

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「犬の甘噛みはいつまで?月齢別の対処と本気噛みの見分け方」です。ではどうぞ!
子犬を迎えて数週間。
かわいい盛りのはずなのに、手も足も家具もすべて噛まれる——
これはいつまで続くのか。そう思っている方は多いはずです。
結論からいえば、甘噛みのピークは生後6か月頃で、多くは1歳前後で落ち着きます。ただし対応を間違えると、そのまま習慣として残ってしまいます。
結論
甘噛みは生後4〜7か月がピークで、多くは1歳前後で落ち着きます。対処は叱ることではなく、噛まれたら遊びをやめて離れること。「噛むと楽しいことが終わる」と教えるのが最も確実です。
この記事でわかること
- ✓甘噛みはいつからいつまで続くのか
- ✓月齢別・甘噛みの理由
- ✓やめさせる正しい手順
- ✓やってはいけない5つのこと
- ✓甘噛みと本気噛みの見分け方
甘噛みはいつからいつまで続くのか
まず時期の見通しから整理します。
| 時期 | 状態 | 見通し |
|---|---|---|
| 生後2〜3か月 | 迎えた直後から始まる | これから増える |
| 生後4〜7か月 | 最も激しい時期 | ピーク |
| 生後7〜10か月 | 少しずつ減りはじめる | 対応の効果が出る |
| 生後10か月〜1歳 | だいぶ落ち着く | ほぼ収束 |
| 1歳以降 | まだ続いている | 習慣化を疑う |
「うちの子だけ噛みすぎでは」と心配される方が多いのですが、この時期の甘噛みはごく普通のことです。
問題は時期そのものではなく、その間にどう対応したかにあります。
月齢別・甘噛みの理由

同じ甘噛みでも、月齢によって理由が変わります。
| 時期 | 主な理由 | 対応の重点 |
|---|---|---|
| 生後2〜4か月 | 遊び・世界を口で確かめる | 力加減を教える |
| 生後4〜7か月 | 歯の生え替わりのむずがゆさ | 噛んでよい物を与える |
| 生後7〜12か月 | 遊びの延長・力加減の学習中 | 一貫した対応を続ける |
| 1歳以降 | 習慣化している | 対応を見直す |
| 急に始まった | 痛み・不快感 | 受診を検討 |
子犬は口で世界を確かめている
生後まもない時期の子犬は、手の代わりに口を使います。
人間の赤ちゃんが何でも口に入れるのと同じで、硬さ・匂い・味を確かめている状態です。
- 新しい物は、まず噛んで確かめる
- 動くものに反応して口が出る
- 兄弟犬との遊びの延長で人にも噛む
- 力加減をまだ知らない
- やめてほしいと伝えられれば学習できる
重要なのは最後の項目です。
子犬は力加減を学べます。そのために必要なのが「強く噛まれたら遊びが終わる」という経験なのです。
歯の生え替わりが、いちばん激しい
生後4〜7か月頃、乳歯から永久歯への生え替わりが起こります。
この時期は歯ぐきがむずがゆく、何かを噛まずにいられない状態になります。
| この時期に見られること | 説明 |
|---|---|
| 噛む勢いが急に増す | むずがゆさが原因 |
| 家具や柱を噛みはじめる | 硬い物を求めている |
| 抜けた乳歯が落ちている | 正常な過程 |
| 口から少し血が出る | 生え替わりに伴うもの |
| 飲み込んでしまうことも | 多くは問題にならない |
| 乳歯が抜けずに残る | 受診で確認を |
この時期はやめさせようとしても限界があります。
噛んでよい物を用意するほうが現実的です。
噛んでよい物を、先に用意する
甘噛み対策で最も効果的なのが「代わりに噛める物」を用意しておくことです。
| 与えるもの | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 丈夫なゴム製おもちゃ | 弾力があり歯に優しい | サイズを体格に合わせる |
| 冷やしたタオル | むずがゆさが和らぐ | 飲み込まないよう見守る |
| 知育おもちゃ | 頭も使える | 丸呑みできない大きさで |
| ロープ状のおもちゃ | 引っぱりっこもできる | ほつれたら処分する |
