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サモエドの飼い方|白い被毛と、桁違いの抜け毛
サモエドの飼い方
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「サモエドの飼い方|白い被毛と、桁違いの抜け毛」です。ではどうぞ!

雪のように白く、ふわふわとした被毛。

そして、笑っているように見える表情——

サモエドは、その見た目で選ばれることの多い犬種です。

けれど、その被毛には代償があります。

抜け毛の量が、桁違いなのです。

換毛期には、朝晩2回のブラッシングが必要になることもある——

「毛が舞う」という表現では足りないほどだと言われます。

この記事では、その手入れの実際と、サモエドスマイルという表情の由来を書いていきます。

結論

サモエドは犬種のなかでも屈指の抜け毛の多さで知られています。通常期でも毎日、換毛期には朝晩2回のブラッシングが必要になることもあります。表面をとかすだけでは下毛は取れません——毛を分けて、根元から取ってください。そして丸刈りにはしないこと。上毛は日光から皮膚を守っています。気質は驚くほど人懐こく、番犬にはなりません。

この記事でわかること

  • 抜け毛の量という、現実
  • ブラッシングの、実際の手順
  • 白い被毛の、汚れとの付き合い方
  • サモエドスマイルという構造
  • 厚い被毛と、日本の夏

抜け毛の量という、現実

換毛期の抜け毛の量
想像を超える量が抜けます。覚悟しておいてください。

まず、この犬種の被毛を見ておきます。

被毛の特徴
項目 内容
被毛 厚いダブルコート
上毛 硬く、まっすぐ立つ
下毛 やわらかく、非常に密
毛色 白・クリームなど
換毛 年2回、大量に抜ける
抜け毛の量 犬種のなかでも屈指

「下毛が非常に密」——

ここが、抜け毛の多さの理由です。

シベリアの極寒に耐えるため作られた断熱層ですから、量そのものが多いのです。

そして、それが年に2回入れ替わります。

⚠ 「毛が抜けること」自体は止められません

抜けることは、季節に合わせて被毛を入れ替える正常な仕組みです。

止めることはできません。

できるのは、「どこで抜けさせるか」を決めることだけです。ブラッシングで先に抜いてしまえば、部屋に落ちる量は確実に減ります。

換毛期は、朝晩2回のことも

春と秋の換毛期には、1日1回のブラッシングでは追いつかないことがあります。

朝と晩、2回に分けて行う——

そのくらいの覚悟が必要な時期です。

  • 通常期は毎日、または週3〜4回
  • 換毛期は毎日、可能なら朝晩2回
  • 屋外か、掃除しやすい場所で行う
  • 換毛期はシャンプーの回数を増やすと抜けやすい
  • 洗ったあとは、根元まで完全に乾かす
  • 古い下毛を残すと、蒸れて皮膚炎の原因になる

「シャンプーの回数を増やす」のは換毛期の有効な手です。

洗って乾かす過程で、浮いた下毛がまとめて取れます。

ただし、乾かすのに時間がかかります。

体が大きく被毛も厚いため、30分から1時間は見ておいてください。

ブラッシングの、実際の手順

ブラッシングの進め方
表面だけでは、下毛は取れません。

「ブラッシング」と聞いて思い浮かべる作業と、この犬種で必要な作業少し違います。

ブラッシングの手順
手順 内容 道具
1. 毛を分ける 地肌が見えるまで分ける 手で押さえる
2. 下毛を取る 根元から浮いた毛を取る 下毛用の道具
3. 少しずつ上へ 層を重ねるように進める 同じ道具で
4. 表面を整える 全体をとかす スリッカーブラシ
5. 皮膚を見る 赤みや黒ずみがないか 目で確認

