

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の骨軟骨異形成症|折れ耳は、軟骨の病気の現れです」です。ではどうぞ!
折れ耳が、かわいくて迎えた。
けれど、その耳が折れている理由を知っていますか——
耳を支えられないほど、軟骨に異常があるということです。そして、その異常は関節にも及びます。折れ耳のスコティッシュフォールドでは、100%発症するとされています。
結論
骨軟骨異形成症とは猫の軟骨や骨に異常が起きる病気です。関節にある軟骨に異常が起こり、関節がコブのように腫れてしまい(骨瘤)、歩きにくくなったり痛みが生じます。耳が折れる原因となっている軟骨の形成異常が、耳だけでなく全身の関節の軟骨にも影響を及ぼしてしまう病気です。折れ耳のスコティッシュフォールドでは100%発症するため、元気な様子であっても早めに検査をして状態を把握し、適切な治療をはじめることが勧められています。この病気は遺伝子の異常によって起こり、垂れ耳は優性遺伝といって、親の遺伝子のうち1個でも異常があると現れます。特徴的な症状は四肢の腫れで、とくにかかと(後肢の一番尾側に突き出た部分)の腫れが顕著な場合が多いとされています。重症化すると関節で炎症を起こし、足を引きずって歩いたり、足を挙げたり、高いところに登りたがらなくなります。治療法がないため、症状が出たら痛みをコントロールする対症療法がメインになり、鎮痛薬や関節機能を保護するサプリメントを使用して、少しでも痛みを和らげることが基本となります。遺伝性疾患のため予防法はなく、現在、垂れ耳同士の交配は行わないように指導されています。
この記事でわかること
- ✓折れ耳は、軟骨の異常です
- ✓耳だけでは、終わりません
- ✓折れ耳なら、百パーセントです
- ✓かかとを、見てください
- ✓元気でも、検査してください
- ✓治す方法は、ありません
- ✓痛みは、抑えられます
- ✓繁殖について、知っておいてください
折れ耳は、軟骨の異常です

まず、いちばん大事なことから。
耳が折れるのは、支えられないからです
猫の耳は、軟骨が支えて立っています。
その軟骨がうまく作られなければ、耳は倒れてしまいます。
それが、折れ耳の正体です。
かわいさは、異常の現れです
耳が折れる原因となっている軟骨の形成異常——
その言葉のとおり、折れ耳は「異常」が形になったものです。
厳しい言い方に聞こえるかもしれません。
けれどそこを知らないと、次の話に進めません。
責めているのではありません
すでに迎えている方を、責める話ではありません。
その子は、その子として大事な家族です。
ただ、体に何が起きているかを知っておいてほしいのです。
知っていれば、支えることができます。
耳だけでは、終わりません
この病気の、いちばんの問題です。
軟骨は、全身にあります
軟骨は、耳だけのものではありません。
関節の表面を覆い、骨と骨がこすれないようにしています。
そこにも、同じ異常が及びます。
関節が、こぶのように腫れます
関節にある軟骨に異常が起こり、関節がコブのように腫れてしまい(骨瘤)、歩きにくくなったり痛みが生じます。
骨瘤とは骨が異常に増えてできる、こぶのことです。
だから、痛みが出ます
関節が変形すれば、動かすたびに痛みます。
そして、猫は痛みを見せません。
だから、動かなくなることで表現します。
耳と関節は、つながっています
耳が折れているということは
関節にも同じことが起きている——
それが、この病気の構造です。
耳の形が、体の中を教えてくれています。
折れ耳なら、百パーセントです

知っておいてほしい数字です。
全頭が、発症するとされています
折れ耳のスコティッシュフォールドでは、100%発症するとされています。
「なるかもしれない」ではありません。
「すでに、なっている」のです。
症状の重さには、幅があります
ただし、出方には差があります。
軽ければ、気づかれないまま過ごす猫もいます。
重ければ、子猫のうちから痛みが出ます。
だから、確かめる意味があります。
元気でも、持っています
元気な様子であっても、早めに検査をして状態を把握し、適切な治療をはじめることが勧められています。
「うちの子は元気だから」ではなく、
「元気なうちに確かめておく」という考え方です。
立ち耳でも、確かめてください
同じ親から、耳の立つ猫も生まれます。
その場合、発症しないとされています。
けれど気になる様子があれば、相談しておいてください。
かかとを、見てください

