ネコの病気    猫の異物誤飲|口から出たひもを、引っ張らないで

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猫の異物誤飲|口から出たひもを、引っ張らないで
猫の異物誤飲
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の異物誤飲|口から出たひもを、引っ張らないで」です。ではどうぞ!

口から、ひもが出ている。

あるいは、お尻から出ている。

手を伸ばしたくなると思います。

けれど、引っ張らないでください。ひも状の異物は、腸を切り裂いてしまうことがあります。そのまま、動物病院へ向かってください。

結論

異物誤飲とは食べ物でないものを飲み込んでしまうことです。胃内異物であれば、ときどき嘔吐をするという以外に特に症状が出ないこともあります。しかし異物が腸に詰まってしまうと、元気食欲がなくなり、一日に何度も嘔吐が見られるようになり、ぐったりとして非常に危険な状況になります。とくに最も危険なのはテグスのついた釣り糸で、引っ掛かると腸を切り裂いてしまいます。また猫用のひもの先にネズミなどのおもちゃがついた遊び道具も、胃の出口で引っかかり、同じような病態が発生することがあります。治療について、内視鏡での摘出は、食べた異物が小さく、異物が食道・胃・腸の入り口付近にある場合に行われ、開腹手術は異物が腸まで達している、尖ったものなど消化管を傷つける異物の場合に行われます。予防としてはひも状物の管理をしっかりし、飼い主が見ていないときに猫が触れないようにし、猫がひも状のおもちゃなどで遊ぶ場合は、口に入れて飲み込まないように見ておくことが大切です。

この記事でわかること

  • 猫は、飲み込んでしまう動物です
  • 胃にあるうちは、静かです
  • 腸に詰まると、急変します
  • ひもは、まったく別の危険です
  • 引っ張らないでください
  • 治療は、場所と物で決まります
  • 家の中を、見直してください
  • 様子を見てよいときは、ありません

猫は、飲み込んでしまう動物です

まず、なぜ起きるのかから。

舌の構造が、関わっています

猫の舌には、後ろ向きのとげがあります。

毛づくろいのために、そうなっています。

だから、口に入ったものを外へ出しにくいのです。

吐き出そうとしても、奥へ送るしかなくなります。

遊びの延長で、起こります

ひもを追いかけ、噛み、そのまま飲み込む——

遊んでいるつもりのまま、事故になります。

猫がひも状のおもちゃなどで遊ぶ場合は、口に入れて飲み込まないように見ておくことが大切です。

見ていないところで、起こります

飼い主が見ていないときに猫が触れないようにすることが大切とされています。

目の届かない時間にこそ、危ないものを出しておかない——

それが、この事故の防ぎ方です。

胃にあるうちは、静かです

胃と腸で違うこと
詰まると、急変します。

気づきにくい時期があります。

症状が出ないこともあります

胃内異物であれば、ときどき嘔吐をするという以外に、特に症状が出ないこともあります。

元気もあり、食べてもいる——

だから、飲み込んだことに気づかれません。

ときどき吐く、が手がかりです

「たまに吐くけれど、元気だから」——

そう思ってしまう時期です。

けれど、猫が毛玉以外のものでくり返し吐くのは、普通ではありません。

ここで受診できれば、内視鏡で取れることがあります。

だから、この時期がいちばん良いのです

胃の中にあるうちなら、内視鏡で届きます。

お腹を開けずに、取り出せるということです。

静かな時期こそ、動く価値があります。

腸に詰まると、急変します

ここからが、緊急事態です。

一日に何度も、吐くようになります

異物が腸に詰まってしまうと、元気食欲がなくなり、一日に何度も嘔吐が見られるようになり、ぐったりとして非常に危険な状況になります。

行き場を失ったものが、逆流してきます。

水を飲んでも、すぐ吐いてしまいます。

脱水が、進みます

吐き続ければ、水分が失われます。

飲めないので、補えません。

ぐったりするのは、そのためでもあります。

この段階では、時間との勝負になります。

腸そのものが、傷みます

詰まったところは、血の流れが悪くなります。

そこが壊れれば、腸の中身がお腹に漏れます。

そうなると、命に関わります。

  • 一日に何度も吐く
  • 水を飲んでも、すぐ吐く
  • まったく食べない
  • ぐったりして、動かない
  • お腹を触ると、嫌がる
  • 便が出ていない

