

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「ラガマフィンの飼い方|ラグドールとの違いは毛色の自由度」です。ではどうぞ!
大きな体に、やわらかく長い毛。そして人の腕のなかで力を抜く、穏やかな性格。ラガマフィンは、ラグドールとよく似た猫です。
それもそのはずで、この猫種はラグドールから派生して生まれました。体格も性格も、多くの部分を共有しています。
では何が違うのか。答えは色です。
ラグドールが毛色と目の色を厳密に定めているのに対し、ラガマフィンにはほとんど制限がありません。白い個体も、縞の個体も、緑や金の目を持つ個体もいます。この記事では、その違いを整理したうえで、飼い方の実際について書いていきます。
結論
ラガマフィンはラグドールから派生した大型の長毛種です。性格も体格もよく似ていますが、毛色と目の色に制限がない点が大きく違います。抱っこを受け入れる穏やかな猫ですが、嫌がらないことと平気であることは違います。そして迎えるときは、両親の心臓の検査を必ず確認してください。
この記事でわかること
- ✓ラガマフィンの体重・寿命・価格の目安
- ✓ラグドールから派生した経緯と、名前の意味
- ✓毛色と目の色に制限がないという最大の違い
- ✓抱っこを受け入れる性格と、その注意点
- ✓肥大型心筋症(HCM)と、迎えるときの確認事項
ラガマフィンの基本データ
まずは数字で全体像をつかみます。

体重はオスで6〜9kg、メスで4.5〜7kgほど。10kgを超える個体もいます。猫としては最大級の部類に入ります。
平均寿命は12〜16歳とされます。成長はゆっくりで、体ができあがるまでに3〜4年かかります。
1歳の時点ではまだ「大きめの猫」という程度で、そこから数年かけて骨格が太くなり、毛が豊かになっていきます。
ラグドールから派生した経緯
ラガマフィンは、1990年代のアメリカで確立された猫種です。ラグドールの繁殖に関わっていたブリーダーたちが、より多様な毛色を認める方向で独自の猫種として発展させました。
ラグドールは、色や柄について厳しい基準が設けられている猫種です。その枠に収まらない個体も、猫としての質は変わりません。そうした個体を活かす道として生まれたのがこの猫種だと言えます。
名前の意味は「ぼろをまとった子」
「ラガマフィン(Ragamuffin)」という語には、ぼろ服を着た子ども、みすぼらしい身なりの人といった意味があります。
これは、この猫種が「ラグドールの基準から外れた個体」から始まったことに由来するとされています。やや自嘲的な、しかし愛着のある名前です。
実際の姿は、名前とは正反対です。豊かな毛に覆われた堂々とした体つきで、「ぼろをまとった」という印象はまったくありません。
むしろこの名前には、「基準から外れた個体にも価値がある」という作り手たちの姿勢が表れているようにも読めます。
ラグドールとの違い

この2つの猫種は、外見だけでは見分けがつかないことがあります。違いは、認められている色の範囲に集中しています。
毛色は「何でもあり」
ラグドールの毛色は、血統登録上ほぼポイントカラーに限られています。体は淡く、顔・耳・足先・しっぽだけが濃くなる配色です。
それに対してラガマフィンは、ありとあらゆる毛色が認められています。
| 項目 | ラガマフィン | ラグドール |
|---|---|---|
| 毛色 | 制限なし。あらゆる色・柄 | ポイントカラーが基本 |
| 目の色 | 制限なし。緑・金・オッドアイも | ブルーのみ |
| 体格 | オス6〜9kg | オス6〜9kg |
| 性格 | 穏やか。抱っこを受け入れる | 穏やか。抱っこを受け入れる |
| 被毛 | 長毛・絡まりにくい | 長毛・絡まりにくい |
| 頭数 | やや少ない | 多く探しやすい |
白一色の個体、三毛、縞、まだら——「これはラガマフィンではない」という色が、ほぼありません。
そのため、同じ猫種とは思えないほど見た目に幅があります。写真で見比べても、共通しているのは体格と毛の質感くらいです。
目の色も自由
ラグドールの目は、すべての個体がブルーです。これはポイントカラーと結びついた特徴で、他の色は認められていません。
ラガマフィンには、その制限がありません。グリーン、ゴールド、カッパー、そして左右で色の違うオッドアイ——どれも認められています。
見分けたいときは、目を見てください。ブルー以外の目をしていれば、ラグドールではない可能性が高くなります。
よく見かける毛色
制限がないとはいえ、実際に流通している毛色にはある程度の傾向があります。
| 毛色 | 特徴 |
|---|---|
| ホワイト | 全身が白。目の色が映える |
| ミンク | 淡い体色に、やや濃い顔と手足 |
| セピア | 全体に落ち着いた褐色 |
| タビー | 縞模様。長毛だと輪郭がぼやける |
| バイカラー | 白と他色の2色。顔の柄で印象が変わる |
| キャリコ | 三毛。1頭ごとに柄が違う |
長毛のため、縞模様は短毛の猫よりぼやけて見えます。毛が長いぶん、模様の輪郭が広がるためです。
毛色による性格や健康の差はありません。選ぶ基準は好みだけで構いません。
性格はほぼ同じ
色以外の点では、この2つの猫種は非常によく似ています。
- 抱き上げると力を抜き、身を任せる
- 人によく懐き、あとをついてくる個体も多い
- 鳴き声が小さく、要求のために鳴き続けることは少ない
- 攻撃性がほとんどなく、咬む・引っかくことがまれ
- 運動量は控えめで、激しく走り回らない
- 環境の変化にも比較的強い
どちらを選んでも、暮らし方はほとんど変わりません。違うのは、迎えられる色の選択肢の広さだけです。
抱っこを受け入れる性格と、その注意点
ラガマフィンも、抱き上げると力を抜く個体が多い猫種です。扱いやすさは大きな魅力ですが、いくつか注意すべき点があります。
⚠ 「嫌がらない」と「平気」は違います
この系統の猫について、「痛みを感じにくい」という説明を目にすることがあります。これは誤りです。
痛覚は他の猫と変わりません。力を抜くのは性格によるものです。
嫌がらなくても、痛ければ痛いし、苦しければ苦しい。訴えてこないぶん、飼い主が気づいてあげる必要があります。
そして、力を抜くということは自分で体を支えないということでもあります。
- 抱くときは必ず後ろ足を支える。前だけで持たない
- 高い位置で抱かない。落ちたときの衝撃が大きい
- 階段では抱かない
- 長時間続けない。嫌がらなくても疲れている
- 子どもには持たせない。9kgを支えるのは難しい
- 降ろすときも支える。飛び降りさせない
猫が受け身を取れないまま落ちるという事故は、この系統でとくに起こりやすいと考えられます。抱くのは低い位置で、短時間で。
肥大型心筋症(HCM)という課題

