犬の種類と特徴    バーニーズの飼い方|成長期の1年が、寿命を左右する

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バーニーズの飼い方|成長期の1年が、寿命を左右する
バーニーズの飼い方
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「バーニーズの飼い方|成長期の1年が、寿命を左右する」です。ではどうぞ!

生まれたときは500g前後。

1歳になるころには、40kg——

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、わずか1年で体重が数十倍になります。

この速さは、驚異的です。

そしてこの速さこそが、この犬種の体にかかる負担でもあります。

平均寿命6〜10年——大型犬のなかでも短めとされるこの犬種で、「成長スピードの速さ」がその理由のひとつに挙げられます。

つまり、最初の1年の育て方が、そのあとの何年かを左右するということ。

この記事では、成長期にすべきこと・避けるべきことと、日本の夏をどう越えるかを書いていきます。

結論

バーニーズは生後1年で体重が数十倍になる犬種です。骨と関節が完成する前に体だけが重くなる——だから成長期の1年は、運動をあえて控える必要があります。大型犬用の子犬フードを適量で与え、太らせず、床の滑り止めを敷くのが基本。カルシウムの追加は、かえって害になります。そしてスイスの山岳犬ですから日本の夏は本来の環境ではありません——室温28度以下を、留守中も切らないでください。

この記事でわかること

  • 1年で数十倍という、成長の速さ
  • 成長期にしてはいけないこと
  • 食事とカルシウムの落とし穴
  • 日本の夏という、最大の課題
  • よだれと毛量という日常

1年で数十倍という、成長の速さ

バーニーズの成長の速さ
この短期間で、骨格が作られます。

まず、この数字を見てください。

成長の目安
時期 体重の目安 体の状態
生まれたとき 約500g 手のひらに乗る
生後3か月 10〜15kg 骨が急速に伸びる
生後6か月 25〜30kg まだ骨は完成していない
1歳 35〜45kg 骨格がほぼできあがる
2歳 40〜50kg 筋肉が充実する

小型犬なら、生涯かけても3kgにしかなりません。

この犬種は、その10倍以上を1年で作ります。

骨が伸びる速度に、関節や靭帯の完成が追いつかない——

そこに体重が乗るのが、大型犬の成長期に起こることです。

⚠ この時期の負荷が、生涯の関節を決めます

股関節形成不全、肘関節形成不全——大型犬に多いこれらの疾患には遺伝的な素因があります。

けれど、それがどこまで進行するか成長期の体重と運動で大きく変わります。

「素因があっても、症状が出ない」「素因があって、若くして歩けなくなる」——その分かれ目が、この1年にあります。

成長期に、してはいけないこと

成長期に守りたいこと
「大型犬だからたくさん運動を」は、子犬期には当てはまりません。

「大型犬だから、たくさん運動を」——

これは、子犬期には当てはまりません。

むしろ、あえて控える必要があります。

  • 長時間走らせない——1歳半ごろまでは控えめに
  • 階段の上り下りをさせない
  • 硬い地面でのジャンプを繰り返させない
  • フローリングに滑り止めを敷く
  • ボールを投げて全力で走らせる遊びは控える
  • 散歩は短く、平らな土の道を選ぶ

とくに「滑る床」は見落とされがちです。

大きくなっていく体を、まだ完成していない関節で支えながら滑る——

その負荷は、小型犬の比ではありません。

犬が歩く動線には、必ずマットを敷いてください。

散歩は、どのくらいが適切か

目安として「月齢×5分」という考え方が使われることがあります。

成長期の運動量の目安
月齢 1回の散歩の目安 備考
3か月 15分程度 社会化が主目的
6か月 30分程度 平らな道をゆっくり
9か月 45分程度 まだ走らせすぎない
1歳〜 1時間程度 徐々に増やしていく
1歳半〜 通常の運動へ 骨格がほぼ完成する

