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アメリカンブリー|サイズ区分と、体格が生む負担
アメリカンブリー
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「アメリカンブリー|サイズ区分と、体格が生む負担」です。ではどうぞ!

アメリカンブリーという犬種は「体格」を求めて作られました。

太い骨、幅のある胸、発達した筋肉——

その姿は、この犬種の魅力そのものです。

けれど——

求められた体格そのまま体への負担にもなります。

呼吸、関節、皮膚——

この3か所に、その負担は現れます。

この記事では、サイズの区分と、体格ゆえに気をつけたいことを書いていきます。

結論

アメリカンブリーは、体格を求めて作られた犬種です。そのため短頭種としての呼吸のしづらさ重い体を支える関節への負担深いシワの皮膚トラブル——この3点に注意が必要になります。とくに夏は、命に関わる季節です。室温管理と、体重管理——この2つを徹底することが、この犬種を長く健康に保つ鍵になります。

この記事でわかること

  • サイズの、区分
  • ピットブルとの、違い
  • 呼吸——短頭種としての側面
  • 関節——重い体を支えるということ
  • 皮膚——シワとたるみの手入れ

サイズの、区分

サイズ区分の目安
同じ犬種名でも、体格の幅がかなりあります。

この犬種の特徴のひとつサイズの区分があることです。

サイズの区分
区分 特徴
ポケット もっとも小型。体高が低い
スタンダード 基準となる体格
クラシック 骨量を抑えた、すっきりした体型
エクストラージ もっとも大型の区分
注意 団体によって区分の基準が異なる

「アメリカンブリー」という同じ名前でも、

実際の体格にはかなりの幅があります。

UKCの基準では体高40〜51cmと定められています。

1980年代後半アメリカンピットブルテリアを家庭犬として改良する形で作出された、比較的新しい犬種です。

⚠ 迎える前に、どの区分かを確認してください

区分によって、必要な運動量も、体重管理の目安も変わります。

そして、体格が大きい区分ほど関節への負担も増えます。

「アメリカンブリー」とだけ聞いて迎えるのではなく、

どの区分の、どれくらいの体格に育つのか——両親を見せてもらって確認してください。

ピットブルとの、違い

見た目が似ているため混同されやすいのがアメリカンピットブルテリアです。

2つの犬種の比較
項目 アメリカンブリー ピットブル
成立 1980年代後半 より古い
作られた目的 家庭犬として もとは闘犬
体型 幅があり、骨太 引き締まった筋肉質
頭部 より短く、幅が広い 比較的すっきり
気質 穏やかさが求められた 個体差が大きい
運動能力 持久力は高くない 高い

アメリカンブリー「家庭犬として」作られた犬種です。

気質面での穏やかさ選抜の基準に含まれてきた——

これは、この犬種の大きな特徴です。

一方で、体格を重視した結果——

頭部はより短く、幅広くなり、

体はより重くなりました。

その変化が、健康面の課題を生んでいます。

条例の確認は、こちらでも必要です

なお、自治体によってはこの系統の犬種を「特定犬」に指定していることがあります。

迎える前に、住んでいる自治体の動物愛護担当窓口に確認してください。

指定の対象は犬種名で決まりますから、

血統書に記載された正確な犬種名伝えて問い合わせるのが確実です。

詳しくはピットブルの記事で解説しています。

呼吸——短頭種としての側面

体格がもたらす3つの負担
求められた体格が、そのまま負担にもなります。

この犬種は、短頭種です。

鼻が短く、つぶれた顔立ち——

それは、空気の通り道が狭いということを意味します。

呼吸のサイン
症状 見られるとき
いびきが大きい 寝ているとき
ガーガーという呼吸音 興奮したとき
すぐ息が上がる 少し歩いただけで
舌の色が濃くなる 酸素が足りていない
立ったまま眠る 呼吸が苦しい合図
暑さでぐったり 熱中症の危険

