

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の脳腫瘍|六割は髄膜腫で、手術で取れます」です。ではどうぞ!
壁に頭を押し付けて、じっとしている。
同じ方向に、くるくる回っている——
それは、脳からのサインかもしれません。
「脳腫瘍」と聞けば、誰でも覚悟すると思います。けれど猫の脳腫瘍の約六割は髄膜腫で、多くは良性です。手術で取れば、平均2〜3年という報告があります。
結論
髄膜腫は、脳を覆うクモ膜に発生する腫瘍で、猫の脳腫瘍全体の約60%を占めるといわれています。多くは良性であり、病状進行具合によっては、治療によって良好な結果を得られるとされています。症状としては、元気がない、性格の変化、ふらつく、同じ方向にくるくる回る、目が見えない、徘徊する、壁に頭を押し付けるなどがあります。また、夜鳴きや粗相などの行動学的異常、後ろ足に力が入らない、眼振と旋回、顔面のチックが見られることもあります。猫の髄膜腫は進行が緩徐であることが多く、少しずつ腫瘤が頭蓋内で大きくなる場合、症状が出る頃には腫瘍がかなり巨大化していることも少なくありません。画像では、腫瘤内部の石灰化や髄膜腫直上の頭蓋骨が肥厚したり、頭蓋骨の融解もしくは頭蓋骨への浸潤が認められることがあり、これらも猫において髄膜腫を疑うポイントとなります。猫の髄膜腫では腫瘍と周囲組織との境界が明瞭であることが多く、比較的容易な摘出が可能であり、良好な予後が期待できます。また、手術を行えば平均2〜3年の長期生存が期待できるとも報告されています。
この記事でわかること
- ✓六割が、髄膜腫です
- ✓壁に頭を押し付けます
- ✓性格が、変わります
- ✓ゆっくり、大きくなります
- ✓画像で、確かめます
- ✓手術で、取れることが多いのです
- ✓二〜三年という報告があります
- ✓手術以外の選択もあります
六割が、髄膜腫です

まず、いちばん大事な数字から。
脳を覆う膜から、できます
髄膜腫は、脳を覆うクモ膜に発生する腫瘍です。
脳そのものの中にできるのではありません。
外側の膜から、内側へ押している——
そこが、大事な点です。
六割を、占めています
猫の脳腫瘍全体の約60%を占めると
いわれています。
十のうち六ということです。
だから、まずこの腫瘍が候補に挙がります。
多くは、良性です
多くは良性であり、病状進行具合によっては、治療によって良好な結果を得られるとされています。
「脳腫瘍」という言葉から想像するものとは、ずいぶん違います。
そこを、まず知ってください。
だから、あきらめないでください
脳の腫瘍と聞けば、手の打ちようがないと思われがちです。
けれど猫では、取れることが多いのです。
まず、何の腫瘍かを確かめてください。
壁に頭を押し付けます

特徴的なサインです。
頭を、押し付けて止まります
壁に頭を押し付けるという症状が
挙げられています。
壁や家具に頭をつけたまま、じっとしている——
これは、脳の異常を強く疑うサインです。
同じ方向に、回り続けます
同じ方向にくるくる回ることも
症状として挙げられています。
旋回と呼ばれる動きです。
片側へ、ぐるぐると回り続けます。
目が、見えなくなることもあります
目が見えないという症状も
現れることがあります。
物にぶつかる、段差を踏み外す——
目そのものではなく、脳の側の問題であることがあります。
目が揺れる、顔がぴくつく
眼振と旋回、顔面のチックが見られることもあります。
眼振とは目が細かく揺れることです。
顔の一部が、ぴくぴく動くこともあります。
- 壁に頭を押し付けている
- 同じ方向に、くるくる回る
- 物にぶつかる、段差を踏み外す
- 目が、細かく揺れている
