犬の種類と特徴    コーギーの飼い方|背骨に2つの病気が重なる犬種

 プロモーションが含まれています
急上昇ワード
コーギーの飼い方|背骨に2つの病気が重なる犬種
コーギーの飼い方
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「コーギーの飼い方|背骨に2つの病気が重なる犬種」です。ではどうぞ!

短い足と、長い胴。

そして、その体型から想像しにくいほど筋肉質で重い体——

コーギーの背骨には、常に負荷がかかっています。

そして、この犬種には背骨に関わる病気が2つ知られています。

椎間板ヘルニア変性性脊髄症

どちらも後ろ足の症状として出るため、混同されやすく、しかも併発していることもあります。

けれど、見分ける手がかりはあります。

この記事では、その2つの違いと、背骨を守る家のつくり方を書いていきます。

結論

コーギーには椎間板ヘルニア変性性脊髄症という2つの背骨の病気が知られています。見分けの手がかりは「痛みの有無」——椎間板ヘルニアは痛みがあり、変性性脊髄症は痛みがありません。そして両方が同時に起きていることもあります体重10〜14kgというダックスの3倍前後の重さが背骨に乗るため、床の滑り止めと体重管理が何より重要になります。

この記事でわかること

  • 短い足に、重い体が乗っている
  • 背骨の病気が、2つある
  • 痛みの有無という、見分け方
  • 背骨を守る、家のつくり方
  • 牧羊犬としての気質

短い足に、重い体が乗っている

コーギーの体型が背骨にかける負荷
短い足に、筋肉質で重い体が乗っています。

まず、この犬種の体を見ておきます。

体型の比較
項目 コーギー ミニチュアダックス
体重 10〜14kg 4〜5kg
体高 25〜30cm 20cm前後
体つき 筋肉質でがっしり 細身
足の短さ 軟骨異栄養性による 同じ
背骨への負荷 体重ぶん大きい 相対的に小さい

同じ「短い足・長い胴」でも、体重が3倍近く違います。

そして、コーギーは筋肉質です。

勢いよく走り、ソファに飛び乗り、急に方向を変える——

その動きが、10kg超の体重とともに背骨にかかります。

「小型犬用の対策」では足りないことがある——

そう考えたほうが安全です。

軟骨異栄養性という、共通の性質

コーギーの短い足は、軟骨異栄養性という遺伝的な性質によるものです。

ダックスフンドと同じです。

骨の成長を担う軟骨が早く止まるため足が短くなり、同時に椎間板も若いうちから水分を失って硬くなります。

硬くなった椎間板は、衝撃を吸収できません。

そして圧力がかかったとき、外側の膜を破って脊髄に向かって飛び出します。

この仕組みの詳細ミニチュアダックスの記事まとめてあります。コーギーにも、そのまま当てはまります。

背骨の病気が、2つある

椎間板ヘルニアと変性性脊髄症の違い
どちらも後ろ足の症状ですが、痛みの有無が違います。

この犬種で知られている背骨の病気2つあります。

2つの病気の比較
項目 椎間板ヘルニア 変性性脊髄症
何が起きるか 椎間板が脊髄を圧迫する 脊髄の神経が変性していく
痛み ある ない
始まり方 急に起こることが多い じわじわ進む
年齢 若齢でも起こる 多くは高齢で始まる
治療 内科治療・手術 進行を止める方法はまだない
診断 MRIなどの画像検査 他を除外して判断する

そして重要なのは——

この2つが、同じ犬に同時に起きていることがあるという点です。

⚠ 併発していることがあります

コーギーでは、椎間板ヘルニアと変性性脊髄症が併発している例知られています。

「椎間板ヘルニアの手術をしたのによくならない」——その背景に変性性脊髄症があったということも起こりえます。

だからこそ、診断は慎重に行われます。飼い主にできるのは、症状の経過を正確に伝えることです。

痛みの有無という、見分け方

後ろ足の異変に気づくサイン
爪の削れ方は、見逃されやすいサインです。

家庭でできる観察を整理しておきます。

見分けの手がかり
観察 椎間板ヘルニア 変性性脊髄症
抱くと鳴く 鳴くことが多い 鳴かない
背中を丸める 痛みをかばう姿勢 特にない
爪の削れ方 特徴的な削れは少ない 後ろ足の先端が斜めに削れる
足の甲で立つ 症状の程度による 自分で直せない
進み方 急に悪化することがある 数か月かけて進む

