ネコの病気    猫のピルビンキナーゼ欠損症|検査で、生まれる前に分かります

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猫のピルビンキナーゼ欠損症|検査で、生まれる前に分かります
ピルビンキナーゼ欠損症
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫のピルビンキナーゼ欠損症|検査で、生まれる前に分かります」です。ではどうぞ!

生まれつき、赤血球が壊れやすい猫がいます。

アビシニアンやソマリで、遺伝子変異が多くみられます。

そして、この病気は遺伝子検査で確かめることができます。

繁殖の前に、調べておいてください。

結論

ピルビンキナーゼ欠損症とは赤血球に含まれるピルビン酸キナーゼという酵素が不足することで、十分なエネルギーを生成することができなくなり、赤血球が破壊される遺伝性の病気です。症状としては、口の粘膜や舌の色が薄く白っぽくなる貧血、食欲低下、疲れやすく運動を嫌がること、呼吸や脈が速いこと、赤茶色の尿(ヘモグロビン尿)などが出ます。猫の場合、生後2〜3か月齢で貧血を発症するケースが多いようです。ただし、猫は長期間に渡って貧血を繰り返すとそれに順応してしまうので、目立った症状が表面化しない場合があります。アビシニアンやソマリで、この病気の遺伝子変異が多くみられるといわれています。常染色体の劣性遺伝によって起こるため、両親が共にこの遺伝子を持っている場合に、生まれてきた子猫の中に発症する猫が生まれてくる可能性があります。遺伝子検査によって、この病気を発症する遺伝子の有無を確認することはできます。アビシニアンやソマリ、その血縁の猫では、繁殖前に遺伝子検査を行うことを専門家はすすめています。脾臓を摘出することによって、ある程度貧血が改善し、進行を遅らせることができる場合があります。ただし遺伝性疾患であり、効果的な予防法は確立されていません。

この記事でわかること

  • 酵素が、足りません
  • 赤血球が、壊れていきます
  • アビシニアンとソマリに多い病気です
  • 両親から、受け継がれます
  • 慣れてしまって、気づけません
  • 遺伝子検査で、分かります
  • 貧血を、支えていきます
  • 繁殖の前に、調べてください

酵素が、足りません

体の中で起きること
酵素が、足りません。

まず、何が起きているのかから。

赤血球にも、エネルギーが要ります

赤血球は、酸素を運ぶ細胞です。

その形を保ち、働き続けるためにはエネルギーが必要です。

そのエネルギーを作る仕組みがあります。

その仕組みに、酵素が使われます

ピルビン酸キナーゼは、赤血球に含まれる酵素です。

エネルギーを作る過程で、働いています。

なくてはならない部品です。

その部品が、生まれつき足りない猫がいます。

それが、不足します

ピルビン酸キナーゼという酵素が不足することで、十分なエネルギーを生成することができなくなります。

力が足りなければ、赤血球は形を保てません。

だから、赤血球が壊れます

その結果、赤血球が破壊されます。

作られるより速く壊れれば、貧血になります。

それが、この病気の姿です。

赤血球が壊れることを、溶血といいます。

そこから起こる貧血を、溶血性貧血と呼びます。

赤血球が、壊れていきます

気づけるサイン
舌と、尿の色。

出てくる症状です。

粘膜が、白っぽくなります

口の粘膜や舌の色が、薄く白っぽくなります。

これが、貧血のいちばん分かりやすいサインです。

元気なときの色を、覚えておいてください。

疲れやすく、なります

疲れやすく、運動を嫌がるようになります。

酸素を運ぶ力が落ちているからです。

呼吸や脈が速くなることもあります。

尿が、赤茶色になります

赤茶色の尿が出ることがあります。

これを、ヘモグロビン尿といいます。

壊れた赤血球の中身が、尿に出てくるのです。

血尿とは、意味が違います。

膀胱から血が出ているのではありません。

食欲も、落ちてきます

食欲低下も、見られる症状です。

元気がなくなり、寝ていることが増えます。

猫が食べない日が続くのは、それだけで危険なことです。

  • 口の粘膜や舌が、白っぽい
  • 遊ばなくなり、運動を嫌がる
  • 呼吸や脈が、速い
  • 赤茶色の尿が出ている
  • 食欲が落ち、元気がない
  • アビシニアンやソマリ、その血縁である

