ネコの病気    猫の肝リピドーシス|三日食べないと、始まります

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猫の肝リピドーシス|三日食べないと、始まります
猫の肝リピドーシス
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の肝リピドーシス|三日食べないと、始まります」です。ではどうぞ!

三日、食べていない。

けれど、水は飲んでいるし、そのうち食べるだろう——

猫では、その考え方が通用しません。

猫は絶食に弱い動物です。食べない日が続くだけで、肝臓に脂肪が溜まって働けなくなります。けれど、食べさせることができれば致死率は半分以下まで下がります。

結論

肝リピドーシスとは様々な原因によって猫が食欲廃絶・絶食状態となると、体内の脂質が肝臓へ沈着することで発症する疾患です。猫は絶食に弱い動物とされており、食事がとれない状態が数日続くと、エネルギー不足を補うために体内の脂肪が急速に分解され、その脂肪が肝臓に蓄積しやすく、代謝に負担がかかることで脂肪肝が進行します。肥満体の猫が、3〜7日間絶食状態となると発症しやすいと言われています。血液検査では肝数値が上がっており、黄疸が出て白目が黄色になることがあります。時に、猫の三臓器炎と呼ばれる状態が合併することも報告されています。治療では積極的かつ頻回の給餌が最も重要な治療法です。無治療だとほぼ命を落とすことになりますが、積極的な給餌を行った猫では、致死率が半数以下まで下がるという報告もあります。放置すると命に関わる病気ですが、早期に適切な治療を行えば回復が期待できる病気でもあります。

この記事でわかること

  • 猫は、絶食に弱い動物です
  • 三日から七日で、始まります
  • 太っている猫ほど、危険です
  • 白目が、黄色くなります
  • きっかけは、別の病気のことがあります
  • 食べさせることが、治療です
  • 治療すれば、助かる病気です
  • 家で、できること

猫は、絶食に弱い動物です

脂肪肝ができるまで
脂肪が、肝臓へ流れ込みます。

まず、なぜ起きるのかから。

蓄えを、使い始めます

猫は絶食に弱い動物とされており、食事がとれない状態が数日続くと、エネルギー不足を補うために体内の脂肪が急速に分解されます。

食べられないなら、蓄えを使う——

それ自体は、当たり前のことです。

けれど、処理が追いつきません

その脂肪が肝臓に蓄積しやすく、代謝に負担がかかることで脂肪肝が進行してしまいます。

肝臓へ、脂肪がいっぺんに流れ込む——

肝臓は、それを処理しきれません。

だから、そこに溜まっていきます。

肝臓が、働けなくなります

脂肪で埋まった肝臓は、本来の仕事ができません。

体内の脂質が肝臓へ沈着することで発症する——

それが、この病気の正体です。

犬とは、事情が違います

犬なら、数日食べなくてもこうはなりません。

猫だけが、絶食に弱いのです。

「そのうち食べるだろう」が通じない——

ここが、猫を飼ううえでいちばん覚えておきたいことです。

三日から七日で、始まります

絶食日数と危険度
三日から、危険域です。

期間の目安があります。

数字が、出ています

肝リピドーシスは、肥満体の猫が3〜7日間絶食状態となると発症しやすいと言われています。

三日——

思っているより、ずっと短いのではないでしょうか。

だから、日数を数えてください

「最近あまり食べていない」では、分かりません。

何日目なのか——

それが、判断を変えます。

食べなかった日に、しるしをつけてください。

まる一日で、受診してください

三日まで待つ必要はありません。

まる一日食べていないなら、それはもう受診の理由です。

その時点なら、原因を探すところから始められます。

「3〜7日」は発症しやすい時期であって、安全な期間ではありません
経過した日数 考えること
一食抜いた 次の食事を、注意して見る
まる一日 受診してください。原因を探す段階
二日 急いでください。脂肪の分解が進んでいる
三日 肥満体の猫では、発症しやすい時期に入る
七日まで この範囲で発症しやすいと言われている

太っている猫ほど、危険です

体型が、関わります。

肥満体の猫で、起こりやすいのです

肥満体の猫が、3〜7日間絶食状態となると発症しやすいとされています。

脂肪が多いほど、肝臓へ流れ込む量も多くなるからです。

太っていることが、そのまま危険になります。

急なダイエットも、危ないのです

「太っているから、食事を減らそう」——

その減らし方が急すぎると、同じことが起こります。

減量は、時間をかけて行うものです。

自己判断で、量を大きく減らさないでください。

体重が急に減ったら、合図です

脂肪が使われれば、体重は落ちます。

短い期間で減っているなら、体が蓄えを崩しているということです。

「痩せてよかった」ではありません。

むしろ、いま危ないところにいるという合図です。

食べていないのに痩せたなら、なおさら急いでください。

白目が、黄色くなります

家で見つけられるサイン
白目が、黄色くなります。

家庭で見つけられるサインです。

黄疸が出ます

血液検査では肝数値が上がっており、黄疸が出ていることが確認されます。

黄疸が出て、白目が黄色になることがあります。

肝臓が処理できなくなったものが、体に溜まって色として出るのです。

明るい場所で、見てください

白目、歯ぐき、耳の内側——

この三か所が、見やすい場所です。

室内の照明では、分かりにくいことがあります。

窓際の自然光で見てください。

黄疸が出たら、急いでください

黄疸は、かなり進んでからのサインです。

そこまで待たないほうがよいのですが、

見つけたなら、その日のうちに受診してください。

  • まる一日以上、食べていない
  • 白目や歯ぐきが、黄色い
  • 体重が、急に減った
  • よだれが出る、吐き気がある
  • ぐったりして、動かない
  • もともと、太っている

