

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「犬を留守番に慣らす方法|「行ってくる」を言わないほうがいい」です。ではどうぞ!
出かけようとすると、そわそわする。
留守番中、ずっと吠えている——
こうした状態は犬にとって大きなストレスになっています。
一人でいられるようになるには段階を踏んだ練習が必要です。
そして意外なことに出かけるときの声かけが不安を強めていることがあります。
結論
留守番に慣らすには数秒の外出から始めて、少しずつ延ばすのが基本です。出かけるときに念入りな声かけをしないことも重要で、別れの儀式が不安を大きくします。普通に出て、普通に帰る——この形が、犬にとっては最も安心できます。
この記事でわかること
- ✓「行ってくるね」が不安を強める
- ✓一人に慣らす手順
- ✓家にいるときからできること
- ✓分離不安のサイン
- ✓留守番中の環境を整える
「行ってくるね」が不安を強める

出かける前に念入りに声をかける——
やさしさから来る行動ですが犬にとっては逆効果になることがあります。
| やり方 | 犬に伝わること |
|---|---|
| 「行ってくるね」と念入りに言う | これから大変なことが起きる |
| 抱きしめてから出る | 特別な出来事だと印象づける |
| 何度も振り返る | 飼い主も不安なのだと伝わる |
| 何も言わずに出る | いつものこと |
| 帰宅後すぐ大げさに喜ぶ | 帰宅が特別な瞬間になる |
| 落ち着いてから声をかける | 興奮しなくてよいと伝わる |
出かけることも、帰ることも特別な出来事にしない——
これが最も効果的な工夫です。
飼い主が不安そうにしていると犬にもそれが伝わります。
「大丈夫かな」と何度も振り返るのは「大丈夫ではないらしい」と伝えているようなものです。
淡々と出かけることが結果的に犬を安心させます。
帰宅時の大歓迎も、控える
帰ってきたときに大げさに喜ぶのも見直したい行動です。
帰宅が最高の瞬間になるほど留守番中の待ち時間がつらくなるからです。
- 帰宅直後は、静かに過ごす
- 落ち着いてから、声をかける
- 飛びついてきても、すぐには構わない
- 座って落ち着いたところでなでる
- 「静かにしていれば構ってもらえる」と教える
- 数分待つだけでよい
冷たいようで気が引けるかもしれませんがこれは犬のための対応です。
落ち着いたところでしっかり構ってあげれば十分に伝わります。
出かける準備を、日常の動作にする
鍵を持つ上着を着る——
これらの動作で犬がそわそわし始めるならすでに先読みされています。
| 練習 | 内容 |
|---|---|
| 鍵を持って、出かけない | 持つだけで、座る |
| 上着を着て、そのまま過ごす | 着ても出かけないと学ぶ |
| 玄関まで行って、戻る | 出発しない |
| ドアを開けて、閉める | 出ないで戻る |
| これを1日数回、何日も | 合図としての意味が薄れる |
準備の動作が「出かける合図」でなくなるとそわそわが減っていきます。
地味な練習ですが効果が出やすい方法です。
テレビを見ながら鍵を手に取って、また置く——
それだけでも練習になります。
1日に何度も、何日も繰り返すことでその動作が特別な意味を持たなくなっていきます。
一人に慣らす手順

いきなり長時間ではなく数秒から始めます。
| 段階 | やること | 次へ進む条件 |
|---|---|---|
| 1 | 同じ部屋で、離れた場所で過ごす | 落ち着いていられたら |
| 2 | 別の部屋に数秒行き、戻る | 騒がなければ |
| 3 | 玄関から出て、すぐ戻る | 平気なら |
| 4 | 1分・3分・5分と延ばす | 騒ぐ前に戻る |
| 5 | 30分・1時間と延ばす | 段階を飛ばさない |
| — | 騒いだら、前の段階に戻る | 戻ることは失敗ではない |
騒ぐ前に戻るのが、最大のコツ
ここを間違えると練習が逆効果になります。
吠えてから帰ると「吠えれば帰ってくる」と学習してしまいます。
- 騒ぐ前に戻る。これが鉄則
- 1分で騒ぐなら、30秒で戻る
