

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「ロットワイラーの飼い方|力を管理するという責任」です。ではどうぞ!
体重50kg。
筋肉のかたまりのような体と、強い顎——
ロットワイラーを迎えるということは、その力を管理する責任を引き受けるということです。
これは、脅しではありません。
この犬種は、家族に対しては驚くほど穏やかで、愛情深い犬です。
けれど、その体格と力は変えられません。
散歩中に走り出したら、人の力では止められない——それが50kgという体重です。
この記事では、その力をどう管理するかと、この犬種で見逃せない骨肉腫という病気について書いていきます。
結論
ロットワイラーは体重50kgに達する力の強い犬種です。その力を管理できるかどうかが飼い主に問われる最大の条件になります。「引っぱらずに歩く」「呼び戻し」は体が小さいうちに徹底してください。そして社会化——番犬だから不要ではなく、むしろ最重要です。健康面では骨肉腫に注意——数日続く跛行は、レントゲンを撮る理由になります。
この記事でわかること
- ✓力を管理するという意味
- ✓社会化は、番犬でも必要
- ✓体が小さいうちに教えること
- ✓骨肉腫という、見逃せない病気
- ✓この犬種への誤解と、実際
力を管理するという、意味
まず、体格の数字を見ておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体重 | オス50kg前後/メス42kg前後 |
| 体高 | オス61〜68cm |
| 体つき | 筋肉質でがっしりしている |
| 顎の力 | 犬種のなかでも強い部類 |
| 運動能力 | 俊敏で、瞬発力がある |
| 平均寿命 | 8〜11年 |
50kgという体重は、成人男性ひとりに近い重さです。
その体が、四本の足で全力を出したとき——
リードを持った人間は、ほぼ確実に引きずられます。
だから、この犬種では「止められること」が前提条件になります。
⚠ 力ではなく、教育で管理します
「力で押さえつければいい」——これは、この犬種では成り立ちません。
成犬になれば、人間の力では勝てないからです。
体が小さい子犬のうちに、引っぱらずに歩くこと、呼べば戻ることを身につけさせる——それが唯一の方法になります。
この犬種の、本来の仕事
ロットワイラーという名前は、ドイツの町「ロットワイル」に由来しています。
もとは、家畜を追い、肉屋の荷車を引き、売上金を守っていた犬だと伝えられています。
「金庫番」のような役割を担っていたわけです。
財布を犬の首につけて運ばせたという逸話も残っています。
つまり、この犬種は「攻撃するため」ではなく「守るため」に選ばれてきた——
その違いは、気質を理解するうえで大きな意味を持ちます。
むやみに攻撃するのではなく、落ち着いて状況を見て、必要なときにだけ動く——それが、この犬種に求められてきた性質です。
飼い主に問われる条件
この犬種を飼うのに必要なのは、腕力ではありません。
一貫性です。
- 家族全員が、同じルールで接する
- 「今日だけ特別」を作らない
- 教えたことを、毎日続ける
- 感情で叱らない
- できたときに、必ずほめる
- 迷ったら、専門家に相談する
この犬種は、非常に賢い犬種です。
家族のなかで誰の指示なら通用しないかを正確に見抜きます。
「お父さんの言うことは聞くけれど、子どもの言うことは聞かない」——
この状態が生まれると、安全面で問題になります。
家族全員が同じ対応をすることが、この犬種ではとくに重要になります。
社会化は、番犬でも必要

「番犬にするから、人に慣らさなくていい」——
これは、危険な考え方です。
むしろ逆で、力の強い犬種ほど社会化が重要になります。
| 時期 | 慣らすもの | 目的 |
|---|---|---|
| 生後3〜8週 | 母犬・兄弟犬 | 犬同士の作法を学ぶ |
