ネコの病気    猫の血液凝固異常|お腹に紫の斑点が出ていませんか

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猫の血液凝固異常|お腹に紫の斑点が出ていませんか
猫の血液凝固異常
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の血液凝固異常|お腹に紫の斑点が出ていませんか」です。ではどうぞ!

お腹の皮膚に、紫色の斑点が出ている。

おしっこが、赤い。

便が、黒っぽい。

それは、血が止まらなくなっているサインかもしれません。そして血液凝固異常は、それ自体がひとつの病気というより何かが起きている結果です。その手前に、必ず理由があります。

結論

血液凝固異常とは血を止めるしくみがうまく働かなくなり、出血しやすくなる状態です。血小板減少は免疫が関わって起こることもあれば、骨髄の腫瘍、DIC、猫伝染性腹膜炎などでも起こります。DICは、腫瘍や肝リピドーシスなどの肝疾患、猫伝染性腹膜炎など重度の全身性疾患でみられます。また止血異常を起こしネズミを出血死させる殺鼠剤が国内で広く使用されており、この殺鼠剤を誤食することで止血異常に陥ります。症状としては血尿や吐血、血便、さらには皮膚に紫色の斑点が現れるなどの出血傾向がみられます。血栓が詰まる場所により、腎不全や肝不全、脳梗塞を起こしたり、多臓器不全に陥ることもあります。診断では血小板数の減少を確認し、血液を薄く伸ばして顕微鏡で観察する血液塗抹標本検査で、微小血管内の血栓にぶつかって壊れた分裂赤血球の有無を確認します。治療としては基礎疾患の治療が根本的な治療となりますが、命に関わる緊急性の高い疾患なので、並行して症状に併せた治療を行うことが必須となります。

この記事でわかること

  • 血が止まらなくなる、ということ
  • 紫色の斑点を、探してください
  • 固まりすぎて、固まらなくなります
  • 詰まった先が、壊れていきます
  • 背景に、必ず何かがあります
  • 殺鼠剤には、気をつけてください
  • 血を見て、血栓を探します
  • 手前の病気を、治すことが根本です

血が止まらなくなる、ということ

まず、何が起きているのかから。

止血には、二つの段階があります

血管が傷ついたとき、まず血小板が集まって穴をふさぎます。

そのあと、凝固の成分が働いて固い蓋をつくります。

この二段構えで、血は止まっています。

どちらが欠けても、止まりません

血小板が減れば、最初の段階でつまずきます。

凝固の成分が働かなければ、蓋ができません。

血液凝固異常とは、そのどちらか、あるいは両方が起きている状態です。

だから、出方も違います

血小板が減ったときは、細かい点状の出血が出やすくなります。

凝固の成分が足りないときは、大きなあざや、体の中への出血になりやすいものです。

どちらも、家庭で見つけられることがあります。

紫色の斑点を、探してください

家で見つけられるサイン
見える場所に、出ます。

いちばん分かりやすいサインです。

皮膚に、紫の点が出ます

血尿や吐血、血便、さらには皮膚に紫色の斑点が現れるなどの出血傾向がみられます。

皮膚の下で、小さな出血が起きているのです。

それが、紫色の点や斑として見えます。

お腹と、耳の内側を見てください

毛の薄いところなら見つけやすくなります。

お腹、内股、耳の内側——

そして、歯ぐきの色も見てください。

口の中にも、同じ点が出ることがあります。

押しても、消えません

ただの赤みなら、押せば白くなります。

けれど、出血の斑点は消えません。

すでに、血管の外へ出てしまっているからです。

ここが、見分けるところです。

見えないところにも、出ています

血尿なら、トイレの砂に色がつきます。

黒っぽい便消化管の上のほうからの出血のことがあります。

吐いたものに、血が混じることもあります。

  • お腹や内股に、紫色の斑点がある
  • 歯ぐきに、細かい点状の出血がある
  • おしっこが、赤い
  • 便が、黒っぽい
  • 吐いたものに、血が混じる
  • 鼻血が出た、注射のあとが止まりにくい

