犬の種類と特徴    イングリッシュコッカースパニエル|鼻を使わせる暮らし方

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イングリッシュコッカースパニエル|鼻を使わせる暮らし方
イングリッシュコッカー
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「イングリッシュコッカースパニエル|鼻を使わせる暮らし方」です。ではどうぞ!

1時間、歩いた。

それなのに、帰ってきてから落ち着かない。

家のなかを歩き回り、何かを探すように床のにおいを嗅いでいる——

イングリッシュコッカースパニエルよくある光景です。

この犬種に足りないもの歩く距離ではありません。

鼻を使う時間です。

もともと、においで獲物を見つける仕事をしてきた犬種——

その仕事が満たされていない落ち着けません。

この記事では、鼻を使わせる暮らし方を中心に書いていきます。

結論

イングリッシュコッカースパニエルは鼻を使って働いてきた猟犬です。歩く距離だけでは満たされません。1日15分、においを使う遊びを組み込んでください——おやつを部屋に隠して探させる、散歩で嗅ぐ時間を許す。それだけで、家での落ち着きが変わります。垂れ耳のため外耳炎にも注意が必要で、週1回、耳をめくって確認する習慣をつけてください。

この記事でわかること

  • 鼻を使う仕事を、してきた犬種
  • においを使う、遊び方
  • 散歩の組み立て方
  • 耳と被毛の、手入れ
  • 知っておきたい、突発性激怒症候群

鼻を使う仕事を、してきた犬種

「コッカー」という名前ヤマシギ猟由来するとされています。

茂みに入り、においで鳥を見つけ、飛び立たせる——

それが、この犬種の仕事でした。

猟犬としての背景
仕事の内容 そこから生まれた性質
においで獲物を探す 嗅ぐことに強い意欲がある
茂みに入っていく 狭い場所を怖がらない
人と組んで動く 人が好きで、従順
見つけたら知らせる 声を出して伝える
長時間動き続ける 持久力がある
水辺にも入る 水を怖がらない子が多い

体高38〜41cm、体重13〜15kg程度——

中型犬としては扱いやすい大きさですが、

中身はしっかりした働く犬です。

「スピードと持久力がある」評される犬種——

その体力をどう満たすかが暮らしの鍵になります。

アメリカンコッカーとの、違い

もとは同じ犬種でした。

2つのコッカースパニエル
項目 イングリッシュ アメリカン
体重 13〜15kg程度 7〜14kg程度
マズル 長い 短い
被毛 やや短め より長く豊か
手入れの手間 やや少ない より多い
性質 猟犬らしさが残る 愛玩犬寄り
運動の必要量 多い やや少ない

イングリッシュのほう猟犬としての性質をより残しています。

マズルが長いのも鼻を使う仕事に適した形です。

その分、運動と刺激の必要量は多い——

手入れの手間で言えばアメリカンコッカースパニエルのほうが多くなります。

においを使う、遊び方

鼻を使う遊びの例
歩く距離より、鼻を使った時間が満足を作ります。

やり方は、簡単です。

特別な道具も、広い場所も要りません。

  • おやつを部屋のあちこちに隠して、探させる
  • 散歩で、においを嗅ぐ時間をしっかり取る
  • 玩具に食事を入れて、自分で取り出させる
  • 安全な草むらで、自由に探索させる
  • 布におやつを包んで、鼻で開けさせる
  • 紙コップを並べて、当てさせる