- 顔の一部が、ぴくつく
- けいれんを起こした
とくに上の二つは、その日のうちに受診してください。
性格が、変わります
見落とされやすい変化です。
行動が、変わっていきます
元気がない、性格の変化が
症状として挙げられています。
甘えなくなる、怒りっぽくなる——
そういう変化として現れます。
夜鳴きや、粗相も出ます
夜鳴きや粗相などの行動学的異常が
見られることもあります。
夜中に鳴く、トイレ以外でしてしまう——
「歳のせい」と思われやすい変化です。
けれど、急に始まったのなら
それは調べる理由になります。
徘徊することもあります
徘徊するという症状も挙げられています。
目的なく、家の中を歩き回る——
認知症のように見えることがあります。
けれど、腫瘍のこともあります。
けいれんが、出ることもあります
脳が刺激されることで、発作が起こることがあります。
初めて起きたときは、その日のうちに受診してください。
そして、動画に撮っておいてください。
後ろ足に、力が入らなくなることも
後ろ足に力が入らないという症状も
報告されています。
脳の問題でも、足に出ることがあります。
脊髄腫瘍との区別も、そこで必要になります。
ゆっくり、大きくなります

気づかれにくい理由です。
進行が、緩やかなのです
猫の髄膜腫は、進行が緩徐であることが多いと
されています。
数か月から、年の単位で少しずつ大きくなります。
脳が、慣れてしまいます
ゆっくり押されると、脳はある程度まで順応します。
だから、症状が出にくいのです。
これが、発見を遅らせます。
気づいたときには、大きいことがあります
少しずつ腫瘤が頭蓋内で大きくなる場合、症状が出る頃には腫瘍がかなり巨大化していることも少なくありません。
症状の重さと、腫瘍の大きさがつり合わないことがあります。
それでも、取れることがあります
大きくても、境界が明瞭なら取れます。
「もう大きいから無理」とは限りません。
まず、画像で確かめてもらってください。
大きさより、どこにあるかのほうが重要になります。
そこは、画像を見て判断されます。
⚠ 受診してください
壁に頭を押し付けている。
同じ方向に、回り続けている。
けいれんを起こした。
急に性格が変わった、徘徊している。
「歳のせい」で片づけないでください。
似た症状を出すものと、区別します
| 考えられるもの | 見分けの手がかり |
|---|---|
| 脳腫瘍(髄膜腫) | ゆっくり進む。行動が変わる |
| 脳血管障害 | 突然始まり、そこで止まる |
| 脳炎 | 比較的速く進む。熱が出ることも |
| 高血圧による変化 | 腎臓や甲状腺の病気が背景にある |
| 認知機能の低下 | 高齢。徘徊や夜鳴きが似る |
どれであっても、調べなければ分かりません。
画像で、確かめます
診断の進め方です。
神経の検査から、始まります
目の動き、反射、歩き方を
細かく確かめていきます。
脳のどのあたりが傷んでいるかが
それでおおよそ分かります。
磁気共鳴画像検査を行います
脳の状態を見るには、この検査が必要です。
麻酔をかけて、時間をかけて撮ります。
行える施設は限られるため、紹介されることが多いものです。
髄膜腫らしい所見があります
腫瘤内部の石灰化や、髄膜腫直上の頭蓋骨が肥厚したり、頭蓋骨の融解もしくは頭蓋骨への浸潤が認められることがあり、これらも髄膜腫を疑うポイントとなります。
骨の変化まで見ることで、見当がつきやすくなります。
ほかの病気も、除いていきます
脳の症状は、腫瘍だけで起こるものではありません。
脳血管障害や、
炎症、感染でも同じような症状が出ます。
だから、画像で確かめる意味があります。
手術で、取れることが多いのです

ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。
境界が、はっきりしています
猫の髄膜腫では、腫瘍と周囲組織との境界が明瞭であることが多いとされています。
脳に食い込んでいるのではなく、外側から押している——
だから、剥がすように取れます。
比較的、取りやすいのです
比較的容易な摘出が可能であり、良好な予後が期待できます。
脳の手術としては、条件が良いほうです。
犬の脳腫瘍とは、そこが違います。
開頭手術になります
頭蓋骨を開けて、取り出す手術です。
設備と技術が必要になります。
専門的に扱う施設を、紹介されることになります。
高齢でも、できることがあります
この病気は、高齢の猫に多いものです。
「年だから」と、最初からあきらめないでください。
血液検査や心臓の検査で、耐えられるかを確かめられます。
| 確かめること | なぜ聞くのか |
|---|---|
| 何の腫瘍か | 髄膜腫なら、手術の対象になりやすい |
| どこにあるか | 場所で、取りやすさが変わる |
| 境界が明瞭か | 剥がすように取れるかどうか |
| 麻酔に耐えられるか | 全身の状態を、先に確かめる |
| どこで手術できるか | 紹介先を含めて、相談する |
手術のあとに、してほしいこと
- 指示された期間、静かに過ごさせる
- けいれん止めの薬を、続ける
- 行動が戻ってきているか、記録する
- 食べる量と、体重を見ておく
- 定期的な画像検査を、受ける
- 再発の兆しがないか、行動を見る
術後しばらくは、発作を抑える薬が続くことがあります。
自己判断でやめないでください。
二〜三年という報告があります
見通しの話です。
平均で、二〜三年です
手術を行えば、平均2〜3年の長期生存が期待できるとも報告されています。
脳腫瘍という言葉から想像する数字とは、ずいぶん違います。
そして、高齢の猫にとっての二〜三年は決して短くありません。
症状も、戻ることがあります
圧迫がなくなれば、脳の働きが戻ります。
回っていた猫が、まっすぐ歩けるようになる——
性格が、元に戻る——
そういう経過をたどることがあります。
術後の変化は、家族が気づきます
診察室では、短い時間しか見られません。
ふだんの様子を知っているのは、家族です。
「前より、よく甘えるようになった」——
そういう変化を、伝えてください。
再発することも、あります
取りきれなかった部分から、また大きくなることがあります。
だから、術後も定期的に見ていきます。
それでも、時間は稼げます。
良性でも、放置はできません
良性だからといって、そのままにはできません。
大きくなれば、脳を押し続けます。
場所が場所だけに、命に関わります。
手術以外の選択もあります
選べる道について。
放射線という方法があります
手術ができない場所や、全身の状態が許さない場合には、
放射線が検討されることがあります。
行える施設は、さらに限られます。
薬で、症状を抑えることもできます
ステロイドで、脳のむくみを抑える——
それだけでも、症状が和らぐことがあります。
けいれんがあれば、それを止める薬も使います。
「何もできない」わけではありません。
どこまでやるかは、選べます
手術を選ばないという判断も、ひとつの選択です。
症状を抑えて、穏やかに過ごすことを選ぶこともできます。
その猫と家族にとって何がよいかで、決まります。
暮らしのなかで、支えられること
| 困りごと | できる工夫 |
|---|---|
| ぶつかる | 家具の配置を変えない。角を保護する |
| 回ってしまう | 行き止まりを作らず、広い場所で見守る |
| 高い所から落ちる | 登れる場所を、減らしておく |
| 夜鳴き・徘徊 | 寝床を落ち着ける場所に置く |
| けいれん | 周りの物をどけ、時間を計る |
家具の位置を変えないことが
目が見えにくい猫には、大きな助けになります。
家で、見ておいてほしいこと
- 回る、頭を押し付ける様子があるか
- けいれんの回数と、続いた時間