| 硬すぎる骨・角 | 歯が欠けることがある | 慎重に |
選ぶ基準は「爪で押して少しへこむ硬さ」がひとつの目安です。
まったくへこまないほど硬い物は歯が欠ける原因になることがあります。
- 手が届く場所に、常に何個か置いておく
- 噛まれそうになったら、さっと差し出す
- 数種類をローテーションして飽きさせない
- ほつれ・欠けは週に一度チェックする
- 丸呑みできる大きさの物は避ける
やめさせる正しい手順

では、実際に噛まれたときの対応です。
原則は「噛むと楽しいことが終わる」を教えることです。
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 短く「痛い」と言う | 低い声で。大声は逆効果 |
| 2 | すぐ遊びをやめて離れる | 無言で立ち上がる |
| 3 | 30秒ほど無視する | 目も合わせない |
| 4 | 落ち着いたら遊びを再開 | また噛んだら1に戻る |
| 5 | 噛まずに遊べたら褒める | ここが最重要 |
これは、兄弟犬同士の学習を再現している
この方法には根拠があります。
子犬同士の遊びで起きていることと同じだからです。
強く噛まれた子犬は「キャン」と鳴いて遊びをやめます。
噛んだ側は「強く噛むと遊んでもらえない」と学習していきます。
人がやっているのは、この再現です。
だからこそ叱る必要はありません。遊びをやめるだけで十分に伝わります。
いちばん大事なのは「褒める瞬間」
やめさせることばかり意識して、褒めるのを忘れがちです。
しかし犬にとって分かりやすいのは「何をしたら褒められたか」のほうです。
- おもちゃを噛んでいたら褒める
- 手に口が当たらずに遊べたら褒める
- 口が当たっても、力が弱かったら褒める
- 自分から口を離したら褒める
- 落ち着いているときにも褒める
力が弱まったら褒める——この段階を踏むと、犬は加減することを覚えます。
いきなり「まったく噛まない」を求めるより、少しずつ弱くしていくほうが現実的です。
やってはいけない5つのこと

昔よく言われた方法の中には、現在では勧められないものがあります。
| やりがちなこと | 起きること |
|---|---|
| 口をつかんで押さえる | 手を怖がるようになる |
| マズルを叩く | 恐怖からの攻撃を招く |
| 仰向けに押さえつける | 信頼を損なう |
| 手をひらひら動かして遊ぶ | 手は噛んでよいと教えている |
| 痛がって大声を出す | 興奮して余計に噛む |
| 唸ったので叱る | 警告なしで噛む犬になる |
| 軍手をして噛ませる | 噛む練習をさせている |
⚠ 手を怖がらせると、後で困る
口をつかむ・叩くといった対応で手を怖がるようになった犬は、その後の生活で困ります。
爪切り・歯みがき・薬を飲ませる・動物病院での診察——どれも手が近づく場面です。
手は良いことをする物だと覚えてもらうほうが、生涯にわたって役立ちます。
手で遊ばせないことが、意外に重要
見落とされやすいのが手を使った遊びです。
手をひらひら動かして追いかけさせる遊びは楽しそうに見えますが——
犬にとっては「手は噛んでよい物」という学習になってしまいます。
遊ぶときは必ずおもちゃを介してください。
手と口の間に、常に物がある状態を保つのがコツです。
甘噛みと本気噛みの見分け方

心配なのが「これは本気で噛んでいるのでは」という場面です。
見分けるのは力の強さではありません。
| 確認する場所 | 甘噛み(遊び) | 本気噛み |
|---|---|---|
| 体の状態 | 弾んでいる | 硬直している |
| しっぽ | 振っている | 動かない・巻き込む |
| 耳 | 自然な位置 | 後ろに張りつく |
| 声 | 高い声で吠える | 低く唸る |
| 姿勢 | 前足を伏せて誘う | 前傾して固まる |
| 噛み方 | 噛んでは離す | 噛んだまま離さない |
| 前ぶれ | 特になし | 唸り・歯を見せる |
前ぶれがあるかどうかがいちばん分かりやすい違いです。
本気噛みの前には唸る・体が固まる・歯を見せるといった段階があります。