「舌の色が濃くなる」——

これは、すぐに受診すべきサインです。

短頭種の呼吸の仕組みについてはパグの記事で詳しく解説しています。

夏は、命に関わる季節

暑さへの弱さ
夏は、命に関わる季節だと考えてください。

犬は、呼吸で体温を下げます。

その呼吸がうまくできない犬種——

つまり、体温を下げる力が弱いということです。

  • 散歩は早朝と夜。地面を手で触って確認する
  • 室温は26℃前後。留守中もエアコンを切らない
  • 遊びも呼吸を見て、興奮しすぎる前に区切る
  • 水は複数の場所に置き、いつでも飲めるように
  • 短時間でも車内に残さない
  • ぐったりしたら、すぐに動物病院へ

「地面を手で触る」——

アスファルトは、気温以上に熱を持ちます。

手のひらを5秒当てて熱いと感じたら——

その日は散歩をやめてください。

「一日くらい歩かなくても犬は困りません。」

室内で頭を使う遊びをするほうがこの犬種には安全です。

玩具に食事を入れて自分で取り出させる——

それだけでも、十分な満足になります。

この犬種にとって、夏の暑さは命に関わります。

関節——重い体を支えるということ

関節を守る家のつくり
重い体を支える関節は、床から守れます。

骨太で、筋肉質——

その体を支えているのは、関節です。

股関節形成不全肘関節の問題報告されている犬種です。

関節のサイン
気づきたいこと 何を疑うか
腰を振るように歩く 股関節の問題
後ろ足をそろえて跳ぶ 股関節の問題
座り方が崩れる 関節の痛み
散歩を嫌がる 痛みがある可能性
立ち上がるのに時間がかかる 関節の痛み
前足をかばう 肘関節の問題

これらは、少しずつ進みます。

「最近、あまり歩きたがらない」——

それを「歳のせい」で済ませないでください。

診察室では普段の歩き方が見られませんから、

歩いている様子を動画に撮って持参してください。

床から、関節を守る

関節を守るためにできること家のなかにあります。

  • フローリングに滑り止めのマットを敷く
  • ソファやベッドへの上り下りをやめさせる
  • 段差にはスロープを置く
  • 厚みのある寝床を用意する
  • 子犬期に激しい運動をさせすぎない
  • 体重を、絶対に増やさない

「体重を増やさない」——

これが、いちばん効きます。

体重が増えれば、その分すべてが関節への負担になります。

そして、この犬種は筋肉質でがっしりしているため

見た目では太り具合が分かりません。

触って、薄い脂肪ごしに肋骨が指に当たるか——

それで判断してください。

月に一度、同じ日に体重を測って記録しておく——

わずか1kgの増加であっても、関節にとっては毎日かかり続ける負担になります。

皮膚——シワとたるみの手入れ

幅のある顔と、たるんだ皮膚——

その深いシワの奥湿気がこもります。

皮膚の手入れ
場所 手入れ 頻度
顔のシワ 湿らせた布で拭き、乾かす 毎日
口まわり 食後に拭く 毎回
首のたるみ 奥まで拭く 数日に1回
尾のつけ根 くぼみを確認して拭く 数日に1回
においと汚れを確認 週1回
足の指の間 赤みがないか見る 週1回

「拭いたら、乾かす」——

この順番が重要です。

濡れたまま放置すれば、かえって菌が増えます。

拭いたあと、乾いた布で水気を取ってください。

短毛で、ブラッシング自体は楽な犬種ですが、

皮膚の手入れには毎日の時間が必要になります。

アレルギーが出ることもあります

この犬種では、皮膚のアレルギー報告されています。

足先を舐め続ける、体をかき続ける——

そうした様子が続くなら受診してください。

  • 足先を舐め続けていないか、毎日見る
  • 耳のにおいが強くなっていないか確認する
  • お腹の皮膚が赤くなっていないか見る
  • 季節による変化があるか記録する
  • 食事を変えたときは、変化を観察する
  • 「そのうち治る」で放置しない

