

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「ミディアムプードルとは|2003年に公認された4番目のサイズ」です。ではどうぞ!
プードルには4つのサイズがあります。スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイ。
このうち、ミディアムだけは知名度が極端に低いという事情があります。
理由は単純で、公認されたのが2003年と新しく、日本での流通量も少ないためです。ペットショップで見かける機会はほとんどありません。
しかしこのサイズには、他の3つにはない利点があります。
小型犬の抱える関節の弱さがなく、大型犬ほどの費用も運動量も要らない。ちょうど中間という位置が、多くの家庭にとって現実的なのです。
この記事では、なぜ知られていないのか、そして実際にはどういう犬なのかを整理していきます。
結論
ミディアムプードルは体高35〜45cm、体重8〜15kgの中型犬です。2003年にJKCが公認した、4サイズで最も新しい区分。膝への負担が小さく、費用も運動量も中程度というバランスの良さがあります。ただし日本での流通量は非常に少なく、探して待つことが前提になります。
この記事でわかること
- ✓ミディアムプードルの体高・体重・寿命・価格の目安
- ✓2003年に公認された経緯と、知名度が低い理由
- ✓35cmと45cmという、サイズの境目の問題
- ✓中型サイズならではのバランスの良さ
- ✓健康面と、迎えるときに確認したいこと
ミディアムプードルの基本データ
まずは数字で全体像をつかみます。

体高は35〜45cm、体重は8〜15kgほど。柴犬とほぼ同じくらいの大きさだと考えるとイメージしやすいかもしれません。
平均寿命は13〜15歳。小型犬ほどではありませんが、中型犬としては長生きな部類に入ります。
毛質も性格も、他のサイズのプードルと変わりません。違うのは体の大きさだけです。
毛色も同様で、レッド、アプリコット、ホワイト、ブラック、シルバーなど幅広く認められています。
2003年に公認された、新しい区分

プードルは長いあいだ、スタンダード・ミニチュア・トイの3サイズで扱われてきました。
ミディアムが加わったのは2003年のことです。犬種の歴史から見れば、ごく最近と言えます。
背景にあったのは、ミニチュアとスタンダードの間の体格の犬が実際には多く存在していたという事情です。
体高35〜45cmという範囲は、それまでどちらの規定にも当てはまりませんでした。この区分をつくることで、そうした個体を正しく登録できるようになったわけです。
なぜ日本では見かけないのか
公認から20年以上経ちますが、日本ではいまも流通量がわずかです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 小型犬人気が強い | 日本ではトイサイズの需要が圧倒的 |
| 繁殖する人が少ない | 需要が読めないため手を出しにくい |
| 認知度が低い | 存在自体が知られていない |
| サイズの判定が難しい | 成長後でないと確定しない |
| 住宅事情 | 中型犬を飼える住環境が限られる |
犬種としての質に問題があるわけではありません。単に、日本の市場と噛み合っていないというだけです。
ヨーロッパでは、このサイズは比較的一般的に飼われています。
フランスやドイツでは、むしろ中型・大型のプードルのほうが本来の姿だという認識もあります。
日本で「プードル=小さい犬」というイメージが定着したのは、住宅事情と、小型犬を好む市場によるものです。犬種そのものの性質ではありません。
35cmと45cmという、境目の問題
このサイズには、構造的な難しさがあります。
成長するまで、サイズが確定しない
プードルのサイズは体高だけで区切られています。そして体高は、成長が終わるまで分かりません。
子犬の時点で「ミディアムになる予定」と説明されても、実際には35cm未満(ミニチュア)や45cm超(スタンダード)に育つことがあります。
- 生後6か月ごろから、おおよその見当がつき始める
- 最終的な体高が確定するのは1歳前後
- 両親の体高が、最も確かな手がかりになる
- 同じ親から生まれた兄弟の成長記録も参考になる
- 「ミディアム確定」という説明には根拠がない
- 血統書の登録も、成長後に確定する
サイズにこだわりがあるなら、この不確実性を理解しておいてください。
境目にいる個体の扱い
体高がちょうど35cmや45cmに近い個体は、測り方や測る時期によって区分が変わることがあります。
これは犬にとって何の問題でもありませんが、血統書の表記やドッグショーへの出陳を考えている場合には関わってきます。
家庭犬として迎えるのであれば、区分は気にしなくて構いません。35cmでも45cmでも、良い犬であることに変わりはありません。
中型サイズならではのバランス

