ネコの病気    猫の脊髄腫瘍|手術より、薬がよく効きます

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猫の脊髄腫瘍|手術より、薬がよく効きます
猫の脊髄腫瘍
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫の脊髄腫瘍|手術より、薬がよく効きます」です。ではどうぞ!

ふらつくようになった。

後ろ足が、少しずつ弱ってきている——

そして、脊髄に腫瘍があると言われた。

「背骨の腫瘍」と聞けば、手術を思い浮かべると思います。けれど猫で最も多いのはリンパ腫で、抗がん剤がよく効きます。

結論

脊髄腫瘍は、その位置によって分類されます。硬膜の外から脊髄を圧迫する硬膜外腫瘍、硬膜と脊髄のあいだにできる硬膜内髄外腫瘍、脊髄そのものの中にできる髄内腫瘍があり、いずれの場所でもリンパ腫が候補となります。猫の脊髄腫瘍で最も多いのは、リンパ腫です。リンパ腫が脊髄に及ぶと、四肢の麻痺、運動失調(ふらつき)、脊髄の痛みなどの症状がみられることがあります。脳や脊髄のリンパ腫では、けいれん、運動失調、歩様異常、瞳孔の左右差などが現れることもあります。中枢神経のリンパ腫の診断精度は、磁気共鳴画像検査や断層撮影の普及によって近年向上しています。リンパ腫は化学療法によく反応するため、手術ではなく、化学療法単独または放射線療法との併用が中心となります。複数の薬を組み合わせる多剤併用療法が標準的な治療です。無治療の場合、生存期間は約3か月とされますが、治療によって生存期間を延ばし、生活の質を改善することができます。低悪性度のものでは、適切な治療により数年以上生存することもあります。

この記事でわかること

  • じわじわ進むのが、特徴です
  • ふらつきから、始まります
  • 猫では、リンパ腫が多いのです
  • どこにあるかで、呼び方が変わります
  • 画像で、場所を確かめます
  • 手術ではなく、薬で治療します
  • 無治療とは、大きく変わります
  • 支えながら、暮らしていきます

じわじわ進むのが、特徴です

突然の麻痺と、進行する麻痺
進み方で、分かれます。

まず、ほかの病気との違いから。

突然ではなく、少しずつです

脊髄腫瘍では、症状が少しずつ進みます。

ある日を境に、というより

気づいたら悪くなっていた——

そういう経過をたどります。

突然の麻痺とは、別の病気です

線維軟骨塞栓症

突然、痛みなく麻痺が起こります。

動脈血栓塞栓症なら、

激しい痛みを伴います。

脊髄腫瘍は、そのどちらとも違います。

だから、経過を伝えてください

いつから、どのくらいの速さで進んだか——

それが、いちばん大事な情報です。

「一か月前から少しずつ」なら、腫瘍が候補に入ります。

動画が、役に立ちます

歩き方の変化は、写真では伝わりません。

週ごとに動画を撮っておく

進み方が、はっきり分かります。

それが、診断を大きく助けます。

同じ場所、同じ角度で撮っておく

比べやすくなります。

ふらつきから、始まります

現れる症状
ふらつきから、始まります。

どんな症状が出るのかです。

運動失調が、最初に出ます

リンパ腫が脊髄に及ぶと、四肢の麻痺、運動失調(ふらつき)、脊髄の痛みなどの症状がみられることがあります。

運動失調とは

思ったとおりに体を動かせなくなることです。

酔ったような歩き方になります

足がもつれる、体が傾く——

「酔っぱらったよう」と表現されることがあります。

本人は歩こうとしているのに、うまくいかないのです。

だんだん、麻痺へ進みます

ふらつきから始まり、やがて足が動かなくなっていきます。

その進み方が、この病気の姿です。

痛みが出ることもあります

脊髄の痛みも症状として挙げられています。

背中を触ると嫌がる、抱くと鳴く——

そういう形で現れます。

  • ふらついて、まっすぐ歩けない
  • 足を引きずるようになった
  • 高い所へ、登らなくなった
  • 背中を触ると、嫌がる
  • 少しずつ、悪くなっている
  • 尿や便が、出にくくなった