家庭で気づける場所です。
かかとの腫れが、顕著です
特徴的な症状は四肢の腫れで、とくにかかと(後肢の一番尾側に突き出た部分)の腫れが顕著な場合が多いとされています。
後ろ足の、後ろに突き出ている部分です。
そこを、そっと触ってみてください。
硬く、太くなっています
骨が増えてできるこぶですから、
硬い感触になります。
ほかの猫と比べると、太さの違いが分かることがあります。
尻尾も、確かめてください
尾の骨にも、影響が出ることがあります。
短い、硬い、曲げにくそう——
そういう様子があれば、伝えてください。
動き方でも、分かります
重症化すると関節で炎症を起こし、足を引きずって歩いたり、足を挙げたり、高いところに登りたがらなくなります。
「おとなしい子」に見えることも
あります。
- かかとが、腫れて太い
- 足を引きずって歩く
- 足を挙げて、つかない
- 高い所へ、登りたがらない
- 座り方が、変わっている
- 尻尾が硬く、動きが少ない
子猫のうちから出ることもあります。
痛みは、こんな形で表れます
| 行動 | 背景にあること |
|---|---|
| 座り方が変わった | その姿勢が、痛くないから |
| 抱っこを嫌がる | 持ち上げられると、関節に響く |
| 遊ばなくなった | 動くこと自体が、つらい |
| 毛づくろいが減った | 体をねじる姿勢が、できない |
| 怒りっぽくなった | 触られたくないだけかもしれない |
「気難しい子」と思っていたら、痛かっただけ——
そういうことが、あります。
元気でも、検査してください
いちばん勧めたいことです。
レントゲンで、分かります
関節の変化は、画像で確かめられます。
骨のこぶや、関節の変形が写ります。
症状が出る前でも、変化は始まっています。
いまの状態を、知っておけます
早めに検査をして状態を把握し、適切な治療をはじめることが勧められています。
基準になる画像があれば、あとから比べられます。
進んでいるかどうかが、分かります。
痛みも、早く取れます
症状が出てから動くより、先に知っておくほうが早く手を打てます。
猫は、痛みを見せません。
だから、こちらから確かめにいく必要があります。
何歳から、受けたらよいでしょうか
迎えてすぐでもかまいません。
健康診断のついでに、撮ってもらうこともできます。
「折れ耳のスコティッシュです」と伝えてください。
⚠ 相談してみてください
かかとが、腫れている。
足を引きずる、挙げている。
高い所へ、登らなくなった。
折れ耳のスコティッシュを飼っている。
最後の一つだけでも、検査を受ける理由になります。
治す方法は、ありません
正直にお伝えします。
遺伝子の異常だからです
この病気は、遺伝子の異常によって起こります。
生まれつき、軟骨を作るしくみが違うのです。
だから、根本から治すことはできません。
治療法が、ないのです
骨軟骨異形成症は治療法がないため、症状が出たら痛みをコントロールする対症療法がメインになります。
そこは、変えられません。
予防も、できません
遺伝性疾患のため、予防法はありません。
飼い方で、防げるものではありません。
ご自分を責めないでください。
けれど、支えることはできます
「治せない」ことと「何もできない」ことは違います。
痛みを取り、動きやすくすることはできます。
そこに、力を注いでください。
受診のときに、伝えてほしいこと
- 折れ耳のスコティッシュであること
- いつごろから、動きが変わったか
- 登らなくなった場所があるか
- かかとの太さが、気になるか
- 座り方や歩き方が、変わっていないか
- 親の耳が、折れていたかどうか
最初のひと言で、見るべきところが決まります。
痛みは、抑えられます

