ネコの病気    猫のクッシング症候群|皮膚が、裂けることがあります

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猫のクッシング症候群|皮膚が、裂けることがあります
クッシング症候群
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「猫のクッシング症候群|皮膚が、裂けることがあります」です。ではどうぞ!

水をよく飲むようになり、毛が左右対称に抜ける。

そして、皮膚が薄くなって裂けてしまう——

猫ではまれな病気ですが、多くの猫で糖尿病を併発します。

だから、早めの対処が必要になります。

結論

クッシング症候群とは副腎皮質から、コルチゾルというホルモンが過剰に分泌される病気です。副腎皮質機能亢進症とも呼ばれます。中年齢以降での発症が多く認められていますが、猫での発生はまれです。一般的な症状として多飲多尿や多食がよく見られ、体重の増加、かゆみを伴わない左右対称性の脱毛、腹部の膨らみ、皮膚の石灰沈着などが見られます。また、皮膚は薄く脆弱になり裂けやすく、潰瘍を形成することもあります。コルチゾルが過剰に分泌されることで、体内でインスリンが効きにくくなるインスリン抵抗性という状態が現れます。そのため、副腎皮質機能亢進症の多くの猫で糖尿病が認められます。診断では、一般血液検査、血液生化学検査、尿検査、腹部超音波検査などを行い、その後、確定診断として副腎機能試験が行われます。腫瘍が原因であることがほとんどなので、脳下垂体もしくは副腎腫瘍に対する治療がメインとなり、もっとも効果的な治療としては、外科的に腫瘍を取り除く方法です。命の危険性は低いといわれていますが、糖尿病などを併発することが多いため、早めの対処が必要です。

この記事でわかること

  • コルチゾルが、出すぎます
  • 猫では、まれな病気です
  • 水をよく飲むようになります
  • 皮膚が、裂けることがあります
  • 多くの猫で、糖尿病を併発します
  • 順を追って、調べます
  • 腫瘍への治療が、中心になります
  • 早めの対処が、必要です