表面だけをとかしても、下毛は取れません。

「毛を分けて、根元から」——

これが、ダブルコートの犬種に共通する手入れの基本です。

とくに毛玉ができやすいのは——

  • 耳のうしろ
  • 脇の下
  • 内股
  • 首まわりの飾り毛
  • 尾の付け根
  • 後ろ足の飾り毛

この犬種は、首まわりの飾り毛が豊かです。

そこが絡みやすいので、コームを根元まで通して確認してください。

道具と、掃除という現実

毎日使う道具は、作業のしやすさを大きく左右します。

手入れと掃除の道具
道具 用途 選び方
下毛用の道具 根元の抜け毛を取る 刃の当たりが強すぎないもの
スリッカーブラシ 表面を整える ピンの先が丸いもの
コーム 毛玉の確認 粗目と細目の両方
ドライヤー シャンプー後の乾燥 風量のあるもの
掃除機 毎日の掃除 ペットの毛に対応したもの

「下毛用の道具は、刃の当たりが強すぎないもの」——

よく取れる道具ほど、使いすぎると上毛まで切ってしまうことがあります。

同じ場所を何度も往復させないようにしてください。

そして掃除

  • ブラッシングは、屋外か掃除しやすい場所で
  • 換毛期は、掃除の回数も増える
  • カーペットより、フローリングのほうが掃除しやすい
  • 空気清浄機があると、舞う毛が減る
  • 粘着ローラーを、複数の部屋に置いておく
  • 洗濯物に付くので、干す場所も考える

「この犬種を飼う」ということは、「毛と暮らす」ということでもあります。

それを受け入れられるかどうかが、相性を決める大きな要素になります。

白い被毛の、汚れとの付き合い方

白い毛は、汚れが目立ちます。

これは事実です。

けれど、思っているほど大変ではないという面もあります。

汚れへの対応
場所 起きやすいこと 対応
足まわり 泥や土で汚れる 乾かしてからブラッシング
口まわり 食べかすで変色 食後に拭く
目の下 涙やけが目立つ 毎日拭いて、水気を取る
お尻まわり 排泄物が付着する 部分的にカットする
全体 意外に汚れが落ちやすい 乾いてからブラッシング

意外に思われるかもしれませんが——

この犬種の被毛は、汚れが落ちやすいという特徴を持っています。

硬い上毛が泥をはじくため、乾いてからブラッシングすればきれいになることが多いのです。

散歩から帰って泥だらけでも、すぐ洗う必要はない——

乾かしてから落とすほうが手間も少なく済みます。

洗いすぎは、皮脂を奪います。

皮脂は皮膚を守るバリアでもあるため、取りすぎればかえってトラブルが増えます。

シャンプーは月1回程度——換毛期に増やす以外は、その頻度で十分です。洗う回数より、乾かし方のほうが結果を左右します。

涙やけは、目立ちやすい

白い毛で唯一はっきり目立つのが涙やけです。

目の下に茶色い筋がつく——

これは、涙があふれ続けていることの結果です。

毎日拭いて、必ず水気を取る——

そして、涙の量が急に増えたのであれば受診してください。

涙やけの原因の切り分けについてはマルチーズの記事詳しくまとめてあります。

サモエドスマイルという、構造

サモエドスマイルという構造
愛らしい表情には、寒冷地ならではの理由があります。

「サモエドスマイル」——

この犬種を語るときに必ず出てくる言葉です。

上向きに反った口角笑っているように見えるのです。

そして、この形には理由があるとされています。

見た目の特徴と、その理由
特徴 寒冷地での意味
上向きの口角 よだれが垂れにくい
よだれが垂れないと 凍って顔につららができない
白い毛色 雪原での保護色になる
巻いた尾 寝るとき、鼻を覆って温める
厚い二重の被毛 極寒に耐える断熱層