これらが揃ったら、夜間でも受診してください。

飲んだものによって、進み方が違います

何を飲んだかで、危険の種類も治療の方法も変わります
飲み込んだもの 起こりやすいこと
ひも・糸・釣り糸 腸がたぐり寄せられ、切り裂かれる
丸いもの・小さな部品 腸の細いところで詰まる
尖ったもの・針 消化管を突き破ることがある
ビニール・布 胃にとどまり、くり返し吐く
大きすぎるもの 胃の出口を、そのままふさぐ

だから、「何を飲んだか」が最初の情報になります。

ひもは、まったく別の危険です

ひもが起こすこと
腸が、たぐり寄せられます。

ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。

片方が止まると、そこから始まります

ひもの片方が、舌の下や胃の出口に引っかかる——

もう片方は、腸の奥へ進んでいく——

腸は、それを送り出そうと動き続けます。

けれど、片方は動きません。

腸が、たぐり寄せられます

動かないひもに、腸のほうが手繰り寄せられていく——

腸が縮こまり、折り畳まれた形になります。

そして、ひもが張りつめます。

そして、腸を切り裂きます

最も危険なのはテグスのついた釣り糸で、引っ掛かると腸を切り裂いてしまいます。

細く、丈夫なものほど危険です。

張りつめたひもが、内側から刃物のように働きます。

おもちゃでも、同じことが起こります

猫用のひもの先にネズミなどのおもちゃがついた遊び道具も、胃の出口で引っかかり、同じような病態が発生することがあります。

先についたおもちゃが、そこで止まってしまうのです。

猫のために買ったものが、こういう形で危険になります。

引っ張らないでください

いちばん大事な行動です。

見えていても、そのままに

口から出ている。

あるいは、お尻から出ている。

引っ張れば取れそうに見えます。

けれど反対の端は、腸の奥で引っかかっています。

引けば、腸が切れます

手前を引けば、その力は奥へ伝わります。

折り畳まれた腸が、いっそう締めつけられる——

そして、切れます。

助けようとした手が、事態を悪くします。

切るのも、やめてください

切れば、残りが奥へ進みます。

見えなくなっただけで、危険は残ります。

そして、どこにあるか分からなくなります。

何もせず、病院へ向かってください。

「引っ張らない」「自分で吐かせない」の二つを覚えておいてください
状況 してよいこと/いけないこと
口からひもが出ている 引かない、切らない。そのまま受診
お尻から出ている 同じく、引かない。そのまま受診
何を飲んだか分かる 同じものを持って行く
吐かせたい 自己判断でやらない。危険なことがある
元気そうに見える それでも受診。胃にあるうちが好機