コルチゾルが、出すぎます

まず、何が起きているのかから。

副腎は、腎臓のそばにあります

副腎は、腎臓の近くにある小さな臓器です。

そこから、いくつものホルモンが出ています。

体を動かすうえで、欠かせない働きです。

コルチゾルというホルモンです

その一つが、コルチゾルです。

体がつらい状況に置かれたとき、それを乗り切るために働きます。

本来は、なくてはならないものです。

足りなくても、多すぎても困るホルモンです。

それが、出すぎてしまいます

コルチゾルが過剰に分泌される状態——

それが、クッシング症候群です。

副腎皮質機能亢進症とも呼ばれます。

多くは、腫瘍が背景にあります

腫瘍が原因であることが、ほとんどです。

脳下垂体の腫瘍か、副腎の腫瘍——

そのどちらかであることが多いものです。

だから、治療は腫瘍への対応になります。

脳下垂体は、脳の下にある小さな器官

副腎に指示を出している場所です。

そこに腫瘍があれば、指示が出すぎてしまいます。

猫では、まれな病気です

発生の話です。

犬では、よく知られています

犬では、比較的知られた病気です。

けれど猫での発生は、まれです。

そこが、見つかりにくい理由の一つです。

中年齢以降に、多く見られます

中年齢以降での発症が、多く認められています。

若い猫で起こることは、少ないものです。

年をとってからの変化として、現れます。

まれだから、疑われにくいのです

まれな病気は、候補に挙がりにくいものです。

水をよく飲むようになったとき、まず別の病気が考えられます。

だから、たどり着くまでに時間がかかることがあります。

それでも、猫にも起こります

まれであることと、起こらないことは違います。

特徴的な症状を知っておけば、気づける場面があります。

そのために、この記事があります。

犬とは、症状の出方が違います

犬でも、多飲多尿や脱毛は起こります。

けれど、皮膚が薄くなって裂けるという特徴は猫で特に語られるものです。

犬の話をそのまま当てはめないでください。

ほかの病気と、症状が重なります

水をよく飲む病気は、ほかにもあります。

腎臓の病気や、甲状腺の病気でも起こります。

だから、順を追って調べていくことになります。

水をよく飲むようになります

出てくる症状
水と、毛と、皮膚。

気づけるサインです。

多飲多尿が、よく見られます

一般的な症状として、多飲多尿がよく見られます。

水を飲む量が増え、尿の量も増えます。

いちばん最初に気づかれることが多い変化です。

よく食べるようになります

多食も、よく見られる症状です。

そして、体重の増加が起こります。

「食欲があるから元気」とは限りません。

むしろ、急に食べる量が増えたこと自体が変化のしるしです。

左右対称に、毛が抜けます

かゆみを伴わない、左右対称性の脱毛が見られます。

かゆがっていないのに毛が抜ける——

そこが、皮膚の病気との違いです。

お腹が、膨らんできます

腹部の膨らみも、見られる症状です。

体重が増えることもあり、太ったと思われがちです。

皮膚の石灰沈着が、見られることもあります。

  • 水を飲む量が、増えた
  • 尿の量と回数が、増えた
  • よく食べるようになった
  • かゆがらないのに、毛が左右対称に抜ける
  • お腹が、膨らんできた
  • 皮膚が薄くなり、傷ができやすい

いくつも重なっているなら、相談してください。

皮膚が、裂けることがあります

皮膚に起こること
薄く、もろくなります。

猫で、特に知っておきたい特徴です。

皮膚が、薄く脆くなります

皮膚は薄く脆弱になり、裂けやすくなります。

コルチゾルが、皮膚を支える組織を弱らせてしまうのです。

わずかな力で、裂けてしまいます

抱き上げただけ、掻いただけ——

それだけで、傷ができてしまうことがあります。

驚くほど簡単に裂けるので、扱いに注意が要ります。

潰瘍を作ることもあります

潰瘍を形成することもあります。

そして、治りにくくなります。

コルチゾルが多いと、傷の治りも遅くなるからです。

だから、優しく扱ってください

抱き上げるときは、体を支えてください。

首の後ろをつまんで持ち上げないでください。

爪は短く保ち、掻いて破らないようにしてください。

皮膚の石灰沈着が見られることもあります
症状 内容
多飲多尿 一般的な症状として、よく見られる
多食と体重増加 よく食べ、体重が増える
脱毛 かゆみを伴わない、左右対称性の脱毛
腹部の膨らみ お腹が張って見えるようになる
皮膚 薄く脆弱になり裂けやすく、潰瘍を作ることも

