

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「ビーグル|よく吠える理由と、止まらない食欲」です。ではどうぞ!
「よく吠える」
「食べ物のことしか考えていない」
ビーグルを飼っている人が口をそろえて言うことです。
けれど、どちらもしつけの失敗ではありません。
群れで、吠えながら、何時間も獲物を追う——
その仕事のために作られた犬種だからです。
声を出すことも食べ物への執着も仕事の一部でした。
だから、ゼロにはできません。
減らす、そらす、環境で防ぐ——
この記事では、その具体的なやり方を書いていきます。
結論
ビーグルがよく吠えるのは群れで吠えながら獲物を追う仕事をしてきたからです。ゼロにはできません——吠える前に呼ぶ、静かになった瞬間にほめるという形で減らしていきます。そして食べ物への執着。盗み食いは意志ではなく環境で防いでください。床に食べ物を置かない、ゴミ箱にふたをする——誤食は、この犬種で最も多い救急理由のひとつです。
この記事でわかること
- ✓群れで吠えて追う、という仕事
- ✓吠えへの、向き合い方
- ✓止まらない食欲と、盗み食い
- ✓体重管理は、この犬種の最重要課題
- ✓そのほかに、注意したい病気
群れで吠えて追う、という仕事

ビーグルの仕事はウサギ狩りでした。
数頭から十数頭の群れでにおいを追い、吠えて人に位置を知らせる——
| 仕事の内容 | そこから生まれた性質 |
|---|---|
| 吠えて位置を知らせる | 声が大きく、よく吠える |
| 群れで動く | 他の犬と仲良くできる |
| 何時間も追い続ける | 持久力がある |
| においだけを頼りに追う | 嗅覚が非常に鋭い |
| 人から離れて動く | 呼び戻しが効きにくい |
| 長時間働く体力を保つ | 食べられるときに食べる |
「吠える」ことが仕事だった犬種——
これは、理解しておく必要があります。
吠えないビーグルは猟犬として役に立ちませんでした。
何百年もかけて「よく吠える個体」が選ばれてきた——
その結果が、今の犬種です。
3種類の、声
この犬種の声には種類があります。
| 声の種類 | どんなときに出るか |
|---|---|
| ふつうの吠え | 警戒、要求、興奮 |
| 遠吠え | 寂しいとき、サイレンに反応 |
| 追跡時の声 | においを追っているとき |
| 特徴 | どれも、よく響く |
| 集合住宅では | とくに配慮が必要 |
「よく響く」——
これが、この犬種の声の特徴です。
体は中型ですが、遠くまで届くように作られた声を持っています。
集合住宅で飼うならこの点は覚悟しておいてください。
⚠ 迎える前に、住環境を確認してください
集合住宅、隣家との距離が近い住宅——
この犬種の声は、想像より遠くまで届きます。
「しつけでなんとかなる」と考えないでください。
減らすことはできますが、ゼロにはなりません。
そのうえで受け入れられるかどうかを迎える前に考えてください。
吠えへの、向き合い方

基本の考え方は3つです。
- 吠える前に気づいて、呼ぶ
- 静かになった瞬間に、ほめる
- 吠える理由そのものを減らす
- 吠えたら要求に応える、をやめる
- 大声で叱らない(一緒に吠えていると思われる)
- 窓の外が見えないようにする
「吠える前に呼ぶ」——
吠え始めてからでは遅すぎます。
何に反応するのかが分かってくればその前に手を打てます。
そして、「静かになった瞬間にほめる」。
吠えているときに反応すると「吠えれば来てくれる」と学んでしまいます。
要求吠えを、育てないために
いちばん厄介なのが要求吠えです。
| 場面 | やってしまいがちなこと | 望ましい対応 |
|---|---|---|
| ごはんを待って吠える | 吠えたら出す | 静かになってから出す |
| 散歩をせがんで吠える | 吠えたら出かける | 時間を決めて出る |
| かまってほしくて吠える | 吠えたら遊ぶ | 静かなときに声をかける |
| サークルで吠える | 吠えたら出す | 静かになってから出す |
| 共通の原則 | 吠えが報われている | 静けさを報いる |
