犬の種類と特徴    日本スピッツの飼い方|吠える犬という評判の真相

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日本スピッツの飼い方|吠える犬という評判の真相
日本スピッツ
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「日本スピッツの飼い方|吠える犬という評判の真相」です。ではどうぞ!

「日本スピッツは、よく吠える」——

この評判を聞いたことがある方は多いと思います。

そして、この評判は実際に犬種の運命を変えました。

1950年代、日本スピッツは国内で圧倒的な人気を誇っていました。

けれど「うるさい犬」というイメージが広まり、飼育数は大きく落ち込みました。

評判ひとつで、ここまで人気が変動した犬種はそう多くありません。

では、今の日本スピッツはどうなのでしょうか。

この記事では、その評判の背景と、現在の気質、そして純白の被毛をどう保つかを書いていきます。

結論

日本スピッツが「よく吠える」と言われたのは1950年代の話です。その後、日本の繁殖者が落ち着いた気質の個体を選んで繁殖を重ねてきました現在の日本スピッツは、当時とは大きく変わっています。ただし警戒心が強く、よく通る声を持つことは変わりません——子犬期の社会化と、十分な運動が対策の中心になります。そして純白の被毛は、意外にも汚れが落ちやすいという特徴を持っています。

この記事でわかること

  • 評判が変えた、犬種の歴史
  • 今の日本スピッツはどうなのか
  • 吠えには理由がある
  • 純白の被毛という特徴
  • 気をつけたい病気

評判が変えた、犬種の歴史

日本スピッツの人気の推移
評判が犬種の運命を変えた、珍しい例です。

日本スピッツは、日本で作られた犬種です。

1920年代ごろ、シベリア経由で入ってきた白いジャーマン・スピッツがその始まりとされています。

日本スピッツの歴史
時期 できごと
1920年代 白いスピッツが日本に渡来
1948年 ジャパンケネルクラブが犬種標準を確立
1950年代 家庭犬として爆発的な人気を得る
1960年代以降 「よく吠える」の評判で飼育数が減少
その後 気質の改良が進められる
現在 落ち着いた個体が増えている

1950年代の日本を想像してみてください。

住宅は密集し、多くの犬が屋外でつながれていました。

散歩の習慣も、今ほど定着していませんでした。

そういう環境で、警戒心が強く運動欲求のある犬を飼えばどうなるか——

吠えます。

評判は、環境の産物でもあった

当時の飼い方を考えると、この犬種だけが特別にうるさかったわけではない可能性があります。

運動不足、退屈、刺激の多い環境——

これらは、どの犬種でも吠えを増やします。

ただし、日本スピッツの声はよく通ります。体は小さくても、高く鋭い声が遠くまで届きます。

同じ回数吠えても、目立ってしまう——これが評判につながったという面はあるでしょう。

そして、繁殖者が変えてきた

評判が広まったあと、日本の繁殖者たちは気質の改良に取り組みました。

落ち着いた個体を選んで繁殖を重ねる——地道な作業が、何十年も続けられました。

その結果、現在の日本スピッツは当時とは明らかに変わっています。

「よく吠える犬」という評判は、今の日本スピッツを正しく表していません。

犬種の性質は、固定されたものではありません。人が選び続けたものが、その犬種の姿になっていきます。日本スピッツは、その分かりやすい例だと言えます。

今の日本スピッツは、どうなのか

では、まったく吠えないのか。

それは違います。

現在の気質
性質 現在の日本スピッツ
警戒心 強い。来客には反応する
声の性質 高く、よく通る
無駄吠え 改良により、かなり減っている
飼い主への態度 非常に忠実で、愛情深い
賢さ 覚えが早く、しつけやすい
感受性 飼い主の様子をよく見ている