「おやつ探し」から始めてください。

最初は、見ている前で床に置く——

それだけで十分な導入になります。

慣れてきたら、別の部屋で隠す、高さを変える——

だんだん難しくしていけば長く楽しめます。

コツは、「見つけられる」ところで終わらせることです。

難しくしすぎてあきらめさせてしまうと遊びとして続かなくなります。

そして、終わりの合図を決めておく——

「おしまい」と言って片づけるところまでをひとつの流れにしてください。

切り替えを教えることこの遊びの目的のひとつです。

⚠ 1日15分の探索が、30分の散歩に匹敵します

鼻を使うこと犬にとってかなりの集中を要する作業です。

15分の探索のあとぐっすり眠る犬は多い——

体を動かす疲れとは別の種類の満足がそこにあります。

雨の日、暑い日——

散歩に出られない日こそこの遊びが役に立ちます。

散歩の組み立て方

運動の組み立て方
量ではなく、内容で満たす犬種です。

散歩は、1日2回、各30分程度が目安になります。

ただし、「歩かせる」だけでは足りません。

散歩の組み立て
時間の使い方 内容
最初の10分 しっかり歩く
次の10分 嗅ぎたいだけ嗅がせる
最後の10分 また歩いて帰る
週に何度か 自然のある道を選ぶ
家では 1日15分の探索遊び

「嗅ぎたいだけ嗅がせる」——

引っぱって進ませたくなる気持ちは分かります。

けれど、その10分がこの犬種には必要です。

自然の小道を好む言われる犬種ですから、

週に何度かは土や草のある道選んでみてください。

運動が足りないと、どうなるか

体力があり、頭を使いたい犬種ですから——

満たされないときその力は別の形で出ます。

満たされていないときのサイン
現れ方 背景にあるもの
家のなかを歩き回る 落ち着けない
物を噛んで壊す 持て余した力
吠える回数が増える 刺激不足
床のにおいを嗅ぎ続ける 鼻を使いたい
体をかき続ける 皮膚の問題か、退屈か
要求吠えが増える かまってほしい

これらを「悪い行動」として叱っても解決しません。

原因は、退屈です。

叱る前に、鼻を使う時間を増やしてみてください。

2週間続けて変化がなければ別の原因を疑う——

その順番で考えるのが確実です。

耳と被毛の、手入れ

耳と被毛の手入れ
垂れ耳であることはアメリカンと同じです。

垂れ耳であることはアメリカンと同じです。

つまり、外耳炎に注意が必要な犬種——

  • 週に一度、耳をめくってにおいと色を確認する
  • 甘酸っぱいにおいがしたら、受診する
  • 綿棒を奥に入れない。見える範囲だけ拭く
  • シャンプーや水遊びのあとは、必ず水気を取る
  • 頭を振る回数が増えていないか見る
  • 片方だけ悪くなる場合は、別の原因も疑う

外耳炎の仕組みと手入れについてはアメリカンコッカースパニエルの記事で詳しく解説しています。

水を好む子が多い犬種ですから、

遊んだあとの耳の乾燥とくに省かないでください。

被毛の手入れ

アメリカンほどではないものの、

それなりの手入れが必要な被毛です。

被毛の手入れ
場所 頻度 理由
全身 週3〜4回 抜け毛ともつれの管理
耳のまわり 毎日 もつれやすい
脇・内股 週3〜4回 擦れてもつれる
足の飾り毛 散歩後 草の実などが絡む
トリミング 1〜2か月に1回 長さの管理
シャンプー 月1〜2回 皮膚の状態に合わせる

「散歩後の足まわり」——

草むらを探索させる犬種ですから、

飾り毛に草の実や種が絡んでいることがあります。

放置すると、皮膚に食い込むことも——

帰宅後に足先を見る習慣つけてください。

足の指の間、耳のなか、脇の下——

草の実が入り込みやすいのはこの3か所です。

草むらで存分に探索を楽しませた日ほど帰ってからの確認を忘れないようにしてください。

知っておきたい、突発性激怒症候群

突発性激怒症候群について
まれな病気ですが、知っておく価値があります。

この犬種を調べると目にすることがある言葉——

「突発性激怒症候群」(レイジシンドローム)です。

突発性激怒症候群について
項目 内容
どんな状態か きっかけなく、突然強く攻撃する
ふつうの怒りとの違い 警告がなく、理由がはっきりしない
そのあと 犬自身も混乱した様子を見せる
原因 遺伝的な要因が考えられている
治療 投薬で抑えられることがある
頻度 まれ。多くの個体には起こらない