いくつも重なっているなら、血液検査を受けてください。

アビシニアンとソマリに多い病気です

なりやすい猫種の話です。

二つの猫種が、挙げられています

アビシニアンやソマリで、この病気の遺伝子変異が多くみられるといわれています。

この猫種を迎えるなら、知っておいてほしい病気です。

血縁の猫も、対象になります

アビシニアンやソマリの血縁にあたる猫でも、同じ遺伝子を持っていることがあります。

だから、そこまで含めて考えます。

ほかの猫種でも、起こりえます

多いとされるのがこの二つ、というだけです。

貧血があるなら、猫種にかかわらず調べる価値があります。

雑種の猫でも、血のどこかでつながっていることがあります。

生後二〜三か月で、出ることが多いのです

猫の場合、生後2〜3か月齢で貧血を発症するケースが多いようです。

子猫のうちに、気づかれることがある

ということです。

子猫が思うように育たないとき、この病気が背景にあることがあります。

両親から、受け継がれます

遺伝のしくみと猫種
両親から、受け継ぎます。

遺伝のしくみです。

常染色体の、劣性遺伝です

この病気は、常染色体の劣性遺伝によって起こります。

両親が共にこの遺伝子を持っている場合に、生まれてきた子猫の中に発症する猫が生まれてくる可能性があります。

親が元気でも、持っていることがあります

片方だけから受け継いだ猫は、発症しません。

けれど、その遺伝子を持ってはいます。

だから、見た目では分かりません。

だから、検査でしか分からないのです

元気に見える親からも、発症する子猫が生まれることがあります。

それが、この病気の難しいところです。

調べなければ、分かりません。

繰り返せば、増えていきます

知らないまま繁殖を重ねれば、その遺伝子は広がっていきます。

だから、繁殖の前に調べる意味があります。

結果の見方も、聞いておいてください

遺伝子を持っていない猫、片方だけ持っている猫、両方から受け継いだ猫——

結果は、その三つに分かれます。

どう組み合わせれば発症を避けられるかは、検査を扱う専門家に相談してください。

見た目では分からないため、検査で確かめる必要があります
知っておくこと 内容
遺伝のしかた 常染色体の劣性遺伝によって起こる
発症する条件 両親が共に、この遺伝子を持っている場合
親の見た目 持っていても、発症していないことがある
好発猫種 アビシニアン、ソマリ、その血縁
確かめる方法 遺伝子検査で、有無を確認できる

