犬の病気    7歳からの犬の目|行動で確かめる、見えているかどうか

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7歳からの犬の目|行動で確かめる、見えているかどうか
7歳からの犬の目
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「7歳からの犬の目|行動で確かめる、見えているかどうか」です。ではどうぞ!

7歳を過ぎたころから、犬の目にはいくつもの変化が同時に起こり始めます。

核硬化症。白内障。網膜の病気。緑内障。

そして、やっかいなことにどれも「目が白っぽい」という似た見た目をすることがあります。

けれど、急ぎ方はまったく違います。

治療の要らない加齢の変化もあれば、数日で視力を失う緊急事態もある——

見た目では、見分けられません。

けれど、行動を見れば分かることがたくさんあります。

この記事では、家でできる確認急ぐべきサインを整理していきます。

結論

シニア期の犬の目には核硬化症・白内障・網膜の病気・緑内障などいくつもの変化が起こります。見た目はどれも似ていますが、急ぎ方はまったく違います。いちばんの分かれ道は「痛がっているかどうか」——強い充血・痛がる・急に見えなくなったならその日のうちに受診してください。そして、見え方は行動で確かめられます——おもちゃを目で追うか、初めての場所でふつうに歩けるか。家の中は記憶で歩けてしまうので、そこだけを見ていると気づけません。

この記事でわかること

  • 7歳以降に、増える変化
  • 行動で確かめる、5つの方法
  • 急ぐものと、急がないもの
  • 健康診断で、何を見てもらうか
  • 見えにくくなってきたら

7歳以降に、増える変化

シニア期に起こる目の変化
同じ「白い」でも、背景はいくつもあります。

まず、シニア期に増える目の変化を並べておきます。

シニア期に増える目の変化
変化 見え方 視力 急ぎ方
核硬化症 奥が灰青色に見える ほぼ保たれる 急がない
白内障 奥が白く濁る 進めば失う 近いうちに
網膜の病気 見た目に変化が出にくい 暗い場所から失う 近いうちに
緑内障 表面が青白く濁る+強い充血 数日で失うことも その日のうちに
角膜の変化 表面が曇る、黒ずむ 進めば影響する 痛みがあれば急ぐ
涙の減少 目やにがねばつく 放置すれば影響する 近いうちに

