な予防になります。完全室内飼育、ワクチン、生肉を与えないことなどが役立ちます。

まとめ|脳の病気でも、あきらめないでください

脳炎と聞けば、重い病気だと感じられると思います。

実際、簡単な病気ではありません。

診断には時間がかかり、MRIを撮っても分からないことがあります。

けれど、猫の脳炎で最も多いのは感染によるものです。

そして感染には、叩く薬があります。

かつて絶望的とされたFIPですら、いまは治療できる病気になりました。

だから、原因を突き止めることに意味があります。

検査を勧められたら、その理由はここにあります。

そして、家での記録が判断を助けます。薬を始めてからどう変わったか——それを見ているのは、あなただけです。

今日できる3つ

  • 1発作やふらつきを、日時つきで記録し始める
  • 2歩き方の様子を、動画で撮っておく
  • 3滑り止めを敷き、高い場所へ登れないようにする

猫の脳炎は、感染によるものが多い病気です。原因が分かれば、治療できるものがあります。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫の脳炎|原因が分かれば、治せるものがあります」でした。
下記の#タグキーワードからも、関連記事を検索できます。

記事上に掲載された情報は投稿日現在のものです
Others
同じカテゴリの記事


この記事を書いた人

モフ@ペット好き 犬猫の悩みを即解決!は、愛猫・愛犬のしつけに悩む方、爪とぎや夜鳴き・吠えなどの問題行動を改善したい方、初めてペットを迎えて飼い方に不安を感じている方まで、犬猫に関する悩みに応える専門情報メディアです。

記事一覧はこちら
Category
カテゴリー
Recommendation
おすすめタグ
ネコにNG食べ物
犬の病気
ネコのサイン
犬のしつけ
犬の種類
急上昇ワード