⚠ すぐに病院へ

ひもや糸が、口やお尻から出ている。

一日に何度も吐いている。

水を飲んでも、すぐ吐く。

ぐったりして、動かない。

ひもは、絶対に引っ張らないでください。

治療は、場所と物で決まります

治療の選び方
場所と物で、決まります。

どうやって取り出すのかです。

内視鏡で取れる場合

内視鏡での摘出は、食べた異物が小さく、異物が食道・胃・腸の入り口付近にある場合に行われます。

口から管を入れて、掴んで引き出す方法です。

お腹を切らずにすみます。

体への負担が、はるかに小さいのです。

開腹手術になる場合

開腹手術は、異物が腸まで達している、尖ったものなど消化管を傷つける異物の場合に行われます。

腸まで進んでしまうと、内視鏡は届きません。

また、尖ったものを引き抜けば食道を傷つけることがあります。

だから、開けて取り出します。

食道に詰まることもあります

飲み込んだものが、食道で止まることもあります。

そこに長くとどまれば、粘膜が傷みます。

そのあと、治る過程で食道狭窄になることがあります。

取り出したあとも、食べ方に変化がないか見てください。

時間が、選択肢を決めます

早ければ、内視鏡で取れます。

遅れれば、開腹手術になります。

さらに遅れれば、腸を切ってつなぎ直すことになります。

「様子を見る」時間が、そのまま負担に変わります。

迷った時間の分だけ、処置が大きくなっていきます。

だから、迷ったら電話してください。

病院で行われること

ひもやビニールはレントゲンに写らないため、複数の検査を組み合わせます
段階 行われること
問診 何を、いつ、どれだけ飲んだかを聞く
レントゲン 写るものなら、位置が分かる
造影検査 写らないものは、流れ方から探る
超音波 腸の折れ畳まりや、動きを見る
処置 内視鏡か開腹か、位置と物で決める

写らないから大丈夫、ではありません。

写らないものほど、飲んだという情報が頼りになります。

家の中を、見直してください

家の中の危険なもの
遊び道具にも、危険があります。

防げる事故です。

ひも状のものを、しまうこと

ひも状物の管理をしっかりし、飼い主が見ていないときに猫が触れないようにします。

出しっぱなしにしない——

それだけで、多くが防げます。

  • 釣り糸やテグスは、必ずしまう
  • 裁縫の道具は、箱に入れて閉じる
  • 髪ゴムやリボンは、出しておかない
  • ビニール袋は、猫の届かない場所へ
  • 包装のひもは、その場で捨てる
  • 調理の糸は、すぐに片づける

遊ばせるときは、見ていること

猫がひも状のおもちゃなどで遊ぶ場合は、口に入れて飲み込まないように見ておくことが大切です。

遊んだあと、必ず片づける——

置いたままにしないことが大事です。

先におもちゃがついたひもは、とくに注意してください。

おもちゃも、傷んだら替えてください

ほつれたひも、ちぎれかけた部品——

そこから、飲み込めるものが生まれます。

ときどき、状態を確かめてください。

「まだ遊べるから」と使い続けたものが、手術につながることがあります。

留守番の前に、ひと目見てください

出かける前に、床を見渡す——

それだけで、ずいぶん違います。

落ちている輪ゴム、垂れ下がったひも、開いた裁縫箱——

その数秒が、事故を減らします。

様子を見てよいときは、ありません

この事故の考え方です。

元気でも、受診してください

胃にあるうちは、症状が出ないことがあります。

元気だから大丈夫、とはなりません。

むしろ、元気なうちが取り出しやすい時期です。

飲み込んだと分かったら、その日のうちに。

こんな猫は、とくに気をつけてください

  • 若い猫。好奇心が強く、何でも口に入れる
  • 布や毛糸を噛む癖のある猫
  • ひもの動きに、強く反応する猫
  • 留守番の時間が長い猫
  • 一度、飲み込んだことのある猫
  • ごはん以外のものを、口にしがちな猫