ひとつでもあれば、その日のうちに受診してください。

出血の見え方には、幅があります

どんな出方かによって、どこに問題があるかの手がかりになります
見え方 どこで起きているか
細かい点状の出血 血小板が減っているときに出やすい
大きな紫の斑 皮膚の下で、まとまって出血している
血尿 腎臓から膀胱までの、どこか
黒っぽい便 消化管の上のほうからの出血
鼻血・止まりにくい傷 止血のしくみ全体が弱っている

見つけたものを、そのまま伝えてください。

固まりすぎて、固まらなくなります

DICの進み方
固まりすぎて、固まらなくなります。

いちばん分かりにくいところです。

DICという状態があります

DICは、腫瘍や肝リピドーシスなどの肝疾患、猫伝染性腹膜炎など重度の全身性疾患でみられます。

重い病気があるときに、その上に乗ってくる状態です。

全身で、小さな血栓ができます

本来なら、傷ついた場所だけで働くしくみ

全身の細い血管で、いっせいに動き出します。

あちこちに、小さな血栓ができていきます。

そして、材料が尽きます

血小板も、凝固の成分も、限りがあります。

使い続ければ、なくなります。

そうなると、本当に止めたい場所で止められません。

固まりすぎた結果として、固まらなくなる——

それが、この状態の正体です。

だから、両方が同時に起きます

詰まる症状と、出血する症状同じ体で起こります。

矛盾しているように見えますが、つながっています。

説明を受けたときに、ここが分かっていると話が理解しやすくなります。

詰まった先が、壊れていきます

血栓のほうの被害です。

臓器が、働けなくなります

血栓が詰まる場所により、腎不全や肝不全、脳梗塞を起こしたり、多臓器不全に陥ることもあります。

細い血管が詰まれば、その先へ血が届きません。

届かない場所は、壊れていきます。

だから、症状がばらばらに出ます

おしっこが出ない、黄色くなる、ふらつく、けいれんする——

どこが詰まったかで、見え方が変わります。

一見つながらない症状が、同じ原因から出ていることがあります。

多臓器不全は、命に関わります

いくつもの臓器が、同時に働けなくなる——

そこまで進むと、非常に危険な状態です。

だから、早い段階で気づくことに意味があります。

背景に、必ず何かがあります

背景にある病気
これは、結果です。

ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。

これは、病名ではありません

血が固まらないのはひとつの結果です。

その手前に、必ず理由があります。

だから、出血を止めるだけでは終わりません。

血小板が減る理由はいくつもあります

血小板減少は免疫が関わって起こることもあれば、骨髄の腫瘍、DIC、猫伝染性腹膜炎などでも起こります。

作られなくなるのか、壊されているのか、使われすぎているのか——

それによって、治療が変わります。

腫瘍が、背景にあることがあります

DICは、腫瘍でみられるとされています。

体のどこかにある腫瘍が、血の流れに影響しているということです。

胸やお腹を調べることになるのは、そのためです。

胸腺腫のように胸の中にできるものもあります。

肝臓の病気も、関わります

肝リピドーシスなどの肝疾患も背景として挙げられています。

凝固の成分は、肝臓で作られています。

だから、肝臓が働けなくなれば血が固まりにくくなります。

食べない日が続いた猫では、とくに気をつけたいところです。

猫伝染性腹膜炎も、原因になります

猫伝染性腹膜炎血小板減少とDICの、どちらにも関わるとされています。

若い猫で、原因がはっきりしないときには

この病気が候補に挙がることがあります。

殺鼠剤には、気をつけてください

殺鼠剤の危険
家の中と、外にあります。

防げる原因です。

ネズミを、出血死させる薬です

止血異常を起こしネズミを出血死させる薬が国内で広く使用されています。

殺すしくみが、血を固まらなくすることなのです。

