犬の行動・サイン    犬が舐める場所でわかる気持ち|顔・手・足それぞれの意味

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犬が舐める場所でわかる気持ち|顔・手・足それぞれの意味
犬が舐める場所でわかる気持ち
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「犬が舐める場所でわかる気持ち|顔・手・足それぞれの意味」です。ではどうぞ!

帰宅すると、犬が顔を舐めてくる。

ソファに座れば、手を舐めてくる。

同じ「舐める」という行動でも、どこを舐めているかで意味は変わります

そして自分の前足を舐め続けているなら、それは愛情表現ではなくストレスや皮膚の問題を示しているかもしれません。

結論

犬が人を舐めるのは挨拶・親愛・要求の表現です。口の周りは挨拶手は要求足はにおいへの関心と場所によって意味が変わります。ただし自分の体を舐め続けるならストレスや皮膚のトラブルを疑ってください。

この記事でわかること

  • 舐める場所でわかる、犬の気持ち
  • 舐める行動には、落ち着かせる働きもある
  • 顔を舐めさせてもいいのか(衛生面)
  • 自分の体を舐め続けるときは要注意
  • やめさせたいときの、正しい方法

舐める場所でわかる、犬の気持ち

犬が舐める場所ごとの意味の一覧
どこを舐めているかで、犬が伝えたいことは変わります。

まずは場所別に整理しましょう。

舐める場所と意味・対応
場所 考えられること 対応
口の周り 挨拶・親愛の表現 受け止めてよい(衛生面は後述)
顔全体・目のまわり 愛情・においへの関心 様子を見る
要求・かまってほしい 要求なら応じ方を工夫する
足・すね においへの関心・遠慮 問題なし
グルーミング(同居犬に多い) 問題なし
自分の前足 ストレス・皮膚の問題 確認・受診
床や壁 体調不良のことも 頻繁なら受診

口の周りを舐めるのは、挨拶の名残

最もよく知られているのが口の周りを舐める行動です。

これは子犬が母犬の口を舐めて食べ物をねだった行動が由来だと考えられています。

成犬になってからは挨拶と親愛の表現として残っているとされます。

由来について詳しくは犬が口の周りを舐める理由で解説しています。

手を舐めるのは、要求のことが多い

を集中的に舐めるのは、要求であることが多いといえます。

  • かまってほしい
  • 散歩に行きたい
  • おやつがほしい
  • 撫でてほしい
  • 汗の塩気やにおいに反応している
  • 料理をしたあとのにおいが残っている

手を舐められて反応してしまうと、犬は「舐めれば応じてもらえる」と学習します。

要求が通る手段として定着させたくない場合は、後述する方法を試してみてください。

足やすねを舐めるのは、においへの関心

足元を舐めるのは、多くの場合においへの関心です。

外から帰ってきた直後は特に、知らないにおいがたくさん付いています

犬にとっては「どこへ行ってきたのか」を確かめる行為なのかもしれません。

顔まで届かない小型犬が足元を舐めるのは挨拶の代わりであることもあります。

なお、保湿クリームや薬を塗った直後の足を舐めさせるのは避けてください。

成分によっては犬に有害なことがあります。

舐める行動には、落ち着かせる働きもある

緊張をやわらげるために舐める仕草の解説
舐める行動には、気持ちを落ち着かせる働きもあります。

見落とされやすいのが、緊張をやわらげるために舐めるという側面です。

犬が自分の鼻や口をペロッと舐めるのは、カーミングシグナルと呼ばれることがあります。

緊張から舐める場面
場面 背景
叱られているとき その場をなだめたい
知らない人が近づいたとき 緊張している
動物病院で 怖い
他の犬とすれ違うとき 争いを避けたい
写真を撮ろうと構えたとき 圧を感じている
抱っこされているとき 拘束されて落ち着かない

この場合、「甘えている」と受け取るのは誤りです。

その場から離す叱るのをやめる——こうした対応のほうが適切です。

見分けるポイントは他のサインが同時に出ているかです。

  • あくびをしている(眠くないのに)
  • 視線をそらしている
  • 耳が後ろに下がっている
  • しっぽが下がっている
  • 体がこわばっている
  • 急に床のにおいを嗅ぎ出す

