

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「犬のいたずら対策|叱るより、届かない場所に移すほうが早い」です。ではどうぞ!
靴をかじられた。
ソファに穴が開いた——
こうした被害に悩んでいる方はまず叱ることを考えるかもしれません。
しかし叱って止められるのは見ている間だけです。
物理的に届かなくするほうが確実で、早いという現実があります。
結論
いたずら対策の基本は犬を変えることではなく、環境を変えることです。高い場所に移す・扉やゲートで区切る・カバーで覆う——これでそもそも起きなくなります。そのうえで噛んでよいものを用意しておくと行き場のない気持ちの受け皿になります。
この記事でわかること
- ✓叱っても、見ていないときは防げない
- ✓部屋別に片づける
- ✓物理的に届かなくする
- ✓噛んでよいものを用意する
- ✓留守番中の被害を防ぐ
叱っても、見ていないときは防げない
いたずらを見つけて叱る——
この方法の限界ははっきりしています。
| 方法 | 効果の範囲 |
|---|---|
| その場で叱る | 見ている間だけ |
| 後から叱る | 何も伝わらない |
| 「ダメ」と言い続ける | 言葉が効かなくなっていく |
| 高い場所に移す | 常に効く |
| 扉で区切る | 常に効く |
| カバーで覆う | 常に効く |
叱ることには「その場を止める」効果はありますが留守番中には何の力もありません。
環境を変える対策は一度やれば、ずっと効き続けます。
叱り続けていると「ダメ」という言葉自体が効かなくなっていくという問題もあります。
本当に危ないときに止められなくなるため叱る回数は少ないほうがよいのです。
帰宅後に叱っても、伝わらない
最もやりがちな失敗が帰宅後に、荒らされた部屋を見て叱ることです。
犬にとっては何時間も前の行動と今の叱責が結びつきません。
- 叱って伝わるのは、行動の直後だけ
- 数秒でも遅れると、別の理由で叱られたと感じる
- 「反省している顔」は、恐怖の表情
- 耳を伏せる・目をそらすのは、なだめる仕草
- 繰り返すと、帰宅そのものを怖がるようになる
- お迎えが怖い時間になってしまう
「悪いことをしたと分かっている」ように見えるのは飼い主の様子から何か嫌なことが起きると察しているだけです。
叱るタイミングの問題は犬を後から叱っても伝わらないで詳しく解説しています。
部屋別に片づける

被害が出やすい場所はだいたい決まっています。
| 場所 | 狙われるもの | 対策 |
|---|---|---|
| 玄関 | 靴・傘・荷物 | 靴箱に収める。玄関に入れない |
| リビング | ソファ・クッション・リモコン | 小物は引き出しへ。カバーをかける |
| キッチン | ゴミ箱・食材 | ゲートで入れない。蓋つきのゴミ箱に |
| 寝室 | 衣類・寝具・コード | 扉を閉める |
| 洗面所 | タオル・掃除用具 | 扉を閉める。棚に収める |
| 全室 | 電気コード | カバー・配線モールで覆う |
床から1メートルの高さを空ける
分かりやすい基準として床から1メートルの高さを意識してみてください。
この範囲にあるものは手が届く可能性があると考えます。
- テーブルの上も、大型犬なら届く
- ソファの上に置いたものも危ない
- 低い棚は、扉つきに替える
- 紙類・書類も噛まれやすい
- 床に物を置かない習慣をつける
- 犬の目線でしゃがんで確認する
しゃがんで部屋を見回してみると思っていたより多くのものが手の届く範囲にあることに気づくはずです。
立っている目線ではソファの下やテーブルの脚元が見えていません。
その位置に落ちているものこそ犬が最初に見つけるものだと考えてください。
物理的に届かなくする

最も確実な対策がそもそも近づけないことです。
| 道具 | 使いどころ |
|---|---|
| ペットゲート | キッチン・階段・玄関の仕切りに |
| サークル・ケージ | 目を離す時間の居場所として |
| 配線モール・コードカバー | 電気コードの保護に |