家庭でできる確認をひとつ紹介します。

後ろ足を、そっと裏返しに置いてみる——

健康な犬なら、すぐに元に戻します。

戻せない、あるいは戻すのに時間がかかるなら神経の症状を疑う理由になります。

そして「爪の削れ方」

後ろ足の爪の先端だけが斜めにすり減っている——

これは、足を持ち上げきれずに引きずって歩いていることを示します。

変性性脊髄症の早いサインとして知られているものです。

動画を撮って、受診してください

どちらの病気でも、飼い主の記録が診断を大きく助けます。

  • 後ろから撮った歩行の映像を用意する
  • 後ろ足の爪の写真も撮っておく
  • いつから、どう変わったかを整理する
  • 抱いたときに鳴くかどうかを伝える
  • 急に悪化したのか、じわじわ進んだのかを伝える
  • 診察室では普段と違う動きをすることを前提に

「急に」か「じわじわ」か——

この一点だけでも、診断の方向が変わります。

そして、後ろ足を引きずっているならその日のうちに連絡してください。

椎間板ヘルニアであれば、時間が予後を決めます。

背骨を守る、家のつくり方

家のなかで整えること
背骨を守れるかどうかは、床と段差で決まります。

遺伝的な素因は変えられません。

けれど、引き金は変えられます。

背骨を守る環境
場所 対策 理由
フローリング マットを敷く 滑ると腰にねじれがかかる
ソファ スロープを置く 10kg超の着地は衝撃が大きい
階段 ゲートで封鎖 上りも下りも負担
抱き方 胸とお尻を支え、水平に 脇を持つと腰に全体重がかかる
二本足立ち させない 腰への負担が大きい
体重 月1回、測って記録する 背骨への負荷に直結する

とくに体重管理この犬種では決定的です。

コーギーは、太りやすい犬種だと言われます。

食欲が旺盛で、そのうえ豊かな被毛に覆われているため見た目では分かりません。

判断は、必ず触って——

背中から肋骨をなでたとき、薄い脂肪ごしに骨が指に当たる——これが適正です。

  • フードはキッチンスケールで量る
  • おやつは1日の総カロリーの1割まで
  • 月に一度、体重を測って記録する
  • 避妊・去勢後は必要カロリーが下がる
  • 被毛が厚いので、目視では判断できない
  • 散歩で後ろ足の筋肉を落とさない

「筋肉を落とさない」ことも同じくらい重要です。

「腰に悪いから運動させない」のは逆効果になります。

背骨を支えているのは、背中と後ろ足の筋肉だからです。

遺伝子検査という、選択肢

変性性脊髄症については、遺伝子検査で素因を調べられます。

SOD1という遺伝子変異を調べる検査です。

結果は3つに分かれます。

  • クリア——変異を持たない。発症しない
  • キャリア——変異を1つ持つ。基本的に発症しない
  • アフェクテッド——変異を2つ持つ。発症の可能性がある
  • ただし、変異を2つ持っても発症しない個体もいる
  • 迎える前に、両親の結果を書面で確認する
  • すでに迎えた犬でも、検査は受けられる

「アフェクテッド=必ず発症する」わけではありません。

それでも、素因を知っておく意味はあります。

早い段階から床の環境を整え、後ろ足の変化に注意を向けられる——

その差が、気づく速さにつながります。

検査の詳細ジャーマンシェパードの記事まとめてあります。

成長期の1年も、大切

子犬のうちから、床と段差の対策を始めてください。

骨と関節が完成する1歳半ごろまでとくに注意が必要です。

そして、この時期に習慣を作っておくあとが楽になります。

「ソファにはスロープから登る」——

子犬のうちに教えておけば、それが当たり前になります。

成犬になってから飛び乗る癖を直すのはずっと難しくなります。

牧羊犬としての、気質

コーギーは、牧牛犬です。

牛の足元を回り込み、かかとを軽く咬んで動かしてきた犬だとされています。

コーギーの基本
項目 内容
体重 10〜14kg
平均寿命 12〜15年
性格 賢い・活発・自立心がある
運動量 1日2回、各30分程度
吠え よく吠える。対策が必要
被毛 ダブルコート。よく抜ける