これらが同時に出ているなら、舐める行動は愛情ではなく緊張の表れです。

特定の人だけを舐めることもある

家族の中で、特定の人だけをよく舐める——

これには、いくつかの理由が考えられます。

特定の人を舐める理由
理由 説明
反応が返ってくる 舐めると笑う・声をかける人
においが好き 化粧品・整髪料・食べ物のにおい
世話をしてくれる人 食事や散歩の担当者
汗をかいている 塩気のあるにおい
緊張している相手 なだめようとしている
座っていて顔が近い 単純に届きやすい

最も多いのが「反応が返ってくる」という理由です。

舐められて笑ったり声をかけたりする人は、犬にとって「舐めると何か起きる相手」になります。

逆に、いつも無反応な人にはだんだん舐めなくなっていきます。

この仕組みは、後述するやめさせ方にもそのまま応用できます。

顔を舐めさせてもいいのか

愛情表現だと分かっていても、衛生面が気になるという方は多いはずです。

結論からいえば、気にする必要のある場面とそうでない場面があります

舐められることへの考え方
状況 考え方
健康な大人が、手を舐められる 過度に心配する必要は少ない
顔・口の周りを舐められる 避けたほうが無難
小さな子ども 顔は避ける
高齢者・体調を崩している人 顔は避ける
傷口を舐められる 避ける
調理中・食事中 避ける

特に注意したいのが傷口を舐めさせないことです。

犬の唾液が傷を治すという話を聞くことがありますが、人の傷に対してはおすすめできません

また、体調を崩している人小さな子どもは念のため顔を舐められるのを避けたほうが無難です。

過度に怖がる必要もない

一方で、健康な大人が手を舐められる程度で神経質になる必要はないでしょう。

大切なのは状況に応じて線を引くことと、舐められたら手を洗うという基本的な習慣です。

また、犬の側の寄生虫予防や口の健康管理をきちんと行っておくことも大切です。

犬同士でも、舐め合うことがある

多頭飼いの家庭では、犬同士が舐め合う場面をよく見かけます。

これには複数の意味があります。

犬同士で舐め合う場所と意味
舐める場所 意味
口の周り 挨拶・親愛
グルーミング(毛づくろい)
目の周り 自分では届かない場所を手伝う
顔全体 関係が良好であることが多い
特定の部位を執拗に そこに傷や炎症があるかも

基本的には関係が良好なサインです。

自分では届かない耳や目の周りを互いに手入れし合うのは群れで暮らす動物らしい行動だといえます。

ただし特定の部位を執拗に舐めているなら注意してください。

そこに傷や炎症があることに気づいて舐めている可能性があります。

また、舐められ続けて毛が薄くなることもあるため、度を越しているようなら間に入ってください。

一方的に舐め続けるときは、間に入る

犬同士の舐め合いでも、一方的になっている場合は見ておく必要があります。

  • 片方が逃げようとしているのに追いかける
  • 舐められている側が固まっている
  • 耳を後ろに下げて我慢している
  • 舐められた場所の毛が薄くなっている
  • 何度も同じ相手にだけ行う

こうした様子があれば、静かに間に入って離してください。

我慢が続くと相手を避けるようになることがあります。

自分の体を舐め続けるときは要注意

舐める行動で受診を検討したいサイン
舐め方が変わったときは、体や心の問題を疑ってください。

ここからが、特に注意していただきたい部分です。

犬が自分の体、特に前足を舐め続けている——

これは愛情表現ではなく、体や心の問題を示していることがあります。

受診を検討したいサイン
サイン 疑われること
同じ場所を舐め続ける 皮膚トラブル・ストレス
毛が薄くなっている 舐めすぎによる脱毛
赤くただれている 皮膚炎の可能性
毛が唾液で変色している 長期間続いている
足の指の間を執拗に舐める 異物・炎症・アレルギー
急に舐める回数が増えた 不快感・不安の増加
床や壁をしきりに舐める 体調不良のことも