「吠えたら要求が通る」——
これを一度でも覚えてしまうと吠えはどんどん強くなります。
逆に言えば——
「静かにしていたら良いことがある」と教えることはできます。
家族全員で対応をそろえてください。
一人でも折れてしまうとそちらを学びます。
止まらない食欲と、盗み食い

もうひとつの課題が食べ物への執着です。
「満腹という感覚がないのではないか」と言われるほど——
そして、鋭い嗅覚を持っています。
戸棚のなかの菓子もにおいで分かります。
- 床やテーブルに食べ物を置かない
- ゴミ箱には、重さのあるふたを
- 戸棚は、開けられない仕組みにする
- 調理中はキッチンに入れない
- 来客には「あげないで」と先に伝える
- 散歩中の拾い食いにも注意する
「意志で我慢させる」のではなく「届かない環境を作る」——
これが、この犬種での基本方針です。
叱っても、食欲は消えません。
人が見ていないときに食べるようになるだけです。
そして、この犬種の器用さを甘く見ないでください。
引き出しを開ける、ゴミ箱を倒す、椅子を踏み台にする——
においが強ければ、そこまでします。
「届かないはず」と思っている場所こそ一度確かめてみてください。
誤食は、命に関わります
盗み食いの問題は太ることだけではありません。
| 危険なもの | 何が起きるか |
|---|---|
| チョコレート | 中毒。嘔吐・けいれん |
| タマネギ類 | 赤血球が壊れる |
| ブドウ・レーズン | 腎臓を傷める |
| キシリトール | 低血糖。命に関わる |
| 焼き鳥の串・骨 | 消化管を傷つける |
| 包装ごと | 腸で詰まる |
「包装ごと飲み込む」——
これが、この犬種でよくある事故です。
急いで食べるため袋やラップごと飲み込んでしまいます。
腸で詰まれば手術が必要になります。
夜間対応の動物病院を健康なうちに調べておいてください。
体重管理は、この犬種の最重要課題

食欲が強いということは太りやすいということです。
そして、太ったビーグルはかなり多い——
| 確かめ方 | 適正な状態 | 太っている状態 |
|---|---|---|
| 肋骨を触る | 薄い脂肪ごしに骨が指に当たる | 押しても骨が分からない |
| 上から見る | 腰にくびれがある | 寸胴に見える |
| 横から見る | お腹が持ち上がっている | お腹が垂れている |
| 動き | 軽快に走る | すぐ息が上がる |
| 記録 | 月1回、体重を記録する | 気づかないうちに増える |
肥満は、膝・腰・心臓すべてに負担をかけます。
そして、椎間板ヘルニアの危険も高まります。
「かわいそうだから」と与えることが結果的に犬を苦しめます。
食事の与え方の工夫
この犬種では、食事の出し方そのものを工夫する価値があります。
- フードはキッチンスケールで量る
- 1日分を朝夕2回に分ける
- 玩具に入れて、時間をかけて食べさせる
- 早食い防止の食器を使う
- おやつは1日の総カロリーの1割まで
- 避妊・去勢後は必要カロリーが下がる
「玩具に入れる」——
この犬種にはとくに向いている方法です。
鼻を使って取り出すことがそのまま満足になります。
同じ量でも、食べ終わるまでの時間が長ければ満足感は変わります。
器から30秒で食べ終わってしまうのがいちばん物足りない——
食べ終わったあとに「まだ足りない」と訴えるのは
量の問題ではなく時間の問題であることが多いのです。
そして、早食いそのものも体には良くありません。
空気を一緒に飲み込み、吐き戻すこともあります。
早食い防止の食器を試してみる価値は十分にあります。
留守番と、遠吠え
群れで暮らしてきた犬種ですから、
ひとりでいることは得意ではありません。
そして、寂しさは遠吠えという形で出ます。
| 場面 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 留守番中 | 遠吠えが続く | 出かける前に満たしておく |
| サイレンが鳴る | つられて遠吠え | 音に慣らしておく |
| 夜、静かなとき | 寂しくて鳴く | 寝床を家族の近くに |