あの愛らしい表情も、もとをたどれば極寒の地で生きるための構造——

そう知ると、見え方が少し変わります。

そして、巻いた尾

眠るときに体を丸め、尾で鼻を覆う——

そうして呼吸で暖かい空気を保つと言われています。

抜けた毛を、糸にするという文化

この犬種の抜け毛には、少し変わった一面があります。

やわらかく密な下毛は、紡いで糸にすることができるとされています。

実際、原産地ではその毛を織物に使っていたと伝えられています。

そして今も、抜けた毛を紡いで小物を作る飼い主がいます。

「毛が抜ける」という負担「素材が手に入る」ととらえ直す——

そういう楽しみ方もあるということです。

もちろん、全員がそうする必要はありません。ただ、この犬種の毛がそれだけの質を持っていることは知っておいてよいと思います。

人とともに暮らしてきた犬種

サモエドは、シベリアの遊牧民とともに暮らしてきた犬です。

そりを引き、トナカイの群れを見守り、そして夜はテントのなかで人と一緒に眠っていたと伝えられています。

「人と一緒に寝ていた」——

この点が、この犬種の気質を決定づけています。

  • 驚くほど人懐こい
  • 見知らぬ人にも友好的
  • 攻撃性がほとんどない
  • 番犬にはならない
  • 家族と離れることを好まない
  • 屋外での単独飼育には向かない

「番犬にならない」のは北方犬種に共通する特徴です。

そして、家族のそばにいることを好みます。

室内で、人と一緒に過ごす——それが、この犬種の本来の暮らし方です。

厚い被毛と、日本の夏

夏の管理
厚い被毛は、脱ぐことができません。

シベリアの極寒で作られた被毛ですから、日本の夏は本来の環境ではありません。

夏の管理
場面 守ること 理由
室内 室温28度以下・湿度50〜60% 厚い被毛で熱がこもる
留守番 エアコンを切らない 締め切った室内は急速に温まる
散歩 早朝と日没後のみ 日中のアスファルトは危険
被毛 梅雨前に下毛を取り切る 古い下毛が熱と湿気をためる
丸刈り しない 上毛が日光から皮膚を守る

「夏だから短く刈ろう」——

これは、避けてください。

上毛には、直射日光から皮膚を守る役割があります。

そして、ダブルコートの犬種を極端に短く刈ると、毛が元どおりに生えないことがあるとも言われています。

必要なのは「短くする」ことではなく、「古い下毛を取り切る」ことです。

寒冷地の犬を暖かい土地で飼うという課題については北海道犬の記事に詳しくまとめてあります。

運動量と、暮らしの実際

そり犬として働いてきた犬種ですから、運動も必要です。

サモエドの基本
項目 内容
体重 オス20〜30kg/メス16〜20kg
体高 オス54〜60cm/メス50〜56cm
平均寿命 12〜14年
散歩 1日2回、各30分〜1時間
性格 人懐こい・遊び好き・温和
吠え よく鳴く。遠吠えもする

「よく鳴く」という点は知っておいてください。

北方犬種らしく、遠吠えもします。

そして、うれしいときや要求があるときにも声を出します。

集合住宅では、この点が現実的な課題になりえます。

  • 子犬期の社会化で、警戒吠えを減らす
  • 吠えている最中に構わない
  • 静かにできた瞬間をほめる
  • 運動と刺激で、退屈な時間を減らす
  • 留守番の練習を、短時間から始める
  • 完全になくすことは、現実的な目標ではない

そして、家族と離れることを好まない犬種です。

長時間の留守番が続く家庭には向きません。

そばにいられない時間が長いと、不安から吠えや破壊行動が出ることもあります。

留守番の練習は、子犬のうちから短時間ずつ始めておいてください。

出かけるときも帰るときも、大げさにしない——それだけで、留守番は「一大事」でなくなります。

注意しておきたい病気

知っておきたい病気を挙げておきます。

注意したい病気
病気 内容 気づき方
股関節形成不全 中型犬以上に見られる 腰を振って歩く
進行性網膜萎縮 遺伝性の目の病気 暗い場所でぶつかる
皮膚炎 換毛期の蒸れから 赤み・掻く・におい
糖尿病 この犬種で知られている 水をよく飲む・痩せる
熱中症 厚い被毛で夏に弱い ハアハアが止まらない

