ネコの病気    猫の肺水腫|呼吸数が増えたら、その日のうちに

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猫の肺水腫|呼吸数が増えたら、その日のうちに
猫の肺水腫
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の肺水腫|呼吸数が増えたら、その日のうちに」です。ではどうぞ!

寝ているのに、呼吸が速い。

数えてみたら、1分で50回を超えていた。

それは、肺に水がたまり始めているサインかもしれません。

肺水腫は肺の中に水がしみ出し、酸素を取り込めなくなる状態です。早急に治療を開始しなければ、命に関わります。

結論

肺水腫は肺の中に液体成分がしみ出し、酸素の取り込みが妨げられる状態です。猫の肺水腫は、心臓病が原因で起きる「心原性肺水腫」と、心臓病以外が原因で起きる「非心原性肺水腫」の2つに分けられます。猫では、心筋症などの心臓病が原因の心原性肺水腫が多いとされています。心臓病が進行すると、心臓から血液を送り出す力が弱まり、血液の渋滞が起こります。その結果、肺内の血液が心臓に戻りづらくなり、行き場を失った液体成分が肺胞内ににじみ出ることで肺水腫を発症します。非心原性肺水腫の主な原因は、肺や全身の炎症、感電、腫瘍、腎不全、低アルブミン血症、水分過剰、交通事故などです。症状としては、呼吸数が増える(とくに睡眠時呼吸数)、開口呼吸などが代表的です。治療については心原性の場合、内科的に利尿薬を使用して肺に溜まった水分を抜き、酸素室や酸素マスクによる酸素の吸入も行います。重度の場合、気管挿管や人工呼吸が必要となる場合もあります。

この記事でわかること

  • 肺の中に、水がしみ出します
  • 猫では、心臓が原因のことが多いのです
  • 心臓以外が原因のこともあります
  • 最初のサインは、呼吸数です
  • 進むと、口を開けます
  • 連れていき方が、結果を分けます
  • 治療は、水を抜いて酸素を入れること
  • そのあとの管理のこと