まず、はっきりさせておきたいこと——

これは、まれな状態です。

この犬種の多くは温厚で、無駄吠えも少なく、しつけやすいと評されます。

「この犬種は危険」という話ではありません。

ふつうの攻撃行動と、どう違うか

大切なのは、見分けることです。

犬が唸る、噛む——

その多くには理由があります。

見分けるための手がかり
ふつうの攻撃行動 突発性の場合
きっかけがある きっかけが分からない
唸る・歯を見せるなど警告がある 警告なく始まる
状況を避ければ起きない 状況と関係なく起きる
そのあとも普通 犬自身が混乱している
訓練で改善できる 訓練だけでは難しい

ほとんどの場合左側です。

痛みがある、怖い、資源を守っている——

理由のある行動なら対処できます。

「理由が分からない」感じたときだけ——

動画を撮って、行動診療にも詳しい動物病院に相談してください。

しつけと、この犬種の学び方

賢く従順しつけやすいと評される犬種です。

人の指示に応えることもともとの仕事だったからです。

しつけのコツ
教えること この犬種でのコツ
呼び戻し においを追い始める前に呼ぶ
引っぱらずに歩く 嗅ぐ時間を別に用意する
落ち着く合図 探索遊びの終わりに教える
耳に触られる 子犬期から習慣にする
物を放す 拾い食い対策にもなる

「においを追い始める前に呼ぶ」——

いったん鼻が地面についてしまうとこの犬種は周りが見えなくなります。

集中し始める前に呼び戻すのが成功しやすいやり方です。

そして、拾い食い——

鼻を使う犬種ですから、落ちているものを見つけるのも得意です。

「放す」を確実に教えておくこと安全につながります。

そのほかに、注意したい病気

この犬種で知っておきたい病気をまとめます。

注意したい病気
病気 気づきたいサイン
外耳炎 におい。頭を振る
白内障 目が白く濁る。ぶつかる
緑内障 目を痛がる。充血
進行性網膜萎縮 暗い場所で歩けなくなる
チェリーアイ 目頭に赤い膨らみが出る
股関節形成不全 腰を振って歩く

目の病気複数挙がるのがこの犬種の特徴です。

とくに緑内障急に進むことがあります。

目を痛がる、充血している——

その日のうちに受診してください。

年1回の健康診断目の検査を含めてもらうこともおすすめします。

そして、進行性網膜萎縮——

これは、暗い場所から見えにくくなる病気です。

「夜の散歩を嫌がるようになった」「暗い部屋でぶつかる」——

そうした変化最初のサインになることがあります。

遺伝子検査で分かる場合もありますから、

両親の結果を確認しておいてください。

迎える前に、確認したいこと

目の病気の多く遺伝的な背景を持ちます。

  • 両親の目の検査結果を、書面で確認する
  • 両親の耳の状態を、自分の目で見る
  • 両親の気質を確認する
  • 股関節の検査結果があるか聞く
  • 生後56日を過ぎているか確認する
  • 運動量の必要性について、率直に聞く

「両親の気質」——

突発性激怒症候群に遺伝的な要因が考えられている以上、

両親や兄弟にそうした例がなかったか尋ねる価値はあります。

正直に答えてくれる相手選んでください。

気質と、暮らし

ここまで注意点を書いてきましたが——

気質は、この犬種の大きな魅力です。

この犬種の基本
項目 内容
体高 38〜41cm程度
体重 13〜15kg程度
平均寿命 12〜15年
気質 甘えん坊で陽気。温厚
吠えやすさ 無駄吠えは比較的少ない
しつけ 賢く従順で、入りやすい

甘えん坊で、陽気——

人と組んで働いてきた犬種ですから、

そばにいることを好みます。

そして、賢い

教えれば早く覚え、訓練にもよく応えます。

運動と刺激さえ満たしてやれば——

家のなかでは驚くほど静かに過ごすという声も多い犬種です。

留守番と、家族との関係

人が好きな犬種である以上、

長時間の留守番は得意ではありません。

  • 子犬期から、短い留守番に慣らしていく
  • 出かける前に、散歩か探索遊びで満たしておく
  • 留守中に楽しめる玩具を用意する
  • 出入りのときに、大げさにしない
  • 安心できる居場所を作っておく
  • 長時間になる日は、預け先も検討する

