ネコの病気    猫のそ径ヘルニア|押し戻せなくなったら、緊急です

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猫のそ径ヘルニア|押し戻せなくなったら、緊急です
猫のそ径ヘルニア
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫のそ径ヘルニア|押し戻せなくなったら、緊急です」です。ではどうぞ!

内ももの付け根に、やわらかい膨らみがある。

押すと引っ込むし、痛がる様子もない。

だから、そのままにしている——

そ径ヘルニアは、ふだんは静かな病気です。けれど締め付けられて戻らなくなると、命に関わる状態になります。押し戻せるかどうかが、いちばんの目安です。

結論

鼠径ヘルニアは、腹腔内の脂肪や腸が鼠径輪という穴から脱出する状態です。先天性のケースが多く、遺伝的な要因や胎児の発育過程での異常が関係しています。症状は、内ももの足の付け根に膨らみが確認でき、通常はふくらみを指で穴の中に押し戻すことができます。子猫のうちから鼠径部に柔らかい膨らみが見られますが、痛みを感じたり気にしたりする様子はなく、元気なことがほとんどです。嵌頓状態になると、穴から出ている腸などの臓器や血管がヘルニアの穴に締め付けられ、血流が途切れる、臓器が閉塞状態になるなどし、強い痛みや発熱、元気や食欲の低下などが起こり、命を脅かす危険があります。レントゲン検査や超音波検査は、ヘルニアの確認に非常に有用です。治療方法は外科手術で、ヘルニア嚢に入り込んでいる腸や脂肪を腹腔内に戻して、ヘルニア嚢の付け根を縫い縮めて閉じます。

この記事でわかること

  • お腹の壁の、穴から出てきます
  • 生まれつきのことが多いのです
  • 内ももの付け根を、見てください
  • ふだんは、痛がりません
  • 嵌頓すると、命に関わります
  • 押し戻せるかどうかが、目安です
  • 治療は、手術で閉じることです
  • 落ち着いているうちに、決めてください