肺の中に、水がしみ出します

まず、何が起きているのかから。

肺は、空気を入れる場所です

肺の中には小さな袋がたくさんあります。

そこに空気が入り、酸素が血液に取り込まれます。

本来、空気だけが入っている場所です。

そこに、水が入ります

行き場を失った液体成分が肺胞内ににじみ出る——

空気が入るはずの袋に、水がたまります。

水の入った袋では、酸素を取り込めません。

だから、いくら呼吸しても足りなくなるのです。

だから、呼吸が速くなります

足りない分を、回数で補おうとします。

これが、呼吸数が増える理由です。

そして、それでも足りなくなると口を開けます。

症状は、この順番で進みます。

猫では、心臓が原因のことが多いのです

二つの肺水腫
原因で、二つに分かれます。

原因は、大きく二つに分かれます。

心原性が、多いとされます

猫の肺水腫は、心筋症などの心臓病が原因の「心原性肺水腫」が多いとされています。

とくに肥大型心筋症背景にあることが多いものです。

血液が、渋滞します

心臓病が進行すると、心臓から血液を送り出す力が弱まり、血液の渋滞が起こります。

その結果、肺内の血液が心臓に戻りづらくなります。

行き場を失った液体成分が、肺胞内ににじみ出る——

これが、心原性肺水腫の成り立ちです。

だから、心臓を調べます

肺の病気なのに、心臓の検査をする——

それには、こういう理由があります。

もとを治さなければ、また水がたまります。

心臓の超音波が、その日か後日に行われます。

心臓以外が原因のこともあります

非心原性肺水腫もあります。

原因は、さまざまです

非心原性肺水腫の主な原因は、肺や全身の炎症、感電、腫瘍、腎不全、低アルブミン血症、水分過剰、交通事故などです。

コードをかじって感電したという事故は、とくに若い猫で起こります。

交通事故のあとに出てくることもあります。

点滴のあとに、起こることもあります

水分過剰とは体に入る水分が多すぎた状態です。

心臓や腎臓が弱っている猫では、点滴の量にも注意が要ります。

入院中に、呼吸が速くなってきた——

そのときは、すぐ伝えてください。

見分けは、検査でつきます

心原性か非心原性かで、その後の管理がまったく変わります
調べること 何が分かるか
心臓の超音波 心筋症などの心臓病があるか
レントゲン 肺の水のたまり方、心臓の大きさ
血液検査 腎臓やたんぱくの状態、炎症の有無
経過の聞き取り 感電や事故など、思い当たる出来事
薬への反応 利尿薬で改善するかどうか

思い当たる出来事があれば、必ず伝えてください。

治療の方向が、変わります

非心原性の場合、炎症を抑える目的で抗炎症薬が使用されることがあります。

心原性なら、利尿薬が中心です。

だから、どちらなのかを見分けることに意味があります。

最初のサインは、呼吸数です

進み方
呼吸数から、始まります。

ここが、この記事でいちばん役に立つところです。

睡眠時の呼吸数が、増えます

症状としては、呼吸数が増える(とくに睡眠時呼吸数)、開口呼吸などが代表的です。

眠っているときの呼吸数いちばん早く変化します。

猫の安静時呼吸数は、1分間20〜30回が正常です。

数え方は、簡単です

呼吸数の数え方は、胸かお腹の上下を15秒数えて4倍するだけです。

ふだん25回だった猫が、40回になった——

これは、水がたまり始めた合図かもしれません。

心臓病と診断されている猫では、毎日測ってください。

動きの変化も、手がかりです

  • 高いところに、登らなくなった
  • 遊びに誘っても、乗ってこない
  • 伏せたまま、動かない
  • 丸くならず、うずくまっている
  • 食べる途中で、休むようになった
  • 横になるのを、嫌がる

とくに最後の「横になりたがらない」肺に水がたまったときによく見られるものです。

数字で、急ぎ具合が分かります

心臓病と診断されている猫では、この表を貼っておいてください
安静時の呼吸数 どう動くか
20〜30回 正常。記録を続ける
30〜40回 翌日にもう一度測る。増えるなら連絡
40回を超える その日のうちに、病院へ連絡
50回を超える 急ぐ。夜間でも受診を考える
口を開けている 回数にかかわらず、その場で連絡

一度で判断せず、少し間をあけて二回測ると確かです。

進むと、口を開けます

ここから先は、緊急です。

開口呼吸は、救急のサインです

猫は本来、口で呼吸しません。

口を開けている時点で、鼻だけでは足りていないということです。

その場で、病院へ連絡してください。

姿勢も、変わります

首を前に伸ばし、肘を体から離して張る——

少しでも空気を入れようとする姿勢です。

横になれず、伏せたままになります。

「じっとしているから落ち着いている」ではありません。

泡が出たら、一刻を争います

肺に溜まった水が、鼻や口から出てくることもあります。

ピンク色や白の泡として現れます。

ここまで来ると、非常に厳しい状態です。

迷わず、その場で救急へ向かってください。

⚠ この四つは、その場で連絡を

口を開けて呼吸している。

寝ているのに、呼吸数が40回を超える。

横になれず、うずくまったまま動かない。

鼻や口から、泡が出ている。

早急に治療を開始しなければ、命に関わる状態です。

連れていき方が、結果を分けます

気づいたときの動き
慌てず、静かに。

この病気では、運び方そのものが治療の一部です。

興奮させないでください

呼吸が苦しい猫にとって、追いかけ回されることは非常に危険です。

暴れれば、酸素の消費が増えます。

それだけで、状態が一段階悪くなります。

静かに、そっと近づいてください。

先に、電話をしてください

着いてから受付で待つ時間が惜しい状態です。

先に電話しておけば、酸素室を準備して待っていてもらえます。

そのとき、数えた呼吸数を伝えてください。

「寝ているときに1分で56回でした」——この一言で、受け入れの判断が変わります。

伝えてほしいこと

  • 安静時の呼吸数(数えた値)
  • いつから、様子がおかしいか
  • 口を開けているかどうか
  • 横になれているか、うずくまっているか
  • 心臓病で治療中かどうか
  • 飲んでいる薬があるか