最後の一つがあれば、急いでください。

脳まで及ぶこともあります

脳や脊髄のリンパ腫では、けいれん、運動失調、歩様異常、瞳孔の左右差などが現れることもあります。

目の黒目の大きさが、左右で違う——

それも、大事なサインです。

猫では、リンパ腫が多いのです

ここが、この病気で伝えたいことです。

最も多い脊髄腫瘍です

猫の脊髄腫瘍で最も多いのは、リンパ腫です。

骨の腫瘍でも、神経そのものの腫瘍でもなく

リンパ球の腫瘍が、いちばん多いのです。

だから、薬が効きます

リンパ腫

抗がん剤がよく効く腫瘍です。

猫では、副作用も軽微とされています。

そこが、この病気の希望です。

ほかの脊髄の腫瘍と比べても、打つ手が多いほうです。

若い猫にも、起こります

リンパ腫は、若い猫にも起こる腫瘍です。

猫白血病ウイルスとの関連が知られている型もあります。

年齢だけで、除外はできません。

若い猫でも、調べる価値があります。

ウイルスの検査も、行われます

猫白血病ウイルスに感染しているかどうか

あわせて確かめます。

とくに若い猫では、必ず調べる項目です。

そこも、見通しに関わってきます。

ほかの腫瘍も、あります

骨から発生するものや、

神経を包む組織から発生するもの

あります。

だから、種類を確かめる意味があります。

どこにあるかで、呼び方が変わります

場所による分類
どこにあるかで、呼び方が変わります。

分類のことです。

三つに分けられます

硬膜の外から脊髄を圧迫する硬膜外腫瘍、硬膜と脊髄のあいだにできる硬膜内髄外腫瘍、脊髄そのものの中にできる髄内腫瘍あります。

硬膜とは脊髄を包んでいる膜のことです。

外から押すか、中にあるかです

硬膜外なら、外から押している——

髄内なら、神経の中に入り込んでいる——

同じ「脊髄腫瘍」でも、状況が違います。

どこでも、リンパ腫はできます

いずれの場所でも、リンパ腫が候補となります。

だから、場所だけでは種類が決まりません。

けれど、治療の選び方には関わります。

首か、腰かでも変わります

首のあたりなら、前足にも症状が出ます。

腰のあたりなら、後ろ足だけです。

どの足に症状が出ているかから、

おおよその場所が分かります。

⚠ 受診してください

ふらつきが、少しずつ進んでいる。

足を引きずるようになった。

背中を触ると、痛がる。

尿や便が、出にくくなった。

進んでいるなら、早いほど選べる方法が増えます。

ほかの原因とも、区別します

「急か、じわじわか」「痛がるか」で、大きく絞れます
考えられるもの 見分けの手がかり
脊髄腫瘍 少しずつ進む。痛みを伴うことがある
線維軟骨塞栓症 突然。痛みを伴わない
動脈血栓塞栓症 突然。激痛。足が冷たい
椎間板ヘルニア 痛みが強い。背中を触ると嫌がる
猫伝染性腹膜炎 ほかの症状も、あわせて出る

