ネコの病気    猫の卵巣腫瘍|まれですが、半数以上が悪性です

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猫の卵巣腫瘍|まれですが、半数以上が悪性です
猫の卵巣腫瘍
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の卵巣腫瘍|まれですが、半数以上が悪性です」です。ではどうぞ!

猫の卵巣腫瘍は、めったに起こりません。

けれど、いちばん多い顆粒膜細胞腫は

その半数以上が悪性と考えられています。

まれだからこそ、知っておいてください。

結論

卵巣腫瘍とは卵巣にできる腫瘍のことです。猫における卵巣腫瘍の発生は、まれとされています。その中で顆粒膜細胞腫は、卵巣腫瘍の約半数を占める最も多いタイプです。顆粒膜細胞とは、発育する卵子を取り囲む細胞で、この細胞が腫瘍化したものが顆粒膜細胞腫です。そして、顆粒膜細胞腫の半数以上が悪性と考えられています。症状としては、腫瘍が大きくなったり、腫瘍によって腹水がたまったりすると、外から見てお腹が張って見えることがあります。お腹の中に大きな腫瘍があると、消化器を圧迫して嘔吐などの症状が出ることもあります。治療では、手術によって卵巣と子宮を取り除くことが基本になります。そして、この腫瘍は避妊手術で卵巣を取っていれば起こりません。猫の避妊手術は生後4〜6か月頃が勧められることが多く、初回発情前に行うことで、子宮や乳腺の病気を防ぐことにもつながります。

この記事でわかること

  • 卵巣に、腫瘍ができます
  • 半数は、顆粒膜細胞腫です
  • その半数以上が、悪性です
  • お腹が、張って見えます
  • 画像で、確かめます
  • 手術で、取り除きます
  • 避妊手術で、起こりません
  • 受ける時期のこと

