

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「アフガンハウンド|毎日15分の手入れが前提の犬種」です。ではどうぞ!
床に届くほどの、長い被毛。
歩くたびに揺れる姿は、犬というより別の生き物のようにも見えます。
アフガンハウンド——その美しさで選ばれることの多い犬種です。
けれど、その被毛には代償があります。
1日でも手入れを怠れば、毛は絡み始めます。
数日放置すれば、フェルトのように固まってしまいます。
毎日15分のブラッシング——
それが、この犬種を飼う前提条件です。
この記事では、その作業の中身と、毛玉ができたときの対処を具体的に書いていきます。
結論
アフガンハウンドの被毛は細くやわらかく、絡みやすい——1日放置すれば毛玉になります。毎日15分のブラッシングがこの犬種を飼う前提条件です。しかも表面をとかすだけでは意味がありません——毛を分けて、地肌から根元をとかす必要があります。耳のうしろ・脇・内股・首まわり・尾の付け根——この5か所は毎日確認してください。時間もお金もかかる犬種です。
この記事でわかること
- ✓1日放置すると、どうなるか
- ✓毎日15分という、作業の中身
- ✓毛玉ができやすい5か所
- ✓毛玉ができたときの、対処
- ✓手入れ以外の、暮らしの条件
1日放置すると、どうなるか
まず、この犬種の被毛の性質を見ておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 毛質 | 細く、絹のようにやわらかい |
| 長さ | 床に届くほど伸びる |
| 絡みやすさ | 非常に絡みやすい |
| 放置すると | フェルト状に固まる |
| 顔と背中の一部 | 短い毛が生える(犬種の特徴) |
| 子犬期 | 成犬の毛に変わる時期は特に絡む |
「細くてやわらかい」という点が絡みやすさの原因です。
硬い毛なら、ある程度は自然にほぐれます。
けれど細い毛は、動くたびに互いに絡み合い、だんだん密になっていきます。
⚠ 毛玉は、皮膚のトラブルにつながります
毛玉は、見た目の問題ではありません。
毛が固まると、その下の皮膚は通気を失います。湿気がこもり、炎症が起こります。
そして、大きな毛玉は皮膚を引っぱります。動くたびに痛みが生じ、犬にとって大きな負担になります。
子犬期は、とくに絡みやすい
生後10か月ごろから1歳半ごろ——
子犬の毛が抜け、成犬の毛に入れ替わる時期があります。
この時期は、抜けた毛が被毛のなかに残り、非常に絡みやすくなります。
「急に毛玉が増えた」と感じたら、この時期に入った可能性があります。
一時的に、ブラッシングの回数を増やす必要が出てきます。
この時期を乗り切れば、少し落ち着きます。
「子犬のうちは楽だったのに」と驚く飼い主が多いのもこの時期です。
子犬の毛は短く、手入れも簡単だからです。
本当の手入れが始まるのは、1歳前後から——そう考えて備えておいてください。子犬のうちにブラッシングへ慣らしておくことが、ここで効いてきます。
毎日15分という、作業の中身

「ブラッシング」と聞くと、表面をとかす作業を思い浮かべるかもしれません。
この犬種では、それでは足りません。
| 手順 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 毛を分ける | 地肌が見えるまで分ける | 片手で押さえる |
| 2. 根元からとかす | スリッカーで少しずつ | 毛先だけでは意味がない |
| 3. 少しずつ上へ | 層を重ねるように進める | 下から上へ |
| 4. コームで確認 | 引っかかりがないか通す | ここで見つかれば戻る |
| 5. 全身を一周 | 体のすべての面を行う | 15分程度 |
「毛を分けて、根元からとかす」——
これが、この犬種のブラッシングの核心です。
表面だけをとかすと、見た目はきれいになります。
けれど、その下では毛玉が育っていきます。
数週間後に、手がつけられない状態で見つかる——
