ネコの病気    猫の白内障|目が白い=白内障とは、限りません

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猫の白内障|目が白い=白内障とは、限りません
猫の白内障
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の白内障|目が白い=白内障とは、限りません」です。ではどうぞ!

年をとった猫の目が、白っぽく見えてきた。

「白内障だろうか」——そう心配される方は多いと思います。

けれど、目が白く見える理由は、ひとつではありません。

そして、いちばん多いのは病気ではない変化です。さらに言えば、猫の白内障は、犬ほど多くありません。

結論

白内障は目の中でレンズの役割をする「水晶体」が濁ってしまう病気です。ただし白内障は犬では多く見られますが、猫ではまれで、この差は水晶体の代謝の違いによると考えられています。原因も異なり、犬では糖尿病に関連する白内障が多い一方、猫ではぶどう膜炎に続発して起こることがあります。このほか外傷、代謝の異常、遺伝的な要因なども原因になります。また、目が白く見えるものには核硬化症があり、これは加齢によって水晶体が硬くなり中心がやや濁るもので、病気ではなく、視力が大きく悪化することもありません。核硬化症は白内障と違い、失明に至ることはほとんどなく、治療も必要としません。一方、白内障で注意が必要なのが水晶体誘発性ぶどう膜炎で、白内障には必発するとされています。

この記事でわかること

  • 「目が白い」には、正体が四つあります
  • いちばん多いのは、病気ではありません
  • 白内障は、レンズが濁る病気です
  • 猫では、犬ほど多くありません
  • 猫では、続発することがあります
  • 濁るだけでは、終わりません
  • 見分けるのは、家では無理です
  • 治療と、暮らし方のこと

「目が白い」には、正体が四つあります

白く見えるものの正体
白さの正体は、ひとつではありません。

まず、ここを整理しておきます。

猫の目が白っぽく見えるとき、考えられるものは四つあります。

どの層が白いのか、で分かれます

目はいくつもの層が重なった構造をしています。

いちばん外側が角膜、その奥に水晶体があります。

どこが白いのかによって、病名が変わります。

同じ「白い」でも、表面か奥かで話がまるで変わります
白い場所 考えられるもの 急ぎ具合
目の表面(角膜) 角膜炎、角膜潰瘍、角膜のむくみ その日のうちに受診
瞳の奥(水晶体) 白内障か、核硬化症 数日のうちに受診
全体が青白い 緑内障による角膜のむくみ その日のうちに受診
白いものがたまる 目の中の炎症や膿 その日のうちに受診
見分けは 家ではつきません だから診てもらう