できることの話です。
鎮痛薬が、中心になります
鎮痛薬や関節機能を保護するサプリメントを使用して、少しでも痛みを和らげることが基本となります。
痛みが取れれば、また動くようになります。
長く続けることになります。
人の薬は、使わないでください
人用の痛み止めは、猫には毒になります。
少量でも、命に関わります。
必ず、猫用に処方されたものを使ってください。
環境で、負担を減らせます
段差を分ける、床を滑らなくする——
それだけで、関節への負担が減ります。
トイレのふちも、低いものに替えてください。
今日から、変えられることです。
体重を、増やさないでください
体が重ければ、関節にかかる力も増えます。
適正体重を保つことが、そのまま治療になります。
ただし、急な減量は別の危険を招きます。
減らし方は、相談して決めてください。
暮らしの工夫を、まとめておきます
| 困りごと | できる工夫 |
|---|---|
| 高い所へ登れない | 低い踏み台で、段差を分ける |
| 滑って踏ん張れない | マットを敷き、爪を短く保つ |
| トイレをまたげない | 入り口の低いものに替える |
| 寒いと動きが悪い | 寝床を暖かい場所へ移す |
| 毛づくろいできない | 背中や腰を、ブラシで手伝う |
毛づくろいを手伝うことは、そのまま暮らしの質につながります。
変形性関節症とも、重なります
高齢の猫のほとんどが持つ病気です。
もともと関節に異常があれば、そこへさらに加わります。
年をとってからのケアも、大事になります。
繁殖について、知っておいてください
次の世代のことです。
優性遺伝で、受け継がれます
垂れ耳は優性遺伝といって、親の遺伝子のうち1個でも異常があると現れます。
片方の親が持っていれば、子に現れる可能性があります。
折れ耳同士は、交配しないよう指導されています
現在、スコティッシュ・フォールドの場合、垂れ耳同士の交配は行わないように指導されています。
両方から受け継げば、症状はさらに重くなります。
これは、守られるべき決まりごとです。
迎えるときに、確かめてください
これから迎えようとしている方には、親の耳を確かめてほしいと思います。
折れ耳同士から生まれた子なら、
より重い症状が出る可能性があります。
そこを、聞いてから決めてください。
説明できない相手からは、迎えないほうがよいと思います。
すでにいる子には、関係ありません
これは、これから生まれる子のための話です。
いま一緒にいる子には、できることをしてあげてください。
その子に、責任はありません。
迎えたことを、悔やまないでください。
| 立場 | できること |
|---|---|
| すでに迎えている | 早めに検査し、痛みを抑える |
| これから迎える | 親の耳と、病気について確かめる |
| 繁殖に関わる | 折れ耳同士の交配は行わない |
| 共通して | この病気があることを、知っておく |
| 猫にとって | 痛みを取ることが、いちばんの支え |
家で、続けてほしいこと
- 月に一度、かかとを触って確かめる
- 登れる場所が減っていないか、見る
- 体重を、はかって記録する
- 段差を分け、床を滑らなくする
- 薬を、指示どおり続ける
- 定期的に、画像で確かめてもらう
元気に見える時期こそ、記録を残しておいてください。
🩺 元気なうちに、確かめて
折れ耳のスコティッシュフォールドでは、100%発症するとされています。
耳を折っている軟骨の異常が、関節にも及んでいるからです。
元気に見えても、一度画像で確かめておいてください。
痛みは、早く取るほど暮らしが変わります。
この記事の要点
耳が折れる原因の軟骨形成異常が、全身の関節の軟骨にも影響します。
折れ耳のスコティッシュフォールドでは100%発症するとされています。
特徴的な症状は四肢の腫れで、とくにかかとの腫れが顕著な場合が多いとされます。
治療法がないため、鎮痛薬などで痛みをコントロールする対症療法が中心になります。
Q. どんな病気ですか?
A. 猫の軟骨や骨に異常が起きる病気です。関節がコブのように腫れ、歩きにくくなったり痛みが生じます。
Q. なぜ耳が折れるのですか?
A. 耳を支える軟骨が、うまく作られないためです。その形成異常が、全身の関節の軟骨にも影響を及ぼします。
Q. 折れ耳なら、必ずなりますか?
A. 折れ耳のスコティッシュフォールドでは100%発症するとされています。
Q. うちの子は元気ですが
A. 元気な様子であっても、早めに検査をして状態を把握することが勧められています。
Q. どこを見ればよいですか?
A. かかと(後肢の一番尾側に突き出た部分)です。そこの腫れが、顕著な場合が多いとされています。
Q. 重症になると、どうなりますか?
A. 関節で炎症を起こし、足を引きずって歩いたり、足を挙げたり、高いところに登りたがらなくなります。
Q. 遺伝しますか?
A. 垂れ耳は優性遺伝で、親の遺伝子のうち1個でも異常があると現れます。
Q. 立ち耳なら、大丈夫ですか?
A. 同じ親から生まれても、耳が立つ猫は発症しないとされています。気になる様子があれば、相談してください。
Q. 治りますか?
A. 治療法がありません。遺伝子の異常によるものなので、根本から治すことはできません。
Q. 予防できますか?
A. 遺伝性疾患のため、予防法はありません。飼い方で防げるものではありません。
Q. では、何ができますか?
A. 鎮痛薬や関節機能を保護するサプリメントで、痛みを和らげることが基本となります。
Q. 人の痛み止めは使えますか?
A. 絶対に使わないでください。人用の痛み止めは猫には毒になり、少量でも命に関わります。
Q. 家では何をすればよいですか?
A. 段差を分け、床を滑らなくしてください。体重を増やさないことも、関節への負担を減らします。
Q. 繁殖について、注意はありますか?
A. 垂れ耳同士の交配は、行わないように指導されています。両方から受け継げば、症状はさらに重くなります。
Q. これから迎える場合は?
A. 親の耳と、この病気について確かめてから決めてください。
まとめ|かかとを、そっと触ってみてください
折れ耳は、軟骨の異常が形になったものです。
そして、その異常は関節にも及びます。
折れ耳のスコティッシュフォールドでは、100%発症するとされています。
「なるかもしれない」ではなく「すでに、なっている」のです。
けれど症状の重さには、幅があります。
だから、いまの状態を確かめてください。
治すことはできません。
けれど、痛みを取ることはできます。
それが、この子にしてあげられることです。
今日できる3つ
- 1後ろ足のかかとを、そっと触って太さを確かめる
- 2登れる場所が減っていないか、思い出してみる
- 3折れ耳なら、一度レントゲンを撮ってもらう
この病気は、耳の形がすでに教えてくれています。元気なうちに、確かめておいてください。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「猫の骨軟骨異形成症|折れ耳は、軟骨の病気の現れです」でした。
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