これが、もっともよくある失敗です。
15分を、どこに置くか
「毎日15分」を続けるコツは、時間帯を固定することです。
「気づいたときに」では必ず抜ける日が出てきます。
夜、テレビを見ながら朝、出かける前に——
生活のなかの決まった場所に組み込むほうが続きます。
そして、全身を一度に終わらせなくてもいいという考え方もあります。
「今日は上半身、明日は下半身」——
そのように分けても、2日で全身を回れば十分に間に合います。
完璧を目指して続かなくなるより、ゆるくても続けるほうが結果は良くなります。
犬を、慣らしておく
毎日15分、体を触られ続ける——
犬にとっては、決して短くない時間です。
嫌がる犬に無理やり行えば、お互いに苦痛になります。
- 子犬のうちから、ブラッシングを習慣にする
- 最初は短時間から始める
- 終わったら、おやつやほめ言葉を
- 嫌がる前にやめる
- 横になった姿勢でできるようにしておく
- 足先・耳・尾も触られることに慣らす
「横になった姿勢でできる」ようにしておくと、お腹側や内股の手入れが格段に楽になります。
これは、子犬のうちから練習しておく価値があります。
毛玉ができやすい、5か所

毛玉は、どこにでも均等にできるわけではありません。
こすれて動く場所に集中してできます。
| 場所 | できやすい理由 | 確認の頻度 |
|---|---|---|
| 耳のうしろ | 耳が動くたびにこすれる | 毎日 |
| 脇の下 | 前足の動きでこすれる | 毎日 |
| 内股 | 後ろ足の動きが大きい | 毎日 |
| 首まわり | 首輪が当たる | 毎日 |
| 尾の付け根 | 見落とされやすい | 毎日 |
時間がないときでも、この5か所だけは確認してください。
ここさえ押さえておけば、深刻な毛玉はかなり防げます。
そして、首輪。
首輪が当たる部分は常にこすれ続けています。
室内では首輪を外すという選択肢もありますが、迷子対策との兼ね合いで判断してください。
毛玉ができたときの、対処

それでも、毛玉はできます。
大切なのは、見つけたときの対処です。
- 力ずくで引っぱらない——皮膚が引っぱられて痛い
- 指で、毛玉を半分に割く
- 手のひらに乗せて、根元を押さえながらとかす
- 少しずつ、外側からほぐしていく
- 大きすぎるものは、サロンに任せる
- ハサミを皮膚に近づけない——切創のもと
「根元を押さえる」のがもっとも重要なコツです。
毛玉の根元を指で押さえておけば、とかしても皮膚が引っぱられません。
そして、ハサミ。
毛玉を切ろうとして、皮膚まで切ってしまう事故は実際によく起こります。
毛玉は皮膚に密着しているため、思っているより刃が皮膚に近づきます。
不安なら、サロンに任せてください。
シャンプーは、乾かし方が命
毛玉があるままシャンプーをする——
これは、絶対に避けてください。
水を含むと、毛玉はさらに固くなります。
ブラッシングで毛玉を取り除いてから洗う——この順番が鉄則です。
| 工程 | 内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 事前のブラッシング | 毛玉をすべて取る | 15〜30分 |
| シャンプー | 泡を皮膚になじませる | 15分 |
| すすぎ | 時間をかけて完全に | 10分 |
| 乾燥 | 根元まで完全に乾かす | 30〜60分 |
| 仕上げ | 乾かしながらとかす | 同時進行 |
合計で、1時間半から2時間——
これが月1回と考えてください。
そして「乾かしながらとかす」のがこの犬種のコツです。
濡れた毛を自然乾燥させると、そのまま絡んで固まります。
ドライヤーの風を当てながら、コームで伸ばしていく——
この作業をしないと、洗った翌日に毛玉だらけということになりかねません。
手入れ以外の、暮らしの条件

被毛の話が中心になりましたが、ほかにも条件があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体重 | 23〜27kg |