お腹の壁の、穴から出てきます

そ径ヘルニアのしくみ
穴から、出てきます。

まず、何が起きているのかから。

鼠径輪という通り道があります

鼠径ヘルニアは、腹腔内の脂肪や腸が鼠径輪という穴から脱出する状態です。

鼠径輪とは内ももの付け根にある、お腹の壁の通り道です。

もともと、血管や神経が通る場所です。

そこから、中身が出てきます

穴が大きければ、お腹の中のものが出てきてしまいます。

出てくるのは、脂肪や腸です。

それが、皮膚の下で膨らみになります。

袋のようになります

ヘルニア嚢という袋状の部分ができます。

その中に、脂肪や腸が入り込んでいる状態です。

だから、押せば戻ります。

袋そのものが、なくなるわけではありません。

生まれつきのことが多いのです

なぜ起きるのかです。

先天性が、多いとされています

先天性のケースが多く、遺伝的な要因や胎児の発育過程での異常が関係しています。

生まれたときから、穴が大きい——

そういう成り立ちです。

子猫のうちから見られます

子猫のうちから、鼠径部に柔らかい膨らみが見られます。

迎えたときから、あったということもあります。

気づいたら、早めに診てもらってください。

大きさは、猫によって違います

ごく小さく、気づかれないものもあれば、

はっきり分かるほど膨らむものもあります。

穴の大きさが、そのまま出方に現れます。

小さいほうが安全とは限りません。

穴が小さいほど、締め付けられやすいこともあります。

後天的に起こることもあります

けがや、お腹に強い力がかかったあと

できることもあります。

急に膨らみが現れたなら、そのことも伝えてください。

内ももの付け根を、見てください

家での確認のしかた
毎日、触ってください。

どこを見るのかです。

足の付け根に、膨らみます

内ももの足の付け根に、膨らみが確認できます。

後ろ足の、内側の付け根あたりです。

片側のこともあれば、両側のこともあります。

毛に隠れて、見えにくい場所です。

目で見るより、触って気づくことが多いと思います。

やわらかい膨らみです

子猫のうちから、鼠径部に柔らかい膨らみが見られます。

硬いしこりとは、感触が違います。

ぶよぶよとした感じになります。

押すと、戻ります

通常は、ふくらみを指で穴の中に押し戻すことができます。

そっと押すと、すっと引っ込む——

これが、ふだんの状態です。

強く押す必要はありません。

軽く触れるだけで、感触は十分に分かります。

触るときは、優しくしてください

無理に押し込もうとしないでください。

痛がるようなら、そこでやめて受診してください。

確かめるのは、「戻るかどうか」だけで十分です。

似た膨らみと、区別します

押して戻るかどうかが、ヘルニアらしさを見分ける手がかりです
考えられるもの 見分けの手がかり
そ径ヘルニア やわらかく、押すと戻る
臍ヘルニア おへその位置に膨らむ
脂肪の塊 押しても、戻らない
腫瘍 硬く、だんだん大きくなる
膿がたまったもの 熱を持ち、痛がることが多い

自己判断はせず、一度は診てもらってください。

ふだんは、痛がりません

だから、放置されやすいのです。

元気なことがほとんどです

痛みを感じたり気にしたりする様子はなく、元気なことがほとんどです。

走るし、遊ぶし、食べます。

だから、急ぐ気になれないのです。

けれど、穴は閉じません

自然にふさがることは、期待できません。

穴があるまま、時間が過ぎていきます。

そして、いつ嵌頓するかは分かりません。

何年も何ごともなく過ごす猫もいれば、急に起こる猫もいます。

そこは、予測できません。

だから、相談しておいてください

「いま急ぐ必要があるか」

「いつ手術するか」

別の話です。

元気なうちに、方針を決めておいてください。

  • いつから、膨らみがあるか
  • 大きさが、変わってきていないか
  • 押すと、戻るかどうか
  • 触られるのを、嫌がらないか
  • 片側か、両側か
  • ほかに、気になる症状がないか

写真を撮っておくと、大きさの変化が分かります。

嵌頓すると、命に関わります

嵌頓のときに起きること
締め付けられると、命に関わります。

ここが、いちばん大事なところです。

締め付けられてしまいます

嵌頓状態になると、穴から出ている腸などの臓器や血管がヘルニアの穴に締め付けられます。

出たものが、戻れなくなる——

そして、穴のふちで絞められます。

血が、通わなくなります

血流が途切れる、臓器が閉塞状態になるなどします。

血が届かなければ、その組織は壊れていきます。

腸が締め付けられていれば、そこも通れなくなります。

強い痛みが出ます

強い痛みや発熱、元気や食欲の低下などが起こり、命を脅かす危険があります。

ふだん痛がらない猫が、痛がる——

それだけで、異常だと分かります。

腸が出ていると、危険が高くなります

出ているのが脂肪だけなら、詰まる心配は小さくなります。

けれど腸が出ていれば、そこが塞がることになります。

だから、何が出ているかを画像で確かめます。

時間との勝負になります

血が通わない時間が長いほど、組織は戻らなくなります。

夜間でも、すぐに受診してください。

朝まで待たないでください。

夜間対応の病院を、あらかじめ調べておいてください。

その備えが、そのまま時間を稼ぎます。

「押しても戻らない」は、それだけで受診の理由になります
こんなとき どうするか
押しても戻らない すぐに受診。嵌頓を疑う
膨らみが硬くなった すぐに受診
触ると強く痛がる すぐに受診
吐く、食べない 腸が詰まっている可能性がある
ぐったりしている 夜間でも、その場で受診