だから、猫が口にすれば同じことが起こります。

誤食で、止血異常になります

この殺鼠剤を誤食することで、止血異常に陥ります。

置いてあるものを、そのまま食べてしまうことも

薬を食べたネズミを、食べてしまうこともあります。

異物誤飲と同じく置き場所の問題です。

すぐには、症状が出ません

食べた直後は、元気なことがあります。

体に残っている凝固の成分を使い切ってから、症状が出るからです。

だから「食べたかもしれない」時点で受診してください。

出血が始まってからでは、遅くなります。

製品を、持って行ってください

どの薬かによって、対応が変わります。

パッケージや、残っている現物

持って行ってください。

写真でも、手がかりになります。

症状が出る前に動けるかどうかが、大きな分かれ目になります
場面 気をつけること
家で使うとき 猫の入れない場所を選ぶ
外へ出す猫 近所の置き場所までは分からない
ネズミを捕った そのネズミが、薬を食べていることがある
食べたかもしれない 元気でも、その時点で受診する
受診するとき 製品か、その写真を持って行く

⚠ すぐに病院へ

皮膚に、紫色の斑点が出ている。

血尿、血便、吐血がある。

殺鼠剤を口にしたかもしれない。

ぐったりして、歯ぐきが白い。

元気に見えても、誤食を疑ったら受診してください。

受診のときに、伝えてほしいこと

  • いつから、斑点に気づいたか
  • 増えているか、広がっているか
  • 血尿や血便が、あったかどうか
  • 食欲や元気が、いつから落ちたか
  • 殺鼠剤に触れた可能性があるか
  • 外へ出る習慣があるか

「外へ出るかどうか」は、必ず聞かれることです。

血を見て、血栓を探します

どうやって調べるのかです。

まず、血小板の数を数えます

血小板数の減少を確認します。

血液検査で、まず分かることです。

減っていれば、そこから理由を探していきます。

顕微鏡で、赤血球を見ます

血液を薄く伸ばして顕微鏡で観察する血液塗抹標本検査では、

微小血管内の血栓にぶつかって壊れた分裂赤血球の有無を確認します。

壊れた赤血球が見つかること

細い血管の中で血栓ができている証拠になります。

血の中に、痕跡が残ります

体の中の血栓は、直接は見えません。

けれどそこを通った赤血球が、傷ついて戻ってきます。

その傷から、何が起きているかを読み取る——

それが、この検査の意味です。

そして、手前の病気を探します

血液検査だけでは、終わりません。

レントゲン、超音波、そのほかの検査

背景にある病気を探していきます。

検査が広がるのは、そのためです。

調べる順番には、理由があります

出血を止めることと、原因を探すことが同時に進みます
段階 分かること
血液検査 血小板の数、貧血の程度
血液塗抹標本検査 壊れた赤血球から、血栓の存在を読む
凝固の検査 固まるまでの時間を測る
レントゲン・超音波 背景にある腫瘍や、肝臓の状態
そのほかの検査 猫伝染性腹膜炎など、原因を絞る

検査が多いと感じても、そのどれもが手前を探すためのものです。

手前の病気を、治すことが根本です

治療の考え方です。

原因を、治すこと

基礎疾患の治療が、根本的な治療となります。

血が固まらない状態だけを追いかけても、元が残っていれば続きます。

だから、手前を治すことが本筋です。

同時に、症状も抑えます

命に関わる緊急性の高い疾患なので、並行して症状に併せた治療を行うことが必須となります。

原因を治すには、時間がかかります。

その時間を持たせるために、同時に支える治療をします。

輸血が必要になることもあります

出血が続けば、貧血が進みます。

失われた分を補うため、輸血が検討されます。

入院になることが多い状態です。

家で気をつけること

  • 体をぶつけない環境にする
  • 高いところから飛び降りさせない
  • 爪切りやブラッシングは、慎重に
  • 他の猫とのけんかを避ける
  • 新しい斑点が増えていないか、毎日見る
  • 歯ぐきの色を、記録しておく

