犬の種類と特徴    ウィペットの飼い方|体脂肪が少ない体を守るために

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ウィペットの飼い方|体脂肪が少ない体を守るために
ウィペットの飼い方
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「ウィペットの飼い方|体脂肪が少ない体を守るために」です。ではどうぞ!

あばら骨が浮いて見える。

ウィペットを初めて見た人が、「痩せすぎでは」と心配することがあります。

けれど、それが正常です。

この犬種は、体脂肪がきわめて少ない体つきを持っています。

時速50kmを超える速度で走るために削ぎ落とされた体——

そしてその体は、暮らしのさまざまな場面に影響します。

麻酔の効き方。寒さへの弱さ。寝床の選び方。体重管理の基準——

他犬種の常識を、そのまま当てはめられないのです。

この記事では、その体の事情と、家庭で必要な配慮を書いていきます。

結論

ウィペットは体脂肪がきわめて少ない犬種です。あばら骨が浮いて見えるのが正常で、他犬種の基準で太らせてはいけません。この体つきは麻酔の効き方に影響しうるため、手術の前には「サイトハウンドである」ことを必ず伝えてください。そして寒さに極端に弱い——冬の服と、厚みのある寝床がこの犬種には欠かせません。

この記事でわかること

  • あばら骨が見えるのが、正常
  • 麻酔の前に、必ず伝えること
  • 寒さから、どう守るか
  • 外と家での、極端なギャップ
  • 動くものを追うという本能

あばら骨が見えるのが、正常

体脂肪の少なさが影響する場面
「痩せている」のではなく、そういう体つきの犬種です。

まず、体型の基準から整理しておきます。

一般的な犬種では、「肋骨が薄い脂肪ごしに触れる」のが適正とされます。

ウィペットでは、その基準が変わります。

体型の基準の違い
項目 一般的な犬種 ウィペット
肋骨 触れば分かる 見えていて正常
腰のくびれ あるのが適正 はっきりくびれている
お腹 軽く持ち上がる 深く吊り上がっている
背骨 軽く触れる 触れるのが普通
太らせると 関節に負担 本来の運動能力が落ちる

「痩せているから、もっと食べさせよう」——

これは、この犬種ではしてはいけない判断です。

ただし、極端に痩せている場合は話が別になります。

背骨の一つひとつがはっきり浮き出ている、骨盤が突き出している——

この状態は痩せすぎですから、獣医師に相談してください。

判断に迷ったら、自己流で増減させず専門家に見てもらうのが確実です。

麻酔の前に、必ず伝えること

麻酔の前に伝えたいこと
サイトハウンドであることを、必ず伝えてください。

ここが、この犬種でもっとも実務的に重要な部分です。

体脂肪が少ない犬種では、一部の麻酔薬の効き方や覚めるまでの時間が他犬種と違うことがあるとされています。

麻酔の前に確認すること
場面 確認しておきたいこと
避妊・去勢手術 サイトハウンドであることを伝える
歯石の処置 麻酔をともなうため同様に伝える
検査(MRIなど) 麻酔管理の経験を尋ねる
術前 血液検査と心臓の評価を受ける
術中・術後 体温が下がりやすい点を確認する

「サイトハウンドの麻酔経験はありますか」——

この質問を、遠慮せずにしてください。

疑っているわけではありません。犬種による違いを共有しておくことが目的です。

⚠ 体温の低下にも注意が要ります

体脂肪が少なく、被毛も薄い——この犬種は、麻酔中に体温が下がりやすいとされています。

体温が下がると、麻酔からの覚醒も遅れます。

術中の保温をどうするか——これも、事前に確認しておいてよい点です。術後、家に帰ってからも暖かく保ってあげてください。

寒さから、どう守るか

寒さから守る具体策
寒がっているサインを、見逃さないでください。

ウィペットは、寒さに極端に弱い犬種です。

短毛で下毛がなく、体脂肪も少ない——

つまり、断熱の層をまったく持っていません。

寒さへの対応
場面 対応 理由
冬の散歩 服を着せる 断熱の層がない
室内 寒すぎない温度を保つ 床に近いほど冷える
寝床 厚みのあるマットにする 骨が当たって痛い
毛布 もぐれるものを用意する 自分でくるまる
屋外飼育 向かない 完全な室内犬