| 来客が帰るとき | 興奮して吠える | 先に区切っておく |
| 共通 | 不安が背景にある | 叱っても解決しない |
「出かける前に満たしておく」——
これが、いちばん効きます。
朝の散歩と、探索遊びを済ませてから出かけると
留守中は眠って過ごすことが多くなります。
- 子犬期から、短い留守番に慣らしていく
- 出かける前に、散歩か探索遊びで満たす
- 留守中に楽しめる玩具を用意する
- 出入りのときに、大げさにしない
- 録画して、留守中の様子を確認する
- ずっと吠え続けているなら、相談する
「録画して確認する」——
近所からの苦情で初めて知るということがないようにしてください。
そのほかに、注意したい病気
比較的丈夫な犬種ですが、
知っておきたいことがあります。
| 病気 | 気づきたいサイン |
|---|---|
| 椎間板ヘルニア | 抱くと鳴く。段差を嫌がる |
| 外耳炎 | におい。頭を振る |
| 肥満 | 触っても肋骨が分からない |
| てんかん | けいれん発作 |
| 甲状腺機能低下症 | 元気がない。太る。毛が薄い |
| 緑内障 | 目を痛がる。充血 |
垂れ耳ですから外耳炎にも注意が必要です。
週に一度、耳をめくってにおいを確認してください。
手入れの詳しいやり方はアメリカンコッカースパニエルの記事で解説しています。
そして、椎間板ヘルニア——
体重管理と、床の滑り止めで危険はかなり減らせます。
- フローリングに滑り止めのマットを敷く
- ソファやベッドへの上り下りをやめさせる
- 段差にはスロープを置く
- 抱くときは、背中を水平に保つ
- 後ろ足だけで立たせる遊びを避ける
- 体重を、増やさない
「抱くと鳴く」——
これは、背中の痛みのサインであることがあります。
段差を嫌がるようになった、階段を上らなくなった——
そうした変化に気づいたら早めに受診してください。
後ろ足に力が入らなくなる前に手を打てるかどうかが分かれ目になります。
気質と、暮らし
課題を先に書いてきましたが——
この犬種が長く愛されてきた理由もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体重 | 9〜11kg程度 |
| 平均寿命 | 12〜15年 |
| 気質 | 陽気で人懐こい。明るい |
| 他の犬との相性 | 良いことが多い |
| 運動量 | 1日2回、各30〜40分 |
| 手入れ | 短毛。週1〜2回のブラッシング |
群れで働いてきた犬種ですから、
他の犬とも、人ともうまくやれることが多い犬種です。
陽気で、明るく、誰にでも愛想がいい——
攻撃的になりにくいという点は大きな長所です。
手入れも楽——
短毛で、トリミングも要りません。
ただし、短毛のわりに抜け毛は多い犬種です。
週に1〜2回のブラッシングで抜けかけた毛を先に取っておくと部屋に落ちる毛はかなり減ります。
しつけと、この犬種の学び方
「ビーグルはしつけが難しい」と言われることがあります。
頭が悪いからではありません。
人から離れて自分で判断して動く仕事をしてきたからです。
| こう見える | 実際は |
|---|---|
| 言うことを聞かない | 自分で判断する犬種 |
| 呼んでも来ない | においに集中している |
| 覚えが悪い | 報酬が弱いだけのことが多い |
| 頑固 | 納得すれば動く |
| 気が散る | においの情報量が多い |
この犬種に効くのは食べ物です。
食欲が強いことを訓練に使ってください。
1日の食事の一部を訓練用に取り分ける——
そうすれば、太らせずにたくさん練習できます。
そして、においが少ない場所から始めること。
屋外でいきなり練習しても集中できません。
散歩と、呼び戻し
1日2回、各30〜40分——
それに加えて、においを使う時間を取ってください。
- 散歩の一部を、嗅がせる時間にする
- おやつを部屋に隠して探させる
- 玩具に食事を入れて取り出させる
- リードは、絶対に離さない
- 庭の柵は、下も掘れないか確認する
- 迷子札とマイクロチップを必ず
「リードを離さない」——