小さな傷が、大きな出血になることがあります。

バッチのなかで、共通していること

胸に水がたまる、血が固まらない——

どちらも、それ自体は病名ではありません。

その手前に、必ず理由があります。

胸水と同じく「なぜそうなったか」まで進むことが治療につながります。

🩺 その手前を、探してください

「血が止まりにくい」で終わらせないでください。

それは結果であって、原因ではありません。

腫瘍、肝臓の病気、猫伝染性腹膜炎、殺鼠剤——

手前を探すことが、そのまま治療になります。

この記事の要点

血尿や吐血、血便、皮膚の紫色の斑点などの出血傾向がみられます。

DICは腫瘍や肝リピドーシスなどの肝疾患、猫伝染性腹膜炎など重度の全身性疾患でみられます。

止血異常を起こす殺鼠剤が国内で広く使用されており、誤食で止血異常に陥ります。

基礎疾患の治療が根本ですが、緊急性が高いため並行して症状に併せた治療が必須です。

Q. お腹に紫色の斑点があります

A. 皮膚の下で出血しているサインです。押しても消えないのが特徴で、その日のうちに受診してください。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 血尿や吐血、血便、さらには皮膚に紫色の斑点が現れるなどの出血傾向です。

Q. どこを見ればよいですか?

A. お腹、内股、耳の内側など毛の薄いところです。歯ぐきにも、細かい点状の出血が出ることがあります。

Q. 原因は何ですか?

A. 血小板減少は免疫が関わって起こることもあれば、骨髄の腫瘍、DIC、猫伝染性腹膜炎などでも起こります。

Q. DICとは何ですか?

A. 全身の細い血管で血が固まり、材料を使い切って固まらなくなる状態です。腫瘍や肝リピドーシスなどの肝疾患、猫伝染性腹膜炎など重度の全身性疾患でみられます。

Q. 固まりすぎるのに、出血するのですか?

A. つながっています。全身で使われた結果、血小板や凝固の成分が尽き、本当に止めたい場所で止血できなくなります。

Q. 血栓ができると、どうなりますか?

A. 詰まる場所により、腎不全や肝不全、脳梗塞を起こしたり、多臓器不全に陥ることもあります。

Q. 殺鼠剤は危険ですか?

A. 危険です。止血異常を起こしネズミを出血死させる薬が国内で広く使用されており、誤食することで猫も止血異常に陥ります。

Q. 食べたようですが、元気です

A. それでも受診してください。体に残っている成分を使い切ってから症状が出るため、すぐには変化が見えないことがあります。

Q. 薬を食べたネズミも危ないですか?

A. 危険があります。外へ出す猫では、置き場所まで把握できません。

Q. 受診するとき、何を持って行けばよいですか?

A. 殺鼠剤の製品か、その写真です。どの薬かによって、対応が変わります。

Q. どうやって診断しますか?

A. 血小板数の減少を確認します。また血液塗抹標本検査で、微小血管内の血栓にぶつかって壊れた分裂赤血球の有無を確認します。

Q. 分裂赤血球とは何ですか?

A. 細い血管の中の血栓にぶつかって壊れた赤血球です。見えない血栓の存在を、間接的に示してくれます。

Q. 治療はどうしますか?

A. 基礎疾患の治療が根本的な治療となります。ただし命に関わる緊急性の高い疾患なので、並行して症状に併せた治療を行うことが必須です。

Q. 家で気をつけることは?

A. 体をぶつけない環境にしてください。小さな傷が大きな出血になることがあります。新しい斑点が増えていないかも、毎日見てください。

まとめ|結果ではなく、その手前を探してください

血が固まらない——

それは、ひとつの結果です。

腫瘍、肝臓の病気、猫伝染性腹膜炎、殺鼠剤——

手前には、必ず理由があります。

そしてDICでは、固まりすぎた結果として固まらなくなります。

矛盾に見える二つが、同じところから来ているのです。

家庭で見つけられるのは、皮膚の紫色の斑点です。

お腹、内股、耳の内側、そして歯ぐき——

押しても消えない点があれば、その日のうちに。

今日できる3つ

  • 1お腹と内股の皮膚を見て、紫色の斑点がないか確かめる
  • 2歯ぐきの色を見て、いつもの色を覚えておく
  • 3殺鼠剤を使っているなら、猫が入れない場所か確かめる

血液凝固異常は、単独では起こりません。その手前を探すことが、そのまま治療につながります。

モフ@ペット好き

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