| 家具用の保護シート | ソファ・柱の角に |
| 蓋つきゴミ箱 | あさられるのを防ぐ |
| チャイルドロック | 扉を開ける犬に |
特に電気コードは最優先で対策してください。
かじると感電する危険があり命に関わることがあります。
口の中をやけどするだけでなくショックを起こすこともあります。
配線モールやスパイラルチューブは数百円から手に入るため最も費用対効果の高い対策だといえます。
使っていないコードは、コンセントから抜いておくこともあわせて実行してください。
ゲートで区切るのは、罰ではない
閉じ込めるようでかわいそう——
そう感じる方も多いのですが区切ることは犬を守ることでもあります。
| 区切ることで | 防げること |
|---|---|
| キッチンに入れない | 危険な食材の誤食・熱湯の事故 |
| 階段に行かせない | 転落・関節への負担 |
| 玄関に出さない | ドアを開けた瞬間の飛び出し |
| 部屋を限定する | 誤飲の機会が減る |
| 留守番の範囲を絞る | 被害も危険も減る |
行ける範囲が狭いほうが落ち着ける犬も少なくありません。
広い家全体を見張らなければならないことが負担になっている場合もあるからです。
子犬のうちは特に行ける範囲を狭くしておくほうがトイレの成功率も上がります。
広い場所を自由にさせると寝床から離れた隅で排泄してしまうことがあるためです。
噛んでよいものを用意する

片づけるだけでは足りないことがあります。
噛みたい気持ちそのものは消えないからです。
| やり方 | 内容 |
|---|---|
| 噛んでよいものを常に置く | 手の届く場所に、数種類 |
| 噛み始めたら、差し出して交換 | 叱らずに、行き先を示す |
| それを噛んだらほめる | 正解を教える |
| 取り上げるだけにしない | 代わりがないと、別の物へ向かう |
| 時期を見て入れ替える | 飽きると効果が落ちる |
取り上げるだけでは別のものに向かうだけになります。
「これはダメ、これはいい」と行き先をセットで示すことが重要です。
交換したあとにそれを噛んでいる姿をほめる——
ここまでやって初めて「こっちが正解」だと伝わります。
取り上げて終わりにすると何が正しかったのかが伝わらないままになります。
噛む背景には、理由があることも
いたずらが激しいとき背景に理由があることがあります。
- 運動が足りていない
- 退屈している。刺激が少ない
- 歯の生え替わり時期でむずがゆい
- 留守番中の不安から
- かまってもらえるという学習
- ストレスがかかっている
特に留守番中だけ激しい場合は不安が原因のことがあります。
環境対策だけでは根本が解決しないため不安への対応もあわせて考える必要があります。
物をかじる原因については犬が家具をかじる理由と対策で詳しく解説しています。
留守番中の被害を防ぐ

被害の多くは、留守番中に起きています。
出かける前の1分でだいぶ変わります。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 行ける範囲を区切ったか | サークル・ゲートで限定する |
| 床に物が落ちていないか | 誤飲の原因になる |
| コード類は隠したか | 感電の危険がある |
| ゴミ箱は蓋つきか | あさられると誤食につながる |
| 窓・カーテンの状態 | 外が見えると吠える犬も |
| 退屈しない工夫をしたか | 知育トイなどを渡す |
行ける範囲を絞ると、被害も危険も減る
家中を自由にさせるのは被害の面でも、安全の面でもリスクが高い選択です。
サークルやゲートで範囲を限定してください。
- 1部屋だけにする、という方法もある
- その部屋から危険物を除いておく
- サークルは、罰の場所にしない
- 普段から中で過ごす時間を作る
- 中で寝られるようにしておく
- 出かける直前に急に入れない
サークルに入れられる=出かけられると覚えてしまうと入るのを嫌がるようになります。
普段から中で過ごす時間を作っておいてください。
