ネコの病気    猫の腸の腫瘍|半分はリンパ腫、三分の一は腺癌です

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猫の腸の腫瘍|半分はリンパ腫、三分の一は腺癌です
猫の腸の腫瘍
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の腸の腫瘍|半分はリンパ腫、三分の一は腺癌です」です。ではどうぞ!

便が、細くなってきた。

何度もトイレへ行くけれど、少ししか出ない。

そして、痩せてきた——

腸の腫瘍では、約半分がリンパ腫、約三分の一が腺癌です。リンパ腫なら抗がん剤、腺癌なら転移前の手術——どちらかで、治療の主役が変わります。

結論

猫の腸管には様々な種類の腫瘍が発生し、リンパ腫、腺癌、肥満細胞腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫などがあり、このうち最も多く見られるのはリンパ腫で、腸管にできる腫瘍の約50%を占めます。猫の小腸腺癌は腸腫瘍の約3分の1を占め、リンパ腫に次いで2番目に多い悪性腫瘍です。猫では小腸に腺癌が発生しやすく、シャムに好発します。腸に腫瘍ができると、下痢、吐き気、嘔吐、黒色便、血便、頻回の排便、便が細い、食欲不振、痩せるなどの症状が見られ、腫瘍が大きくなると腸閉塞が起こります。消化器型リンパ腫を疑う場合には、まずエコーで腸の動きや肥厚、リンパ節の大きさなどを確認し、細胞診や病理組織検査により診断を確定します。治療は、リンパ腫では抗がん剤での治療が一般的で、高悪性度リンパ腫の場合は多剤併用療法が行われます。腸腺癌では、転移前に手術を行うことで延命ができます。腺癌の転移率は高く50〜70%で、所属リンパ節や肝臓、肺、腹膜に転移が認められます。

この記事でわかること

  • 二つの腫瘍で、大半を占めます
  • 便の形が、手がかりになります
  • 大きくなると、詰まります
  • リンパ腫は、抗がん剤が主役です
  • 腺癌は、転移する前に取ります
  • 超音波から、診断が始まります
  • シャムでは、腺癌に注意です
  • 家で、できること

二つの腫瘍で、大半を占めます

腸にできる腫瘍の種類
二つで、大半です。

まず、どんな腫瘍ができるのかから。

いちばん多いのは、リンパ腫です

猫の腸管には様々な種類の腫瘍が発生し、リンパ腫、腺癌、肥満細胞腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫などがあります。

このうち最も多く見られるのはリンパ腫で、腸管にできる腫瘍の約50%を占めます。

二つに一つということです。

次に多いのが、腺癌です

猫の小腸腺癌は腸腫瘍の約3分の1を占め、リンパ腫に次いで2番目に多い悪性腫瘍です。

この二つで、大半を占めます。

だから、まずどちらかを見分けます。

小腸にできやすいのです

猫では、小腸に腺癌が発生しやすいとされています。

小腸栄養を吸収する、長い管です。

そこが狭くなれば、食べても栄養にならなくなります。

だから、痩せていきます。

そのほかの腫瘍もあります

肥満細胞腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫腸管に発生します。

数は多くありませんが、可能性としては挙がります。

調べてみないと、決まりません。

便の形が、手がかりになります

家で気づけるサイン
便の形も、手がかりです。

家庭で気づけるサインです。

便が細くなります

症状として、便が細いことが挙げられています。

通り道が狭くなれば、出てくる便も細くなります。

これは、目で見て分かるサインです。

いつもより細いと感じたら、覚えておいてください。

何度もトイレへ行きます

頻回の排便も症状として挙げられています。

出しきれないので、何度も行こうとするのです。

行くのに、少ししか出ない——

そういう様子になります。

黒い便や、血便が出ます

黒色便、血便も見られます。

黒い便上のほうで出血していることを示します。

赤い血が混じるなら、下のほうです。

どちらも、腸の中で出血しているサインです。

下痢や嘔吐も、出ます

下痢、吐き気、嘔吐も症状として挙げられています。

食欲不振、痩せることも起こります。

  • 便が、いつもより細い
  • 何度もトイレへ行く
  • 黒い便、または血便が出る
  • 下痢や嘔吐が、続いている
  • 食欲が落ち、痩せてきた
  • お腹に、しこりが触れる