この犬種は、毛布にもぐるのが好きです。

ソファのクッションの下や、布団のなかに自分から入っていく——

これは、寒がっているサインでもあります。

  • 体を丸めて震えていないか見る
  • 暖かい場所を探して移動していないか
  • 毛布にもぐる回数が増えていないか
  • 散歩を嫌がるのは、寒さのせいかもしれない
  • 冬は服を着せる——おしゃれではなく必要
  • 寝床は、複数の場所に用意する

「服を着せるのはかわいそう」という考え方もありますが、この犬種では話が違います。

寒さを我慢させるほうが、はるかに負担になります。

散歩を嫌がるようになったのが実は寒さのせいだった——そういう例も少なくありません。

服を着せたら喜んで歩き出したという話は、この犬種ではよく聞かれるものです。寒がりであることを前提に見てあげてください。

夏は、比較的強い

寒さに弱い一方で、暑さには比較的強い犬種です。

被毛が薄く、熱がこもりにくいためです。

とはいえ、熱中症のリスクがないわけではありません。

  • 夏の散歩は、涼しい時間帯に
  • 路面の温度を、手の甲で確かめる
  • 皮膚が薄いので、日焼けにも注意する
  • 白っぽい毛色の個体は、とくに日差しに弱い
  • 室内は、冷やしすぎないよう注意する
  • 冷房の風が直接当たる場所を避ける

「冷やしすぎない」という点は、この犬種では意識しておきたいところです。

他の犬種に合わせた室温では、この犬種には寒すぎることがあります。

多頭飼いの場合は、それぞれが快適な場所を選べるようにしておいてください。

寝床は、厚みで選ぶ

体脂肪が少ないということは、骨と床のあいだにクッションがないということです。

硬い床で長時間寝れば、肘やかかとに圧がかかり続けます。

皮膚が硬くなったり、床ずれのようになったりすることがあります。

寝床は、しっかり厚みのあるものを選んでください。

肘やかかとの皮膚が黒ずんでいないか——ときどき確認してみてください。

外と家での、極端なギャップ

外と家でのギャップ
全力で走る犬が、家では一日中寝ています。

この犬種の面白さは、外と家での姿がまったく違う点にあります。

ウィペットの二面性
場面 様子
走っているとき 時速50kmを超える速度が出る
運動の質 短時間で全力を出す瞬発型
家のなか 一日の大半を寝て過ごす
吠え ほとんど吠えない
攻撃性 ほとんどない
散歩の目安 1日2回、各30分+走れる時間

「大型犬並みの運動量が必要」と思われがちですが、実はそうではありません。

短時間、全力で走れれば満足する——

これが瞬発型の犬種の特徴です。

逆に、長時間だらだら歩くことはこの犬種には向きません。

週に数回でも、安全な場所で全力で走らせる時間あるかどうかが鍵になります。

家では、驚くほど静か

この犬種は、室内では非常に落ち着いています。

ほとんど吠えず、一日の大半を寝て過ごす——

集合住宅との相性は、実は良好です。

体重は10〜15kg程度で、中型犬としては扱いやすい大きさでもあります。

短毛で手入れも簡単、体臭も少ない——

「走らせる場所さえあれば、きわめて飼いやすい犬種」だと言えます。

この犬種は、グレーハウンドを小型化して作られたと考えられています。

もとは、労働者がウサギ猟やレースを楽しむために使っていた犬だと伝えられています。

「貧者のグレーハウンド」と呼ばれた時代もありました。

大型のグレーハウンドは飼うのに費用がかかる——そこで、小さくして同じ速さを持つ犬が求められたのです。

動くものを追うという、本能

ただし、注意すべき本能があります。

サイトハウンド——視覚で獲物を見つけ、追いかけて捕らえる犬という意味です。

この本能は、しつけで消えるものではありません。

追跡本能への対策
場面 起きうること 対策
猫が横切る 反射的に追いかける リードを離さない
鳥が飛び立つ 視線が固定される 早めに気づいて向きを変える
走り出したとき 呼んでも聞こえていない そもそも外さない
速度 数秒で見えなくなる 追いつけないと考える
安全な場所 囲われたドッグランなど そこでだけ自由にする