卵巣に、腫瘍ができます

まず、何が起きているのかから。

卵巣は、卵子を作る場所です

卵巣は、お腹の中にある小さな臓器です。

卵子を育て、性ホルモンを出しています。

発情が起こるのも、ここが働いているからです。

そこに、できものができます

その卵巣に腫瘍ができるのが、卵巣腫瘍です。

お腹の中にあるので、外からは見えません。

だから、気づきにくいのです。

発生は、まれです

猫における卵巣腫瘍の発生は、まれです。

ほかの腫瘍に比べれば、出会うことの少ない病気です。

けれど、ゼロではありません。

まれであることと、起こらないことは違います。

だからこそ、見つけにくいのです

まれな病気は、疑われにくいものです。

お腹が張ってきたときに、候補として挙がるかどうか——

知っておくことに、意味があります。

半数は、顆粒膜細胞腫です

どんな腫瘍が多いか
半分は、顆粒膜細胞腫。

いちばん多いタイプの話です。

卵子を取り囲む細胞です

顆粒膜細胞とは、発育する卵子を取り囲む細胞です。

卵子を育てるために、そばで働いています。

その細胞が腫瘍化したもの

顆粒膜細胞腫です。

卵巣腫瘍の、約半数を占めます

顆粒膜細胞腫は、卵巣腫瘍の約半数を占めます。

猫の卵巣腫瘍としては、最も多いタイプです。

だから、この名前が出てくることになります。

ホルモンを出すことがあります

もともと、ホルモンに関わる細胞から生まれた腫瘍です。

だから、発情の様子がおかしくなることがあります。

いつまでも発情が続く、あるいは繰り返す——

そんな変化に気づいたら、伝えてください。

ほかのタイプもあります

顆粒膜細胞腫のほかにも、卵巣にできる腫瘍はあります。

どのタイプかは、取り出して顕微鏡で調べないと分かりません。

だから、病理検査が必要になります。

卵巣は、二つあります

卵巣は、左右に一つずつあります。

片側にできることも、両側にできることもあります。

だから、手術では両方を確かめます。

その半数以上が、悪性です

この記事でいちばん大事な数字です。

半数以上が、悪性と考えられています

顆粒膜細胞腫の半数以上が、悪性と考えられています。

「まれな腫瘍だから」と軽く見ることはできません。

だから、取り除くのが基本です

良性か悪性かは、見た目では分かりません。

けれど、半数以上が悪性なら

取り除くという判断になります。

広がってしまうこともあります

悪性なら、ほかの場所へ広がる可能性があります。

お腹の中に、腫瘍が散らばることもあります。

早く見つけるほど、選べる道が増えます。

小さいうちに取り除ければ、手術だけで済むこともあります。

広がってからでは、そうはいきません。

だから、早く気づいてほしいのです

お腹の張りは、進んでから出ることがあります。

その前に気づけるかどうか——

健康診断が、意味を持ってきます。

腹水がたまることもあります

腫瘍によって、お腹に水がたまることがあります。

そうなると、外から見て張って見えます。

腹水がたまる原因は、ほかにもあります。

だから、原因を確かめる必要があります。

健康診断で、見つかることがあります

症状が出る前に、画像検査で見つかることがあります。

お腹の中の臓器は、外からは見えません。

年に一度、診てもらう意味はそこにあります。

見た目や画像だけでは、良性か悪性かは分かりません
報告されていること 内容
発生の頻度 猫の卵巣腫瘍の発生は、まれ
最も多いタイプ 顆粒膜細胞腫。卵巣腫瘍の約半数
顆粒膜細胞とは 発育する卵子を取り囲む細胞
悪性の割合 顆粒膜細胞腫の半数以上が悪性と考えられる
確かめる方法 取り出して、顕微鏡で調べる

お腹が、張って見えます

気づけるサイン
お腹が、張ります。

気づけるサインです。

外から見て、分かることがあります

腫瘍が大きくなったり、腫瘍によって腹水がたまったりすると、外から見てお腹が張って見えることがあります。

「太ったかな」と思っていたら

そうではなかった、ということがあります。

吐くことが増えます

お腹の中に大きな腫瘍があると、消化器を圧迫して嘔吐などの症状が出ることがあります。

場所を取られてしまうのです。

食欲が落ちることもあります。

体重が減ることもあります

お腹は張っているのに、体は痩せてくる——

そういう組み合わせなら、注意です。

体重は、月に一度はかっておいてください。

記録が残っていれば、いつから変わったかが分かります。

それが、そのまま診断の材料になります。

発情の様子にも、出ることがあります

ホルモンに関わる腫瘍なら、発情の周期が乱れることがあります。

いつもと違うと感じたら、伝えてください。

発情がいつまでも終わらない、あるいは間隔が短くなった——

そうした変化も、記録しておいてください。

  • お腹が、張って見えるようになった
  • 吐くことが、増えた
  • ごはんを、食べなくなった
  • お腹が張っているのに、痩せてきた
  • 発情の様子が、いつもと違う
  • 元気がなく、動かなくなった

避妊していないメス猫にこれらがあれば、相談してください。

⚠ 相談してみてください

お腹が、張って見えるようになった。

吐くことが増え、食欲も落ちてきた。

お腹は大きいのに、体は痩せてきた。

避妊手術を、受けていない。

まれな腫瘍ですが、半数以上が悪性です。

画像で、確かめます

診断と治療の流れ
取り除くのが、基本です。

診断の進め方です。

触って、確かめます

お腹を触って、しこりがないかを診ます。

張っている原因が何なのかを、まず探します。

家では、強く押さないでください。

画像で、場所と大きさを見ます

超音波検査やレントゲン検査で、お腹の中を確かめます。

腹水がたまっていないかも、分かります。

どこから来ているしこりかを、探していきます。

全身の状態も、調べます

血液検査で、体の状態を確かめます。

手術に耐えられるかどうかの判断にも使われます。

ほかの臓器への広がりも、探します。

最後は、顕微鏡で調べます

良性か悪性かは、取り出して顕微鏡で調べて分かります。

これを、病理検査といいます。

その結果で、その後の方針が決まります。

ほかの原因も、考えます

お腹が張る原因は、この腫瘍だけではありません。

  • ほかの臓器の腫瘍
  • 心臓や肝臓の病気による、腹水
  • 子宮に膿がたまっている場合
  • 妊娠していた場合
  • 単に、太っている場合
  • お腹の中の炎症