便のようすは、写真に撮っておいてください。

大きくなると、詰まります

進んだときに起きることです。

腸閉塞が起こります

腫瘍が大きくなると、腸閉塞が起こります。

通り道が、完全に塞がってしまう状態です。

そうなると、緊急事態になります。

何度も吐き、水も飲めなくなります

行き場を失ったものが、逆流してきます。

水を飲んでも、すぐ吐いてしまいます。

脱水が、急速に進みます。

その日のうちに受診してください。

少しずつ、狭くなっていきます

いきなり詰まるとは限りません。

細い便、頻回の排便

その手前の段階で出ているサインです。

そこで気づければ、選べる道が広がります。

破裂することもあります

進行してしまうと、腫瘍が破裂して腹腔内に播種することがあります。

お腹の中に、腫瘍が散らばってしまう——

そうなると、手術では追いつきません。

だから、早く見つけたいのです。

お腹の中で急に具合が悪くなり、そこで初めて分かることもあります。

⚠ すぐに受診してください

何度も吐き、水も飲めない。

便が、まったく出ていない。

お腹を触ると、痛がる。

ぐったりして、動かない。

腸閉塞は、急を要する状態です。

似た症状を出すものと、区別します

症状だけでは絞れないため、画像と組織で確かめていきます
考えられるもの 見分けの手がかり
腸の腫瘍 便が細い、しこりが触れる、痩せていく
慢性腸炎 下痢や吐き戻しが、三週間以上続く
異物 突然始まる。吐き気が強い
巨大結腸症 便が出ない。長く力む
寄生虫 便の検査で見つかる

「腫瘍かもしれない」と言われても、そうでないこともあります。

リンパ腫は、抗がん剤が主役です

リンパ腫と腺癌の違い
治療の主役が、変わります。

治療の考え方です。

薬で、全身を治療します

消化器型リンパ腫の治療は、進行度や全身状態によって異なりますが、抗がん剤での治療が一般的です。

リンパ腫は、全身の病気です。

一か所を取っても、終わりません。

高悪性度では、多剤併用療法です

高悪性度リンパ腫の場合は、多剤併用療法が行われます。

複数の薬を組み合わせて使う方法です。

進みが速いぶん、しっかり叩きます。

猫では、よく効くとされています

猫の消化器型リンパ腫は、抗がん剤がよく効く腫瘍として知られています。

胃の腫瘍の記事でも触れたとおり、

副作用も軽微とされています。

「抗がん剤」で身構えないでください。

低グレードなら、自宅で投与できることもあります。

通院の負担も、思ったより小さいことがあります。

手術を組み合わせることもあります

詰まっている場合や、

一か所に固まっている場合には、

切除してから薬を始めることもあります。

状況によって、組み立てが変わります。

どちらを先にするかも、全身の状態を見ながら決まります。

腺癌は、転移する前に取ります

ここが、腺癌でいちばん大事なところです。

転移前の手術が、延命につながります

腸腺癌では、転移前に手術を行うことで延命ができます。

まだ広がっていないうちに取る——

それが、この腫瘍で最も効く方法です。

転移率が、高いのです

腺癌の転移率は高く50〜70%で、所属リンパ節や肝臓、肺、腹膜に転移が認められます。

半分以上が、すでに広がっている——

それが、この腫瘍の厳しさです。

だから、時間が惜しいのです

「様子を見ましょう」で過ぎる時間が、そのまま転移の時間になります。

便が細い、痩せてきた——

そういう段階で調べてもらってください。

半分以上がすでに転移しているという数字は、見つかるのが遅いことの裏返しでもあります。

早ければ、その半分の側に入れます。

早期であれば、手術による切除で長期生存も可能とされています
段階 できること
転移前 手術で切除。延命が期待できる
リンパ節へ転移 切除できる範囲を、広げて取る
遠隔転移あり 予後は良くない。症状を和らげる治療が中心
腹腔内に播種 手術では追いつかない
腸閉塞 まず詰まりを解除することが優先される