警戒心が強いことは変わっていません。

これは、番犬としての長所でもあります。

そして、この犬種はとても賢く、覚えが早い——

つまり、教えれば変わる犬種だということです。

⚠ 吠えは、叱って止めるものではありません

吠えているときに叱る——これは逆効果になることが多い対応です。

犬にとっては「飼い主も一緒に騒いでくれた」と感じられることがあります。

吠える理由をなくすこと吠える前に気づいて意識をそらすこと静かにできた瞬間をほめること——この3つが基本になります。

吠えには、理由がある

吠える理由と対応
吠えには理由があります。理由が分かれば、対応も変わります。

吠えを減らしたいなら、まず理由を分けて考えてください。

吠える理由と対応
理由 どんなときに出るか 対応
警戒 来客・インターホン・通行人 子犬期の社会化。窓の配置を変える
要求 遊んでほしい・ごはん 吠えている間は応じない
退屈 運動・刺激が足りない 散歩と遊びを増やす
不安 留守番中 短時間から練習する
興奮 遊びが盛り上がったとき 途中で区切る習慣をつける

もっとも多いのが、警戒と退屈です。

  • 子犬期に、さまざまな人・音に慣らしておく
  • 窓から外が見えない配置にする——通行人への反応が減る
  • インターホンの音に慣らす練習をする
  • 散歩と遊びで、退屈な時間を減らす
  • 吠える前に気づいて、別のことに意識を向けさせる
  • 静かにできた瞬間に、すぐほめる

「静かにできた瞬間をほめる」——これが、意外と実践されていません。

吠えたときには反応するのに、静かにしているときは何も言わない——

これでは、犬にとって「吠えたほうが注目される」という学習になってしまいます。

この犬種は賢い犬種です。何が得かを、きちんと学びます。その賢さは、こちらの接し方次第で味方にも敵にもなります。

純白の被毛という、特徴

純白の被毛の手入れ
意外にも、汚れが落ちやすい被毛です。

日本スピッツの毛色は、白のみです。

この犬種の何よりの魅力であり、手入れの課題でもあります。

被毛の手入れ
項目 内容
毛色 純白のみ
被毛 ダブルコート。厚い下毛を持つ
ブラッシング 通常期は週2〜3回、換毛期は毎日
シャンプー 月1回程度
トリミング 基本的に不要
換毛 春と秋に大量に抜ける

意外に思われるかもしれませんが——

この犬種の被毛は、汚れが落ちやすいという特徴を持っています。

毛の表面が滑らかで、泥や汚れが定着しにくいのです。

散歩から帰って泥だらけでも、乾いてから軽くブラッシングすればきれいになる——そんなことが実際に起こります。

「白いから手入れが大変」というのは、この犬種では必ずしも当てはまりません。

涙やけだけは、目立つ

ただし、涙やけは別です。

白い毛に茶色い筋がつく——これは、はっきり目立ちます。

  • 目の周りを、毎日やわらかい布で拭く
  • 拭いたあとは、水気を取る
  • 目やにがたまる前に取る
  • 涙の量が急に増えたら、受診する
  • 目の周りの毛が、角膜に触れていないか確認する
  • 市販のケア用品は、目に入らないものを選ぶ

涙やけは、見た目の問題だけではありません。

涙の量が急に増えたのであれば、目の病気や、涙の排出路の異常が背景にあることがあります。

「最近、涙が増えた」と感じたら受診してください。白い被毛は、そうした変化にいちばん早く気づける被毛でもあります。目立つということは、早く手を打てるということでもあります。