急ぐものと、急がないものがあります

加齢の変化なら、急ぐ必要はありません。

けれど緑内障角膜潰瘍なら、その日のうちに動く必要があります。

見た目が似ているのに、急ぎ具合がまるで違う——だからこそ、確かめてもらう意味があります。

いちばん多いのは、病気ではありません

高齢の猫で目が白っぽく見えるとき、いちばん多いのは核硬化症です。

レンズが、硬くなっただけです

核硬化症は、加齢によって水晶体が硬くなり、中心がやや濁るものです。

水晶体は一生のあいだ、外側に新しい層が足されていきます。

中心にあるものは、外へ出ていけません。

だから年月とともに中心が押し固められ、光の通り方が変わって白っぽく見えるのです。

病気ではありません

大事なのは、ここです。

核硬化症は病気ではなく、視力が大きく悪化することもありません。

そして白内障と違い、失明に至ることはほとんどなく、治療も必要としません。

「白いから治療しなければ」ではない——これを知っておくだけで、ずいぶん気が楽になると思います。

見分けは、獣医師がします

核硬化症と白内障は、外から見ただけでは区別しにくいものです。

けれど目の中をのぞく器具を使えば、はっきり分かります。

光を当てたときに、奥まで届くかどうか——そこで見分けます。

診てもらって「加齢の変化ですね」と言われたら、それは安心してよい返事です。

白内障は、レンズが濁る病気です

では、白内障のほうを見ていきます。

水晶体は、目の中のレンズです

水晶体は目の中でレンズの役割をする組織です。

光を集めて、網膜の上に像を結ばせています。

透明であることが、この組織の仕事です。

濁ると、光が通りません

白内障はこの水晶体が濁ってしまう病気です。

すりガラスを通して見るような状態になります。

濁りが広がるほど、入ってくる光が減っていきます。

全体が濁りきると、見えなくなります。

進み方は、さまざまです

ごく小さな濁りのまま、何年も変わらないこともあります。

いっぽう数か月で広がっていくものもあります。

原因によって、進み方が違うのです。

だから、原因を確かめることに意味があります。

猫では、犬ほど多くありません

犬との違い
猫では、多くありません。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

犬では多く、猫ではまれです

白内障は犬では多く見られますが、猫ではまれです。

そしてこの差は、水晶体の代謝の違いによると考えられています。

同じレンズでも、猫のレンズは濁りにくい——そういうことです。

糖尿病でも、猫はなりにくいのです

犬では糖尿病に関連する白内障が多いものです。

犬が糖尿病になると、高い割合で白内障が起こります。

ところが猫では、そうなりません。

糖尿病の猫でも、犬ほど白内障は起こらないのです。

「糖尿病だから、目も心配」という犬の常識を、そのまま猫に当てはめる必要はありません。

犬の情報を、そのまま持ってこないでください

インターネットで「白内障」を調べると、犬の情報のほうがずっと多く出てきます。

「よくある病気」「手術で治る」——そう書かれているのは、たいてい犬の話です。

猫では前提が違います。まれであり、原因も、扱いも変わってきます。

核硬化症と、どう違うのか

同じ水晶体の変化でも、意味がまったく違います。

「白い」で不安になる前に、この二つのどちらかを確かめてください
核硬化症 白内障
何が起きているか 加齢で、中心が硬くなる たんぱくが変性して、濁る
病気かどうか 病気ではない 病気。原因を探すことになる
視力 大きく悪化することはない 進むと、見えなくなることがある
失明 ほとんど至らない 進行すれば、至ることがある
治療 必要としない 炎症を抑える治療が要る
見分け 器具で見れば、はっきり分かる 同じく、診てもらえば分かる

猫では、続発することがあります

では猫の白内障は、何から起こるのか。

目の中の炎症から、起こります

猫ではぶどう膜炎に続発して白内障が起こることがあります。

ブドウ膜炎が続くと、水晶体の栄養状態が変わり、濁ってくるのです。

そしてブドウ膜炎は、全身の感染症などから起こることが少なくありません。

だから猫の白内障では、その手前を探すことになります。

外傷からも、起こります

けがも原因になります。

爪や異物が目の中まで届いたとき、水晶体が傷ついて濁ることがあります。

この場合は片目だけになります。

けんかをする猫では、そのあとしばらく目を見ておいてください。

若い猫で白いなら、必ず調べてください

加齢の変化なら、高齢になってから出ます。

若い猫の目が白いなら、それは加齢では説明がつきません。

  • 若いのに、目が白っぽい
  • 片目だけが、白い
  • 数日から数週間で、はっきり変わった
  • 目を細めている、痛がっている
  • ものにぶつかるようになった
  • 目の中に、炎症を指摘されたことがある