シャムでは、とくに気をつけてください

猫では小腸に腺癌が発生しやすく、シャムに好発します。

シャム系の猫では、消化器の症状を軽く見ないでください。

そのことも、受診のときに伝えてください。

超音波から、診断が始まります

診断の流れ
超音波から、始まります。

どう調べるのかです。

まず、超音波で見ます

まずエコーで、腸の動きや肥厚、リンパ節の大きさなどを確認します。

腸の壁が厚くなっていないか

近くのリンパ節が腫れていないか——

麻酔をかけずにできる検査です。

腸の壁がどの層で厚くなっているかから、

腫瘍か炎症かの見当がつくこともあります。

細胞を採って、見当をつけます

細胞診どんな細胞が集まっているかを見ます。

リンパ腫なら、ここで見えてくることがあります。

ただし、これだけで決まらないこともあります。

組織で、確定します

細胞診や病理組織検査により、診断を確定します。

まとまった組織を調べることで、種類がはっきりします。

慢性腸炎との区別もここでつきます。

広がりも、調べます

どこまで広がっているか

治療を決めるうえで欠かせません。

腺癌では、転移の有無がそのまま方針を変えます。

検査を受ける前に、聞いておくこと

  • どこまで調べる予定か
  • 麻酔が必要な検査かどうか
  • 結果が出るまでの日数
  • その間、どんな治療をするか
  • 手術になる可能性があるか
  • 費用の目安はどのくらいか

先に聞いておくと、結果を聞くときに落ち着いて考えられます。

シャムでは、腺癌に注意です

知っておきたい傾向です。

好発する品種があります

猫では小腸に腺癌が発生しやすく、シャムに好発します。

すべてのシャムがなるわけではありません。

けれど、傾向として知られているということです。

消化器の症状に、敏感でいてください

シャムやその系統の猫では、

下痢や嘔吐が続いたときに早めに調べる価値があります。

「よく吐く子だから」で片づけないでください。

品種は、可能性を上げるだけです

シャムだから必ずなる、ということではありません。

ほかの猫でも、腺癌は起こります。

「うちはシャムではないから大丈夫」とも

思わないでください。

高齢では、なおさらです

腫瘍は、年をとるほど増えていきます。

「年だから食が細い」

思い込まないでください。

調べてみて、何もなければそれでよいのです。

「何もなかった」という結果にも、十分な価値があります。

手術のあとに、起きること

腸をつなぎ直す手術では、最初の数日がとくに大切になります
時期 起きること
手術直後 入院して、点滴で支える
数日後 少しずつ、食べられるようにしていく
つないだ場所 漏れがないかを、慎重に見る
退院後 便のようすと、食欲を見ていく
その後 定期的に、転移がないかを確かめる

取ったものは、必ず病理検査に出してもらってください。

取り切れているかどうかが、そのあとの見通しを決めます。

家で、できること

気づくために、続けることです。

便を、見る習慣をつけてください

太さ、色、回数——

この三つが、そのまま情報になります。

細くなっている、黒くなっているなら

それは伝えるべき変化です。

毎日のトイレ掃除が、いちばん身近な観察の機会になります。

体重を、はかってください

痩せることが、症状として挙げられています。

ゆっくり減るので、見た目では分かりません。

月に一度、数字で確かめてください。

抱いて一緒に乗れば、簡単にはかれます。

こんなことを、伝えてください

  • 便の太さが、変わっていないか
  • 黒い便や血便が、出ていないか
  • トイレへ行く回数が、増えていないか
  • 吐く回数と、いつからか
  • 体重が、どのくらい減ったか
  • シャムやその系統かどうか