| 生後8〜12週 | いろいろな人・生活音 | 「怖くない」を積む |
| 生後3〜4か月 | 他の犬・外の環境 | 適切な距離を学ぶ |
| それ以降 | 継続して経験を積ませる | 定着させる |
| 動物病院 | 診察のない日に立ち寄る | 将来の通院を楽にする |
社会化の目的は、「誰にでも愛想を振りまく犬にする」ことではありません。
「何が危険で、何が危険でないかを正しく判断できるようにする」——
それが目的です。
社会化が足りない犬は、何が来ても警戒します。
そして、50kgの犬が誤って警戒したときの結果は重大なものになりえます。
動物病院にも、慣らしておく
この犬種で、とくに効いてくるのがこれです。
50kgの犬が診察を嫌がって暴れたら、誰も安全に扱えません。
診察のない日に立ち寄って、受付でおやつをもらって帰る——
これを何度か繰り返しておくだけで、将来の通院が大きく変わります。
あわせて、口・耳・足を触られる練習も子犬のうちにしておいてください。
体が小さいうちに、教えること

優先順位をつけるなら、この2つです。
「引っぱらずに歩く」と「呼べば戻る」。
| 教えること | なぜ最優先か | 始める時期 |
|---|---|---|
| 引っぱらずに歩く | 50kgは物理的に止められない | 迎えたその日から |
| 呼び戻し | 万一離れたときの安全 | 子犬期から徹底 |
| 待つ・落ち着く | 興奮のスイッチを切れる | 子犬期から |
| 口を触られる | 投薬・健康管理の前提 | 子犬期から |
| 物を放す | 誤飲時に取り上げられる | 子犬期から |
「落ち着く合図」を作っておくことも有効です。
興奮している状態から、スイッチを切って静かにさせられる——
この一言があるかどうかで、散歩中の安全は大きく変わります。
そして、教え方は「ほめて」です。
叱って止めるやり方は、この犬種では信頼関係を損ないます。
骨肉腫という、見逃せない病気

ここからは、健康の話です。
ロットワイラーは、骨肉腫の好発犬種とされています。
骨にできる悪性腫瘍で、大型犬に多く見られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| できやすい場所 | 前足の手首より上・膝のまわりなど |
| 初期の症状 | 足を引きずる(跛行) |
| 特徴 | 強い痛みをともなう |
| 進行 | 早く、肺に転移しやすい |
| 骨折 | 軽い負荷で折れることがある |
| 診断 | レントゲンと組織の検査 |
もっとも多い誤解が、「関節の痛みだろう」という判断です。
大型犬では、股関節形成不全などの関節疾患も多いため、跛行を関節のせいだと考えてしまいがちです。
けれど、数日たっても改善しない跛行はレントゲンを撮る理由になります。
とくに、特定の場所が腫れている、触ると強く痛がる場合はすぐに受診してください。
そのほかに注意したい病気
骨肉腫のほかにも、この犬種で知られている病気があります。
- 股関節形成不全——腰を振って歩く
- 肘関節形成不全——前足をかばう
- 大動脈弁狭窄症——心雑音・運動を嫌がる
- 胃拡張・胃捻転——お腹が張る・吐こうとして吐けない
- 眼瞼内反症——目をこすり、涙が増える
- 熱中症——黒い被毛で日光を吸収しやすい
大動脈弁狭窄症は、心臓から血液が出ていく部分が狭くなっている先天的な病気です。
子犬のときの健康診断で、心雑音として見つかることがあります。
「運動を嫌がる」「失神する」といった症状が出ることもあるため、子犬期の聴診は必ず受けておいてください。
運動と、頭を使う時間
この犬種は、働くために作られた犬です。
体を動かすだけでなく、頭を使う時間も必要になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 散歩 | 1日2回、各30分〜1時間 |