これらに当てはまるなら、加齢の変化ではない可能性が高いと考えて受診してください。

濁るだけでは、終わりません

進むと起きること
濁るだけでは、終わりません。

白内障で気をつけたいのは、濁ったあとに起きることです。

炎症を、必ず呼びます

白内障で注意が必要なのが水晶体誘発性ぶどう膜炎です。

これは白内障には必発するとされています。

濁った水晶体からは変性したたんぱくが少しずつもれ出します。

体はそれを「異物」と見なして、攻撃します。

その結果が、目の中の炎症です。

そして、緑内障へつながります

炎症が続けば、水の出口がふさがれていきます。

そこから続発緑内障へ進むことがあります。

また、水晶体を支える組織がゆるむと、水晶体脱臼を起こすこともあります。

「見えにくくなるだけ」では済まない——ここが、白内障を放っておけない理由です。

⚠ こういうときは、その日のうちに

白っぽさが、数日で急に広がった。

目を細めて、痛がっている。

白目が赤く、充血している。

片目だけ、急に大きくなってきた。

これらは白内障そのものより、炎症や緑内障を疑う合図です。

見分けるのは、家では無理です

見分けるための観察
家でできるのは、ここまでです。

ここまで読んで、「結局、家では分からないのか」と思われたかもしれません。

その通りです。

それでも、伝えられることがあります

白さの正体そのものは、家では判断できません。

けれど診断を助ける情報は、家にしかありません。

  • いつから白く見えるか
  • 片目か、両目か
  • 急に変わったか、少しずつか
  • 痛がる様子があるか
  • ぶつかる、動きたがらないことがあるか
  • 目の病気で治療を受けたことがあるか
  • けがをしそうな出来事がなかったか

これらは、獣医師には分かりません。持っていってあげてください。

検査そのものは、簡単です

目の中をのぞく器具で、水晶体を見ます。

同時に眼圧を測り、炎症の有無を確かめます。

どれも麻酔は要らず、その場で終わります。

「加齢の変化でした」と分かるだけでも、受診した価値はあります。

経過を見るという選択もあります

すぐ治療にならないこともあります。

小さな濁りが、何年も変わらないことがあるからです。

何もしないことが正解の場合もあります。それも診てもらって決めることです
状態 どうするか
核硬化症 治療は要らない。定期的に見ておく
小さく、変化しない濁り 経過を見る。半年ごとなど
広がってきた濁り 炎症の有無を確かめ、抑える治療を始める
炎症が起きている 点眼で管理する。眼圧も測り続ける
緑内障・脱臼が出た そちらの治療が優先になる

「様子を見ましょう」と言われたら、それは放置ではありません。

次にいつ見せるかを、そのとき決めておいてください。

治療と、暮らし方のこと

治療は原因と進み具合で変わります。

炎症を抑えることが、中心になります

水晶体誘発性ぶどう膜炎を抑えることが、多くの場合の目的になります。

炎症を抑える点眼で管理していきます。

濁りそのものを薬で消すことはできません。

だから治療は、「その先に起きることを防ぐため」に行われます。

手術は、選べるとは限りません

濁った水晶体を取りのぞく手術は、犬では広く行われています。

けれど猫では、そもそも白内障がまれであることもあり、手術になる場面は多くありません。

網膜が働いているかも、判断の材料になります。

網膜が傷んでいれば、レンズを替えても見えません。

相談したうえで決めることです。

原因のほうを、治療します

そして、猫では原因の治療が大きな意味を持ちます。

ブドウ膜炎が背景にあるなら、その炎症を起こしている全身の病気を探して治療します。

目のためだけでなく、体のために必要なことでもあります。

🩺 心配しすぎないために

「目が白いから白内障」と決めつけないでください。

高齢猫でいちばん多いのは、核硬化症です。

これは治療の要らない加齢の変化です。

まず確かめる。話はそこからです。

見えにくくなった猫と、暮らすとき

  • 家具の配置を、変えない
  • 食器とトイレの場所を、動かさない
  • 高い段差を減らしておく
  • 声をかけてから、触る
  • 床にものを置きっぱなしにしない
  • 外には、出さない