「奥が白い」のか「表面が白い」のか——

これが、最初の大きな分かれ目です。

なら水晶体の問題——核硬化症か白内障。

表面なら角膜の問題——むくみか、傷か、色素の沈着。

それぞれの詳しい話は核硬化症の記事角膜浮腫の記事でまとめています。

そして、見た目に変化が出にくいのが網膜の病気です。

目は白くならないのに、見えなくなっていく——

だからこそ、行動を見る必要があります。

そして、複数の変化が同時に進んでいることも珍しくありません。

核硬化症で全体が白っぽく見えている裏で、白内障が始まっている——

白内障が進んだ結果、緑内障を招いている——

そうした重なり検査でなければ見分けられません。

「白いのは加齢だろう」で止めてしまうと、その裏で進んでいるものを見逃します。

行動で確かめる、5つの方法

家でできる5つの確認
特別な道具はいりません。行動を見るだけです。

特別な道具は要りません。

家で、今日からできる確認を挙げていきます。

①おもちゃを転がしてみる

音の出ないおもちゃ静かに転がしてみてください。

目で追うかどうか——

音がすると耳で追ってしまうので、できるだけ静かなものを使うのがこつです。

においの強いおやつも同じ理由で向きません。

②いつもと違う場所に、物を置く

いつも歩く動線に軽い箱などを置いて避けるかどうかを見ます。

ぶつかるなら見えていない——

ただし、危険なものは置かないでください。

ぶつかってもけがをしないもので試してください。

そして、一度だけで判断しないこと。

たまたま気づかなかったのか見えていないのかは何度か試して初めて分かります。

日を変えて、場所を変えて——そのくらいの気持ちで見てみてください。

③少し暗くしてみる

網膜の病気では暗い場所から見えにくくなることが知られています。

夕方の散歩を嫌がるようになった。夜、動きたがらない。暗い部屋でぶつかる——

そうした変化明るい場所での様子だけ見ていては気づけません。

夜の散歩を嫌がるようになったのを「歳をとって散歩が面倒になった」と受け取ってしまう——

それは、よくある誤解です。

暗いところが見えていないから不安で動きたくない——

そういう可能性を頭に入れておいてください。

④初めての場所で、歩かせる

これが、いちばん確実かもしれません。

犬は、家の中の地図を記憶しています。

見えていなくても、覚えた道ならふつうに歩けてしまう——

だから、家の中だけを見ていると気づけません。

初めての場所、初めての道いつもと様子が違うなら、

視覚に頼れなくなっている可能性があります。

旅行先や、動物病院の待合室、友人の家——

いつもと違う場所での様子意識して見てみてください。

足元を確かめるように歩く。壁沿いを歩きたがる。動きたがらない——

そうした変化があれば、見えにくくなっている可能性があります。

⑤段差の前での、ためらい

階段を降りるのを怖がる。段差の前で止まる。ソファから飛び降りなくなった——

「歳をとって足が弱ったのだろう」と受け取られがちですが、

見えていないから降りられないということがあります。

関節の問題なのか、目の問題なのか——

そこは受診して確かめてもらってください。

見分けるヒントもひとつあります。

関節の問題なら上るのも降りるのもつらそうになります。

目の問題なら降りるほうだけを強く嫌がることが多いのです。

下りは、距離感が要る動きだからです。

「上れるのに、降りられない」——

それは、目を疑う手がかりになります。

急ぐものと、急がないもの

急ぐ変化と、急がない変化
痛みの有無が、いちばんの分かれ道です。

いちばん大切な分かれ道「痛がっているかどうか」です。

受診の急ぎ方
状況 急ぎ方
強い充血+痛がる その日のうちに
急に見えなくなった その日のうちに
目を開けられない その日のうちに
元気・食欲がなくなった その日のうちに
ゆっくり白くなってきた 近いうちに
行動は変わっていない 次の健康診断で

加齢による変化では痛みは出ません。

痛がっているならそれは加齢では説明できない——

緑内障角膜の傷など、急ぐべき何かが起きています。

⚠ 「元気がない」の裏に、目の痛みがあることも

犬は痛みを言葉にできません。

目の痛みは、「元気がない」「食べない」「頭を触られたがらない」という形で現れることがあります。

暗い場所にこもる、呼んでも来ない——

そうした変化のときに目も見てみてください。白目が赤くなっていないか——それだけでも手がかりになります。

目以外の変化も、同時に来ます

シニア期に起こるのは目の変化だけではありません。

耳の聞こえ、関節、認知機能——

いくつもの変化が同じ時期に重なります。

シニア期に重なる変化
変化 現れ方 見分けの難しさ
視力の低下 ぶつかる、段差を嫌がる 関節と混同されやすい
聴力の低下 呼んでも来ない 「無視している」と誤解される
関節の衰え 段差を嫌がる、散歩を渋る 視力の低下と混同される
認知機能の変化 夜鳴き、徘徊、反応の鈍さ 目や耳のせいと思われがち
共通 「歳のせい」で片づけられる だから、検査が要る

「呼んでも来なくなった」——

耳が聞こえていないのか。目が見えていないのか。認知機能の変化なのか。

あるいは、関節が痛くて動きたくないのか——

飼い主には区別がつきません。

  • 後ろから声をかけて、反応するか見る(聴力)
  • 手を静かに近づけて、まばたきするか見る(視力)
  • 立ち上がるときの様子を見る(関節)
  • 夜の様子を見る(認知機能)
  • 複数の変化があれば、まとめて相談する
  • 「歳のせい」で終わらせない

「歳のせい」で片づけられる変化の中に手を打てるものが混ざっている——

それが、シニア期の健康診断に意味がある理由です。

耳が聞こえないなら手の合図を教えるという方法があります。

関節が痛いなら痛みを抑える方法がいくつもあります。

認知機能の変化なら生活のリズムを整えることで楽になることがあります。

「歳だから仕方ない」終わらせなくていいこと思っているより多い——

そのために、一度きちんと調べてもらう価値があります。

健康診断で、何を見てもらうか

7歳を過ぎたら——

年1回の健康診断に目の検査を含めてもらうことを習慣にしてください。

健康診断で見てもらいたいこと
検査 何が分かるか
スリットランプ 核硬化症か白内障かの見分け
眼圧の測定 緑内障がないか
眼底の検査 網膜の状態
涙液量の検査 涙が足りているか
フルオレセイン染色 角膜に傷がないか
血液検査 糖尿病など、背景の病気