「かかとを咬む」という動作は、家庭でも出ることがあります。

走る子どもや、動く掃除機を追いかけて足首に向かう——

これは攻撃ではなく牧牛の動作ですが、咬まれた側にとっては同じことです。

  • 子犬期から、咬む対象を切り替えさせる
  • 足に向かってきたら、おもちゃに誘導する
  • 子どもと遊ばせるときは、大人が見ている
  • 「止まれ」を教えておく
  • 追う欲求は、別の遊びで満たす
  • 叱るより、出口を用意するほうが効く

そして、よく吠えます。

牛に指示を出してきた犬種ですから、声を出すことは仕事の一部でした。

子犬期の社会化静かにできた瞬間をほめることが基本の対策になります。

賢い犬種ですから、教えれば必ず変わります。

「牧牛犬だから吠えるもの」諦めてしまう前に、試してみる価値があります。とくに集合住宅では、早めに取り組んでおきたい課題になります。

断尾という、選択

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク尾が短い姿で知られています。

けれど、生まれつき短いとは限りません。

断尾について
項目 内容
断尾 子犬のうちに尾を切る処置
もとの目的 牛に踏まれるのを防ぐためとされる
生まれつき短い個体 存在する
現在の位置づけ 禁止している国が増えている
日本 法的な禁止はないが、行わない選択も広がっている

欧州を中心に、美容目的の断尾を禁止する国が増えています。

日本では法的な禁止はありませんが、行わない選択をする繁殖者も増えています。

尾のあるコーギー見たことがない方も多いと思いますが、

それがこの犬種の本来の姿でもあります。

どちらを選ぶかは飼い主の判断ですが、知ったうえで選んでほしいと思います。

ペンブロークと、カーディガン

「コーギー」と呼ばれる犬種には、実は2種類あります。

2種類のコーギー
項目 ペンブローク カーディガン
日本での頭数 圧倒的に多い 少ない
短い(断尾されることが多い) 長く、垂れている
体格 やや小さめ やや大きく、骨太
やや小さめで尖る 大きく、丸みがある
毛色 赤・フォーンなど ブルーマールなども認められる
背骨への配慮 必要 同じく必要

日本で「コーギー」といえば、ほとんどがペンブロークです。

カーディガンは、尾が長いのが特徴で、体つきもやや大きめになります。

もともとは別の犬種としてそれぞれ発展してきたとされています。

ただし、背骨への配慮どちらも同じです。

短い足と長い胴という体型共通しているからです。

診断されたあとの、暮らし方

実際に診断がついたとき——

何ができるのかを整理しておきます。

進行に応じて必要になること
段階 必要になること 使える道具
ふらつく時期 滑らない床・段差の排除 マット・スロープ
立ちにくい時期 立ち上がりの介助 介助用ハーネス
歩けない時期 移動の補助 犬用の車椅子
寝たきりの時期 体位を変える・床ずれ予防 厚めのマット
排泄の介助 圧迫排尿が必要になることも 動物病院で手順を教わる

10〜14kgという体重は、介助という点では「なんとかなる範囲」です。

大型犬に比べれば、支えることも運ぶこともできます。

  • 介助用ハーネスを、早めに用意しておく
  • 床の滑り止めは、この時期にこそ効く
  • 段差のない導線を、あらかじめ作っておく
  • 車椅子を使えば、散歩は続けられる
  • リハビリ施設を近くで探しておく
  • 一人で抱え込まず、獣医師に相談する

そして、忘れないでほしいことがあります。

変性性脊髄症には、痛みがありません。

歩けなくなっても、犬が苦しんでいるわけではありません。

車椅子に慣れた犬は驚くほど速く走り、散歩を心から楽しみます。

失われたのは足の自由であって、その犬らしさではありません。

そのほかに、注意したい病気

背骨のほかにも、知っておきたい病気があります。

注意したい病気
病気 内容 気づき方
股関節形成不全 中型犬に見られる 腰を振って歩く
進行性網膜萎縮 遺伝性の目の病気 暗い場所でぶつかる
皮膚炎 換毛期の蒸れから 赤み・掻く・におい
肥満 背骨と関節に直結する 肋骨に指が当たらない
フォン・ヴィレブランド病 血が止まりにくくなる 遺伝子検査で分かる