| 頭を使う時間 | 1日10〜15分 |
| 向いている遊び | においで探す・持ってくる |
| 避けたいこと | 引っぱりっこで力比べをする |
| 成長期(1歳半まで) | 長時間走らせない |
| 夏 | 黒い被毛で熱を吸収しやすい |
「引っぱりっこで力比べをしない」——
これは、この犬種で意識しておきたい点です。
力比べの遊びを繰り返すと、犬は「力で押し切れば勝てる」ことを学びます。
50kgの犬にそれを覚えさせるのは、避けたほうが賢明です。
- においで探す遊びを取り入れる——本能に合っている
- 「持ってくる」「放す」をセットで教える
- 新しいことを教える時間を作る
- 散歩のルートを変えて、情報を増やす
- 興奮しすぎたら、途中で区切る
- 「落ち着く」練習も、遊びのなかに入れる
この犬種は、教えられることを喜びます。
「何かをやらせてもらえる」ことが、この犬にとっての報酬になります。
手入れと、費用の実際
手入れそのものは、この犬種では楽な部類です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 被毛 | 短毛のダブルコート |
| ブラッシング | 週1〜2回。換毛期は増やす |
| トリミング | 不要 |
| シャンプー | 月1回程度 |
| 年間の飼育費 | 18〜35万円 |
| 手術になった場合 | 30〜80万円 |
短毛でトリミングも不要ですから、維持費は体格のわりに抑えられます。
ただし、抜け毛はあります。短くて硬い毛が、衣類に刺さるように付きます。
そして、費用の大部分はフードと医療費です。
- 薬の量は体重で決まる——小型犬の数倍になる
- フィラリア予防薬も体重区分で価格が上がる
- 麻酔をともなう処置も、費用が上がる
- 受け入れてくれる病院を、確認しておく
- 預けられる施設が限られる
- 車で運ぶなら、大きな車が要る
「預けられる施設が限られる」——
この犬種では、とくに現実的な問題になります。
大型犬というだけで断られることに加え、犬種で受け入れを制限している施設もあります。
迎える前に、近くに預けられる場所があるかを調べておいてください。
この犬種への誤解と、実際

ロットワイラーには、強いイメージがつきまといます。
実際に暮らしている飼い主の話は、その印象とはかなり違います。
| 項目 | 実際の傾向 |
|---|---|
| 家族への態度 | 穏やかで、愛情深い |
| 甘え方 | 50kgで膝に乗ろうとする |
| 子どもとの相性 | 寛容。ただし体格差に注意 |
| 賢さ | 覚えが早く、訓練しやすい |
| 見知らぬ人 | 警戒する。社会化が重要 |
| 攻撃性 | 育て方と社会化で大きく変わる |
この犬種は、もともと家畜を追い、荷車を引き、商人の財産を守ってきた犬です。
人と一緒に働くために作られた犬種であり、飼い主への忠誠心はきわめて強いものがあります。
問題になるのは、その力が適切に管理されていない場合です。
つまり、犬種の問題ではなく飼い方の問題だということ。
だからこそ、この犬種は飼い主を選びます。
散歩と、社会的な配慮
この犬種を連れて歩くということは、周囲への配慮も含みます。
- すれ違うときは、道を譲る
- 子どもや高齢者との距離を、意識して取る
- リードは短く持ち、常に制御できる状態にする
- ドッグランでは、他の犬との相性を慎重に見る
- 「怖がられている」ことを前提に振る舞う
- 賠償責任保険への加入を検討する
「うちの子は大丈夫」という気持ちは分かります。
けれど、すれ違う人にはそれが分かりません。
道を譲る、距離を取る——この配慮が、この犬種の評価そのものを支えています。
飼い主一人ひとりの振る舞いが、そのまま犬種のイメージになる——力の強い犬種を飼うということには、その側面もあります。気持ちのよい距離感で歩く一頭が、見る人の印象を変えていきます。