ここが、このサイズの本当の価値です。
トイより、体が丈夫
小型犬が抱える最大の弱点は関節と骨の脆さです。
トイプードルでは膝蓋骨脱臼が非常に多く、ソファからの飛び降りだけで骨折することもあります。
| 項目 | トイ | ミディアム |
|---|---|---|
| 膝蓋骨脱臼 | 非常に多い | 比較的少ない |
| 骨折リスク | 高い(3〜4kg) | 低い(8〜15kg) |
| 子どもとの遊び | 接触に注意が必要 | ある程度は平気 |
| 運動に付き合える距離 | 短め | 長く歩ける |
| 扱いやすさ | 抱きやすい | 抱えるには重い |
体重があるということは、そのぶん体が頑丈だということです。小型犬特有の心配ごとが、かなり減ります。
スタンダードより、負担が軽い
一方、スタンダードプードルは体重19kgの大型犬です。
散歩は1日60分、年間の維持費は30〜50万円。これを負担に感じる家庭は少なくありません。
| 項目 | ミディアム | スタンダード |
|---|---|---|
| 体重 | 8〜15kg | 15〜19kg |
| 1日の運動 | 40分程度 | 60分程度 |
| 年間トリミング代 | 12〜20万円 | 15〜25万円 |
| 年間フード代 | 5〜9万円 | 8〜14万円 |
| 年間維持費の目安 | 20〜35万円 | 30〜50万円 |
| 胃捻転リスク | やや低い | 注意が必要 |
「大型犬は飼えないが、小型犬の脆さは心配」——そういう家庭にとって、このサイズは合理的な選択肢になります。
健康面で気をつけたいこと
プードルという犬種に共通する疾患は、サイズを問わず存在します。
| 疾患 | 主なサイン | 対策 |
|---|---|---|
| 外耳炎 | 耳を掻く・頭を振る・においが強い | 垂れ耳のため蒸れやすい。週1回確認 |
| 流涙症(涙やけ) | 目の下が茶色く変色する | 毎日拭き取る |
| 股関節形成不全 | 腰を振るように歩く | 成長期の体重管理・床の滑り止め |
| 進行性網膜萎縮 | 暗い場所でぶつかる | 遺伝子検査で確認できる |
| 歯周病 | 口臭・歯石 | 毎日の歯みがき |
| 皮膚炎 | 赤み・かゆみ | シャンプーの頻度を見直す |
中型サイズでは、股関節形成不全にとくに注意したいところです。小型犬では膝、大型犬では股関節が問題になりやすく、ミディアムはその中間にあたります。
成長期に太らせないこと、フローリングで滑らせないこと、過度なジャンプを避けること。この3つが、家庭でできる対策になります。
⚠ 垂れ耳の犬種は、耳の中が蒸れます
プードルは耳が垂れているため、耳の中に湿気がこもりやすい構造です。
耳を掻く、頭を振る、においが強くなった——こうした変化は外耳炎のサインです。
週に1回は耳の中を見て、早めに気づけるようにしてください。
運動としつけ