多くの猫で、糖尿病を併発します

糖尿病とのつながり
多くの猫で、併発します。

この病気で、いちばん大事な点です。

インスリンが、効きにくくなります

コルチゾルが過剰に分泌されることで、体内でインスリンが効きにくくなるインスリン抵抗性という状態が現れます。

血糖を下げる仕組みが、うまく働かなくなるのです。

だから、糖尿病になります

副腎皮質機能亢進症の多くの猫で、糖尿病が認められます。

「多くの猫で」というところが、大事です。

まれな病気なのに、併発は多いのです。

多飲多尿は、そちらのせいかもしれません

糖尿病を併発している場合、初期症状として多飲多尿がみられることもあります。

どちらから来ている症状なのか——

それを、検査で分けていきます。

血糖が、下がりにくいことがあります

糖尿病の治療をしていても、うまくいかないことがあります。

その背景に、この病気が隠れていることがあります。

治りが悪いときは、相談してみてください。

両方を、見ていく必要があります

コルチゾルが多いままなら、糖尿病も落ち着きません。

だから、元の病気への治療がそのまま糖尿病の管理にもつながります。

片方だけを見ていては、うまくいきません。

⚠ 相談してみてください

水を飲む量が、急に増えた。

かゆがらないのに、毛が左右対称に抜ける。

皮膚が薄くなり、簡単に傷ができる。

糖尿病の治療をしているのに、血糖が下がりにくい。

まれな病気ですが、猫にも起こります。

順を追って、調べます

診断の流れ
順に、調べます。

診断の進め方です。

まず、一般的な検査から始めます

臨床症状からこの病気が疑われた場合、一般血液検査、血液生化学検査、尿検査などを行います。

全身の状態と、糖尿病の有無を確かめます。

超音波で、副腎を見ます

腹部超音波検査も行われます。

副腎の大きさや形を、画像で確かめます。

腫瘍がないかどうかも、探します。

最後に、副腎機能試験をします

その後、確定診断として副腎機能試験が行われます。

副腎皮質刺激ホルモン刺激試験などが、その代表です。

ホルモンの出方を、直接調べる検査です。

時間がかかることもあります

一日で終わる検査ばかりではありません。

何度か通うことになるかもしれません。

けれど、確かめてから治療に進む必要があります。

まれな病気だからこそ、きちんと確定させる意味があります。

症状から疑われた場合に、順を追って進めていきます
検査 分かること
一般血液検査 全身の状態と、体の中の変化
血液生化学検査 臓器の働きと、血糖の値
尿検査 尿の濃さや、糖が出ていないか
腹部超音波検査 副腎の大きさや形、腫瘍の有無
副腎機能試験 確定診断。ホルモンの出方を調べる

腫瘍への治療が、中心になります

治療のことです。

原因のほとんどは、腫瘍です

腫瘍が原因であることが、ほとんどです。

だから、脳下垂体もしくは副腎腫瘍に対する治療がメインとなります。

どちらにあるかで、方法が変わります。

手術が、最も効果的とされます

もっとも効果的な治療としては、外科的に腫瘍を取り除く方法です。

原因そのものを、なくしてしまう——

それが、いちばん確かな手です。

すべての猫で、できるとは限りません

腫瘍の場所や、全身の状態によっては手術が難しいこともあります。

糖尿病を併発していれば、そちらの管理も同時に必要です。

方針は、よく相談して決めてください。

糖尿病の治療も、並行します

併発しているなら、そちらの治療も続きます。

インスリンの量は、指示どおりに使ってください。

自己判断で変えると、危険な状態を招きます。

聞いておきたいことを、並べます

  • 腫瘍は、脳下垂体と副腎のどちらにあるか
  • 手術ができる状態かどうか
  • 糖尿病を、併発していないか
  • 皮膚の扱いで、気をつけることはあるか
  • どれくらいの間隔で通うことになるか
  • 費用の見通しは、どうなりそうか

長くつき合う病気なので、先に確かめておいてください。

腫瘍の場所や全身の状態によって、方針は変わります
治療の柱 内容
原因への治療 脳下垂体もしくは副腎腫瘍への治療
最も効果的な方法 外科的に、腫瘍を取り除く
糖尿病の管理 併発していれば、並行して治療する
皮膚を守る 裂けやすいので、扱いに注意する
定期的な受診 併発が多いため、早めの対処が必要

早めの対処が、必要です

これからのことです。

命の危険性は、低いとされます

老猫に多く見られ、命の危険性は低いといわれています。

その点では、少し安心できる病気です。

けれど、併発が問題になります

糖尿病などを併発することが多いため、早めの対処が必要です。

放っておくほど、管理が難しくなります。

そこが、この病気の厄介なところです。

ほかのホルモンの病気とも、重なります

年をとった猫では、ホルモンの病気が重なることがあります。

上皮小体機能低下症のように、

ほかにも内分泌の病気はあります。

だから、全身を診てもらう意味があります。

家で、続けてほしいこと

  • 水を飲む量を、毎日はかって記録する
  • 尿の量と回数を、見ておく
  • 体重を、月に一度はかる
  • 毛の抜け方を、写真に撮っておく
  • 皮膚に、傷ができていないか確かめる
  • 抱き上げるときは、体を支える