おやつを渡す場所や昼寝をする場所として使っておくと入ること自体に抵抗がなくなります。
出かける直前に急に入れるのは「入る=置いていかれる」という学習を作ってしまいます。
ハウスの使い方については犬のハウストレーニングで詳しく解説しています。
誤飲につながりやすいもの
いたずらの中で最も危険なのが飲み込んでしまうことです。
家具の傷は直せますが誤飲は命に関わることがあります。
| もの | 危険性 |
|---|---|
| 靴下・タオル・下着 | 丸ごと飲み込む事故が多い |
| ひも・輪ゴム・ヘアゴム | 腸に引っかかると深刻 |
| 電池 | 中身が漏れると化学熱傷を起こす |
| 人の薬・サプリ | 少量でも中毒の危険 |
| チョコレート・玉ねぎ類 | 犬には有害 |
| 爪楊枝・竹串 | 消化管を傷つける |
| 保冷剤 | 成分によっては中毒を起こす |
特に多いのが靴下です。
においがついているものほど犬にとって魅力的でくわえたまま飲み込んでしまうことがあります。
- 脱いだ衣類は、床に置かない
- 洗濯かごは蓋つきか、届かない場所に
- 薬は必ず引き出しの中へ
- テーブルの上も、大型犬なら届く
- 来客のかばんも要注意
- 子どもの小さなおもちゃも危険
来客があったときはかばんを床に置かないよう伝えておくと安心です。
薬やのど飴が入っていることが多いためです。
キシリトール入りのガムは犬にとって特に危険だとされています。
少量でも重い症状が出ることがあるため口にした疑いがあればすぐ動物病院に連絡してください。
そもそも足りていない場合がある
いたずらが減らないとき環境対策だけでは追いつかないことがあります。
エネルギーの行き場がないという状態です。
| 足りていないもの | 起きること | 対応 |
|---|---|---|
| 運動 | あり余った体力が物に向かう | 散歩の時間・回数を見直す |
| 頭を使う時間 | 退屈から、刺激を探す | におい遊び・知育トイ |
| 噛む機会 | 噛みたい欲求が満たされない | 噛んでよいものを用意 |
| 一緒に過ごす時間 | かまってほしくて物を壊す | 短時間でも遊ぶ時間を作る |
| 安心できる場所 | 不安から破壊行動に出る | 落ち着ける居場所を作る |
散歩に行った日はいたずらが少ない——
そうした傾向があるなら運動量が足りていない可能性があります。
- 散歩の時間・回数を1週間だけ増やしてみる
- それで変わるなら、原因は運動不足
- 雨の日は、におい遊びで代用する
- 体を使う遊びより、頭を使う遊びのほうが疲れることも
- 1日10分でも、集中して遊ぶ時間を作る
- 変化がないなら、別の原因を考える
物理的な対策と発散の機会——
この両輪で考えるのが現実的です。
片づけるだけでは行き場がないままですし、発散させるだけでは疲れていない日に被害が出ます。
いたずら防止スプレーは効くのか
苦味のあるスプレーを噛んでほしくない場所に吹きかける——
こうした製品も市販されています。
| 内容 | |
|---|---|
| 効く場合 | 味を嫌がる犬には有効 |
| 効かない場合 | 気にしない犬も多い |
| 持続性 | 時間が経つと薄れる。塗り直しが必要 |
| 注意点 | 家具の素材によっては変色する |
| 位置づけ | 補助手段。これだけに頼らない |
効果には個体差が大きいのが実情です。試してみないと分からないと考えておいてください。
まったく気にしない犬もいるためこれだけに頼るのは危険です。
使うなら目立たない場所で試してから片づけや区切りと組み合わせて使ってください。
壊されたときの対応
それでも壊されてしまったときまず確認すべきことがあります。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 飲み込んでいないか | 破片の誤飲が最も危険 |
| かけらが見当たらないか | なくなっていたら受診を検討 |
| 口の中を切っていないか | 出血・よだれの増加を確認 |
| 感電の跡がないか | コードをかじった場合 |
| 元気・食欲があるか | 数日は様子を見る |