あくまで目安ですが、「大型犬の子犬は、思っているより運動させないほうがいい」という方向は覚えておいてください。

そのぶん、頭を使う遊びや社会化に時間を使うほうが、この時期には有益です。

そして、社会化はこの犬種でとくに重要になります。

成犬になれば40kgを超える犬です。

他の犬や人に対して落ち着いていられるかどうかは、散歩の安全に直結します。

子犬のうちに、さまざまな人・犬・音に良い経験として会わせておいてください。

あわせて「引っぱらずに歩く」練習体が小さいうちに始めるのが鉄則です。

食事とカルシウムの、落とし穴

ここは、よかれと思ってやったことが害になる領域です。

「大きくなるのだから、カルシウムを足そう」——

これは、避けてください。

成長期の食事
項目 正しい対応 避けたいこと
フード 大型犬用の子犬フードを使う 小型犬用や成犬用で代用する
パッケージの目安から、やや控えめに 食べるだけ与える
カルシウム フードに含まれる量で足りる サプリメントで追加する
体型 やや細めを保つ ふっくら育てる
回数 1日3〜4回に分ける 1回で大量に与える

大型犬用の子犬フードは、カルシウムとリンの量、そしてカロリー密度が調整されています。

成長を速めすぎないように設計されているのです。

そこにカルシウムを足せば、その設計が崩れます。

過剰なカルシウムは、骨の発育に悪影響を与えることが知られています。

「よかれと思って」がいちばん危ない——迷ったら、獣医師に相談してください。

急に大きくなる時期の、体の痛み

成長期の大型犬には、骨が伸びること自体による痛みが出ることがあります。

汎骨炎(はんこつえん)と呼ばれる状態です。

生後5か月から1歳半ごろに見られ、前足や後ろ足を急に痛がるのが特徴です。

やっかいなのは、痛む場所が移動するという点です。

今日は右前足、数日後には左後ろ足——そんな出方をします。

成長が落ち着けば自然に収まることが多いとされていますが、ほかの関節疾患と区別する必要があります。

足を痛がったら、「成長痛だろう」と決めつけずに受診してください。

成長期は、やや細めに育てる

もうひとつの原則がこれです。

大型犬の子犬は、ふっくらさせないほうがいいとされています。

体重が重いほど、未完成の関節への負担が増えるからです。

肋骨に指が当たる——これを保ちながら育ててください。

「痩せているように見える」くらいが大型犬の成長期には適切だと言われています。

日本の夏という、最大の課題

夏に守りたいこと
スイスの山岳犬に、日本の夏は本来の環境ではありません。

バーニーズは、スイスの山岳地帯で働いていた犬です。

荷車を引き、家畜を追い、農家を守る——

その体は、涼しく乾いた高地に合わせて作られています。

夏の管理
場面 守ること 理由
室内 室温28度以下・湿度50〜60% 厚い被毛は脱げない
留守番 エアコンを切らない 締め切った室内は急速に温まる
散歩 早朝と日没後のみ 日中のアスファルトは危険
被毛 梅雨前に下毛を取り切る 古い下毛が熱と湿気をためる
冷感マットを置く 犬が自分で選べるように
複数の場所に置く 体が大きいぶん必要量も多い

黒い被毛という点も見落とせません。

日光を吸収しやすく、直射日光の下では体温が上がりやすくなります。

そして、この犬種は体が大きいぶん熱がこもりやすい——

体積に対して表面積の割合が小さく、熱を逃がしにくいという構造的な事情もあります。

「エアコンを24時間つけられるか」——これは、この犬種を飼えるかどうかの判断基準だと考えてください。

毛を刈るより、下毛を取り切る

「夏だから短くしよう」と考える方は多いと思います。

ただし、丸刈りは避けてください。

上毛には、直射日光から皮膚を守る役割があります。

そして、ダブルコートの犬種では刈った毛が元どおりに生えないことがあるとも言われています。

必要なのは「短くする」ことではなく、「古い下毛を取り切る」ことです。

梅雨に入る前に春の換毛をしっかり終わらせておく——これが、いちばん効果のある夏対策になります。

よだれと毛量という、日常

毎日の手入れで見る場所
毛量が多く、よだれも多い犬種です。

この犬種と暮らすうえで、毎日向き合うことになるのがよだれと毛です。

毎日の手入れ
項目 内容 対応
よだれ 口が緩く、量が多い 口まわりをこまめに拭く
口まわりの皮膚 湿って炎症を起こす 拭いたあと水気を取る
抜け毛 ダブルコートで非常に多い 週3回、換毛期は毎日
毛玉 耳のうしろ・脇・内股 コームを根元まで通す
垂れ耳で蒸れやすい 週1回めくって見る