唸りへの対応は犬が低く唸るのは最後の警告で詳しく解説しています。
唸ったら、絶対に叱らない
唸りは噛む前の最後の警告です。
叱って消してしまうと、警告なしにいきなり噛む犬になります。
これが「突然噛んだ」と言われる事故の正体です。
唸られたらまず距離を取り、唸る理由のほうを取り除いてください。
服や足を噛まれるときの対処
手だけでなく、ズボンの裾・スカート・靴下を噛まれて困るという相談も多くあります。
これは「動くものを追う」という本能が関係しています。
| 場面 | 対処 |
|---|---|
| 歩くと裾に飛びつく | その場で立ち止まって動かない |
| 走ると追いかけて噛む | 室内では走らない・走らせない |
| 靴下を噛んで引っぱる | 無反応で、離したら褒める |
| 洗濯物を噛む | 届かない場所に片づける |
| スリッパを噛む | 履かない・片づける |
最も効果的なのが「立ち止まって動かない」ことです。
動くものが止まると犬にとって魅力がなくなります。
引き離そうと足を振るともっと動く=もっと楽しいことになってしまいます。
止まる → 離れるのを待つ → 離したら褒める——この順番を守ってください。
牧羊犬の系統は、特に出やすい
この行動には犬種による差があります。
牧羊犬をルーツに持つ犬種は、動く対象を追ってかかとを軽く噛んで動かすという仕事をしていました。
- ボーダーコリー、シェットランドシープドッグ
- ウェルシュ・コーギー
- オーストラリアン・シェパード
- 走る子どもや自転車に反応しやすい
- しつけ不足ではなく、本来の性質による
性格の問題ではありません。
追う対象を減らす(室内で走らない・自転車と距離を取る)ことと、その本能を発散できる遊びを用意することが対策になります。
1歳を過ぎても続くとき
1歳を過ぎてもまだ噛む——この場合は、いくつかの可能性を考えます。
| 背景 | 確認すること |
|---|---|
| 習慣化している | 噛んでも遊びが続いていないか |
| 対応がぶれている | 家族で統一できているか |
| 運動不足 | 散歩・遊びは足りているか |
| 手で遊ばせている | おもちゃを介しているか |
| 構ってほしい | 噛むと反応が返っていないか |
| 口の中の不快感 | 歯・歯ぐきの状態を確認 |
| 痛み・不調 | 急に始まったなら受診 |
最も多いのが「噛んでも遊びが続いている」というパターンです。
噛まれたときに笑って手を引っこめる——これは犬にとって遊びが続いたことになります。
無言で立ち上がって離れる——この一貫性が何より重要です。
急に噛むようになったら、体を疑う
これまで噛まなかった犬が急に噛むようになった——
この場合は体の問題を疑ってください。
- 特定の場所を触ると噛む——その部位の痛み
- 口の周りを触られるのを嫌がる——歯や口の痛み
- 耳を触ると噛む——耳のトラブル
- 抱き上げると噛む——背中・首の痛み
- 触っていないのに噛む——不安・混乱
「性格が変わった」「怒りっぽくなった」と感じたときは、しつけの前に一度受診してください。
特にシニア期では、関節の痛みや感覚の衰えが背景にあることがあります。
「年だから頑固になった」で片づけず、体の状態を確認してもらってください。
噛まれやすい場面を、先に減らす
対応と並行して、そもそも噛まれる場面を減らすことも有効です。
甘噛みには出やすい時間帯と状況があります。
| 場面 | 背景 | 先手の打ち方 |
|---|---|---|
| 夕方から夜 | 興奮が高まりやすい時間帯 | その前に運動させる |
| 遊びの終盤 | 興奮が制御できなくなる | 盛り上がる前に終える |
| 寝起き直後 | スイッチが入りやすい | 静かに過ごさせる |
| 来客中 | 興奮して口が出る | 別室で落ち着かせる |
| 疲れているとき | 子どもと同じで機嫌が悪くなる | 寝かせる |
| 空腹時 | 落ち着かない | 食事の時間を見直す |
特に見落とされやすいのが「疲れているとき」です。
子犬は自分から休むのが下手で、眠いのに遊び続けて収拾がつかなくなることがあります。