「出かける前に満たしておく」——

これが効きます。

朝、探索遊びをしてから出かける留守中は眠って過ごすことが多くなります。

満たされていない状態で置いていかれるのがいちばん辛いことです。

そして、この犬種は家族との距離が近い——

誰か一人だけにつくというより、家族全員と関わろうとします。

子どもとの相性も良いとされる犬種ですが、

陽気さゆえに勢いよく飛びつくことはあります。

「飛びつかない」子犬期のうちに教えておいてください。

食事と、体重管理

この犬種も、食欲が旺盛だと言われます。

そして、被毛に覆われているため見た目では太り具合が分かりません。

体型の見分け方
確かめ方 適正な状態 太っている状態
肋骨を触る 薄い脂肪ごしに骨が指に当たる 押しても骨が分からない
上から見る 腰にくびれがある 寸胴に見える
横から見る お腹が持ち上がっている お腹が垂れている
記録 月1回、体重を記録する 気づかないうちに増える
  • フードはキッチンスケールで量る
  • 探索遊びに使うおやつは、1日の食事から取り分ける
  • おやつは1日の総カロリーの1割まで
  • 月に一度、体重を測って記録する
  • 避妊・去勢後は必要カロリーが下がる
  • 人の食べ物を分け与えない

「探索遊びのおやつは食事から取り分ける」——

これは、この犬種でとくに重要です。

鼻を使う遊びを毎日続けるなら

その分を追加で与えていては確実に太ります。

1日の食事の一部を遊びに回す——

そうすれば、食事の時間そのものが刺激になります。

体重が増えれば、股関節への負担も増えます。

よくある質問

Q. 運動はどれくらい必要ですか?

A. 1日2回、各30分程度の散歩に加えて、1日15分の鼻を使う遊びを組み込んでください。歩く距離だけでは満たされない犬種です。

Q. 散歩でにおいを嗅がせてもいいですか?

A. むしろ、必要な時間です。散歩30分のうち10分は「嗅ぎたいだけ嗅がせる時間」に充ててください。この犬種にとっては、それが仕事の代わりになります。

Q. アメリカンコッカーとの違いは?

A. イングリッシュのほうが体が大きく、マズルが長く、猟犬としての性質をより残しています。運動の必要量は多く、手入れの手間はアメリカンより少なめです。

Q. 突発性激怒症候群とは何ですか?

A. きっかけなく突然強く攻撃する、まれな状態です。遺伝的な要因が考えられており、投薬で抑えられることもあります。ただし、まれなものであり、この犬種の多くは温厚です。

Q. ふつうの噛みつきとの見分け方は?

A. きっかけと警告の有無です。ふつうの攻撃行動には理由があり、唸るなどの警告が先に出ます。「理由が分からない」と感じたときは、動画を撮って動物病院に相談してください。

Q. 耳の手入れはどうすればいいですか?

A. 週に一度、耳をめくってにおいと色を確認してください。垂れ耳のため外耳炎を起こしやすい犬種です。シャンプーや水遊びのあとは、必ず耳の水気を取ってください。

Q. 留守番はできますか?

A. 短時間なら可能ですが、得意ではありません。出かける前に散歩か探索遊びで満たしておくと、留守中は眠って過ごすことが多くなります。

まとめ|歩かせるより、嗅がせる

イングリッシュコッカースパニエル鼻を使って働いてきた犬種です。

だから、歩く距離だけでは満たされません。

1日15分、においを使う時間——

おやつを部屋に隠して探させる。

散歩で、嗅ぐ時間を許す。

それだけで、家での落ち着きが変わります。

そして、垂れ耳の確認週に一度。

この2つを習慣にできれば——

甘えん坊で陽気な性質10年以上楽しむことができます。

今日から始める3つ

  • 1おやつを部屋に隠して探させる遊びを、1日15分やってみる
  • 2散歩30分のうち10分を「嗅ぎたいだけ嗅がせる時間」にする
  • 3週に一度、耳をめくってにおいと色を確認する日を決める

この犬種に必要なのは、長い散歩ではありません。鼻を使う時間です。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「イングリッシュコッカースパニエル|鼻を使わせる暮らし方」でした。
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