⚠ すぐに病院へ

膨らみが、押しても戻らない。

硬くなった、熱を持っている。

触ると、強く痛がる。

吐く、食べない、ぐったりしている。

無理に押し込もうとせず、そのまま向かってください。

押し戻せるかどうかが、目安です

家庭での判断基準です。

戻るなら、まだ落ち着いています

通常は、指で穴の中に押し戻すことができます。

戻るということは、締め付けられていない——

そう考えることができます。

戻らないなら、緊急です

いつも戻っていたものが、戻らない——

それが、いちばん分かりやすい変化です。

迷う必要はありません。

無理に押さないでください。

そのまま、病院へ向かってください。

嘔吐が加わったら、なおさらです

腸が締め付けられていれば、通り道が塞がります。

そうなると、吐くようになります。

異物誤飲腸の腫瘍と同じく

詰まりは、緊急事態です。

毎日、確かめる習慣を

膨らみがあると分かっているなら、毎日そっと触ってください。

ふだんの感触を知っていれば、変化に気づけます。

それが、いちばんの備えです。

抱っこのついでや、撫でるついででかまいません。

習慣にしてしまえば、負担になりません。

受診のときに、伝えてほしいこと

  • いつから、膨らみに気づいたか
  • 大きさが変わってきているか
  • ふだんは押し戻せていたか
  • いつから、戻らなくなったか
  • 吐いていないか、食べているか
  • 触ると嫌がるようになったか

「いつから戻らないか」

急ぎ具合を決める情報になります。

治療は、手術で閉じることです

手術の中身
戻して、閉じます。

どう治すのかです。

画像で、確かめます

レントゲン検査や超音波検査は、ヘルニアの確認に非常に有用です。

何が出ているのか——

脂肪だけか、腸まで出ているか——

それによって、危険度が変わります。

戻して、閉じます

治療方法は外科手術で、ヘルニア嚢に入り込んでいる腸や脂肪を腹腔内に戻して、ヘルニア嚢の付け根を縫い縮めて閉じます。

出たものを戻し、穴をふさぐ——

それで、根本的に解決します。

嵌頓してからでは、大きくなります

締め付けられて傷んだ組織は、そのままにできません。

腸が壊れていれば、その部分を切ることになります。

手術の規模も、体への負担もまったく変わります。

再発することもあります

縫い縮めた部分に強い力がかかれば、また開くことがあります。

術後しばらくは、激しく動かせないようにしてください。

同じ場所が膨らんでこないか、しばらくは見ておいてください。

ほかの手術と、一緒にできることもあります

避妊や去勢の手術を予定しているなら

そのときに一緒にできないか相談してみてください。

麻酔の回数を減らせるなら、そのほうが猫の負担は小さくなります。

手術のあとに、気をつけること

縫い縮めた部分に負担をかけないことが、再発を防ぎます
時期 気をつけること
術後すぐ 傷をなめさせない。カラーを使う
数日間 激しく動かせない。高い場所へ登らせない
傷の様子 腫れや赤み、汁が出ていないか見る
抜糸まで 指示された日に、必ず受診する
その後 同じ場所が膨らんでこないか確かめる

術後しばらくは、静かに過ごさせてください。

落ち着いているうちに、決めてください

いつ手術するかという話です。

急ぐか急がないかは、状態によります

脂肪だけが出ていて、小さく、戻るなら

すぐでなくてもよい場合があります。

腸が出ている、大きい、戻りにくいなら

早めに考えることになります。

妊娠や出産にも、関わることがあります

お腹に力がかかる場面では、

ヘルニアが大きくなることがあります。

繁殖を考えている場合は、先に相談しておいてください。

先天性のことが多い病気である点も

知っておく価値があります。

それでも、いつかは必要になります

穴は、自然にふさがりません。

「様子を見る」は、「嵌頓の可能性を抱えたまま過ごす」ことでもあります。

そこを分かったうえで、選んでください。

予定して行うほうが、安全です

元気なときの手術と、

嵌頓して弱った状態での手術——

どちらが安全かは、明らかです。

だから、落ち着いているうちに決めてください。

予定して行えば、体調を整えてから臨むこともできます。

血液検査で、麻酔に耐えられるかも先に確かめられます。

家で、続けてほしいこと

  • 毎日、膨らみをそっと触る
  • 押し戻せるかどうかを、確かめる
  • 大きさを、ときどき写真に残す
  • 硬くなっていないか、見る
  • 触られるのを嫌がらないか、見る
  • 吐いていないか、食べているか