首まわりの飾り毛という見どころ

日本スピッツの外見でとくに目を引くのが、首まわりの豊かな飾り毛です。

ライオンのたてがみのようにふんわりと広がり、顔を引き立てます。

ここは毛が長く密集しているため、毛玉ができやすい場所でもあります。

ブラッシングのときは、首の下から胸にかけてコームを通してください。

そしてくるりと巻いた尾背中に乗るように巻く尾も、この犬種の特徴のひとつです。

尾の裏側は見落とされやすいので、持ち上げて確認することを習慣にしてください。

換毛期の抜け毛

ダブルコートですから、春と秋には大量に抜けます。

白い毛が部屋中に舞う——これは、覚悟しておいたほうがいい部分です。

換毛期は毎日ブラッシングして、部屋に落ちる前に取ってしまうのが現実的な対策になります。

古い下毛を残すと、蒸れて皮膚炎の原因にもなります。犬のためでもある作業だと考えてください。

気をつけたい病気

日本スピッツは、比較的丈夫な犬種です。

それでも、知っておきたい病気があります。

注意したい病気
病気 内容 気づき方
膝蓋骨脱臼 膝のお皿が外れる スキップするような歩き方
流涙症 涙があふれて毛が変色する 目の下が茶色くなる
皮膚炎 換毛期の蒸れから 赤み・掻く・におい
気管虚脱 小型犬に多い ガーガーという咳
てんかん 報告のある犬種のひとつ けいれん発作

膝蓋骨脱臼は小型犬に共通するリスクです。

  • フローリングに滑り止めマットを敷く
  • ソファやベッドからの飛び降りをさせない
  • 適正体重を保つ
  • 後ろ足の筋肉を落とさない——散歩は続ける
  • 足裏の毛と爪を、月に一度整える
  • スキップするような歩き方に気づいたら受診

そして気管虚脱ガーガーというアヒルのような咳が特徴的なサインです。

首輪を引く散歩が悪化の一因になるため、ハーネスに替えてください。

これは、費用も手間もかからない対策です。

子犬期の社会化が、いちばん効く

吠え対策としてもっとも効果があるのは、子犬期の社会化です。

生後3週ごろから4か月ごろまで——この時期の犬は、初めて出会うものを警戒せずに受け入れます。

社会化で慣らすもの
慣らすもの 具体的に コツ
いろいろな人 年齢・性別・服装を変えて しゃがんでおやつを渡してもらう
インターホン 音を鳴らして、おやつを与える 音=いいこと、にする
生活音 掃除機・ドライヤー・雷の音 小さい音量から始める
他の犬 落ち着いた成犬から いきなり多頭は逆効果
動物病院 診察のない日に立ち寄る 受付でおやつをもらって帰る

とくに効果が大きいのが、インターホンの練習です。

インターホンが鳴るおやつが出る——これを繰り返すと、音への反応が変わっていきます。

家族に協力してもらい、外から鳴らしてもらうと練習しやすくなります。

この犬種は賢いので、覚えるのも早い——数週間で変化が見えることも珍しくありません。

暮らしの相性と、必要な運動

日本スピッツと暮らすのに必要なこと
小型犬ながら、運動と刺激を求める犬種です。

日本スピッツは小型犬ですが、運動量はそれなりに必要です。

日本スピッツの基本
項目 内容
体重 5〜11kg
体高 オス30〜38cm/メスはやや小さい
平均寿命 12〜16年
散歩 1日2回、各20〜30分
性格 賢い・忠実・警戒心が強い
子どもとの相性 良い。社会化ができていれば

1日2回、各20〜30分——これが目安になります。

そして、この犬種には頭を使う活動も必要です。

賢い犬種は、退屈に弱い——そして退屈は、吠えにつながります。

知育トイ、においを使った探索遊び、簡単な芸を教える——

こうした時間が、この犬種の満足度を大きく上げます。

覚えが早いので、教える側も楽しくなる——それが、この犬種と暮らすいちばんの醍醐味かもしれません。

家族との時間を大切にする犬種でもあります。

飼い主の様子をよく見ていて、こちらの気分にも敏感に反応します。

叱られるとしょんぼりし、ほめられると全身で喜ぶ——感情が分かりやすい犬種だとも言えます。

その感受性の強さは、しつけのしやすさにつながる一方、厳しく叱りすぎると萎縮させてしまう面も持っています。

ほめて教えるほうが、この犬種には確実に合っています。

留守番の練習という、先回りの対策

吠えの理由のなかで、見落とされやすいのが「不安」です。

日本スピッツは、飼い主に強く結びつく犬種です。

そのぶん、一人になることへの不安も抱えやすくなります。

留守番の練習
段階 練習の内容 時間の目安
第1段階 同じ部屋で、離れて過ごす 数分から
第2段階 別の部屋に移動する 5〜10分
第3段階 玄関から出て、すぐ戻る 1分から
第4段階 外出時間を延ばす 少しずつ
共通のコツ 出入りを大げさにしない 淡々と行う