この猫種で最も注意したいのが、肥大型心筋症(HCM)です。
心臓の筋肉が異常に厚くなり、血液をうまく送り出せなくなる病気です。ラグドールから派生した猫種であるため、同じ遺伝的な素因を引き継いでいると考えられています。
ラグドールではMYBPC3という遺伝子の変異が原因のひとつとして知られており、ラガマフィンにおけるこの変異の保有率は1.7%程度という報告もあります。
数字としては低めですが、ゼロではありません。そして遺伝子検査で確認できる以上、調べておく価値は十分にあります。
注意したいのは、遺伝子検査が万能ではないという点です。この変異以外の原因で発症することもあります。
そのため、遺伝子検査に加えて心エコー検査も行われているかを確認しておくと安心です。心エコーは、実際に心臓の状態を目で見て確かめる検査になります。
迎えたあとも、年に一度の健康診断を欠かさないでください。中年期以降は、検査項目に心エコーを加えることを検討する価値があります。
家庭で気づけるサイン
この病気の難しさは、初期にほとんど症状が出ないことです。そこに「訴えてこない性格」が加わるため、気づきはさらに遅れがちになります。
| サイン | 何が起きているか | 対応 |
|---|---|---|
| じっとして動かない | 疲れやすくなっている | 遊びへの反応の変化を見る |
| 呼吸が速い・浅い | 肺に水がたまっている可能性 | 安静時に1分間の回数を数える |
| 口を開けて呼吸する | 呼吸が苦しい | 猫では明確な異常。すぐ受診 |
| 急に後ろ足が動かない | 血栓が詰まった可能性 | 激痛を伴う緊急事態 |
| 食欲が落ちた | 全身の状態が悪化 | 他の症状とあわせて受診 |
家庭でできる最も有効な観察は、安静時の呼吸数を数えることです。寝ているときの胸の動きを1分間数え、その子の普段の回数を把握しておいてください。
暮らしのなかでの相性
ラガマフィンは、猫らしくない猫と言われることがあります。その意味を、具体的に見ていきます。
| 向いている人 | 難しいかもしれない人 |
|---|---|
| 大型猫のための空間を用意できる | 住環境が非常に狭い |
| 体格に応じた費用を負担できる | 維持費を抑えたい |
| 静かな猫と穏やかに暮らしたい | 活発に走り回る猫を期待している |
| 子どもや他のペットがいる | 猫に強く自己主張してほしい |
| 在宅時間が比較的長い | 留守が10時間を超える日が多い |
攻撃性がほとんどないため、小さな子どもや他のペットがいる家庭にも向いています。咬まれる・引っかかれる心配がほとんどない猫種です。
ただし、これは猫の側が我慢しているという意味でもあります。抵抗しないからといって、しつこく構ってよいわけではありません。
また、警戒心が薄いため完全室内飼いが前提になります。外に出れば、危険を察知しても逃げ遅れます。窓やベランダ、玄関からの脱走にも注意してください。
被毛の手入れと、体重管理