最後の一つが当てはまるなら、とくに急いでください。

受診のときに、伝えてほしいこと

  • 最後にきちんと食べたのは、いつか
  • 何日、食べていないか
  • まったく食べないのか、少しは食べるのか
  • 水は、飲んでいるか
  • 吐いているか、よだれが出ているか
  • 食べなくなる前に、何か変化があったか

日数が言えるかどうか

その日の判断が変わります。

きっかけは、別の病気のことがあります

なぜ食べなくなったのかです。

様々な原因から始まります

様々な原因によって猫が食欲廃絶・絶食状態となることがきっかけになります。

この病気は、単独では始まりません。

手前に、必ず「食べられなくなった理由」があります。

三臓器炎が、合併することがあります

時に、猫の三臓器炎と呼ばれる状態が合併することが報告されています。

膵炎胆管炎背景にあることがあります。

だから、脂肪肝だけを治しても終わりません。

食べたくても、食べられないこともあります

口が痛い、飲み込めない、吐いてしまう——

食欲はあるのに、食べられないこともあります。

食道狭窄のように通り道の問題もあります。

どちらなのかを、伝えてください。

環境の変化も、きっかけになります

きっかけが軽いものでも、食べない日が続けば結果は同じです
きっかけ 起こること
体の病気 膵炎、胆管炎、腎臓病、腫瘍など
口や食道の問題 食べたくても、食べられない
引っ越し・同居動物 ストレスから、食べなくなる
フードを変えた 受けつけず、食べない日が続く
入院・預けた 環境が変わり、食欲が落ちる

「食べない理由がストレスだから大丈夫」とはなりません。

⚠ すぐに受診してください

まる一日以上、食べていない。

白目や歯ぐきが、黄色い。

ぐったりして、動かない。

とくに、太っている猫では急いでください。

三日という数字は、すぐに来ます。

食べさせることが、治療です

治療するかどうかで変わること
食べさせれば、変わります。

治療の中心です。

頻回の給餌が、最も重要です

肝リピドーシスでは、積極的かつ頻回の給餌が最も重要な治療法です。

薬より、まず栄養ということです。

回数を分けて、少しずつ入れていきます。

チューブを使うことがあります

口から食べられないなら、別の道から入れます。

鼻や首から、細い管を通して栄養を送る方法があります。

「そこまでするのか」と思われるかもしれません。

けれど、それが命を分けます。

嫌がる猫に、無理をさせないために

口から押し込み続けると、食べ物そのものを嫌いになります。

チューブのほうが、猫にとって楽なこともあるのです。

勧められたら、前向きに考えてみてください。

手前の病気も、治します

食べられなくなった理由残っていれば、また同じことになります。

吐き気を抑える、痛みを取る、背景の病気を治療する——

それを、同時に進めます。

入院と、通院のこと

急に十分量を入れないのは、体が受けつけられないためです
段階 行われること
入院のはじめ 点滴で脱水を補い、吐き気を抑える
栄養の確保 チューブを入れ、少量から頻回に与える
量を増やしていく 体が受けつける範囲で、段階的に
自宅へ チューブを残したまま、家で続けることもある
その後 自分で食べられるようになるまで続ける

家で続けることになったら、やり方を必ず教わってください。

治療すれば、助かる病気です

ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。

何もしなければ、助かりません

無治療だと、ほぼ命を落とすことになります。

自然に治る病気ではありません。

「そのうち食べ始めるはず」を待ってはいけないのは、そのためです。

けれど、治療すれば変わります

積極的な給餌を行った猫では、致死率が半数以下まで下がるという報告もあります。

何もしなければほぼ助からないものが、半分以下になる——

これは、大きな違いです。

早ければ、回復が期待できます

放置すると命に関わる病気ですが、早期に適切な治療を行えば回復が期待できる病気でもあります。

肝臓は、回復する力を持っています。

溜まった脂肪が減れば、また働けるようになります。

黄疸が引いていくこと

回復しているという合図になります。

時間は、かかります

数週間から、月の単位で続けることになることがあります。

途中でやめないこといちばん大事です。

「少し食べ始めたから、もういい」止めないでください。

食欲を、取り戻すための工夫

工夫しても食べないときは、待たずに受診してください
工夫 ねらい
温める においが立ち、食欲が出やすくなる
においの強いものを試す 猫は、においで食べるかを決める
器を変える ひげが当たらない浅い器にしてみる
静かな場所で出す 落ち着ける場所なら、食べることがある
少量を何度も 一度に多く出すより、受けつけやすい