「うちの子は呼べば戻る」——

普段はそうでも、スイッチが入った瞬間は別です。

時速50kmで走り出せば、数秒で視界から消えます。

そして、走っている最中の犬は周囲の音が耳に入っていません。

囲われていない場所では、リードを外さない——これが、この犬種の安全を守る唯一の方法です。

交通事故という、最大のリスク

この犬種でもっとも多い事故追跡による飛び出しです。

  • 散歩中は、必ずリードをつける
  • 首輪が抜けやすい体型——専用の首輪かハーネスを
  • 玄関から飛び出さないよう、二重の対策をする
  • 庭で放す場合は、フェンスの高さを確認する
  • ジャンプ力があるので、低い柵は越える
  • 迷子札とマイクロチップを必ず装着する

「首輪が抜けやすい」という点はこの体型に特有の問題です。

頭が細く、首が太い——普通の首輪では、後ろに引くとするりと抜けてしまいます。

サイトハウンド用の幅広の首輪や、抜けにくいハーネスを使ってください。

走らせる場所を、どう確保するか

この犬種にとって、全力で走る時間何よりの満足になります。

問題は、それをどこで実現するかです。

走らせる場所
場所 適性 確認したいこと
囲われたドッグラン もっとも安全 フェンスの高さと隙間
貸切のドッグラン 他犬を気にせず走れる 近隣にあるか調べる
広い河川敷 リードを外すのは危険 ロングリードを使う
自宅の庭 広さが必要 柵を越えられないか
公道 絶対に外さない 追跡本能の危険

ロングリードという選択肢もあります。

5〜10メートルほどの長いリードを使えば、ある程度自由に動かせながら安全も確保できます。

  • ロングリードは、周囲に人がいない場所で使う
  • 足に絡まないよう、扱いに慣れておく
  • 急に走り出したときの衝撃に注意する
  • 首輪ではなくハーネスにつける
  • ドッグランでは、他の犬との相性を見る
  • フェンスの高さは、必ず自分で確認する

「フェンスの高さを確認する」——

この犬種はジャンプ力もあり、低い柵は簡単に越えます。

ドッグランに入る前に、囲いを一周して隙間がないか見ておく——

その手間が、事故を防ぎます。

注意しておきたい病気

比較的丈夫な犬種ですが、知っておきたい点があります。

注意したい点
項目 内容 気づき方
外傷・骨折 全力疾走中の事故 急に足をつかなくなる
皮膚の裂傷 皮膚が薄く、切れやすい 草むらでの傷に注意
心臓の疾患 大型のサイトハウンドで報告がある 年1回の聴診で確認
甲状腺機能低下症 元気がなくなり、太る 血液検査で分かる
低体温 冬場や術後に注意 震え・動かない

皮膚が薄いという点は覚えておいてください。

草むらや藪を走り抜けたときに、皮膚が切れることがあります。

他犬種なら擦り傷で済む場面で、縫合が必要な傷になる——

そういうことが起こりえます。

散歩から帰ったら、体を撫でて確認する——短毛なので、すぐ分かります。

そして、この習慣はしこりを探す時間にもなります。

月に一度、手のひらで全身をなでる——首・脇の下・内股を重点的に確認してください。

被毛が薄いこの犬種では、小さな変化にも気づきやすいという利点があります。

暮らしと、手入れの実際

この犬種の基本をまとめておきます。

ウィペットの基本
項目 内容
体重 10〜15kg
体高 オス47〜51cm/メス44〜47cm
平均寿命 12〜15年
性格 穏やか・人懐こい・繊細
被毛 短毛。手入れはきわめて楽
吠え 非常に少ない