経過を伝えることが、そのまま診断につながります。

画像で、場所を確かめます

診断の進め方です。

まず、神経の検査です

足の反射や、体の反応を確かめます。

どこの高さで傷んでいるか

それでおおよそ分かります。

その日にできる検査です。

画像検査で、確かめます

中枢神経のリンパ腫の診断精度は、磁気共鳴画像検査や断層撮影の普及によって近年向上しています。

脊髄の状態を、直接見られる検査です。

麻酔が必要で、施設も限られます。

細胞を、調べることもあります

脳や脊髄をひたす液を採って調べることも

あります。

そこに腫瘍細胞が見つかれば、診断が進みます。

ほかの場所も、確かめます

リンパ腫は、全身の病気です。

お腹や胸にも、腫瘍がないかを見ます。

ほかの場所で見つかれば、そこから細胞を採るほうが楽です。

脊髄に針を刺さずに、診断がつくこともあります。

手術ではなく、薬で治療します

治療の進め方
薬が、主役です。

ここが、ほかの腫瘍と違うところです。

化学療法が、中心になります

リンパ腫は化学療法によく反応するため、手術ではなく、化学療法単独または放射線療法との併用が中心となります。

切らずに治療できる——

脊髄という場所を考えれば、これは大きな利点です。

複数の薬を、組み合わせます

複数の薬を組み合わせる多剤併用療法が、標準的な治療です。

一種類ずつではなく、何種類かを順に使っていきます。

通院の予定が組まれることになります。

放射線を、加えることもあります

放射線療法との併用

選ばれることがあります。

その場所に、集中して効かせる方法です。

行える施設は限られます。

ステロイドが、すぐ効くこともあります

神経のまわりのむくみを抑えることで、

症状が早く和らぐことがあります。

ただし、診断の前に使うと検査結果が分かりにくくなることがあります。

そこは、順番を相談してください。

効けば、動きが戻ります

腫瘍が小さくなれば、圧迫がなくなります。

そうすると、また歩けるようになることがあります。

その変化は、家でも分かります。

数日で、目に見えて変わることもあります。

その反応自体が、診断の裏づけにもなります。

脊髄という場所のため、切らずに治療できることが利点になります
治療の形 内容
化学療法(単独) 複数の薬を組み合わせて使う
放射線との併用 その場所に集中して効かせる
ステロイド むくみを抑え、症状を和らげる
手術 脊髄では、中心にはなりにくい
共通して 痛みを取ることも、あわせて行う

治療中に、確かめていくこと

  • ふらつきが、減っているか
  • また歩けるようになってきたか
  • 痛がる様子が、減ったか
  • 食欲が、戻ってきたか
  • 血液検査で、体に負担が出ていないか
  • 次の通院の予定を、守れているか

多剤併用療法では、通院の間隔が決まっています。

そこを守ることが、効果につながります。

無治療とは、大きく変わります

見通しの話です。

何もしなければ、約三か月です

無治療の場合、生存期間は約3か月とされています。

自然に落ち着く病気ではありません。

そこは、知っておいてください。

治療で、大きく延ばせます

治療によって生存期間を延ばし、生活の質を改善することができます。

動けるようになって、また食べる——

その時間を、取り戻せることがあります。

低悪性度なら、年の単位です

低悪性度のものでは、適切な治療により数年以上生存することもあります。

「数年」という言葉が使える——

脊髄の腫瘍としては、大きな希望です。

再発することも、あります

いったん落ち着いても、また出てくることがあります。

そのときは、薬を変えて対応します。

だから、定期的な受診を続けてください。

治癒は、まれです

ただし、治癒に至ることはまれです。

抑えながら、共に暮らしていく病気になります。

そこも、含めて考えてください。

支えながら、暮らしていきます

家でできることです。

床を、滑らなくしてください

ふらつく猫にとって、滑る床はとても危ないものです。

マットを敷いて、踏ん張れるようにしてください。

それだけで、動きが変わります。

段差を、減らしてください

高いところへ登れなくなっています。

低い踏み台を置いて、分けてあげてください。

落ちてけがをしないよう、危ない場所は塞いでください。

排泄を、確かめてください

尿や便が出せなくなることがあります。

これは、命に関わります。

トイレの砂が濡れているかを、毎日確かめてください。

薬を、続けてください

調子がよくなると、やめたくなります。

けれど、抑え続けることが治療です。

減らす時期は、必ず相談して決めてください。

暮らしの工夫を、まとめておきます

環境を整えるだけで、できることが増えることがあります
困りごと できる工夫
滑って転ぶ 床にマットを敷き、爪を短く保つ
高い所へ行けない 低い踏み台で、段差を分ける
トイレに間に合わない 寝床の近くに、もう一つ置く
尿が出しにくい 出し方を教わり、毎日確かめる
寝たきりに近い 体の向きを変え、床ずれを防ぐ