- 静かにしていられた状態で戻る
- 延ばすのは、成功が続いてから
- 吠えている最中には戻らない
- 静かになった瞬間に戻る
どうしても吠えているときは一瞬でも静かになるのを待ってそのタイミングで戻ってください。
吠えている最中に戻ることは吠えたことへのごほうびになってしまいます。
時間を延ばすのも成功が何度か続いてからにしてください。
昨日5分できたから、今日は30分——
この飛ばし方が最も失敗しやすいパターンです。
反応が要求を強める仕組みは犬が吠えたら駆けつけるべきかで詳しく解説しています。
家にいるときからできること

留守番の練習は出かけるときだけのものではありません。
家にいるときの距離の取り方が土台になります。
| やること | 意味 |
|---|---|
| 別の部屋で過ごす時間を作る | 離れても大丈夫だと学ぶ |
| 後をついてきても、構わない | 追う行動を強めない |
| 呼ばれても、毎回応えない | 要求が必ず通るとは限らないと学ぶ |
| ハウスで休む習慣をつける | 一人の時間が普通になる |
| 落ち着いているときにほめる | 静かな状態を強化する |
| 常に体が触れている状態を避ける | 離れることに慣らす |
常にそばにいることが、良いとは限らない
いつも一緒にいることは犬にとって幸せだと思われがちです。
しかし離れる経験がまったくないと一人になった瞬間に耐えられなくなります。
- 在宅時間が長い家庭ほど、意識して練習する
- トイレや入浴のとき、ついてこさせない
- 別室で数分過ごす時間を、毎日作る
- 犬が寝ているときは、そっとしておく
- 常に視界に入れておかなくてよい
- 「離れても戻ってくる」経験を積む
在宅勤務などでずっと一緒にいる生活をしている場合は特に意識して練習してください。
生活が変わったときに急に一人にされることが大きな負担になります。
後をついてくるのはかわいい行動ですがそのたびに構うと追う行動が強まります。
ついてきても、特に反応しない——
これだけで、少しずつ距離が取れるようになります。
分離不安のサイン

単なるいたずらと分離不安は様子が違います。
| サイン | 内容 |
|---|---|
| 出かける準備で騒ぎ出す | 行動を先読みしている |
| 留守番中、ずっと吠え続ける | 近隣から指摘されることも |
| 出入り口を壊そうとする | 脱出しようとしている |
| 普段できる排泄を失敗する | 強い不安のあらわれ |
| 自分の体を舐め続ける | 皮膚が赤くなるほど |
| よだれが大量に出る | 強いストレス反応 |
| 帰宅時、異常に興奮する | ずっと緊張していた反動 |
これらが強く出ている場合練習だけで改善するのは難しいことがあります。
いたずらとの見分け方
壊された場所を見るとある程度、区別がつきます。
| 退屈によるいたずら | 分離不安 | |
|---|---|---|
| 壊す場所 | 部屋のあちこち | ドア・窓など出入り口周辺 |
| 排泄 | 失敗しないことが多い | 普段できるのに失敗する |
| 吠え | 断続的 | 長時間続く |
| 出かける前 | 特に変化なし | そわそわする |
| 短時間の留守番 | 問題が起きにくい | 数分でも起きる |
出入り口の周辺を集中的に壊している——
これは脱出しようとしたあとで不安の強さを示しています。
叱っても意味がないだけでなく不安をさらに強めることになります。
爪や口を傷つけていることもあるため体の状態も確認してください。
そこまで追い詰められているというサインだと受け止めてください。
強い分離不安には、専門家の力を借りる
自力で何とかしようとするより早めに相談するほうが結果的に早く解決します。
- まず、かかりつけの獣医師に相談する
- 体の病気が隠れていることもある
- 必要に応じて、行動診療の専門家を紹介してもらえる
- 薬を併用する選択肢が示されることもある
- ドッグトレーナーに依頼する方法もある
- 一人で抱え込まない
近隣からの苦情が出ている場合は特に急いで対応してください。
時間が経つほど問題は複雑になります。