「水をよく飲む」「食べても痩せる」——

この組み合わせ糖尿病のサインであることがあります。

血液検査で分かる病気ですから、気づいたら受診してください。

そして、皮膚

毎日のブラッシングは、皮膚を見る機会でもあります。

毛を分けたときに、赤みや黒ずみがないか——あわせて確認してください。

しつけと、子犬期の過ごし方

サモエドは、しつけに苦労しにくい犬種です。

人が好きで、喜ばせようとする気質を持っています。

ただし、北方犬種らしい独立心もあります。

しつけのやり方と結果
やり方 この犬種での結果
やると良いことがある形で教える 覚えは早い
同じことを繰り返しすぎる 飽きて、やらなくなる
大きな声で叱る 萎縮する。効果は薄い
家族で対応がばらつく 判断基準が定まらない
体を触られることに慣らす 毎日の手入れが楽になる

とくに「体を触られることに慣らす」——

この犬種では、決定的に重要です。

毎日ブラッシングをするのですから、それを嫌がる犬になったら手入れそのものが成り立ちません。

  • 子犬のうちから、ブラッシングを習慣にする
  • 最初は短時間から始める
  • 終わったら、おやつやほめ言葉を
  • 嫌がる前にやめる
  • 横になった姿勢でできるようにしておく
  • 足先・耳・尾も触られることに慣らす

「横になった姿勢でできる」と、お腹側や内股の手入れが格段に楽になります。

子犬の毛は短く、手入れも簡単です。

本当の手入れが始まる前に、「触られること」に慣らしておいてください。

よくある質問

Q. 抜け毛はどれくらいですか?

A. 犬種のなかでも屈指の多さです。通常期でも毎日、または週3〜4回のブラッシングが必要になります。春と秋の換毛期には、1日1回では追いつかず朝晩2回行うこともあります。

Q. 表面をとかすだけではだめですか?

A. それでは下毛は取れません。毛を分けて地肌が見えるようにし、下毛用の道具で根元から取ってください。表面だけとかしても、その下に古い毛が残ったままになります。

Q. 夏は毛を短く刈ってもいいですか?

A. 丸刈りは避けてください。上毛には直射日光から皮膚を守る役割があります。必要なのは「短くする」ことではなく「古い下毛を取り切る」ことです。

Q. 白い毛は、汚れが大変ではありませんか?

A. 目立ちますが、意外に落ちやすい被毛です。硬い上毛が泥をはじくため、乾いてからブラッシングすればきれいになることが多くなります。ただし涙やけだけは目立つので、目の周りは毎日拭いてください。

Q. サモエドスマイルとは何ですか?

A. 上向きに反った口角が、笑っているように見えることを指します。この形には理由があるとされ、よだれが垂れにくく、極寒の地で顔が凍りつくのを防いだと言われています。

Q. 番犬になりますか?

A. なりません。シベリアの遊牧民とともに暮らし、夜はテントのなかで人と一緒に眠っていた犬種です。驚くほど人懐こく、見知らぬ人にも友好的です。

Q. よく鳴きますか?

A. 比較的よく鳴く犬種です。北方犬種らしく遠吠えもしますし、うれしいときや要求があるときにも声を出します。集合住宅では、この点が現実的な課題になりえます。

まとめ|毛を分けて、根元から

サモエドの白い被毛は、この犬種の何よりの魅力です。

そして同時に、犬種のなかでも屈指の抜け毛の多さを意味します。

通常期でも毎日、換毛期には朝晩2回——

そのくらいの手入れが必要になることもあります。

そして、表面をとかすだけでは足りません。

毛を分けて、根元から——これが、この犬種の手入れの基本です。

丸刈りにはしないでください。上毛は、日光から皮膚を守っています。

手はかかります。

けれど、夜はテントのなかで人と眠っていた犬——その人懐こさは、手入れの時間さえ楽しいものに変えてくれます。

毎日、体のすみずみまで触るということは、変化にいちばん早く気づけるということでもあります。

しこり、傷、皮膚の赤み——毛量の多い犬種だからこそ、触って確かめる習慣がそのまま健康を守る力になります。

今日から始める3つ

  • 1毛を分けて、下毛用の道具で根元から取る方法に切り替える
  • 2梅雨前に、春の換毛で下毛を取り切っておく
  • 3夏は室温28度以下を保ち、留守中もエアコンを切らない

この犬種の抜け毛は、止めることができません。できるのは、部屋ではなくブラシで抜けさせることだけです。

モフ@ペット好き

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