原因は「体」と「心」の両方がありうる

自分を舐め続ける行動には、2つの方向から原因を考える必要があります。

自分を舐め続ける原因の2方向
方向 考えられること
かゆみ(アレルギー・ノミ・乾燥)
痛み(関節・けが・とげ)
異物が刺さっている
退屈・運動不足
不安・ストレス
習慣化してしまっている

やっかいなのは、この2つが絡み合うことです。

かゆみで舐めはじめ、皮膚が荒れてさらにかゆくなり、やがて舐めること自体が習慣になる——こうした流れが起きます。

早い段階で受診することが、結果的にいちばんの近道です。

受診の際はいつから・どこを・1日どれくらい舐めているかを伝えられると診断の助けになります。

舐めている様子を動画に撮っておくとさらに確実です。診察室では緊張して行動が出ないことがよくあります。

床や壁を舐めるのも、見逃さない

見落とされやすいのが床や壁、家具をしきりに舐めるという行動です。

  • 気持ち悪さを感じている
  • お腹の不調
  • ストレス・退屈
  • 何かのにおいが残っている
  • 習慣化している

急に頻繁になったなら、体調の変化を疑ってください。

特に吐き気を伴うように見えるなら、早めに受診することをおすすめします。

あわせて、床に落ちているものを拾い食いしていないかも確認してください。

舐める延長で危険なものを口にしてしまうことがあります。

退屈が原因なら、生活を見直す

自分の足を舐める行動の背景に退屈があることは少なくありません。

特に留守番が長い散歩が短いという場合は見直しの余地があります。

退屈が疑われるときに見直したい7項目
見直す項目 確認すること
散歩の時間 におい嗅ぎの時間を取れているか
散歩のコース 毎回同じで飽きていないか
遊びの時間 1日に何分確保できているか
知育おもちゃ 頭を使う機会があるか
留守番時間 急に長くなっていないか
睡眠 十分に眠れているか
家族の在宅時間 生活リズムが変わっていないか

特に効果が大きいのが「におい嗅ぎの時間」です。

犬はにおいを嗅ぐことで頭を使い、大きく疲れます

長い距離を歩くより、ゆっくり嗅がせる15分のほうが満足度が高いこともあります。

知育おもちゃは、留守番中にも役立つ

留守番中の退屈対策として有効なのが知育おもちゃです。

  • おやつを詰めて、出すのに時間がかかるもの
  • 転がすと少しずつ出てくるタイプ
  • 噛んで長く楽しめるもの
  • 毎回同じものだと飽きるため、いくつか用意する
  • 出かける直前に渡す(外出を良い出来事にする)

出かける直前に渡すのがポイントです。

「飼い主が出かける=楽しいことが始まる」と結びつけられれば、留守番そのものへの不安も減っていきます。

ただし丸呑みの危険があるものは避けてください。サイズと素材は慎重に選ぶ必要があります。

やめさせたいときの、正しい方法

舐める行動をやめさせる正しい手順
叱るのではなく、「舐めても何も起きない」を教えます。

舐められるのが困るという場合、どうすればよいのでしょうか。

まず知っておきたいのが、叱っても効果は薄いということです。

舐める行動への対応と効果
対応 犬にとっての意味 効果
大声で叱る 反応してもらえた 逆効果
手を引っこめて騒ぐ 遊んでもらえた 逆効果
顔を背けながら笑う 喜んでいると受け取る 効果なし
黙って立ち上がり離れる 舐めると相手がいなくなる 効果的
やめた瞬間に褒める やめると良いことがある 効果的
代わりの行動を教える 別の方法で要求できる 効果的

いちばん効くのは「黙って離れる」

最も効果があるのが何も言わずに立ち上がって離れるという方法です。

  • 舐めはじめたら、無言で立ち上がる
  • 目も合わせず、声もかけない
  • 別の場所へ移動する
  • 数十秒たったら戻る
  • 舐めなければ、静かに撫でる
  • これを毎回くり返す