もっとも大切なのが、「出入りを大げさにしない」ことです。

出かける前に長々と声をかけ、帰宅時に大騒ぎで喜ぶ——

これは、犬にとって「留守番は一大事」だと教えていることになります。

  • 出かけるときは、何も言わずに出る
  • 帰宅しても、しばらくは普通に過ごす
  • 落ち着いてから、あらためて声をかける
  • 留守番中に楽しめるおもちゃを用意する
  • 短時間から始めて、少しずつ延ばす
  • 失敗しても叱らない——不安が増すだけ

留守番中に吠え続けているのであれば、それは「しつけの失敗」ではなく「不安のサイン」です。

改善しない場合は、行動診療を扱う獣医師に相談してください。

よくある質問

Q. 日本スピッツは、本当によく吠えるのですか?

A. 「よく吠える」という評判は1950年代のものです。その後、日本の繁殖者が落ち着いた個体を選んで繁殖を重ねてきました。現在は当時とは大きく変わっています。ただし警戒心は強く、来客には反応します。

Q. 吠えたときは、叱ったほうがいいですか?

A. 叱るのは逆効果になることが多い対応です。犬にとっては「飼い主も一緒に騒いでくれた」と感じられることがあります。吠える理由をなくし、静かにできた瞬間をほめてください。

Q. 白い毛の手入れは大変ですか?

A. 意外に汚れが落ちやすい被毛です。毛の表面が滑らかで、泥や汚れが定着しにくい特徴を持っています。乾いてからブラッシングすればきれいになることも多くなります。ただし涙やけだけは目立つため、目の周りは毎日拭いてください。

Q. 抜け毛は多いですか?

A. 春と秋の換毛期には大量に抜けます。ダブルコートのため、白い毛が部屋中に舞います。換毛期は毎日ブラッシングして、部屋に落ちる前に取ってしまうのが現実的です。

Q. 散歩はどれくらい必要ですか?

A. 1日2回、各20〜30分が目安です。加えて、頭を使う遊びも必要になります。賢い犬種は退屈に弱く、退屈は吠えにつながります。

Q. マンションでも飼えますか?

A. 飼えますが、吠え対策が前提になります。体は小さくても声はよく通ります。子犬期の社会化、窓の配置の工夫、十分な運動——この3つを押さえてください。

Q. しつけはしやすいですか?

A. 非常にしつけやすい犬種です。覚えが早く、飼い主の様子をよく見ています。「やったら、いいことがある」という形で教えれば、驚くほど早く身につきます。

まとめ|評判は、過去のものになった

日本スピッツは、評判に運命を左右された犬種です。

1950年代の人気と、その後の「よく吠える」というイメージ——

けれど、その評判が広まったあと、日本の繁殖者たちは何十年もかけて気質を改良してきました。

今の日本スピッツは、当時とは違います。

警戒心は残っていますが、それは番犬としての長所でもあります。

そして何より、賢い。覚えが早く、教えれば変わります。

子犬期の社会化と、十分な運動。この2つを押さえられれば、吠えは大きな問題になりません。

純白の被毛、笑っているような顔立ち、そして飼い主への深い忠誠——

評判で判断するには、惜しい犬種だと思います。

白い被毛は、意外にも汚れが落ちやすいという特徴を持っています。手入れも、想像より簡単です。

70年前の評判で敬遠されてきた犬種——今あらためて見直す価値は、十分にあります。

今日から始める3つ

  • 1静かにしている瞬間をほめる——吠えたときだけ反応しない
  • 2窓から通行人が見えない配置に変えてみる
  • 3換毛期は毎日ブラッシングし、目の周りは毎日拭く

この犬種の評判は、70年前の環境が作ったものです。今の日本スピッツは、賢く教えやすい家庭犬になっています。

モフ@ペット好き

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