だから、順に確かめていくことになります。

お腹が張る原因はほかにもあるため、順に確かめていきます
調べること 分かること
触診 お腹の中に、しこりがあるかどうか
超音波検査 しこりの場所と大きさ、腹水の有無
レントゲン検査 お腹の中の様子と、胸への広がり
血液検査 全身の状態と、手術に耐えられるか
病理検査 どのタイプの腫瘍か。良性か悪性か

手術で、取り除きます

治療のことです。

卵巣と子宮を、摘出します

手術によって、卵巣と子宮を取り除くことが基本です。

片側にできていても、両方を取ることが多いものです。

残せば、そちらにできる心配が残るからです。

取ったものは、検査に出します

取り除いたら、病理検査に出します。

顆粒膜細胞腫かどうか、悪性かどうかを確かめます。

結果が出るまでには、日数がかかります。

結果によって、その後が変わります

良性なら、手術で終わることが多いものです。

悪性なら、その後も定期的に診ていきます。

広がりがあれば、追加の治療を相談します。

手術のあとは、ホルモンが変わります

卵巣を取ると、発情はなくなります。

そのぶん、太りやすくなることがあります。

食事の量は、手術後に見直してください。

説明を、聞いておいてください

どこまで取れたか、広がりはあったか——

手術のあとに、必ず聞いておいてください。

それが、その後の見通しにつながります。

手術のあとに、見ておいてほしいこと

  • 傷を、舐めていないか
  • ごはんを、食べているか
  • 水を、飲めているか
  • トイレに、行けているか
  • 傷の周りが、赤く腫れていないか
  • 元気があるかどうか

気になることがあれば、次の再診を待たずに連絡してください。

避妊手術で、起こりません

避妊手術との関係
卵巣が、なければ。

この記事の結論です。

卵巣がなければ、できません

卵巣腫瘍は、卵巣にできる腫瘍です。

だから、避妊手術で卵巣を取っていればこの腫瘍は起こりません。

ほぼ確実に防げる、数少ない腫瘍です。

ほかの病気も、まとめて防げます

子宮蓄膿症や、

子宮腫瘍の心配もなくなります。

初回発情前に行えば、乳腺の病気を減らすことにもつながります。

乳腺の腫瘍は、猫では特に怖い病気です

乳腺腫瘍

猫では、その多くが悪性とされています。

早い時期の避妊手術が、その危険を減らします。

望まない繁殖も、防げます

外に出る猫なら、なおさらです。

子猫が生まれてから困るより、先に手を打つほうが確実です。

発情のたびに鳴き続ける様子を見るのも、飼い主にとってはつらいものです。

猫の体にとっても、負担になっています。

受ける時期のこと

いつ受けるかの話です。

生後四〜六か月頃が勧められます

猫の避妊手術は、生後4〜6か月頃が勧められることが多いものです。

体ができてきて、麻酔にも耐えられる時期になります。

初回発情は、生後六〜八か月頃です

猫の初回発情は、生後6〜8か月頃といわれています。

その前に手術を済ませておくと、防げる病気が増えます。

発情は、年に二〜四回めぐります

猫の発情は、年に2〜4回起こります。

春に多い傾向がありますが、ほぼ一年を通じて起こりえます。

そのたびに、体に負担がかかります。

発情中は、手術に向きません

発情中の手術は出血の危険が高く、手術そのものも難しくなります。

理想は、発情が終わってから2〜3週間ほど経った非発情期です。

時期については、かかりつけと相談してください。

高齢になってからでも、相談する価値はあります

「もう年だから」と迷うかもしれません。

けれど、病気になってから緊急で手術するより落ち着いた状態のほうが安全です。

麻酔の心配も含めて、話してみてください。

手術の前に、確かめておくこと

持病があるなら、必ず伝えてください。

血液検査で、麻酔に耐えられるかを見ます。

当日の絶食など、指示は必ず守ってください。

猫の発情は年に2〜4回。春に多い傾向がありますが、通年で起こります
時期 考えること
生後4〜6か月頃 避妊手術が勧められることが多い時期
生後6〜8か月頃 初回発情が起こるとされる時期
初回発情の前 子宮や乳腺の病気を防ぐことにつながる
発情中 出血の危険が高く、手術が難しくなる
発情終了後2〜3週間 非発情期で、手術に向いた時期