皮膚のトラブル放置すると二次的な感染を招きます。

早い段階で手を打つほうが犬も楽です。

そして、皮膚の状態写真に残しておく診察のときに役立ちます。

いつから、どこが、どれくらい赤いのか——

記録があれば、季節との関係も見えてきます。

食事と、体重管理

この犬種で、もっとも効果のある健康管理体重を増やさないことです。

呼吸にも、関節にも、体重は直接効きます。

体型の見分け方
確かめ方 適正な状態 太っている状態
肋骨を触る 薄い脂肪ごしに骨が指に当たる 押しても骨が分からない
上から見る 腰にくびれがある 寸胴に見える
横から見る お腹が持ち上がっている お腹が垂れている
呼吸 散歩後もすぐ落ち着く なかなか呼吸が戻らない
記録 月1回、体重を記録する 気づかないうちに増える

「がっしりしている」のと「太っている」のは別のことです。

この犬種は、見た目では判断できません。

必ず、触って確かめてください。

  • フードはキッチンスケールで量る
  • おやつは1日の総カロリーの1割まで
  • 月に一度、体重を測って記録する
  • 人の食べ物を分け与えない
  • 避妊・去勢後は必要カロリーが下がる
  • 子犬期の急激な体重増加も避ける

「子犬期の急激な体重増加」——

骨格が成長している時期に体重が増えすぎると関節への負担が早くから始まります。

「早く大きくしたい」という気持ちで与えすぎないでください。

迎える前に、確認したいこと

比較的新しい犬種であり、体格を追求してきた歴史を持つ犬種です。

だからこそ、繁殖者選びが重要になります。

迎える前の確認
確認すること なぜ必要か
両親の呼吸の様子 短頭種としての程度が分かる
両親の歩き方 関節の状態が現れる
股関節の検査結果 書面で確認したい
どの区分か 成犬時の体格が変わる
皮膚の状態 アレルギーの傾向
生後56日を過ぎているか 法律で定められた基準

「両親の呼吸を見せてもらう」——

これは、この犬種でとくに重要です。

少し動いただけでガーガーと音を立てる親から生まれた子は、

同じ傾向を受け継ぐ可能性があります。

体格の見た目だけでなく、呼吸と歩き方——

この2つを自分の目で確かめてください。

気質と、暮らし

健康面の話が続きましたが——

気質については、この犬種の大きな長所があります。

この犬種の基本
項目 内容
平均寿命 10〜12年程度
体高 40〜51cm(UKC基準)
気質 穏やかで、家族に愛情深い
子どもとの相性 良いとされるが、体格に注意
運動量 1日2回、各20〜30分程度
被毛 短毛。ブラッシングは週1〜2回

「家庭犬として」作られた犬種ですから、

人への態度は穏やかであることが多いとされています。

運動量も、見た目ほどは必要ありません。

むしろ、呼吸の負担を考えれば激しい運動は避けるべきです。

1日2回、各20〜30分——

呼吸の様子を見ながら、涼しい時間に歩いてください。

穏やかさは、育て方で決まります

「気質が穏やか」という評判は確かにあります。

ただし、それは「何もしなくても穏やかになる」という意味ではありません。

穏やかさが選抜されてきたことと、実際に穏やかな成犬に育つことは別のことです。

社会化の時期に良い経験を積ませること——

それがあって初めて、犬種の傾向が実際の性格になります。

生後4か月ごろまでさまざまな人・音・場所慣らしてください。

ただし、呼吸の負担がある犬種ですから、

興奮させすぎない範囲で進めることこの犬種ならではの注意点です。

力の管理は、やはり必要です

気質が穏やかだとしても——

体格と力は変わりません。

引っぱらずに歩く、呼んだら戻る——

この2つ体が小さいうちに教えておいてください。

  • 引っぱらずに歩くことを、迎えた日から教える
  • 呼び戻しを、確実にできる状態にする
  • 生後4か月ごろまでに、社会化を進める
  • 首輪・リードは、強度のあるものを選ぶ
  • 散歩では、周囲への配慮を忘れない
  • 来客時に区切れる場所を用意しておく