- 子犬は1日16〜18時間ほど眠るとされる
- 遊びを区切って、休む時間を作る
- ケージなど落ち着ける場所へ誘導する
- 騒がしい場所に長時間置かない
- 寝ているときは触らない
興奮が止まらない=眠いという見方をしてみると、対応が変わってくることがあります。
子どもがいる家庭で気をつけること
子どもと子犬の組み合わせは特に注意が必要です。
子どもは動きが速く、声も高いため子犬の興奮を強く引き出します。
| 場面 | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 走り回る | 追いかけて噛む | 室内では走らせない |
| 高い声で騒ぐ | 興奮が増す | 静かに接するよう教える |
| 手で遊ぶ | 手を噛んでよいと学習 | おもちゃを介させる |
| 噛まれて振り払う | 遊びだと思われる | 止まって離れるよう教える |
| 二人きりにする | 事故が起きても止められない | 大人が同席する |
子どもに教えたいのは「噛まれたら、動かずに離れる」という対応です。
振り払うと犬にとっては遊びが盛り上がったことになってしまいます。
そして小さな子どもと犬を二人きりにしない——これが最も確実な事故防止策です。
あわせて、犬にも休む権利があることを子どもに伝えておいてください。
寝ているとき、食べているとき、自分の寝床にいるとき——これらの場面では近づかないというルールを作るだけで、トラブルは大きく減ります。
よくある質問
Q. 甘噛みはいつまで続きますか?
A. 生後4〜7か月がピークで、多くは1歳前後で落ち着きます。ただし対応を間違えると習慣として残ります。1歳を過ぎても続くなら、噛んでも遊びが続いていないかを確認してください。
Q. 噛まれたら叱るべきですか?
A. 叱る必要はありません。短く「痛い」と言い、無言で遊びをやめて離れるだけで伝わります。これは子犬同士が力加減を学ぶ過程を再現したものです。
Q. 口をつかんで押さえる方法はどうですか?
A. おすすめしません。手を怖がるようになり、爪切り・歯みがき・診察で困ることになります。手は良いことをする物だと覚えてもらうほうが、生涯にわたって役立ちます。
Q. 歯の生え替わりで噛みます。どうすればいいですか?
A. 噛んでよい物を用意してください。この時期は歯ぐきがむずがゆく、やめさせようとしても限界があります。丈夫なゴム製おもちゃや冷やしたタオルを手の届く場所に置いておきましょう。
Q. 甘噛みと本気噛みは、どう見分けますか?
A. 力の強さではなく、体の状態で見ます。遊びなら体が弾み、しっぽを振り、噛んでは離します。本気なら体が硬直し、低く唸り、噛んだまま離しません。
Q. 唸ったので叱りました。間違いでしたか?
A. 唸りは叱らないでください。噛む前の最後の警告であり、消してしまうと警告なしにいきなり噛む犬になります。距離を取り、唸る理由のほうを取り除いてください。
Q. 急に噛むようになりました。
A. 体の問題を疑ってください。特定の場所を触ると噛む、口の周りを嫌がる、抱き上げると噛む——こうした変化は痛みのサインのことがあります。しつけの前に受診してください。
まとめ|叱らず、遊びを終わらせる
犬の甘噛みは生後4〜7か月がピーク、多くは1歳前後で落ち着きます。
対処の原則は「噛むと楽しいことが終わる」を教えること。短く「痛い」と言い、無言で遊びをやめて離れるだけです。
そして忘れてはならないのが褒める瞬間。おもちゃを噛めたら、力が弱まったら——そこで褒めることで犬は加減を覚えていきます。
口をつかむ・叩くといった方法は手を怖がらせ、後の手入れや診察を難しくします。急がば回れで、遊びを終わらせる方法を続けてください。
今日から試してみたい3つのこと
- 1噛まれたら、無言で立ち上がって30秒離れる
- 2手ではなく、必ずおもちゃを介して遊ぶ
- 3噛む力が弱まった瞬間に褒める
甘噛みは、犬が力加減を学んでいる途中の姿です。教えられるのは、毎日一緒にいる人だけです。

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