薬を使うことに抵抗を感じる方もいますが不安が強すぎる状態では練習そのものが成立しません。
落ち着いた状態を作ってから練習を進めるという考え方もあることを知っておいてください。
留守番中の環境を整える
練習と並行して環境も整えてください。
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 安心できる場所を作る | ハウス・サークルなど狭い空間 |
| 行ける範囲を絞る | 広すぎると落ち着かない |
| 外が見えないようにする | 通行人に反応する犬には有効 |
| 知育トイを渡す | 時間を持たせる |
| 音を流しておく | 生活音があると落ち着く犬も |
| 温度管理 | 夏冬は特に重要 |
| 危険物を片づける | 誤飲を防ぐ |
出かける前に運動させておくと眠って過ごしやすくなります。
散歩や、におい遊びで頭と体を使わせておくと留守番の負担が減ることがあります。
ただし出かける直前に激しく遊ばせるのは興奮したまま一人になることになるため避けてください。
散歩から帰って、少し落ち着いてから出かける——
この順番が理想的です。
留守番の時間そのものを見直す
練習でどうにもならない場合時間を短くする工夫も検討してください。
- ペットシッターに来てもらう
- ペットホテル・預かりサービスを使う
- 家族が交代で帰る
- 昼だけ様子を見に戻る
- 職場に連れて行ける環境があるか確認する
- できる範囲で、時間を分割する
すべてを犬の適応に任せるのではなくこちらの環境を変えるという選択も十分に妥当です。
留守番の時間や預け先については犬の留守番は何時間までで詳しく解説しています。
留守番用の居場所を決める
広い家の中を自由にするより狭くて落ち着ける場所のほうが安心できる犬が多いものです。
| 場所 | 特徴 |
|---|---|
| クレート(屋根つきの箱) | 狭く、暗く、最も落ち着きやすい |
| サークル | ある程度動ける。トイレも置ける |
| 1部屋に限定 | 広さがあるぶん、片づけが必要 |
| 家全体 | 危険も被害も最大になる |
| ベランダ・屋外 | 気温・脱走の危険。避ける |
クレートのような狭く囲まれた空間は本来、犬が安心できる形だとされています。
ただし慣れていない状態でいきなり閉じ込めるのは逆効果です。
- 普段から扉を開けて置いておく
- 中でおやつを食べさせる
- 昼寝の場所として使う
- 慣れてから、短時間だけ扉を閉める
- 「入れられる場所」にしない
- 罰として使わない
安心できる場所として定着しているなら留守番中の不安も減らせます。
ハウスの慣らし方については犬のハウストレーニングで詳しく解説しています。
多頭飼いなら安心、とは限らない
もう1頭迎えれば寂しくないのでは——
そう考える方もいますが解決するとは限りません。
| ケース | 起きること |
|---|---|
| 飼い主への依存が強い場合 | 他の犬がいても不安は消えない |
| 相性が合わない場合 | かえってストレスが増える |
| 新しい犬にも不安が伝わる | 2頭とも吠えるようになることも |
| うまくいく場合 | 互いの存在で落ち着くこともある |
| 費用と手間 | 単純に2倍になる |
飼い主に対する依存が原因の場合他の犬がいても不安は解消されません。
「寂しさを埋めるため」という理由だけでもう1頭迎えるのはおすすめできません。問題が2倍になる可能性もあります。
- まず、今いる犬の練習を進める
- 依存の対象が飼い主なら、犬を増やしても変わらない
- 相性が悪ければ、双方にストレスがかかる
- 費用も手間も2倍になる
- 先住犬の負担も考える
- 迎えるなら、別の理由で判断する
結果として2頭で吠えるようになったという話も珍しくありません。
子犬のうちからの慣らし方
迎えた直後から少しずつ一人の時間を作っておくことが最も効率的です。
| 時期 | やっておくこと |
|---|---|
| 迎えた直後 | まず環境に慣らす。無理はしない |
| 落ち着いてきたら | ハウスで一人で寝る時間を作る |
| 数週間後 | 別室で数分過ごす練習 |