よだれは、この犬種を飼うなら受け入れるしかない特徴です。

水を飲んだあと、食後、暑い日——床に落ち、壁につき、服にもつきます。

拭くための布を、家のあちこちに置いておくのが現実的な対処です。

そして口まわりの皮膚常に湿った状態が続けば、炎症を起こします。

拭いたあとに水気を取る——ここまでを1セットにしてください。拭いただけで終わると、かえって湿った状態が長引きます。

注意しておきたい病気

成長期と夏のほかにも、この犬種で知っておきたい病気があります。

注意したい病気
病気 内容 気づき方
股関節形成不全 大型犬に多い 腰を振って歩く
肘関節形成不全 前足の関節に起こる 前足をかばう
悪性腫瘍 死因の上位を占める 体表のしこり・元気がない
胃拡張・胃捻転 胸の深い大型犬の緊急疾患 お腹が張る・吐こうとして吐けない
熱中症 この犬種で最大の季節リスク ハアハアが止まらない

この犬種でも、悪性腫瘍が死因の上位に挙げられます。

  • 月に一度、全身を手のひらでなでてしこりを探す
  • 首・脇の下・内股・股の付け根を重点的に
  • 毛量が多いので、指先ではなく手のひらで撫でる
  • 見つけたら、大きさをメモして受診する
  • 5歳からは、健康診断を年2回に切り替える
  • 「なんとなく元気がない」を数日で受診の理由にする

毛量が多い犬種ですから、目で見てもしこりは分かりません。

ブラッシングの時間に、手のひらで全身を撫でる——この習慣が、いちばん確実な早期発見の方法になります。

そして胃捻転

  • 1日の量を2〜3回に分けて与える
  • 早食い防止の食器を使う
  • 食後1時間は激しい運動をさせない
  • お腹が張る・吐こうとして吐けない・落ち着かない
  • この3つが揃ったら、夜間でもすぐ受診
  • 夜間対応の動物病院を、健康なうちに調べておく

性格と、暮らしの実際

バーニーズの性格は、この犬種が愛される最大の理由です。

バーニーズの基本
項目 内容
体重 オス38〜50kg/メス36〜48kg
平均寿命 6〜10年
性格 穏やか・忠実・家族思い
運動量 成犬で1日2回、各30分〜1時間
吠え 少ない
起源 スイスの農場で荷車を引いた犬

「優しい巨人」と呼ばれることがあります。

穏やかで、家族に忠実で、子どもにも寛容——

攻撃性はほとんど見られません。

そして、そばにいたがります。

40kgを超える体で膝に乗ってこようとする——この犬種の飼い主なら誰もが経験することです。

寿命が短いぶん、その時間の濃さは格別だと多くの飼い主が語ります。

スイスの農場で、牛乳の入った荷車を引いていた犬——それがこの犬種の本来の仕事でした。

力があり、人の指示をよく聞き、そして無闇に吠えない——

農家の家族の一員として働いてきた歴史が、今の穏やかさにそのまま残っています。

「三色の被毛」もこの犬種の特徴です。黒・白・茶の配置には犬種標準があり、その美しさもまた選ばれてきた理由になっています。

迎える前に、考えておきたいこと

この犬種を迎えるにあたって、確認しておきたいことを整理します。

迎える前の確認
確認すること なぜ必要か
夏にエアコンを24時間つけられるか この犬種では命に関わる
40kgを支えて介助できるか 高齢期には立たせる介助が必要になる
両親の股関節の検査結果があるか 素因の有無が分かる
両親・祖父母の寿命と死因 系統の傾向が分かる
年15〜30万円の飼育費 体格に応じて費用も上がる
短い時間を受け入れられるか 平均寿命6〜10年という現実