電話の時点で、これだけ伝われば十分です。

キャリーは、静かに運んでください

布をかけて、暗くしてあげてください。

ただし、蒸れないようにしてください。

車内の温度にも気をつけてください。

暑さは、呼吸をさらに苦しくします。

キャリーの中で暴れるようなら、無理に押し込まないでください。

洗濯ネットに入れてから運ぶ方法もあります。

治療は、水を抜いて酸素を入れること

治療の中身
水を抜き、酸素を入れます。

病院で行われることです。

まず、酸素を入れます

酸素の吸入も大切な治療なので、酸素室や酸素マスクを使用します。

検査より先に、酸素です。

呼吸が苦しい状態でレントゲンを撮ることは、それ自体が危険だからです。

まず落ち着かせてから、検査に進みます。

利尿薬で、水を抜きます

心原性肺水腫の場合、内科的に利尿薬を使用し、肺に溜まった水分を抜いていきます。

尿として、体の外へ出していく薬です。

効いてくれば、呼吸数が下がってきます。

数時間で、変わってくることもあります。

重度なら、さらに進んだ処置になります

重度の場合、気管挿管や人工呼吸が必要となる場合があります。

自力での呼吸では足りないときに行われます。

設備のある病院へ、紹介されることもあります。

検査は、落ち着いてから

「なぜすぐ検査しないのか」と思われるかもしれません。

呼吸が苦しい猫を押さえて撮影することは、命に関わります。

まず酸素と薬で落ち着かせる——

それが、正しい順番です。

入院になることが多い病気です

面会が限られることもありますが、静かな環境が治療そのものです
時期 行われること
着いてすぐ 酸素室へ。まず落ち着かせる
数時間以内 利尿薬を使い、呼吸数の変化を見る
落ち着いてから レントゲンや超音波で、原因を調べる
入院中 酸素を保ちながら、薬を調整する
退院前 飲み薬に切り替え、家での見方を確認する

「会わせてもらえない」のは、刺激を避けるためです。

そのあとの管理のこと

山を越えたあとの話です。

原因を、治療していきます

心臓が原因なら、心臓の治療を続けます。

利尿薬を、飲み薬として続けることも多くなります。

やめれば、また水がたまります。

自己判断でやめないでください。

呼吸数を、毎日測ってください

再発を、いちばん早く教えてくれる指標です。

寝ているときの呼吸数を、毎日記録してください。

じわじわ増えてきたら、その時点で相談できます。

苦しくなってからでは、また救急になります。

記録しておいてほしいこと

  • 安静時呼吸数(毎日、日付つきで)
  • 薬を飲めたかどうか
  • 食欲と、元気
  • 体重(週に一度でよい)
  • 咳のような動作の有無
  • 後ろ足の温かさ