散歩は1日2回、合計40分程度が目安です。
- ただ歩くだけでなく、走らせる時間もつくる
- ボール遊びや引っぱりっこも喜ぶ
- 頭を使う遊び(知育トイ・しつけの練習)も効果が大きい
- 運動不足は、吠えや破壊行動につながる
- 成長期は関節への負担を考え、激しいジャンプは避ける
- 散歩は運動だけでなく、社会化の機会にもなる
しつけについては、プードルの賢さがそのまま活きます。覚えが早く、ほめて教える方法だけで十分に身につきます。
体罰や大声での叱責は避けてください。この犬種は繊細で、萎縮させると覚えの早さという長所が働かなくなります。
そして飛びつきの矯正は子犬のうちに済ませておいてください。10kgを超える犬が飛びつけば、子どもや高齢者は転倒します。
トリミングは、生涯必要になる
プードルは毛が抜けない代わりに、伸び続けます。
トリミングの頻度は1〜2か月に1回。料金は1回10,000〜18,000円ほどで、年間12〜20万円になります。
生涯では160〜300万円がトリミング代だけでかかる計算です。この費用は、迎える前に必ず計算に入れてください。
自宅でのブラッシングも必要です。週2〜3回、耳の後ろ・脇の下・内股・しっぽの付け根を重点的にとかしてください。
毛玉ができるとトリミング料金が上がります。日々の手入れは、費用面でも意味があります。
カットのスタイルは自由に選べます。毛を短く刈れば手入れの頻度を減らせるため、実用を優先するならその選択もあります。
ただし極端に短く刈ると、皮膚が日光や乾燥にさらされます。季節に応じて、長さを相談してください。
そして子犬のうちから、体を触られること、道具を当てられることに慣らしておいてください。10kgを超える犬が手入れを嫌がると、毎回が苦労になります。
性格と、暮らしのなかでの相性
性格はサイズによって変わりません。プードルという犬種に共通する気質をそのまま持っています。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 非常に賢い | 覚えが早く、複雑な指示も理解する |
| 人が好き | 家族との関わりを強く求める |
| 友好的 | 他の犬や人にも協調的 |
| 活発 | 遊ぶことを好み、運動欲求もある |
| 繊細な面がある | 強く叱られると萎縮する |
| 吠えは控えめ | 無駄吠えは少ないほう |
中型サイズならではの利点もあります。小型犬ほど神経質になりにくく、大型犬ほど威圧感もない。散歩中に他の犬とすれ違うときも、扱いやすいサイズです。
小さな子どもがいる家庭にも向いています。トイサイズでは子どもが抱き上げて落とす事故が起こりえますが、このサイズなら簡単には持ち上がりません。
留守番については、目安は8時間程度までと考えてください。人が好きな犬種のため、長時間の孤独は分離不安につながることがあります。
吠え続ける、家具を壊す——こうした行動は、「性格が悪い」のではなく寂しさや運動不足の表れであることがほとんどです。
お迎え費用と、毎年かかるお金
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 子犬の価格 | 25〜45万円 | 頭数が少なく高め |
| 初期の用品一式 | 4〜7万円 | 中型犬用を選ぶ |
| 初年度の医療 | 4〜6万円 | ワクチン、健康診断、避妊去勢 |
| 年間のフード代 | 5〜9万円 | 中型犬としては標準的 |
| 年間トリミング代 | 12〜20万円 | 最大の固定費 |
| 年間の医療・予防 | 4〜10万円 | ワクチン、フィラリア、健診 |
年間の維持費はおよそ20〜35万円。生涯では300〜450万円が目安になります。
子犬の価格が高めになるのは、頭数が少なく需要とのバランスが取りにくいためです。犬としての質の差ではありません。
ペット保険は一般に加入前から抱えている病気は補償されません。股関節の疾患が対象外になっている商品もあるため、加入前に約款で確認してください。
迎えるときに確認したいこと
- 両親の体高を確認する——成犬時の大きさの手がかり
- 両親の股関節の検査を実施しているか
- 親犬に会わせてもらえるか、歩き方を見せてもらえるか
- 子犬が現時点で何cmか、記録があるか
- サイズが確定していないことを説明されるか
- 引き渡し後の相談に応じてくれるか
「ミディアム確定」という説明には注意してください。体高が確定するのは1歳前後です。子犬の時点で断言できるものではありません。
誠実な繁殖者であれば、「ミニチュアやスタンダードになる可能性もある」と自分から説明します。
逆に、サイズを断言して高値をつける相手には注意してください。確定できないことを確定したように言うのは、誠実な説明とは言えません。
なお、サイズが想定と違ったとしても犬としての価値は何も変わりません。そこを受け入れられるかどうかも、迎える前に考えておきたい点です。
そして、探すのに時間がかかることを前提にしてください。ペットショップにはほぼ並ばず、専門のブリーダーを探して待つことになります。
よくある質問
Q. ミディアムプードルは、他のサイズと違う犬種ですか?
A. 同じ犬種の、サイズ違いです。毛質も性格も知能も共通しています。違うのは体高だけで、35〜45cmの範囲がミディアムと呼ばれます。
Q. なぜ日本では見かけないのですか?
A. 公認が2003年と新しく、流通量が少ないためです。日本では小型犬の人気が圧倒的に強く、繁殖する人も限られています。犬種としての質に問題があるわけではありません。
Q. 子犬のうちにサイズは分かりますか?
A. 確定しません。体高が定まるのは1歳前後です。「ミディアムになる予定」の子犬が、ミニチュアやスタンダードのサイズに育つこともあります。両親の体高が、最も確かな手がかりになります。
Q. トイプードルと比べて、どこが良いのですか?
A. 体が丈夫な点です。膝蓋骨脱臼や骨折のリスクが低く、子どもとも安心して遊ばせやすくなります。運動に付き合える体力もあります。
Q. スタンダードと比べて、どこが楽ですか?
A. 費用と運動量です。トリミング代もフード代も安く、散歩は1日40分程度で足ります。年間の維持費は20〜35万円で、スタンダードより10万円以上抑えられます。
Q. マンションでも飼えますか?
A. ペット可で中型犬が許可されている物件であれば可能です。室内の広さより、毎日40分の散歩に出せるかが重要になります。
Q. トリミングは必ず必要ですか?
A. 必要です。毛が抜けない代わりに伸び続けるため、放置すると毛玉ができ、皮膚を引っ張ります。1〜2か月に1回、年間12〜20万円が目安です。
まとめ|知られていないが、合理的な選択肢
ミディアムプードルは、日本ではほとんど知られていないサイズです。公認されたのが新しく、流通量も少ないためです。
しかし実際には、多くの家庭にとって現実的な選択肢だと言えます。
小型犬の関節の弱さがなく、大型犬ほどの費用も運動量も要らない。「中間」であることが、そのまま長所になっています。
探すのに時間はかかりますが、候補として知っておく価値は十分にあるサイズです。
プードルを検討している方は、トイだけを見て決める前にこのサイズも一度比べてみてください。住環境と体力次第では、こちらのほうが無理なく暮らせることがあります。
迎える前に、この3つを確認する
- 1両親の体高を確認し、成犬時の大きさの見当をつける
- 2年20〜35万円の維持費を、家計に組み込めるか計算する
- 31日40分の散歩を、13年以上続けられるか家族で話し合う
このサイズは、探さなければ出会えません。知っていること自体が、選択肢を増やしてくれます。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「ミディアムプードルとは|2003年に公認された4番目のサイズ」でした。
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