ラガマフィンの被毛は長毛ですが、下毛が少なく絡まりにくいのが特徴です。長毛種としては、手入れの負担が軽い部類に入ります。
- 週2〜3回のブラッシングで足りることが多い
- 換毛期は毎日行うとよい
- 脇の下・内股・しっぽの付け根は、それでも固まりやすい
- 抱っこに慣れているため、手入れ自体はやりやすい
- 嫌がらなくても短時間で切り上げる
- 終わったらおやつを渡すと、良い経験として定着する
そして体重管理です。活動量が控えめで体格が大きく、毛のボリュームもあるため、太っても見た目ではまったく分かりません。
- フードは1日の量を計量して与える。目分量にしない
- おやつは1日の総カロリーの1割以内に収める
- 月に一度、同じ曜日に体重を測って記録する
- 見た目ではなく、触って肋骨に指が当たるかで判断する
- 去勢・避妊後は必要カロリーが下がる。量を見直す
- 成長期が長いため、切り替え時期は獣医師に相談する
肥満は心臓にも関節にも負担をかけます。この猫種では、体重管理の重要度が一段高くなります。
お迎え費用と、毎年かかるお金
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 子猫の価格 | 20〜40万円 | 毛色・血統で変動 |
| 初期の用品一式 | 5〜8万円 | 大型対応は割高 |
| 初年度の医療 | 3〜5万円 | ワクチン、健康診断、避妊去勢 |
| 年間のフード代 | 7〜12万円 | 一般的な猫の1.5倍程度 |
| 年間の医療・予防 | 3〜10万円 | 心エコーを加えると増える |
| ペット保険 | 3〜6万円 | 加入後に発症した病気が対象 |
体格が大きいぶん、維持費も上がります。詳しい内訳と、大型猫と暮らす実際についてはラガマフィンを迎える現実にまとめてあります。
迎えるときに確認したいこと
- 両親がHCMの遺伝子検査を受けているか
- 両親が心エコー検査を受けているか
- 検査結果の書面を見せてもらえるか
- 親猫に会わせてもらえるか、体格を見せてもらえるか
- 子猫の呼吸が速すぎないか、その場で確認する
- 引き渡し後の相談に応じてくれるか
この猫種では、心臓の検査が最重要の確認事項です。ラグドールから派生した以上、同じ素因を引き継いでいる可能性があります。
毛色については、子猫のうちと成猫では印象が変わることがあります。縞の出方や色の濃さは成長とともに変化するため、親猫や兄弟の成長後の写真を見せてもらうとよいでしょう。
また、この猫種はラグドールほど頭数が多くありません。ペットショップで見かける機会は限られ、ブリーダーを探して問い合わせることになります。
希望する毛色がある場合は、待つ期間がさらに長くなることもあります。急いで決めないことが、結果的に良い出会いにつながります。
よくある質問
Q. ラグドールと何が違うのですか?
A. 認められている毛色と目の色の範囲が違います。ラグドールはポイントカラーとブルーの目に限られますが、ラガマフィンには制限がありません。体格や性格は、ほとんど同じです。
Q. 見分ける方法はありますか?
A. 目の色がいちばん分かりやすい手がかりです。ブルー以外の目をしていれば、ラグドールではない可能性が高くなります。ただし両方ともブルーの目を持つ個体はいるため、確実な区別には血統書の確認が必要です。
Q. 痛みを感じにくいというのは本当ですか?
A. 誤りです。痛覚は他の猫と変わりません。力を抜くのは性格によるものです。嫌がらないからといって平気なわけではなく、訴えてこないぶん飼い主が気づく必要があります。
Q. 抱くときに気をつけることは?
A. 必ず後ろ足を支え、低い位置で、短時間で。力を抜くということは自分で体を支えないということです。落ちたときに受け身を取れない可能性があります。
Q. 肥大型心筋症は防げますか?
A. 完全に防ぐ方法はありません。ただしラグドール系では原因となる遺伝子変異が特定されており、両親の検査でリスクを減らせます。迎えるときに必ず確認してください。
Q. ブラッシングはどのくらいの頻度で?
A. 週2〜3回で足りることが多いです。長毛ですが下毛が少なく、絡まりにくいためです。換毛期は毎日行うとよいでしょう。
Q. 初めて猫を飼うのですが向いていますか?
A. 性格面では非常に向いています。穏やかで攻撃性がほとんどなく、扱いやすい猫種です。ただし体格に応じた空間と費用が必要になります。
まとめ|色の自由さと、変わらない中身
ラガマフィンは、ラグドールから派生しながら色の制限を取り払った猫種です。白でも、縞でも、三毛でも。好みの色を選べる幅の広さは、大きな魅力になります。
しかし中身は、ほとんど同じです。穏やかで、抱っこを受け入れ、そして心臓の病気という共通の課題を抱えています。
色で選ぶのは自由です。ただしその前に、「両親は心臓の検査を受けていますか」と聞いておいてください。
外見の自由さと、健康についての確かさ。その両方を手に入れられることこそが、この猫種を選ぶいちばんの得になるはずです。
迎える前・迎えた後に、この3つを
- 1「両親はHCMの遺伝子検査と心エコーを受けていますか」と確認する
- 2抱くときは必ず後ろ足を支え、低い位置で短時間にとどめる
- 3月に一度、体重を測り、寝ているときの呼吸数を数える
訴えてこない猫ほど、数字での確認が効きます。見ている飼い主のもとでこそ、この猫は長く元気でいられます。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「ラガマフィンの飼い方|ラグドールとの違いは毛色の自由度」でした。
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