水の量の記録は、そのまま診断の材料になります。

皮膚を、守ってあげてください

裂けやすい皮膚は、いちど傷つくと治りにくいものです。

爪を短く保ち、家具の角にも気をつけてください。

傷ができたら、そのままにせず早めに診てもらってください。

焦らず、続けてください

検査にも治療にも、時間がかかります。

けれど、命の危険性は低いといわれる病気です。

併発する病気を管理しながら、長くつき合っていけます。

🩺 水の量を、記録してきてください

「皮膚が簡単に裂けてしまう」——

猫では、この病気らしい特徴です。

まれな病気なので、疑われにくいものです。

水の量の記録があれば、そこから話が進みます。

この記事の要点

猫での発生はまれですが、中年齢以降での発症が多く認められています。

多飲多尿や多食のほか、かゆみを伴わない左右対称性の脱毛が見られます。

皮膚は薄く脆弱になり裂けやすく、潰瘍を形成することもあります。

インスリン抵抗性が現れるため、多くの猫で糖尿病が認められます。

Q. クッシング症候群とは、どんな病気ですか?

A. コルチゾルというホルモンが、過剰に分泌される病気です。副腎皮質機能亢進症とも呼ばれます。

Q. 猫では、よくある病気ですか?

A. 猫での発生は、まれです。中年齢以降での発症が、多く認められています。

Q. どんな症状が出ますか?

A. 多飲多尿や多食がよく見られ、体重の増加も起こります。

Q. 毛が抜けますか?

A. かゆみを伴わない、左右対称性の脱毛が見られます。

Q. かゆがらないのに抜けるのですか?

A. そこが、皮膚の病気との違いです。かゆみを伴わない脱毛が、特徴とされています。

Q. お腹に変化は出ますか?

A. 腹部の膨らみが見られます。皮膚の石灰沈着が見られることもあります。

Q. 皮膚は、どうなりますか?

A. 薄く脆弱になり、裂けやすくなります。潰瘍を形成することもあります。

Q. 抱き上げても大丈夫ですか?

A. 体を支えて、優しく抱いてください。首の後ろをつまんで持ち上げないでください。

Q. 糖尿病と関係がありますか?

A. コルチゾルが過剰に分泌されると、インスリンが効きにくくなります。そのため、多くの猫で糖尿病が認められます。

Q. 糖尿病の治療がうまくいきません。

A. この病気が背景にある可能性があります。血糖が下がりにくいときは、相談してみてください。

Q. どうやって診断しますか?

A. 血液検査、尿検査、腹部超音波検査などを行います。

Q. 確定診断は、どうしますか?

A. 副腎機能試験が行われます。ホルモンの出方を、直接調べる検査です。

Q. 原因は何ですか?

A. 腫瘍が原因であることが、ほとんどです。脳下垂体か、副腎の腫瘍であることが多いものです。

Q. 治療はどうしますか?

A. 脳下垂体もしくは副腎腫瘍に対する治療が中心で、外科的に取り除く方法が最も効果的です。

Q. 命に関わりますか?

A. 命の危険性は低いといわれています。ただし糖尿病などを併発することが多いため、早めの対処が必要です。

まとめ|水の量を、はかってみてください

猫では、まれな病気です。

だから、疑われるまでに時間がかかります。

けれど、特徴のある症状があります。

かゆがらないのに、毛が左右対称に抜ける。

皮膚が薄くなって、簡単に裂けてしまう。

その二つが揃うなら、この病気を疑う理由になります。

そして、多くの猫で糖尿病を併発します。

命の危険性は低いとされていますが、早めの対処が必要な病気です。

まずは、水の量から記録を始めてください。

今日できる3つ

  • 1一日に飲む水の量を、はかって記録する
  • 2毛の抜け方が左右対称かどうか、写真に残す
  • 3抱き上げるときは、首をつままず体を支える

皮膚が裂けやすい病気です。扱い方を変えるだけで、守れる部分があります。

モフ@ペット好き

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