品種も、判断の材料になります。

食べられるように、支えてください

食べない日が続くのは、猫では危険です。

吐き気を抑える薬や、食欲を出す薬を使うことができます。

「腫瘍だから仕方ない」とあきらめないでください。

食べられることが、体力を保ちます。

治療中も、同じことを見ます

便のようす、食べる量、体重——

効いているかどうかは、そこに現れます。

記録を続けてください。

🩺 種類で、道が分かれます

腸の腫瘍では、約半分がリンパ腫、約三分の一が腺癌です。

リンパ腫なら抗がん剤が主役、腺癌なら転移前の手術が主役——

まったく違う組み立てになります。

だから、まず種類を確かめてください。

この記事の要点

腸管にできる腫瘍の約50%がリンパ腫、約3分の1が腺癌です。

症状は便が細い、頻回の排便、黒色便、血便、下痢、嘔吐、痩せるなどです。

リンパ腫は抗がん剤治療が一般的で、腸腺癌は転移前に手術を行うことで延命ができます。

腺癌の転移率は50〜70%と高く、早く見つけることが重要です。

Q. どんな腫瘍ができますか?

A. リンパ腫、腺癌、肥満細胞腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫などがあります。最も多いのはリンパ腫で、腸管にできる腫瘍の約50%を占めます。

Q. 腺癌はどのくらいの割合ですか?

A. 腸腫瘍の約3分の1を占め、リンパ腫に次いで2番目に多い悪性腫瘍です。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 下痢、吐き気、嘔吐、黒色便、血便、頻回の排便、便が細い、食欲不振、痩せるなどです。

Q. 便が細いのは、症状ですか?

A. 症状として挙げられています。通り道が狭くなると、出てくる便も細くなります。

Q. 黒い便が出ました

A. 消化管の上のほうで出血しているサインです。その日のうちに受診してください。

Q. 腸閉塞になりますか?

A. 腫瘍が大きくなると、腸閉塞が起こります。何度も吐き、水も飲めなくなったら緊急です。

Q. どうやって診断しますか?

A. まずエコーで腸の動きや肥厚、リンパ節の大きさを確認し、細胞診や病理組織検査により診断を確定します。

Q. リンパ腫の治療はどうしますか?

A. 抗がん剤での治療が一般的です。高悪性度リンパ腫の場合は、多剤併用療法が行われます。

Q. 腺癌の治療はどうしますか?

A. 転移前に手術を行うことで、延命ができます。

Q. 腺癌は転移しやすいのですか?

A. 転移率は高く50〜70%です。所属リンパ節や肝臓、肺、腹膜に転移が認められます。

Q. 進行すると、どうなりますか?

A. 腫瘍が破裂して腹腔内に播種したり、遠隔転移することによって、予後は良くありません。

Q. 早く見つければ、変わりますか?

A. 早期であれば、抗がん剤治療や手術による切除で長期生存も可能とされています。

Q. なりやすい品種はありますか?

A. 小腸腺癌は、シャムに好発します。

Q. 腫瘍でないこともありますか?

A. あります。慢性腸炎など、症状が似ている炎症の病気もあります。組織検査で区別できます。

Q. 家では何を見ておけばよいですか?

A. 便の太さ、色、回数、そして体重です。便は写真に撮っておくと、変化を比べられます。

まとめ|便の太さを、見てください

腸にできる腫瘍の約半分はリンパ腫、約三分の一は腺癌です。

そして、治療の主役が変わります。

リンパ腫なら抗がん剤、腺癌なら転移前の手術——

腺癌の転移率は50〜70%と高く、時間が惜しい腫瘍です。

だから、早い段階で気づきたいのです。

便が細くなっていないか。

黒い便や血便が出ていないか。

何度もトイレへ行っていないか。

どれも、家庭で気づけることです。

今日できる3つ

  • 1便の太さと色を、写真に撮って残す
  • 2月に一度、体重をはかって記録する
  • 3シャム系なら、消化器の症状を早めに相談する

腸の腫瘍は、便の変化に現れます。毎日のトイレ掃除が、いちばんの検査です。

モフ@ペット好き

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