手入れは、犬種のなかでもとくに楽な部類です。

  • ブラッシングは週1回程度で足りる
  • トリミングは不要
  • 体臭が少なく、シャンプーも月1回程度
  • 抜け毛も比較的少ない
  • 爪と足裏の毛は、月に一度整える
  • 短毛なので、しこりや傷はすぐ分かる

維持費という点でも、この犬種は抑えめです。

トリミング代がかからず、体重も10〜15kgと薬の量も中程度——

年間の飼育費は10〜20万円ほどが目安になります。

そして気質

穏やかで人懐こく、攻撃性がほとんどありません。

ただし繊細な面もあり、大きな声で叱ると萎縮します。

ほめて教えるほうが、この犬種には確実に合っています。

子犬期の社会化もしておいてください。

繊細な犬種ですから、知らないものへの警戒が定着すると、散歩そのものが苦手になることがあります。

生後4か月ごろまでに、さまざまな人・音・場所に良い経験として会わせておいてください。

よくある質問

Q. 痩せすぎに見えます。もっと食べさせるべきですか?

A. あばら骨が見えるのが正常です。この犬種は体脂肪がきわめて少ない体つきをしています。他犬種の基準で太らせないでください。ただし背骨が一つひとつ浮き出ている場合は痩せすぎですから、獣医師に相談してください。

Q. 手術のとき、何か伝えることはありますか?

A. 「サイトハウンドである」ことを必ず伝えてください。体脂肪が少ない犬種では、一部の麻酔薬の効き方や覚醒に違いがあるとされています。「サイトハウンドの麻酔経験はありますか」と尋ねて構いません。

Q. 冬に服を着せるのはかわいそうでは?

A. この犬種では必要な対策です。短毛で下毛がなく、体脂肪も少ないため、断熱の層をまったく持っていません。寒さを我慢させるほうが、はるかに負担になります。

Q. 運動量は多いですか?

A. 時間は思ったより少なくて足ります。短時間で全力を出す瞬発型で、長時間だらだら歩くのは向きません。1日2回各30分の散歩に加えて、週に数回でも安全な場所で全力で走らせる時間があれば十分です。

Q. リードを外して走らせてもいいですか?

A. 囲われた場所でだけにしてください。動くものを追う本能は、しつけで消えません。時速50kmで走り出せば数秒で視界から消え、走行中は呼び声も耳に入っていません。

Q. 首輪が抜けてしまいます。

A. 頭が細く首が太いという体型のためです。普通の首輪では、後ろに引くとするりと抜けてしまいます。サイトハウンド用の幅広の首輪か、抜けにくいハーネスを使ってください。

Q. 集合住宅でも飼えますか?

A. 実は相性の良い犬種です。室内ではほとんど吠えず、一日の大半を寝て過ごします。体重も10〜15kg程度で、短毛のため手入れも簡単です。問題になるのは、走らせる場所を確保できるかどうかです。

まとめ|他犬種の常識を、当てはめない

ウィペットは、体脂肪がきわめて少ない犬種です。

あばら骨が見えるのが正常——他犬種の基準で太らせないでください。

そしてその体つきは、麻酔の効き方にも影響しえます。

手術の前には、「サイトハウンドである」ことを必ず伝えてください。

寒さにも極端に弱い犬種です。冬の服と、厚みのある寝床を用意してあげてください。

一方で、家のなかでは驚くほど静かに過ごします。

ほとんど吠えず、一日の大半を寝て過ごす——

「走らせる場所さえあれば、きわめて飼いやすい犬種」だと言えます。

手入れも簡単で、体臭も少なく、ほとんど吠えない——

あの俊足の姿と、ソファで丸くなっている姿の落差こそが、この犬種を選ぶ人が惹かれる部分なのだと思います。

今日から始める3つ

  • 1手術の予定があるなら、サイトハウンドであることを先に伝える
  • 2寝床に厚みがあるか確認し、肘とかかとの皮膚を見る
  • 3首輪が抜けないか確かめ、抜けるなら幅広のものに替える

この犬種の体は、他犬種とは違う基準で見る必要があります。その違いを知っておくことが、いちばんの備えになります。

モフ@ペット好き

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