見た目で怖がられる犬種である以上、

すれ違うときに道を譲るといった配慮飼い主の役目になります。

「うちの子は穏やかだから」——

それは、すれ違う人には分かりません。

リードを短く持ち、常に制御できる状態を保つ——

その姿勢が、この犬種への理解を少しずつ広げていきます。

動物病院との、つきあい方

短頭種であること医療の場面でも意味を持ちます。

とくに、麻酔——

受診時の配慮
場面 気をつけること
麻酔をかけるとき 短頭種であることを必ず伝える
手術の前後 呼吸の管理に注意が要る
夏の受診 移動中の車内温度に注意
待合室 興奮させないよう配慮する
健康診断 年1回。呼吸と関節を見てもらう
病院選び 短頭種の扱いに慣れているか

「短頭種の扱いに慣れているか」——

これは、健康なうちに確かめておいてください。

避妊・去勢の手術でも麻酔は使います。

そのとき初めて病院を探すのでは遅すぎます。

  • 子犬のうちから、かかりつけを決めておく
  • 短頭種の麻酔経験について、率直に聞く
  • 夜間や休日に診てもらえる病院も調べておく
  • 診察のない日に立ち寄って、場所に慣らす
  • 年1回の健康診断を、必ず受ける
  • 体重の推移を、病院と共有する

この犬種は、医療との距離が近い犬種です。

信頼できる病院を早く見つけることそのまま寿命につながります。

よくある質問

Q. アメリカンブリーとピットブルの違いは?

A. アメリカンブリーは、ピットブルを家庭犬として改良した犬種です。1980年代後半に作出されました。体はより幅広く骨太で、頭部も短く、気質面での穏やかさが選抜の基準に含まれてきました。

Q. サイズの区分とは何ですか?

A. ポケット・スタンダード・クラシック・エクストラージなどの区分があります。同じ犬種名でも体格の幅がかなりあります。団体によって区分の基準が異なるため、迎える前にどの区分かを確認してください。

Q. 暑さに弱いのですか?

A. 短頭種のため、体温を下げる力が弱く、暑さに非常に弱い犬種です。夏の散歩は早朝と夜に限り、室温は26℃前後を保ってください。留守中もエアコンを切らないでください。

Q. 寿命はどれくらいですか?

A. 平均10〜12年程度とされています。呼吸・関節・皮膚の3点を早い段階で管理できるかどうかが、健康に過ごせる年数を左右します。

Q. 運動はどれくらい必要ですか?

A. 1日2回、各20〜30分程度で足りることが多い犬種です。見た目ほど運動量は必要ありません。むしろ呼吸の負担を考えれば、激しい運動は避けるべきです。

Q. シワの手入れはどうすればいいですか?

A. 湿らせた布で拭いたあと、必ず乾いた布で水気を取ってください。顔のシワは毎日、首のたるみや尾のつけ根は数日に1回が目安です。濡れたまま放置すると、かえって菌が増えます。

Q. 条例の確認は必要ですか?

A. 必要です。自治体によっては、この系統の犬種を「特定犬」に指定していることがあります。血統書に記載された正確な犬種名を伝えて、動物愛護担当窓口に問い合わせてください。

まとめ|体格と、その負担を引き受ける

アメリカンブリー体格を求めて作られた犬種です。

その姿は魅力的ですが、

呼吸・関節・皮膚——

この3か所に負担がかかります。

とくに、夏

室温を保ち、涼しい時間に歩く——

それが、命を守ることになります。

そして、体重

触って肋骨を確かめる習慣関節を10年守ります。

負担を知ったうえで引き受けるなら——

穏やかで愛情深い性質この犬種の何よりの魅力になります。

今日から始める3つ

  • 1夏場の室温を26℃前後に保ち、留守中もエアコンを切らない
  • 2顔のシワを毎日拭き、必ず乾いた布で水気を取る
  • 3月に一度、触って肋骨を確かめ、体重を記録する

この犬種の課題は、どれも家のなかで対処できるものです。今日から始めれば、10年先が変わります。

モフ@ペット好き

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