この確認が、嵌頓を早く見つけることにつながります。

🩺 いまと、これからは別です

「押せば戻るから大丈夫」——

それは、いまが落ち着いているという意味です。

穴が閉じたわけではありません。

戻らなくなった日が、緊急の日になります。

この記事の要点

腹腔内の脂肪や腸が、鼠径輪という穴から脱出する状態です。

ふだんは痛がらず元気で、指で穴の中に押し戻すことができます。

嵌頓すると血流が途切れ、強い痛みや発熱が起こり、命を脅かす危険があります。

治療は外科手術で、戻したうえでヘルニア嚢の付け根を縫い縮めて閉じます。

Q. そ径ヘルニアとは、どんな病気ですか?

A. 腹腔内の脂肪や腸が、鼠径輪という穴から脱出する状態です。

Q. 原因は何ですか?

A. 先天性のケースが多く、遺伝的な要因や胎児の発育過程での異常が関係しています。

Q. どこにできますか?

A. 内ももの足の付け根です。そこに、やわらかい膨らみが確認できます。

Q. 痛がりますか?

A. 痛みを感じたり気にしたりする様子はなく、元気なことがほとんどです。

Q. 押すと戻ります。大丈夫ですか?

A. 通常は、指で穴の中に押し戻すことができます。戻るうちは落ち着いていますが、穴が閉じたわけではありません。

Q. 自然に治りますか?

A. 穴が自然にふさがることは期待できません。治療方法は外科手術になります。

Q. 嵌頓とは何ですか?

A. 穴から出ている臓器や血管が締め付けられる状態です。血流が途切れる、臓器が閉塞状態になるなどします。

Q. 嵌頓すると、どうなりますか?

A. 強い痛みや発熱、元気や食欲の低下などが起こり、命を脅かす危険があります。

Q. 押しても戻らなくなりました

A. すぐに受診してください。無理に押し込もうとせず、そのまま病院へ向かってください。

Q. 夜間でも行くべきですか?

A. 行ってください。血が通わない時間が長いほど、組織は戻らなくなります。

Q. どうやって診断しますか?

A. レントゲン検査や超音波検査が、ヘルニアの確認に非常に有用です。

Q. 手術では何をしますか?

A. ヘルニア嚢に入り込んでいる腸や脂肪を腹腔内に戻して、ヘルニア嚢の付け根を縫い縮めて閉じます。

Q. いつ手術すればよいですか?

A. 状態によりますが、落ち着いているうちのほうが体への負担は小さくなります。嵌頓してからでは、手術の規模が大きくなります。

Q. ほかの手術と一緒にできますか?

A. 避妊や去勢の予定があるなら、相談してみてください。麻酔の回数を減らせる場合があります。

Q. 家では何を見ておけばよいですか?

A. 毎日そっと触って、押し戻せるかどうかを確かめてください。ふだんの感触を知っていることが、変化に気づく助けになります。

まとめ|戻るかどうかを、毎日確かめてください

そ径ヘルニアは、お腹の壁の穴から中身が出てくる病気です。

先天性のことが多く、子猫のうちから見られます。

ふだんは痛がらず、元気で、押せば戻ります。

だから、放置されやすいのです。

けれど締め付けられれば、血が通わなくなります。

強い痛み、発熱、元気と食欲の低下——

そこまで行けば、命に関わります。

押し戻せるかどうかが、家庭で分かる目安です。

戻らなくなったら、その場で病院へ向かってください。

今日できる3つ

  • 1内ももの付け根をそっと触り、押し戻せるか確かめる
  • 2膨らみの大きさを、写真に撮って残しておく
  • 3いつ手術するかを、元気なうちに相談しておく

ふだん静かな病気ほど、変化が見つけにくいものです。毎日の確認が、いちばんの備えになります。

モフ@ペット好き

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