この犬種は、においを追い始めると呼び戻しが効きません。
何時間でも追い続けるように作られた犬種だからです。
訓練で改善はできますが、完全には期待しないでください。
物理的に離れられない状態を保つことが安全につながります。
庭で遊ばせる場合も柵の下を確認してください。
この犬種は、においの先へ行くために地面を掘ります。
柵の高さだけ見て安心していると下から抜け出します。
そして、迷子札とマイクロチップ——
登録内容が最新かどうかも確かめておいてください。
迎える前に、確認したいこと
この犬種でいちばん多い不幸は
「思っていたのと違った」というすれ違いです。
| 確認すること | なぜ必要か |
|---|---|
| 住まいの防音・隣家との距離 | 声がよく響く犬種 |
| 家族全員の同意 | 吠えへの対応をそろえる必要がある |
| 毎日の散歩時間 | 1日2回、各30〜40分 |
| 両親の気質 | 吠えやすさにも個体差がある |
| 両親の目の検査結果 | 緑内障などが知られている |
| 生後56日を過ぎているか | 法律で定められた基準 |
「家族全員の同意」——
吠えへの対応は、一人でも折れるとうまくいきません。
「静かになってから応じる」を全員で守れるかどうか——
それを、迎える前に話し合っておいてください。
そして、両親の気質。
同じ犬種でも吠えやすさには個体差があります。
実際に両親に会い、その場の様子を見せてもらってください。
よくある質問
Q. なぜこんなに吠えるのですか?
A. 群れで吠えながら獲物を追う仕事をしてきた犬種だからです。吠えないビーグルは猟犬として役に立ちませんでした。何百年もかけて「よく吠える個体」が選ばれてきた結果です。
Q. 吠えをやめさせられますか?
A. ゼロにはできません。減らす方向で考えてください。吠える前に気づいて呼ぶ、静かになった瞬間にほめる——この2つを家族全員で徹底することが基本になります。
Q. 集合住宅でも飼えますか?
A. 声がよく響く犬種であることを、迎える前に理解しておいてください。減らすことはできますが、ゼロにはなりません。そのうえで受け入れられるかどうかを考えてください。
Q. 盗み食いが直りません
A. 意志ではなく、環境で防いでください。床やテーブルに食べ物を置かない、ゴミ箱に重さのあるふたをする、戸棚を開けられない仕組みにする——叱っても食欲は消えません。
Q. 誤食したときはどうすれば?
A. すぐに動物病院に連絡してください。何を、いつ、どれくらい食べたかを伝えます。包装ごと飲み込むことが多い犬種で、腸で詰まれば手術が必要になります。
Q. 太らせないコツはありますか?
A. フードを量ること、そして玩具に入れて時間をかけて食べさせることです。同じ量でも、食べ終わるまでの時間が長ければ満足感は変わります。
Q. 散歩でリードを離してもいいですか?
A. 絶対に離さないでください。においを追い始めると呼び戻しが効きません。何時間でも追い続けるように作られた犬種です。
まとめ|性質を変えるのではなく、環境を変える
ビーグルの2つの課題——
よく吠えることと食べ物への執着。
どちらも、仕事のために選ばれてきた性質です。
だから、消すことはできません。
吠える前に呼ぶ。
静かになった瞬間に、ほめる。
食べ物は、届かない場所に置く。
性質を変えようとするのではなく、環境を変える——
それが、この犬種とのうまくいく付き合い方です。
その先にあるのは——
誰にでも愛想がよく、他の犬とも仲良くできる、明るい相棒です。
今日から始める3つ
- 1静かになった瞬間にほめる——家族全員でこれを徹底する
- 2床・テーブル・ゴミ箱から、届く食べ物をなくす
- 3月に一度、触って肋骨を確かめ、体重を記録する
この犬種の課題は、しつけでねじ伏せるものではありません。家の側を変えることで、ほとんどが防げます。

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「ビーグル|よく吠える理由と、止まらない食欲」でした。
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