- 物にぶつかっていないか
- 性格や行動の変化
- 食べているか、体重が減っていないか
- 薬を、飲めているかどうか
けいれんは、必ず動画に撮ってください。
その様子が、そのまま情報になります。
🩺 まず、種類を確かめてください
「脳腫瘍」と聞くと、多くの方がそこで覚悟されます。
けれど猫では、約60%が髄膜腫で多くは良性です。
境界が明瞭で、比較的取りやすい——
手術で平均2〜3年という報告があります。
この記事の要点
髄膜腫は猫の脳腫瘍全体の約60%を占め、多くは良性とされています。
壁に頭を押し付ける、同じ方向に回る、性格が変わるといった症状が現れます。
進行が緩徐なため、症状が出る頃には腫瘍がかなり大きくなっていることも少なくありません。
境界が明瞭で摘出しやすく、手術を行えば平均2〜3年の長期生存が期待できると報告されています。
Q. 猫の脳腫瘍で、多いのは何ですか?
A. 髄膜腫です。猫の脳腫瘍全体の約60%を占めるといわれています。
Q. 髄膜腫は、悪性ですか?
A. 多くは良性とされています。病状進行具合によっては、治療によって良好な結果を得られます。
Q. どんな症状が出ますか?
A. 元気がない、性格の変化、ふらつく、同じ方向にくるくる回る、目が見えない、徘徊する、壁に頭を押し付けるなどです。
Q. 壁に頭を押し付けるのは、なぜですか?
A. 脳の異常を強く疑うサインです。見つけたら、その日のうちに受診してください。
Q. ほかにも症状はありますか?
A. 夜鳴きや粗相などの行動学的異常、後ろ足に力が入らない、眼振と旋回、顔面のチックが見られることもあります。
Q. なぜ気づくのが遅れるのですか?
A. 進行が緩徐であることが多いためです。症状が出る頃には、腫瘍がかなり巨大化していることも少なくありません。
Q. どうやって診断しますか?
A. 神経の検査に加えて、磁気共鳴画像検査が必要になります。
Q. 画像で、何が分かりますか?
A. 腫瘤内部の石灰化や、直上の頭蓋骨の肥厚、融解、浸潤が認められることがあります。これらも、髄膜腫を疑うポイントになります。
Q. 手術はできますか?
A. 猫の髄膜腫では腫瘍と周囲組織との境界が明瞭なことが多く、比較的容易な摘出が可能とされています。
Q. 手術すると、どのくらい生きられますか?
A. 平均2〜3年の長期生存が期待できると報告されています。
Q. 大きくなっていても、取れますか?
A. 境界が明瞭なら、大きくても取れることがあります。まず画像で確かめてもらってください。
Q. 高齢でも、手術できますか?
A. 年齢だけで決まるものではありません。血液検査や心臓の検査で、麻酔に耐えられるかを確かめられます。
Q. 手術以外の方法は?
A. 放射線が検討されることがあります。ステロイドで脳のむくみを抑え、症状を和らげることもできます。
Q. 良性なら、放っておけますか?
A. 放置はできません。大きくなれば脳を押し続け、場所が場所だけに命に関わります。
Q. 家では何を見ておけばよいですか?
A. 回る、頭を押し付ける様子や、けいれんの回数です。けいれんは、必ず動画に撮ってください。
まとめ|「脳腫瘍」で、あきらめないでください
猫の脳腫瘍の約六割は、髄膜腫です。
そして、多くは良性です。
脳を覆う膜から、外側に育つ腫瘍なので、
境界がはっきりしていて、取りやすいのです。
手術を行えば、平均2〜3年という報告があります。
けれど進み方がゆっくりなので、気づかれにくいのです。
壁に頭を押し付ける、同じ方向に回る——
それは、脳からのはっきりしたサインです。
「歳のせい」で、片づけないでください。
今日できる3つ
- 1壁に頭をつけて止まる様子がないか、見てみる
- 2回る、ぶつかるなどの動きを動画に撮る
- 3性格や行動の変化を、いつからか書き留める
脳の腫瘍でも、取れるものがあります。まず「何の腫瘍か」を、確かめてください。

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