| 体高 | オス68〜74cm/メス63〜69cm |
| 平均寿命 | 12〜14年 |
| 運動量 | 1日2回、各1時間以上 |
| 性格 | 独立心が強い・繊細・マイペース |
| 手入れ | 毎日15分+月1回のシャンプー |
運動量も、少なくありません。
1日2回、各1時間以上——
そして、自由に走れる時間もあることが理想です。
もともとは、アフガニスタンの山岳地帯で狩りに使われてきた犬種だとされています。
険しい地形を走り、獲物を追った体——
その運動能力は、散歩だけでは満たされません。
そして、走らせたあとには被毛の確認が必要になります。
草むらを走れば、種や葉が被毛に絡みます。
それが毛玉の芯になることも少なくありません。
「走らせる」と「手入れする」はセットだと考えてください。
しつけは、根気が要る
この犬種も、サイトハウンドらしい独立心を持っています。
指示に対して、すぐには従いません。
そして繊細で、叱ると強く萎縮します。
- 「やったら、いいことがある」形で教える
- 大きな声や強い口調を使わない
- 一度に長く教えず、短く区切る
- 同じことを繰り返しすぎない——飽きる
- 囲われていない場所では、リードを外さない
- 首輪が抜けやすい体型に注意する
サイトハウンド共通の注意点はウィペットの記事にまとめてあります。
麻酔への感受性、首輪が抜けやすい体型、追跡本能——
この犬種にも、そのまま当てはまります。
短くするという、選択肢
「毎日15分は、無理かもしれない」——
そう感じる方に、選択肢がないわけではありません。
被毛を短くカットするという方法があります。
| 項目 | 長いまま | 短くした場合 |
|---|---|---|
| 毎日の手入れ | 15分程度 | 5分程度に減る |
| 毛玉のリスク | 高い | 大きく下がる |
| シャンプー後の乾燥 | 30〜60分 | 15〜20分 |
| 見た目 | 犬種本来の姿 | 印象が大きく変わる |
| サロン代 | 年5〜15万円 | カット代が加わる |
「本来の姿ではなくなる」ことを惜しむ声もあります。
けれど、毛玉だらけで皮膚を痛めている状態よりはるかに犬のためになる——
そういう考え方も成り立ちます。
- 手入れの時間が取れないなら、短くする選択もある
- 高齢になって手入れが負担になったときにも有効
- 皮膚のトラブルがあるときは、治療上も有利
- 極端に短くしすぎない——日光から皮膚を守る役割がある
- トリマーと相談して長さを決める
- 短くしても、ブラッシングはゼロにはならない
大切なのは、「続けられる形」を選ぶことです。
理想の長さを保とうとして手入れが追いつかない——
それでは、犬にとっても飼い主にとってもつらい結果になります。
この犬種が、向いている人
正直に書けば、この犬種は人を選びます。
| 条件 | 向いている | 難しい |
|---|---|---|
| 手入れの時間 | 毎日15分を確保できる | 忙しくて時間が取れない |
| 運動の時間 | 1日2時間確保できる | 短時間の散歩で済ませたい |
| 費用 | 年5〜15万円のサロン代を見込める | 維持費を抑えたい |
| しつけ | 根気よく続けられる | すぐ従う犬を求めている |
| 距離感 | べたべたしない関係が心地よい | 常に構ってほしい |
「美しいから」という理由だけで迎えると、手入れの負担に驚くことになります。
逆に、その手入れの時間を楽しめる人にとっては——
これ以上ない犬種です。
毎日15分、体を触り、毛をとかす——
その時間は、この犬との関係を作る時間でもあります。
べたべたしない犬種だからこそ、その15分が貴重な接点になるのです。
体のすみずみまで触るということは、変化にいちばん早く気づけるということでもあります。
しこり、傷、皮膚の赤み——
毎日触っている飼い主なら、小さな異変も見逃しません。
手入れは、美しさのためだけの作業ではない——そう考えると、続ける意味も変わってきます。
道具の選び方と、注意したい病気
毎日使う道具は、作業のしやすさを大きく左右します。
| 道具 | 用途 | 選び方 |
|---|---|---|
| スリッカーブラシ | 毛のもつれをほぐす | ピンの先が丸いもの |