そして、万一のための保険。ペット保険に賠償責任の特約が付いていることがあります。確認しておいてください。
迎える前に、確かめておきたいこと
この犬種は、明確に飼い主を選びます。
迎える前に、確認しておきたいことを整理しておきます。
| 確認すること | なぜ必要か |
|---|---|
| 50kgを止められるか | 散歩の安全に直結する |
| 家族全員で同じ対応ができるか | 誰の指示なら通用しないかを見抜く犬種 |
| 住まいの規約に制限はないか | 犬種で断られることがある |
| 近くに預けられる施設があるか | 旅行や入院のときに必要になる |
| 両親の気質を見せてもらえるか | 警戒心の強さには個体差がある |
| 賠償責任の備えがあるか | 力の強い犬を飼う責任の一部 |
「両親の気質を見せてもらう」——
これは、この犬種ではとくに意味を持ちます。
警戒心の強さや落ち着きの度合いには個体差があり、その傾向は親から受け継がれる部分があります。
実際に会わせてもらい、その様子を見せてもらえる繁殖者を選んでください。
そして、質問に丁寧に答えるかどうか。
「この犬種を飼うのは初めてですが」と伝えたときの反応も、相手を見る手がかりになります。
「やめておいたほうがいい」と正直に言ってくれる相手のほうが、信頼できることもあります。
よくある質問
Q. ロットワイラーは危険な犬種ですか?
A. 犬種の問題ではなく、飼い方の問題です。家族に対しては穏やかで愛情深く、訓練もしやすい犬種です。ただし50kgという体格と力があるため、その力を管理できるかどうかが飼い主に問われます。
Q. 力で従わせるべきですか?
A. いいえ、成犬になれば人間の力では勝てません。体が小さい子犬のうちに、引っぱらずに歩くこと、呼べば戻ることを教えてください。教え方は「ほめて」が基本です。叱るやり方は信頼関係を損ないます。
Q. 番犬にするので、社会化は不要ですか?
A. むしろ最重要です。社会化の目的は、誰にでも愛想を振りまく犬にすることではありません。「何が危険で、何が危険でないかを正しく判断できるようにする」ことです。
Q. 足を引きずっています。関節でしょうか?
A. 数日たっても改善しないなら、レントゲンを撮ってください。この犬種は骨肉腫の好発犬種とされています。特定の場所が腫れている、触ると強く痛がる場合は、すぐに受診してください。
Q. 子どもがいる家庭でも飼えますか?
A. 気質としては寛容です。ただし50kgの体ですから、ぶつかっただけで子どもは倒れます。そして、子どもの指示を聞かない状態を作らないため、家族全員が同じルールで接することが重要になります。
Q. 初めて犬を飼うのですが、向いていますか?
A. おすすめしません。力の管理、社会化、そして周囲への配慮——求められることが多い犬種です。中型犬以上を扱った経験があるほうが、お互いに安全です。
Q. 保険は必要ですか?
A. 賠償責任保険への加入を検討する価値があります。ペット保険に賠償責任の特約が付いていることがあります。万一のときに備えるという意味だけでなく、周囲に対する誠実さの表れにもなります。
まとめ|体が小さいうちに、始める
ロットワイラーは、体重50kgに達する力の強い犬種です。
その力を管理できるかどうかが、飼い主に問われる最大の条件になります。
必要なのは腕力ではなく、一貫性です。
「引っぱらずに歩く」「呼べば戻る」——この2つを、体が小さいうちに徹底してください。
成犬になってからでは、体格差で教えにくくなります。
そして社会化。番犬だから不要ではなく、力が強いからこそ必要です。
健康面では、骨肉腫。数日続く跛行を「関節だろう」で済ませないでください。
そこまで引き受けられるなら——家族に対するこの犬種の献身は、ほかでは得がたいものです。
静かにそばに座り、こちらをじっと見ている——
その視線に含まれているのは、威圧ではなく「守る」という意思だと感じられるはずです。
子犬を迎えたら、この3つを
- 1迎えたその日から、引っぱらずに歩く練習を始める
- 2生後4か月までに、さまざまな人・犬・音に良い経験として会わせる
- 3診察のない日に動物病院へ行き、受付でおやつをもらって帰る
この犬種の力は、教育でしか管理できません。体が小さいうちに始めたかどうかが、その後の十年を決めます。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「ロットワイラーの飼い方|力を管理するという責任」でした。
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