| 慣れてきたら | 短時間の外出を始める |
| その後 | 徐々に時間を延ばす |
子犬のうちは、たいていのことを受け入れます。
この時期に「一人でも大丈夫」という経験を積んでおくと生涯にわたって楽になります。
ただし迎えた直後は環境が変わったばかりです。
まず新しい家に慣れてもらうことを優先し落ち着いてから練習を始めてください。
数日〜1週間ほどで生活のリズムがつかめてきたら少しずつ始める——
このくらいの進め方で十分です。
生活が変わるときに、備えておく
分離不安が表面化しやすいのが生活パターンが変わったときです。
| 変化 | 起きること | 備え |
|---|---|---|
| 在宅勤務から出社に戻る | 急に長時間の留守番になる | 数週間前から練習を始める |
| 長期休暇のあと | ずっと一緒だった反動が出る | 休暇中も一人の時間を作る |
| 家族構成が変わる | いつもいた人がいなくなる | 徐々に慣らす |
| 引っ越し | 環境の変化で不安定になる | 寝床など、慣れたものを使い続ける |
| 飼い主の入院 | 急に預けられる | 普段から預かり先に慣らしておく |
長期休暇でずっと一緒に過ごしたあと急に留守番が始まる——
この落差が犬にとっては大きな負担になります。
休暇中も、意識して一人の時間を作っておくと戻ったときの負担が減ります。
復帰の数週間前から短時間の外出を繰り返しておく——
この準備があるだけでだいぶ違ってきます。変化が起きてから対応するのでは間に合わないことがあります。
よくある質問
Q. 出かけるとき、声をかけないほうがいいですか?
A. 念入りな声かけは控えてください。「行ってくるね」と繰り返すことでこれから大変なことが起きると印象づけてしまいます。普通に出るのが最も安心できます。
Q. 帰宅したとき、喜んであげたいのですが。
A. 数分待ってからにしてください。帰宅が最高の瞬間になるほど、留守番中の待ち時間がつらくなります。落ち着いてからしっかり構えば、十分に伝わります。
Q. 練習は、どこから始めればいいですか?
A. 数秒の外出からです。玄関から出てすぐ戻る——これを繰り返し、騒ぐ前に戻ることを守りながら少しずつ時間を延ばしてください。
Q. 吠えているとき、戻ってもいいですか?
A. 戻らないでください。「吠えれば帰ってくる」と学習してしまいます。一瞬でも静かになった瞬間に戻ってください。
Q. いたずらと分離不安は、どう見分けますか?
A. 壊された場所を見てください。ドアや窓など出入り口周辺を集中的に壊しているなら脱出しようとした可能性が高く、分離不安を疑います。
Q. 在宅時間が長いのですが、問題ありますか?
A. 意識して練習が必要です。常に一緒にいると離れる経験がないため、生活が変わって急に一人になったときの負担が大きくなります。
Q. どうしても改善しません。
A. まずかかりつけの獣医師に相談してください。体の病気が隠れていることもあり、必要なら行動診療の専門家を紹介してもらえます。近隣から苦情が出ているなら、特に急いでください。
まとめ|普通に出て、普通に帰る
留守番に慣らすには数秒の外出から始めて少しずつ延ばす——
この地道な積み重ねが基本になります。
そして最も大切なのが騒ぐ前に戻ることです。
吠えてから帰ると吠えることを教えてしまいます。
出かけるときの念入りな声かけも帰宅時の大歓迎も控えてください。普通に出て、普通に帰る——それが犬にとっては最も安心できる形です。
今日から試してみたい3つのこと
- 1出かけるときの「行ってくるね」をやめ、何も言わずに出てみる
- 2帰宅後は数分静かに過ごし、落ち着いてから構う
- 3鍵を持つ・上着を着るなどの動作を、出かけずに繰り返す
留守番の練習は、地味な積み重ねです。「騒ぐ前に戻る」——この一点を守るだけで、進み方が変わります。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「犬を留守番に慣らす方法|「行ってくる」を言わないほうがいい」でした。
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