物の被害より誤飲のほうが深刻です。
破片が見当たらないなら飲み込んだ可能性を疑ってください。
片づけながら、破片の数を数えておくと判断しやすくなります。同じ製品が残っていれば見比べて欠けを確認できます。
そしてその場を叱ってももう遅いということも覚えておいてください。
次に同じことが起きない環境を作るほうに労力を向けるほうが確実に効果があります。
「なぜそこに置いてあったのか」を振り返ることが次の対策につながります。
犬を責めるのではなく手が届く場所にあったことを問題として扱ってください。
賃貸で暮らす場合の備え
賃貸住宅の場合退去時の負担まで考えておく必要があります。
| 場所 | 起きやすい傷 | 備え |
|---|---|---|
| フローリング | 爪の傷・粗相のシミ | マット・タイルカーペットを敷く |
| 壁の下部 | かじり跡・爪跡 | 保護シートを貼る |
| 柱・建具の角 | 噛み跡 | コーナーガードをつける |
| 網戸 | 破れ | ペット用の丈夫なものに交換 |
| 畳 | 掘る・かじる | 上敷きで覆う |
後から直すより先に覆っておくほうが費用も手間もはるかに小さくなります。
床のマットは傷の防止だけでなく犬の関節を守るという意味でも役立ちます。
滑る床は、犬の関節への負担になります。特に若いうちから対策しておきたい点です。
敷いておくことで両方の目的を果たせる——
優先度の高い対策だといえます。
また粗相のシミは時間が経つほど落ちにくくなります。
気づいた時点でしっかり拭き取ることがにおいの残留を防ぐことにもつながります。
においが残っていると同じ場所で繰り返すことがあるためペット用の消臭剤を使うと確実です。
よくある質問
Q. 叱れば、いたずらは止まりますか?
A. 見ている間だけです。留守番中には何の効果もありません。高い場所に移す・扉で区切る・カバーで覆う——環境を変える対策は、一度やればずっと効き続けます。
Q. 帰宅後に叱るのはダメですか?
A. 何も伝わりません。犬にとって数時間前の行動と今の叱責は結びつきません。繰り返すと帰宅そのものを怖がるようになります。
Q. 何から手をつければいいですか?
A. 電気コードの保護を最優先に。感電は命に関わります。次に床から1メートルの高さにあるものを片づけてください。
Q. ゲートで区切るのは、かわいそうでは?
A. 犬を守ることでもあります。キッチンの誤食、階段からの転落、玄関からの飛び出し——これらを防げます。行ける範囲が狭いほうが落ち着ける犬もいます。
Q. 片づけるだけでいいですか?
A. 噛んでよいものも用意してください。噛みたい気持ち自体は消えないため、取り上げるだけでは別のものに向かうだけになります。
Q. いたずら防止スプレーは効きますか?
A. 個体差が大きいです。まったく気にしない犬もいるため、これだけに頼るのは危険です。片づけや区切りと組み合わせる補助手段と考えてください。
Q. 壊されたとき、まず何を確認すべき?
A. 飲み込んでいないかです。物の被害より誤飲のほうが深刻で、破片が見当たらないなら受診を検討してください。
まとめ|環境を変えるほうが早い
いたずら対策の基本は犬を変えることではなく環境を変えることです。
叱って止められるのは、見ている間だけ——
高い場所に移す、扉やゲートで区切る、カバーで覆う。これらは一度やれば、ずっと効き続けます。
そのうえで噛んでよいものを用意しておくと行き場のない気持ちの受け皿になります。
電気コードの保護だけは、最優先で取りかかってください。感電は命に関わります。
今日から試してみたい3つのこと
- 1電気コードにカバーをつけ、床のコード類をまとめる
- 2犬の目線でしゃがみ、床から1メートルの範囲にあるものを片づける
- 3噛んでよいものを数種類、手の届く場所に置いておく
叱る場面が減れば、お互いのストレスも減ります。「起きてから対応する」より「起きない状態を作る」ほうが、確実に楽です。

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