視力が落ちてきても、猫は暮らしていけます。

家具の配置を変えないことが、いちばんの助けになります。

食器とトイレの場所も、動かさないでください。

そして声をかけてから触るようにすると、驚かせずに済みます。

この記事の要点

「目が白い」の正体は四つあり、いちばん多いのは病気ではない核硬化症です。

核硬化症は加齢による変化で、視力も大きく落ちず、治療も必要としません。

白内障は犬では多く見られますが、猫ではまれです。水晶体の代謝の違いによると考えられています。

猫ではぶどう膜炎に続発することがあり、白内障には水晶体誘発性ぶどう膜炎が必発とされます。

Q. 白内障とは、どんな病気ですか?

A. 目の中でレンズの役割をする「水晶体」が濁る病気です。濁りが広がると光が通りにくくなり、見えにくくなっていきます。

Q. 猫にも多い病気ですか?

A. いいえ、猫ではまれです。白内障は犬では多く見られますが、猫では多くありません。この差は、水晶体の代謝の違いによると考えられています。

Q. 目が白いのですが、白内障でしょうか?

A. そうとは限りません。高齢猫でいちばん多いのは核硬化症で、これは病気ではありません。ほかに角膜の濁りや、緑内障による角膜のむくみもあります。

Q. 核硬化症とは何ですか?

A. 加齢によって水晶体が硬くなり、中心がやや濁るものです。病気ではなく、視力が大きく悪化することもありません。失明に至ることはほとんどなく、治療も必要としません。

Q. 核硬化症と白内障は、見分けられますか?

A. 外から見ただけでは区別しにくいものです。ただし目の中をのぞく器具を使えば、はっきり分かります。光が奥まで届くかどうかで見分けます。

Q. 犬とは、原因が違うのですか?

A. 違います。犬では糖尿病に関連する白内障が多い一方、猫ではぶどう膜炎に続発して起こることがあります。

Q. 糖尿病だと、白内障になりますか?

A. 犬では高い割合で起こりますが、猫では犬ほど起こりません。犬の常識を、そのまま猫に当てはめる必要はありません。

Q. ほかにどんな原因がありますか?

A. 外傷、代謝の異常、遺伝的な要因などがあります。けがで目の中が傷ついた場合は、片目だけに出ます。

Q. 放っておくと、どうなりますか?

A. 炎症を呼びます。白内障で注意が必要なのが水晶体誘発性ぶどう膜炎で、白内障には必発するとされています。

Q. 炎症が起きると、何が問題ですか?

A. 続発緑内障や水晶体脱臼につながることがあります。見えにくくなるだけでは済まないというのが、この病気を放っておけない理由です。

Q. 若い猫の目が白いのですが

A. 加齢では説明がつきません。必ず調べてください。ぶどう膜炎や外傷など、別の理由がある可能性があります。

Q. 手術で治りますか?

A. 犬では広く行われていますが、猫では多くありません。そもそも猫では白内障がまれであり、網膜が働いているかどうかも判断の材料になります。

Q. 薬で濁りは消えますか?

A. 濁りそのものを薬で消すことはできません。治療は、その先に起きる炎症や緑内障を防ぐために行います。

Q. サプリメントは効きますか?

A. 白内障を防ぐ・治すという根拠は、はっきりしていません。それより、原因になっている病気を治療するほうが確かです。

Q. 見えにくくなったら、どうすればよいですか?

A. 家具の配置を変えないことが、いちばんの助けになります。食器とトイレの場所も動かさず、声をかけてから触ってください。

まとめ|まず、正体を確かめてください

目が白いのを見つけたとき、心配になるのは当然です。

けれど、白さの正体は四つあります。

そして高齢猫でいちばん多いのは、治療の要らない加齢の変化です。

猫の白内障は、犬ほど多くありません。犬の情報を読んで不安になる必要は、ありません。

ただし、急ぐものもまざっています。

緑内障による濁り、角膜の傷、目の中の炎症——これらは、その日のうちに動くべきものです。

見た目が似ているのに、急ぎ具合が違う。だから、確かめてもらう意味があります。

「加齢の変化ですね」と言われたら、それは安心してよい返事です。その一言をもらいに行く——そのくらいの気持ちで、連れていってあげてください。

今日できる3つ

  • 1片目だけか両目かを、正面から見て確かめる
  • 2痛がる様子・ぶつかる様子がないか観察する
  • 3いつから白く見えるかを、思い出して書いておく

「目が白い」は、それだけでは何も決まりません。正体を確かめることが、最初の一歩です。

モフ@ペット好き

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