慣れてしまって、気づけません

この病気の、いちばん難しいところです。

猫は、貧血に順応します

猫は、長期間に渡って貧血を繰り返すとそれに順応してしまいます。

その結果、目立った症状が表面化しない場合があります。

だから、元気に見えることがあります

「うちの子は元気だから大丈夫」——

そう見えていても、貧血が続いていることがあります。

症状を頼りにすると、見落とします。

体が、その状態に合わせて動き方を変えてしまうのです。

血液検査で、初めて分かります

血の値は、見た目では分かりません。

健康診断で、貧血が見つかることがあります。

年に一度は、受けておいてください。

急に悪くなることも、あります

ぎりぎりで保っていた状態が、何かのきっかけで崩れることがあります。

急にぐったりしたなら、すぐ受診してください。

粘膜の色を、そのとき見てください。

脾臓が、大きくなることがあります

壊れた赤血球を処理し続けるため、脾臓に負担がかかります。

診察で、そこを触って確かめられることがあります。

治療の選択にも、関わってきます。

⚠ 相談してみてください

口の粘膜や舌が、白っぽい。

赤茶色の尿が出ている。

遊ばなくなり、呼吸が速い。

アビシニアンやソマリ、その血縁の猫である。

元気に見えても、貧血が続いていることがあります。

遺伝子検査で、分かります

診断と対応の流れ
検査で、確かめます。

確かめ方です。

まず、血液検査から始めます

貧血がどれくらいあるか——

それを、血液検査で確かめます。

赤血球が壊れている様子も、見ていきます。

尿の色も、手がかりです

赤茶色の尿が出ているなら、伝えてください。

ヘモグロビン尿は、赤血球が壊れているしるしです。

可能なら、そのまま持って行ってください。

写真に撮っておくだけでも、伝わり方が変わります。

遺伝子検査で、確かめられます

遺伝子検査によって、この病気を発症する遺伝子の有無を確認することはできます。

症状が出ていなくても、調べられるのです。

そこが、この病気の救いになる点です。

治療で治せない病気であっても、先に知ることはできます。

ほかの貧血とも、区別します

貧血の原因は、ほかにもあります。

骨髄異形成症候群のように、

血を作る側に原因がある病気もあります。

だから、順に確かめていきます。

遺伝子検査は、症状が出ていなくても受けられます
調べること 分かること
血液検査 貧血の程度と、赤血球の様子
尿の色 ヘモグロビン尿が出ているかどうか
身体検査 粘膜の色や、脾臓の大きさ
ほかの検査 別の原因による貧血ではないか
遺伝子検査 発症する遺伝子を持っているかどうか

貧血を、支えていきます

治療の考え方です。

酵素そのものは、補えません

足りない酵素を、直接補う方法はありません。

だから、起きている貧血を支える治療が中心になります。

状態に応じて、輸血が行われます

貧血が強ければ、輸血が検討されます。

まず、命を守ることが先です。

そのうえで、経過を見ていきます。

脾臓を摘出する方法があります

脾臓を摘出することによって、ある程度貧血が改善し、進行を遅らせることができる場合があります。

脾臓は、壊れた赤血球を処理している臓器です。

そこを取ることで、赤血球が保たれやすくなることがあります。

すべての猫で、行われるわけではありません

効果がある「場合がある」という書き方です。

状態や年齢によって、判断は変わります。

よく相談してから、決めてください。

暮らしのなかで、支えられること

  • 激しい運動を、させすぎない
  • 暖かく、静かに休める場所を作る
  • ごはんを食べているか、毎日見る
  • 粘膜の色を、こまめに確かめる
  • 尿の色が変わっていないか、見ておく
  • 指示された日に、必ず検査を受ける

体に酸素を運ぶ力が落ちているので、無理をさせないことが大事です。

できることは限られますが、支えていく方法はあります
対応 内容
酵素の補充 直接補う方法はない
輸血 貧血が強いときに、検討される
脾臓の摘出 ある程度貧血が改善する場合がある
その効果 進行を遅らせられることがある
予防法 遺伝性疾患であり、確立されていない

繁殖の前に、調べてください

この記事の結論です。

専門家が、すすめています

アビシニアンやソマリ、その血縁の猫では、繁殖前に遺伝子検査を行うことを専門家はすすめています。

それが、この病気に対するいちばん確かな手です。

生まれる前に、分かるからです

両親を調べれば、発症する子猫が生まれる可能性が分かります。

治療が難しい病気だからこそ、そこに意味があります。

迎えるときにも、聞いてみてください

アビシニアンやソマリを迎えるなら、両親の検査結果を尋ねてみてください。

答えられるかどうかも、一つの判断材料になります。

予防法は、確立されていません

遺伝性疾患であり、効果的な予防法は確立されていません。

だから、遺伝子検査が唯一の先回りになります。

家で、続けてほしいこと

  • 口の粘膜や舌の色を、ときどき確かめる
  • 元気なときの色を、写真に残しておく
  • 尿の色が変わっていないか、見る
  • 遊ぶ量が減っていないか、見ておく
  • 体重を、月に一度はかる
  • 年に一度は、血液検査を受ける