🩺 太ったのだと、決めつけないでください

「お腹が張ってきた」で来られたとき——

避妊しているかどうかを、必ず尋ねます。

まれな腫瘍ですが、半数以上が悪性とされているからです。

太ったのだと決めつけないでください。

この記事の要点

猫の卵巣腫瘍の発生は、まれとされています。

顆粒膜細胞腫が約半数を占め、その半数以上が悪性と考えられています。

腫瘍が大きくなるか腹水がたまると、外から見てお腹が張って見えます。

避妊手術で卵巣を取っていれば、この腫瘍は起こりません。

Q. 卵巣腫瘍とは、どんな病気ですか?

A. 卵巣にできる腫瘍のことです。猫における発生は、まれとされています。

Q. どのタイプが多いですか?

A. 顆粒膜細胞腫が、卵巣腫瘍の約半数を占めます。

Q. 顆粒膜細胞とは何ですか?

A. 発育する卵子を取り囲む細胞です。この細胞が腫瘍化したものが、顆粒膜細胞腫です。

Q. 悪性のことが多いのですか?

A. 顆粒膜細胞腫の半数以上が、悪性と考えられています。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 腫瘍が大きくなったり腹水がたまったりすると、外から見てお腹が張って見えることがあります。

Q. 吐くことがありますか?

A. 大きな腫瘍が消化器を圧迫すると、嘔吐などの症状が出ることがあります。

Q. 太ったのと、見分けられますか?

A. お腹は張っているのに体は痩せてくることがあります。気になったら、診てもらってください。

Q. 発情に、変化は出ますか?

A. ホルモンに関わる細胞から生まれる腫瘍のため、発情の様子が変わることがあります。

Q. どうやって診断しますか?

A. 触診と、超音波検査などの画像検査で確かめます。

Q. 良性か悪性かは、すぐ分かりますか?

A. 取り出して顕微鏡で調べる、病理検査で分かります。

Q. 治療はどうしますか?

A. 手術で、卵巣と子宮を取り除くことが基本です。

Q. 片側だけ取ることはありますか?

A. 残せばそちらにできる心配が残るため、両方を取ることが多いものです。

Q. 予防はできますか?

A. 避妊手術で卵巣を取っていれば、起こりません。

Q. 避妊手術は、いつ受けるとよいですか?

A. 生後4〜6か月頃が勧められることが多く、初回発情前だと防げる病気が増えます。

Q. 発情中でも手術できますか?

A. 出血の危険が高く、手術も難しくなります。発情終了後2〜3週間ほどの非発情期が向いています。

まとめ|お腹の張りを、体重のせいにしないでください

猫の卵巣腫瘍は、めったに起こりません。

けれど、いちばん多い顆粒膜細胞腫は半数以上が悪性と考えられています。

そして、症状として出てくるのはお腹の張りです。

「太ったのかな」で片づけてしまうと、見つかるのが遅れます。

お腹が大きいのに痩せてきた。

吐くことが増えた。

そのどちらかがあれば、相談してください。

そしてこの腫瘍は、避妊手術で防げます。

迷っているなら、時期から相談してみてください。

今日できる3つ

  • 1お腹を横から見て、張っていないか確かめる
  • 2体重をはかって、記録を始める
  • 3避妊手術を受けていないなら、時期をかかりつけに相談する

卵巣がなければ、この腫瘍は起こりません。ほぼ確実に防げる、数少ない腫瘍です。

モフ@ペット好き

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