薬の治療と、暮らしの工夫はどちらも欠かせません。

家で、見ておいてほしいこと

  • 歩き方が、良くなっているか
  • ふらつきの程度が、変わっているか
  • 尿と便が、出せているか
  • 食べる量と、体重
  • 痛がる様子が、増えていないか
  • 薬を、きちんと飲めているか

週ごとに動画を撮っておくと、効いているかが分かります。

🩺 切らずに、治療できます

「脊髄に腫瘍がある」と聞くと、手術を思い浮かべます。

けれど猫では、リンパ腫が最も多く、抗がん剤がよく効きます。

切らずに、治療できるということです。

まず、種類を確かめてください。

この記事の要点

猫の脊髄腫瘍で最も多いのは、リンパ腫です。

症状は四肢の麻痺、運動失調(ふらつき)、脊髄の痛みなどで、少しずつ進みます。

手術ではなく、化学療法単独または放射線療法との併用が中心となります。

無治療では約3か月ですが、治療により生存期間を延ばすことができます。

Q. 猫の脊髄腫瘍で、多いのは何ですか?

A. リンパ腫です。猫の脊髄腫瘍で最も多いとされています。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 四肢の麻痺、運動失調(ふらつき)、脊髄の痛みなどがみられます。

Q. 急に始まりますか?

A. 少しずつ進むことが多い病気です。突然の麻痺なら、線維軟骨塞栓症や動脈血栓塞栓症を考えます。

Q. 運動失調とは何ですか?

A. 思ったとおりに体を動かせなくなることです。酔ったような歩き方に見えることがあります。

Q. 脳にも及びますか?

A. 脳や脊髄のリンパ腫では、けいれん、運動失調、歩様異常、瞳孔の左右差などが現れることもあります。

Q. どうやって分類しますか?

A. 硬膜外、硬膜内髄外、髄内の三つに分けられます。いずれの場所でも、リンパ腫が候補となります。

Q. どうやって診断しますか?

A. 磁気共鳴画像検査や断層撮影が用いられます。その普及により、診断精度は近年向上しています。

Q. 手術はしないのですか?

A. リンパ腫は化学療法によく反応するため、手術ではなく化学療法が中心になります。

Q. 治療はどう進めますか?

A. 複数の薬を組み合わせる多剤併用療法が標準的な治療です。放射線療法を併用することもあります。

Q. 抗がん剤はつらいですか?

A. 猫では、副作用は軽微とされています。毛が抜けることも、ほとんどありません。

Q. 治療しないと、どうなりますか?

A. 無治療の場合、生存期間は約3か月とされています。

Q. 治療すれば、どのくらい変わりますか?

A. 生存期間を延ばし、生活の質を改善することができます。低悪性度のものでは、数年以上生存することもあります。

Q. 治りますか?

A. 治癒に至ることはまれとされています。抑えながら、共に暮らしていく病気になります。

Q. また歩けるようになりますか?

A. 腫瘍が小さくなり圧迫がなくなれば、また歩けるようになることがあります。

Q. 家では何に気をつけますか?

A. 床を滑らなくし、段差を減らしてください。尿と便が出せているかを、毎日確かめてください。

まとめ|「少しずつ進む」なら、調べてください

猫の脊髄腫瘍は、じわじわ進みます。

ふらつきから始まり、やがて麻痺へ——

突然の麻痺とは、別の病気です。

そして猫では、リンパ腫が最も多いのです。

だから、抗がん剤がよく効きます。

脊髄という場所でも、切らずに治療できる——

それが、この病気の希望です。

無治療なら約三か月、治療すれば大きく変わります。

低悪性度なら、数年という報告もあります。

今日できる3つ

  • 1歩いている様子を、週ごとに動画で残す
  • 2床にマットを敷いて、滑らないようにする
  • 3尿と便が出ているかを、毎日確かめる

脊髄の腫瘍でも、薬で治療できるものがあります。「何の腫瘍か」を、必ず確かめてください。

モフ@ペット好き

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