| コーム | 仕上げの確認 | 粗目と細目の両方 |
| ピンブラシ | 長い毛を整える | ピンが長めのもの |
| もつれ取り用スプレー | すべりをよくする | 犬用のものを選ぶ |
| ドライヤー | シャンプー後の乾燥 | 風量のあるもの |
「ピンの先が丸いスリッカー」を選んでください。
先が尖ったものは、皮膚を傷つけます。
そして、コームは仕上げ用です。
スリッカーでとかしたあと、コームがすっと通れば完了——引っかかれば、まだ残っています。
そして健康面。
| 項目 | 内容 | 気づき方 |
|---|---|---|
| 皮膚炎 | 毛玉の下で起こる | 赤み・におい |
| 麻酔への感受性 | サイトハウンド共通 | 術前に犬種を伝える |
| 胃拡張・胃捻転 | 胸の深い犬種のリスク | 吐こうとして吐けない |
| 甲状腺機能低下症 | 元気がなくなり、太る | 血液検査で分かる |
| 白内障 | 報告のある犬種のひとつ | 瞳が白く見える |
皮膚炎は、毛玉と直結する問題です。
毎日のブラッシングは、皮膚を見る機会でもあります。
毛を分けたときに、赤みや黒ずみがないか——あわせて確認してください。
よくある質問
Q. ブラッシングは、毎日必要ですか?
A. 毎日15分程度が目安です。細くやわらかい被毛は非常に絡みやすく、1日放置しただけで絡み始めます。数日放置すれば、フェルトのように固まってしまいます。
Q. 表面をとかすだけではだめですか?
A. それでは毛玉は防げません。毛を分けて地肌を見えるようにし、根元からとかす必要があります。表面だけとかすと、見た目はきれいでも、その下で毛玉が育っていきます。
Q. 毛玉ができてしまいました。
A. 力ずくで引っぱらないでください。指で毛玉を半分に割き、手のひらに乗せて根元を押さえながら少しずつほぐします。大きすぎるものは、サロンに任せてください。
Q. 毛玉があるままシャンプーしてもいいですか?
A. 絶対に避けてください。水を含むと毛玉はさらに固くなります。ブラッシングで毛玉を取り除いてから洗う——この順番が鉄則です。
Q. シャンプーには、どれくらい時間がかかりますか?
A. 事前のブラッシングを含めて1時間半から2時間ほどです。とくに乾燥に時間がかかります。ドライヤーの風を当てながらコームで伸ばしていかないと、翌日に毛玉だらけになります。
Q. 散歩はどれくらい必要ですか?
A. 1日2回、各1時間以上が目安です。アフガニスタンの山岳地帯で狩りに使われてきた犬種で、運動能力は高くなります。加えて、自由に走れる時間があると理想的です。
Q. 初めて犬を飼うのですが、向いていますか?
A. おすすめしません。毎日の手入れ、1日2時間の運動、そして根気の要るしつけ——求められることが多い犬種です。「美しいから」という理由だけで迎えると、負担に驚くことになります。
まとめ|その15分を、楽しめるかどうか
アフガンハウンドの被毛は、細くやわらかく、きわめて絡みやすい——
1日放置すれば、絡み始めます。
毎日15分のブラッシングがこの犬種を飼う前提条件です。
しかも、表面をとかすだけでは意味がありません。
毛を分けて、地肌から根元をとかす——
耳のうしろ・脇・内股・首まわり・尾の付け根。この5か所は、毎日確認してください。
時間もお金もかかる犬種です。
けれど、その15分を楽しめる人にとっては——
べたべたしないこの犬種とつながる、貴重な時間にもなります。
そして、続けられる形を選ぶこと。
短くカットするという選択も立派な判断です。
理想の長さを保とうとして毛玉だらけになるより、はるかに犬のためになります。
迎える前に、この3つを
- 1毎日15分の手入れ時間を、生活のどこに置くか決める
- 2スリッカーブラシとコームを用意し、使い方を覚えておく
- 3年5〜15万円のサロン代を、飼育費に見込んでおく
この犬種の美しさは、毎日の15分で保たれています。その時間を惜しまないと決められるかが、いちばんの条件です。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「アフガンハウンド|毎日15分の手入れが前提の犬種」でした。
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