被毛の手入れも書いておきます。

ダブルコートで、抜け毛は非常に多い犬種です。

  • 通常期は週2〜3回のブラッシング
  • 春と秋の換毛期は毎日
  • 下毛用の道具で、根元から取る
  • 古い下毛を残すと、蒸れて皮膚炎の原因に
  • トリミングは不要
  • ブラッシングは、体重と皮膚を見る機会にもなる

ブラッシングのときに、肋骨を触って体重を確かめる——

この2つをセットにしておく続けやすくなります。

よくある質問

Q. 椎間板ヘルニアと変性性脊髄症は、どう違うのですか?

A. いちばんの違いは、痛みの有無です。椎間板ヘルニアは痛みがあり、急に起こることが多く、若齢でも発症します。変性性脊髄症は痛みがなく、じわじわ進み、多くは高齢で始まります。

Q. 両方が同時に起きることはありますか?

A. あります。コーギーでは、この2つが併発している例が知られています。「手術をしたのによくならない」という背景に、変性性脊髄症があることもあります。だからこそ、診断は慎重に行われます。

Q. 後ろ足がふらつきます。痛がってはいません。

A. 変性性脊髄症の可能性があります。後ろ足の爪の先が斜めに削れていないか、足を裏返しに置いて自分で直せるかを確認して受診してください。

Q. ダックスと同じ対策でいいですか?

A. 基本は同じですが、体重が3倍近く違います。コーギーは10〜14kgで筋肉質です。ソファからの飛び降りの衝撃も大きくなるため、小型犬用の対策では足りないことがあります。

Q. 腰に悪いから、運動を控えたほうがいいですか?

A. いいえ、逆効果になります。背骨を支えているのは、背中と後ろ足の筋肉です。運動をやめると筋肉が落ち、かえって負担が増えます。平らな道を1日2回、各30分程度歩かせてください。

Q. 太りやすい犬種ですか?

A. 太りやすい犬種です。食欲が旺盛で、豊かな被毛に覆われているため見た目では分かりません。背中から肋骨をなでたとき、薄い脂肪ごしに骨が指に当たるのが適正です。

Q. 足首を咬んでくるのですが、攻撃ですか?

A. 攻撃ではなく、牧牛の動作です。牛のかかとを軽く咬んで動かしてきた犬種です。ただし咬まれた側にとっては同じことなので、子犬期から咬む対象をおもちゃに切り替えさせてください。

まとめ|床と、体重で守る

コーギーの背骨には、2つの病気が知られています。

椎間板ヘルニアと、変性性脊髄症。

見分けの手がかりは「痛みの有無」——

そして、両方が同時に起きていることもあります。

遺伝的な素因は、変えられません。

けれど、引き金は変えられます。

床の滑り止め。ソファのスロープ。階段のゲート。そして、体重管理——

とくに体重は、この犬種では決定的です。

10kgを超える体が短い足と長い胴に乗っている——

そこに余分な脂肪を加えないこといちばん大きな優しさになります。

「かわいそうだから、もう少し」——

その気持ちが、この犬種ではいちばん危険な優しさです。

与えないことが、そのまま自分の足で歩ける年数を延ばすことになります。

今日から始める3つ

  • 1犬が走る動線の床に、滑り止めマットを敷く
  • 2後ろ足の爪の先が、斜めに削れていないか確認する
  • 3肋骨を触って体重を確かめ、月1回の記録を始める

この犬種の背骨は、床と体重で守れます。どちらも、今日から始められることです。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「コーギーの飼い方|背骨に2つの病気が重なる犬種」でした。
下記の#タグキーワードからも、関連記事を検索できます。

記事上に掲載された情報は投稿日現在のものです
Others
同じカテゴリの記事


この記事を書いた人

モフ@ペット好き 犬猫の悩みを即解決!は、愛猫・愛犬のしつけに悩む方、爪とぎや夜鳴き・吠えなどの問題行動を改善したい方、初めてペットを迎えて飼い方に不安を感じている方まで、犬猫に関する悩みに応える専門情報メディアです。

記事一覧はこちら
Category
カテゴリー
Recommendation
おすすめタグ
犬の種類
犬の病気
ネコのしつけ
犬のしぐさ
ネコにNG食べ物
急上昇ワード