「40kgを支えて介助できるか」——

これは、意外と見落とされる点です。

高齢になって足が弱ったとき、立ち上がりを手伝う必要が出てきます。

40kgの体を、毎日何度も支える——これは、体力的に簡単なことではありません。

  • 介助用のハーネスという道具がある
  • 床の滑り止めは、高齢期にこそ効く
  • 段差のない導線を、あらかじめ作っておく
  • 寝床は、床ずれを防ぐ厚めのものを選ぶ
  • 体重管理は、介助のしやすさにも直結する
  • 複数の家族で分担できる体制が望ましい

短い時間だからこそ、その最後の時期をどう過ごすか——

迎える前に、少しだけ想像しておいてください。

よくある質問

Q. 寿命が短いのは、なぜですか?

A. 成長スピードの速さ、遺伝的な疾患の多さ、体格による臓器への負担が挙げられます。生後1年で体重が数十倍になるという成長の速さは、体に大きな負担をかけます。

Q. 子犬のうちは、たくさん運動させたほうがいいですか?

A. いいえ、あえて控えてください。骨と関節が完成する1歳半ごろまでは、長時間走らせたり階段を使わせたりしないでください。この時期の負荷が、生涯の関節を左右します。

Q. カルシウムを足したほうがいいですか?

A. 足さないでください。大型犬用の子犬フードは、カルシウムとリンの量が調整されています。過剰なカルシウムは、骨の発育に悪影響を与えることが知られています。

Q. 子犬はふっくら育てたほうがいいですか?

A. やや細めを保ってください。体重が重いほど、未完成の関節への負担が増えます。肋骨に指が当たる状態を保ちながら育てるのが、大型犬の成長期には適切です。

Q. 夏はどう管理すればいいですか?

A. 室温28度以下、湿度50〜60%を目安にしてください。スイスの山岳犬で、厚いダブルコートを持ちます。留守中もエアコンを切らず、散歩は早朝と日没後のみにしてください。

Q. 夏は毛を短く刈ったほうがいいですか?

A. 丸刈りは避けてください。上毛には直射日光から皮膚を守る役割があります。必要なのは「短くする」ことではなく「古い下毛を取り切る」ことです。

Q. よだれはどれくらい出ますか?

A. 多い犬種です。水を飲んだあとや食後、暑い日にはとくに増えます。拭くための布を家のあちこちに置いておくのが現実的です。拭いたあとは水気を取り、口まわりの皮膚炎を防いでください。

まとめ|最初の1年が、いちばん大事

バーニーズは、生後1年で体重が数十倍になる犬種です。

骨と関節が完成する前に、体だけが重くなっていく——

だから成長期の1年は、運動をあえて控える必要があります。

大型犬用の子犬フードを適量で。カルシウムは足さない。やや細めを保つ。床には滑り止めを敷く——

この4つが、生涯の関節を守ります。

どれも、「やる」より「やらない」に近いことです。走らせない。足さない。太らせない——手間もお金もかかりません。必要なのは、それを知っているかどうかという一点だけになります。

そして日本の夏

スイスの山岳犬に、この気候は本来のものではありません。室温28度以下を、留守中も切らないでください。

平均寿命6〜10年。確かに短い時間です。けれどその時間の濃さは、この犬種を飼った人にしか分からないものだと思います。

子犬を迎えたら、この3つを

  • 1大型犬用の子犬フードを使い、カルシウムは足さない
  • 2犬が歩く動線すべてに、滑り止めマットを敷く
  • 31歳半までは、長時間走らせず階段も使わせない

この犬種の関節は、最初の1年で決まります。あえて運動を控えることが、その先の何年かを守ります。

モフ@ペット好き

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