心臓が背景にあるなら、血栓のリスクもあわせて見ておいてください。

くわしくは動脈血栓塞栓症で書いています。

🩺 測ることの意味

この病気は、再発します。

けれど、呼吸数を測っていれば早い段階で気づけます。

「苦しくなってから」ではなく「数字が増えてきたから」で受診できる——

それが、この病気でいちばん大きな差になります。

この記事の要点

猫の肺水腫は、心筋症などによる心原性肺水腫が多いとされています。

症状は呼吸数が増えること(とくに睡眠時呼吸数)と、開口呼吸です。

治療は酸素の吸入と、利尿薬で水を抜くこと。重度では気管挿管や人工呼吸が必要になることもあります。

移動そのものが負担になります。興奮させず、先に電話をしてから静かに運んでください。

Q. 肺水腫とは、どんな状態ですか?

A. 肺の中に液体成分がしみ出し、酸素を取り込めなくなる状態です。空気が入るはずの袋に水がたまるため、いくら呼吸しても足りなくなります。

Q. 猫では、何が原因ですか?

A. 心筋症などの心臓病が原因の心原性肺水腫が多いとされています。心臓病が進行すると血液の渋滞が起こり、行き場を失った液体成分が肺胞内ににじみ出ます。

Q. 心臓以外の原因もありますか?

A. あります。肺や全身の炎症、感電、腫瘍、腎不全、低アルブミン血症、水分過剰、交通事故などが原因になります。

Q. 最初のサインは何ですか?

A. 呼吸数が増えることです。とくに睡眠時呼吸数です。猫の安静時呼吸数は1分間20〜30回が正常とされています。

Q. どうやって数えますか?

A. 寝ているときに、胸かお腹の上下を15秒数えて4倍します。ふだんの値を知っていれば、変化にすぐ気づけます。

Q. 口を開けて呼吸しています

A. その場で連絡してください。猫は本来、口で呼吸しません。鼻だけでは足りていないということです。

Q. 鼻から泡が出ています

A. 一刻を争います。肺に溜まった水が出てきている状態で、非常に厳しいところです。迷わず救急へ向かってください。

Q. 連れていくとき、気をつけることは?

A. 興奮させないことです。追いかけ回すと酸素の消費が増え、状態が悪くなります。静かにキャリーへ入れ、先に電話をしてください。

Q. なぜ先に電話をするのですか?

A. 酸素室を準備して待っていてもらえるためです。そのとき数えた呼吸数を伝えると、緊急度が正確に伝わります。

Q. 病院では、何から始めますか?

A. まず酸素の吸入です。酸素室や酸素マスクを使用します。検査は、呼吸が落ち着いてからになります。

Q. なぜすぐレントゲンを撮らないのですか?

A. 呼吸が苦しい猫を押さえて撮影することは、それ自体が危険だからです。まず酸素と薬で落ち着かせるのが正しい順番です。

Q. どんな薬を使いますか?

A. 心原性の場合は、利尿薬で肺に溜まった水分を抜いていきます。非心原性では、炎症を抑える目的で抗炎症薬が使われることがあります。

Q. 重度だと、どうなりますか?

A. 気管挿管や人工呼吸が必要となる場合があります。設備のある病院へ紹介されることもあります。

Q. 治ったら、薬をやめてよいですか?

A. やめないでください。背景の病気が残っていれば、また水がたまります。利尿薬を飲み薬として続けることが多くなります。

Q. 再発を早く知る方法はありますか?

A. 毎日、安静時呼吸数を測ることです。じわじわ増えてきた時点で相談できれば、救急にならずに済むことがあります。

Q. 面会させてもらえません

A. 刺激を避けるためです。呼吸が苦しい猫にとって、興奮は状態を悪くします。静かな環境を保つことが、治療そのものになります。

Q. 横になりたがりません

A. 肺に水がたまったときによく見られる様子です。うずくまったまま動かない、首を伸ばしているといった姿勢は、少しでも空気を入れようとしているサインです。

まとめ|苦しくなる前に、数字が教えてくれます

肺水腫は急に苦しくなる病気に見えます。

けれど、その前に呼吸数が増えています。

とくに、眠っているときの呼吸数です。

1分間20〜30回が正常。それが40回になっていたら、もう始まっています。

15秒数えて4倍する——それだけで、気づけます。

そして、口を開けて呼吸していたら、その場で電話です。

追いかけない、慌てさせない、静かに運ぶ。

この病気では、運び方まで含めて治療です。

心臓病と言われている猫なら、今日から呼吸数を数える習慣をつけてください。

今日できる3つ

  • 1寝ている猫の呼吸数を、15秒数えて4倍する
  • 2その数字を、日付つきで記録し始める
  • 3夜間救急の連絡先を、すぐ出せる場所に控えておく

肺水腫は、呼吸数の増加から始まります。苦しくなる前に、数字が教えてくれます。

モフ@ペット好き

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