工夫は、受診を先延ばしにするためのものではありません。

家で、できること

予防と、日々のことです。

食べた量を、見てください

置き餌にしていると、食べていないことに気づけません。

器に残った量を、見る習慣つけてください。

複数で飼っているなら、なおさらです。

誰が食べたか分からないまま、一頭だけ食べていないことがあります。

できれば、器を分けて出してください。

太らせすぎないこと

肥満体の猫が、発症しやすいのです。

ふだんの体型を、適正に保つことがそのまま予防になります。

ただし、減らすときは時間をかけてください。

どのくらいの速さで減らすべきか

病院で聞いておくのがいちばん確かです。

自己流の食事制限が、この病気の入り口になることがあります。

こんなことを、記録してください

  • 食べなかった日に、しるしをつける
  • いつもの何割食べたか、目安で記録する
  • 月に一度、体重をはかる
  • 白目の色を、ときどき見る
  • フードを変えた日を、覚えておく
  • 環境が変わった日も、記録する

「何日食べていないか」が言えると、診察はまったく変わります。

🩺 猫だけの、特別な弱さ

「猫が三日食べない」は、それだけで病名になります。

犬なら様子を見られる場面でも、猫では見られません。

そして、太っている猫ほど危ないのです。

まる一日で、相談してください。

この記事の要点

猫は絶食に弱く、食事がとれない状態が数日続くと脂肪が肝臓に蓄積します。

肥満体の猫が3〜7日間絶食状態となると、発症しやすいと言われています。

黄疸が出て、白目が黄色になることがあります。

積極的かつ頻回の給餌が最も重要な治療法で、致死率が半数以下まで下がるという報告があります。

Q. 肝リピドーシスとは、どんな病気ですか?

A. 猫が食欲廃絶・絶食状態となると、体内の脂質が肝臓へ沈着することで発症する疾患です。

Q. 何日食べないと危ないですか?

A. 肥満体の猫が3〜7日間絶食状態となると、発症しやすいと言われています。まる一日食べていないなら、その時点で受診してください。

Q. なぜ猫だけ起こるのですか?

A. 猫は絶食に弱い動物とされているためです。食事がとれないと脂肪が急速に分解され、その脂肪が肝臓に蓄積しやすいのです。

Q. 太っていると危ないのですか?

A. 肥満体の猫で発症しやすいとされています。脂肪が多いほど、肝臓へ流れ込む量も多くなります。

Q. 急にダイエットさせても大丈夫ですか?

A. 急な減量は危険です。食事量を大きく減らすと、同じことが起こります。減量は時間をかけて行ってください。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 血液検査では肝数値が上がり、黄疸が出て白目が黄色になることがあります。

Q. 黄疸は、どこを見れば分かりますか?

A. 白目、歯ぐき、耳の内側です。室内の照明では分かりにくいので、自然光の下で見てください。

Q. 三臓器炎とは何ですか?

A. 膵炎、胆管炎、腸炎が同時に起こる状態です。肝リピドーシスに合併することが報告されています。

Q. 食べない原因は何ですか?

A. 様々な原因があります。体の病気、口や食道の問題、環境の変化やストレスなどです。手前の理由を探すことも治療になります。

Q. ストレスで食べないだけなら大丈夫ですか?

A. 大丈夫とは言えません。きっかけが何であれ、食べない日が続けば結果は同じです。

Q. 治療はどうしますか?

A. 積極的かつ頻回の給餌が、最も重要な治療法です。口から食べられない場合は、チューブから栄養を入れる方法もあります。

Q. チューブを勧められました

A. 前向きに考えてみてください。口から押し込み続けるより、猫にとって楽なこともあります。

Q. 治らない病気ですか?

A. 早期に適切な治療を行えば、回復が期待できる病気です。肝臓は回復する力を持っています。

Q. 治療しないと、どうなりますか?

A. 無治療だと、ほぼ命を落とすことになります。一方で積極的な給餌を行った猫では、致死率が半数以下まで下がるという報告もあります。

Q. 少し食べ始めたら、やめてよいですか?

A. やめないでください。数週間から月の単位で続けることがあります。自己判断で中断しないでください。

まとめ|「そのうち食べる」は、猫では通用しません

猫は、絶食に弱い動物です。

肥満体の猫が3〜7日食べないと、脂肪肝が始まります。

三日は、思っているより早く来ます。

白目が黄色くなったら、それはかなり進んだサインです。

そして無治療では、ほぼ助かりません。

けれど積極的に食べさせれば、致死率は半数以下まで下がります。

食べさせることが、そのまま治療なのです。

まる一日食べていないなら、その日のうちに。

三日まで、待たないでください。

今日できる3つ

  • 1食べなかった日に、カレンダーへしるしをつける
  • 2窓際の明るい場所で、白目の色を見てみる
  • 3太り気味なら、適正体重を病院で聞いておく

猫にとって、食べない時間そのものが病気になります。日数を数えることが、いちばんの備えです。

モフ@ペット好き

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