一度やった猫は、また同じことをします。

その子に合わせて、片づける場所を決めてください。

何を飲んだか、伝えてください

同じものが残っていれば、持って行ってください。

大きさ、材質、長さ——

それが、方針を決めます。

写真でもかまいません。

「たぶん、これくらい」より現物のほうが確かです。

いつ飲んだかも、分かる範囲で伝えてください。

吐いたものが気管に入ることもあります

くり返し吐いていると、気管に入ってしまうことがあります。

そこから、誤嚥性肺炎になることがあります。

咳が出る、呼吸が速い——

そのときは、さらに急いでください。

🩺 やってはいけないこと

「ひもを引っ張らない」——

これだけは、覚えて帰ってください。

見えているひもを引くのは自然な反応ですが、反対の端は腸の奥で引っかかっています。

そのまま、病院へ向かってください。

この記事の要点

胃内異物では、ときどき嘔吐する以外に症状が出ないこともあります。

腸に詰まると、一日に何度も嘔吐し、ぐったりとして非常に危険な状況になります。

テグスのついた釣り糸が最も危険で、引っ掛かると腸を切り裂いてしまいます。

内視鏡で取れるのは、異物が小さく食道・胃・腸の入り口付近にあるときです。

Q. 飲み込んだかもしれません。様子を見てもよいですか?

A. 受診してください。胃の中にあるうちは症状が出ないこともありますが、その時期のほうが内視鏡で取り出しやすいためです。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 胃内異物では、ときどき嘔吐する以外に特に症状が出ないこともあります。腸に詰まると、元気食欲がなくなり、一日に何度も嘔吐し、ぐったりとして非常に危険な状況になります。

Q. 口からひもが出ています。引っ張ってよいですか?

A. 絶対に引っ張らないでください。反対の端が腸の奥で引っかかっており、引けば腸を切り裂くおそれがあります。

Q. 切ってしまってもよいですか?

A. 切らないでください。残りが奥へ進んでしまい、危険が残ったまま場所が分からなくなります。

Q. なぜ、ひもは特別に危険なのですか?

A. 片方が引っかかったまま腸が動き続けるため、腸のほうがたぐり寄せられて折り畳まれます。張りつめたひもが、腸を内側から切り裂きます。

Q. いちばん危険なものは何ですか?

A. テグスのついた釣り糸です。引っ掛かると腸を切り裂いてしまいます。

Q. 猫用のおもちゃなら安全ですか?

A. 安全とは言えません。ひもの先にネズミなどのおもちゃがついた遊び道具も、胃の出口で引っかかり、同じような病態が発生することがあります。

Q. 自分で吐かせてもよいですか?

A. 自己判断ではやらないでください。尖ったものやひも状のものでは、吐かせることでかえって傷つけることがあります。

Q. 内視鏡で取れますか?

A. 食べた異物が小さく、食道・胃・腸の入り口付近にある場合に行われます。

Q. 手術になるのは、どんなときですか?

A. 異物が腸まで達している場合や、尖ったものなど消化管を傷つける異物の場合です。

Q. 食道に詰まることもありますか?

A. あります。長くとどまれば粘膜が傷み、治る過程で食道狭窄になることがあります。

Q. 何を持って行けばよいですか?

A. 飲み込んだものと同じ物があれば、持参してください。大きさ、材質、長さが方針を決めます。写真でもかまいません。

Q. どうすれば防げますか?

A. ひも状物の管理をしっかりし、飼い主が見ていないときに猫が触れないようにしてください。

Q. 遊ばせるときの注意は?

A. ひも状のおもちゃで遊ぶときは、口に入れて飲み込まないように見ておくことが大切です。遊んだあとは、必ず片づけてください。

Q. 咳が出るようになりました

A. 誤嚥性肺炎を疑います。くり返し吐いていると、気管に入ってしまうことがあります。さらに急いで受診してください。

まとめ|引かない、切らない、そのまま病院へ

猫の異物誤飲は、遊びの延長で起こります。

胃にあるうちは静かで、気づかれません。

けれど腸に詰まれば、一日で急変します。

そしてひも状のものは、まったく別の危険を持っています。

腸をたぐり寄せ、内側から切り裂いてしまう——

だから、口やお尻から出ていても引かないでください。

切らないでください。

そのまま、病院へ向かってください。

そして今日、家の中のひもをしまってください。

今日できる3つ

  • 1釣り糸・裁縫道具・髪ゴムを、しまう場所を決める
  • 2遊んだあとのおもちゃを、必ず片づける習慣にする
  • 3夜間対応の動物病院の連絡先を、控えておく

この事故は、片づけで減らせます。そして起きたときは、引っ張らないことが命を守ります。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫の異物誤飲|口から出たひもを、引っ張らないで」でした。
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