慣れてしまう病気だからこそ、記録が助けになります。

🩺 猫種を、教えてください

「アビシニアンですか、ソマリですか」——

若い猫の貧血では、必ず尋ねます。

この二つの猫種で、遺伝子変異が多くみられるからです。

血統が分かるなら、教えてください。

この記事の要点

赤血球のピルビン酸キナーゼという酵素が不足し、赤血球が破壊される遺伝性の病気です。

アビシニアンやソマリで、遺伝子変異が多くみられるといわれています。

長期間の貧血には順応してしまうため、目立った症状が出ないことがあります。

遺伝子検査で、発症する遺伝子の有無を確認することができます。

Q. ピルビンキナーゼ欠損症とは、どんな病気ですか?

A. 赤血球に含まれるピルビン酸キナーゼという酵素が不足し、赤血球が破壊される遺伝性の病気です。

Q. なぜ赤血球が壊れるのですか?

A. 酵素が不足すると、十分なエネルギーを生成できなくなるためです。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 口の粘膜や舌の色が薄く白っぽくなり、食欲低下や、疲れやすさが見られます。

Q. 尿の色は変わりますか?

A. 赤茶色の尿(ヘモグロビン尿)が出ることがあります。

Q. いつ頃から症状が出ますか?

A. 猫の場合、生後2〜3か月齢で貧血を発症するケースが多いようです。

Q. 元気そうなら、大丈夫ですか?

A. 猫は長期間の貧血に順応してしまうため、目立った症状が表面化しない場合があります。

Q. なりやすい猫種はありますか?

A. アビシニアンやソマリで、遺伝子変異が多くみられるといわれています。

Q. どうやって遺伝しますか?

A. 常染色体の劣性遺伝によって起こります。両親が共にこの遺伝子を持っている場合に、発症する子猫が生まれる可能性があります。

Q. 親が元気なら、安心ですか?

A. 片方だけから受け継いだ猫は発症しませんが、遺伝子は持っています。見た目では分かりません。

Q. 検査で分かりますか?

A. 遺伝子検査によって、この病気を発症する遺伝子の有無を確認することはできます。

Q. いつ検査するとよいですか?

A. アビシニアンやソマリ、その血縁の猫では、繁殖前の遺伝子検査を専門家がすすめています。

Q. 治療はどうしますか?

A. 足りない酵素を直接補う方法はないため、貧血を支える治療が中心になります。

Q. 手術という方法はありますか?

A. 脾臓を摘出することで、ある程度貧血が改善し、進行を遅らせることができる場合があります。

Q. 予防はできますか?

A. 遺伝性疾患であり、効果的な予防法は確立されていません。

Q. 家では何を見ておけばよいですか?

A. 口の粘膜や舌の色と、尿の色です。元気なときの色を、覚えておいてください。

まとめ|元気に見えることを、根拠にしないでください

この病気の猫は、貧血に慣れてしまいます。

だから、元気そうに見えることがあります。

けれど、赤血球は壊れ続けています。

口の粘膜や舌の色、そして尿の色——

そこを、ときどき見てください。

そして、この病気は遺伝子検査で分かります。

アビシニアンやソマリ、その血縁なら、繁殖前に調べておいてください。

治療が難しい病気だからこそ、生まれる前に分かることに意味があります。

それが、次の世代を守る手です。

そして、いま一緒に暮らしている猫のためには定期的な血液検査が支えになります。

今日できる3つ

  • 1元気なときの舌と粘膜の色を、写真に残す
  • 2尿の色が赤茶色になっていないか、確かめる
  • 3アビシニアンやソマリなら、遺伝子検査について相談する

予防法は、確立されていません。遺伝子検査が、唯一の先回りになります。

モフ@ペット好き

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