犬にとって「舐めると相手がいなくなる」という結果は分かりやすいものです。

逆に、叱る・騒ぐという反応は犬から見ればかまってもらえたことになりかねません。

代わりの行動を教えると、早く定着する

やめさせるだけでなく、代わりにしてほしいことを教えるとより確実です。

舐める代わりに教えたい行動
場面 代わりに教える行動
かまってほしいとき そばで「おすわり」して待つ
帰宅時の挨拶 座って待てたら撫でる
散歩に行きたいとき リードの前で座る
おやつがほしいとき 静かに待つ
寂しいとき おもちゃを持ってくる

ポイントは要求そのものを否定しないことです。

「舐めるのではなく、座って伝える」——この形に置き換えられれば、犬にとっても分かりやすくなります。

なお、家族の中で舐めさせる人と嫌がる人がいると犬は混乱します。

方針を家族でそろえることが何より重要です。

なお、まったく舐めさせない必要はありません。

「手ならよい、顔はだめ」「合図を出したときだけ」——こうした線引きでも十分に機能します。

大切なのは基準がぶれないこと。日によって変わると、犬は試し続けるようになります。

しぐさ全般の読み取りは犬のしぐさ完全ガイドで整理しています。

よくある質問

Q. 顔を舐めてくるのは、愛情表現ですか?

A. 挨拶と親愛の表現であることが多いといえます。子犬が母犬の口を舐めた行動が由来とされます。ただしあくびや視線そらしを伴うなら緊張から舐めていることもあります。

Q. 手ばかり舐めてきます。何を伝えていますか?

A. 要求のことが多いといえます。かまってほしい、散歩に行きたい、おやつがほしい——こうした気持ちの表れです。汗の塩気やにおいに反応していることもあります。

Q. 顔を舐めさせても衛生的に大丈夫ですか?

A. 状況によります。健康な大人が手を舐められる程度なら過度な心配は不要ですが、小さな子ども・高齢者・体調を崩している人傷口は避けたほうが無難です。

Q. 自分の前足をずっと舐めています。

A. 体か心の問題を疑ってください。かゆみ・痛み・異物といった体の原因と、退屈・不安といった心の原因があります。毛が薄くなる、赤くただれるといった変化があれば早めに受診してください。

Q. 床や壁をしきりに舐めます。

A. 体調の変化を疑ってください。気持ち悪さやお腹の不調で起こることがあります。ストレスや退屈が背景のこともあります。急に頻繁になったなら受診をおすすめします。

Q. 舐めるのをやめさせたいのですが、叱っていいですか?

A. 叱っても効果は薄いといえます。犬にとっては「反応してもらえた」ことになりかねません。最も効果的なのは何も言わずに立ち上がって離れること。「舐めると相手がいなくなる」と学習させます。

Q. 家族で対応が違っても大丈夫ですか?

A. 犬が混乱します。舐めさせる人と嫌がる人がいると、犬は「誰になら通るか」を試すようになり、行動は減りません。方針を家族でそろえてください。

まとめ|舐める場所が、答えを教えてくれる

犬が舐める行動は、どこを舐めているかで意味が変わります。

口の周りは挨拶手は要求足はにおいへの関心。そして自分の鼻や口を舐めるのは緊張をやわらげるための行動です。

最も見逃してはならないのが自分の体を舐め続けるケース。かゆみ・痛み・ストレスが背景にあり、放置すると習慣化して抜け出しにくくなります

やめさせたいときは、叱るのではなく黙って離れる。そして代わりの伝え方を教えてあげてください。

今日から試してみたい3つのこと

  • 1舐めてきたら「どこを舐めているか」を意識する
  • 2同じ場所を舐め続けていないか、毛をかき分けて確認する
  • 3舐めるのが困るときは、黙って立ち上がって離れる

舐める行動は、犬が使える数少ない伝達手段です。その意味を場所から読み取れれば、応え方も自然と決まります。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「犬が舐める場所でわかる気持ち|顔・手・足それぞれの意味」でした。
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