「目も見てください」ひと言添えるだけで十分です。

そして、家で気づいたことを一緒に伝えてください。

「暗いところで動かなくなった」「階段を降りたがらない」「初めての場所で不安そうだった」——

診察室の数分では見えないことそこに含まれています。

獣医師が知りたいのはまさにその情報です。

血液検査も忘れずに。

糖尿病では白内障が数か月で急速に進むことが知られています。

「水をよく飲む」「尿の量が増えた」目が白くなってきた——

この2つが同時にあるなら目だけの問題ではありません。

糖尿病についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

記録を、残しておいてください

目の変化はゆっくり進みます。

毎日見ている家族ほど気づきにくい——

  • 年に1〜2回、正面から顔の写真を撮る
  • 明るい場所で、フラッシュは使わない
  • 左右の目が両方写るように
  • 健康診断の結果を保管しておく
  • 「いつから気になり始めたか」をメモする
  • 行動の変化があれば、日付とともに記録する

1年前の写真と比べる——

それだけで「進んでいるかどうか」が見えてきます。

スマートフォンには撮影日が残りますから、撮っておくだけで記録になります。

見えにくくなってきたら

見えにくくなった犬の家
環境を変えないことが、いちばんの支えになります。

視力が落ちてきたと分かったとき——

犬は、見えなくても暮らせます。

においと、音と、記憶した地図驚くほどふつうに生活していけます。

大切なのは、その地図を壊さないことです。

  • 家具の配置を変えない
  • 食器と水の位置を固定する
  • 声をかけてから触る
  • 段差の手前に、足ざわりの違うマットを敷く
  • 散歩は、覚えているコースを歩く
  • 家具の角に緩衝材をつける

「家具の配置を変えない」——

模様替えをした日から急にぶつかるようになった——

それは、視力が落ちていたことに気づく瞬間でもあります。

そして、声をかけてから触ること。

見えない犬にとって、突然触れられるのは驚きです。

驚いた反応が咬みつきになることもあります。

名前を呼んでから近づく——家族全員で、そして来客にも伝えておいてください。

散歩は、続けてください

見えなくなったから散歩をやめてしまう——

それは、もったいないことです。

犬にとって散歩はにおいを嗅ぐ時間でもあります。

視覚より嗅覚のほうがはるかに重要な感覚だとされています。

  • 覚えているコースを、ゆっくり歩く
  • においを嗅ぐ時間を、たっぷり取る
  • リードは短めに持ち、安全を確保する
  • 段差や障害物は、声で知らせる
  • 他の犬に、急に近づけない
  • 迷子札とマイクロチップを必ず

「段差だよ」「止まって」——

決まった言葉で知らせる犬はそれを覚えます。

見えなくなったあとの生活思っているよりうまくいくものです。

犬は、見えないことを悲しんだりしません。

今ある感覚で世界を受け取り直すだけ——

戸惑うのは、むしろ人のほうかもしれません。

「かわいそう」と思って行動を制限してしまうのがいちばん惜しいことです。

安全を確保したうえで、できることは続けさせてください。

急に見えなくなったときは

ゆっくり進む変化とは別に、ある日突然見えなくなることもあります。

急に見えなくなったとき
状況 考えられること
急に、両目とも見えない 網膜の急な障害、脳の問題など
片目が急に、痛みを伴う 緑内障、眼内の出血など
ぶつかりながら歩き回る 視野が急に失われている
ふらつきや傾きを伴う 目だけでなく、神経の問題も
共通 その日のうちに受診する

「昨日までふつうだったのに」——

そうした急な変化加齢では説明できません。

その日のうちに受診してください。

そして、受診のときに伝えたいことを整理しておきます。

  • いつから、どんな様子か
  • 片目か、両目か
  • 痛がっているか
  • ふらつきや、頭の傾きがないか
  • 最近、体調に変化がなかったか
  • 使っている薬があるか

「ふらつきや頭の傾き」——

目だけでなく神経の問題が背景にあることもあります。

目の症状だと思っていたら全身の検査をすすめられた——

それには理由があると考えてください。

よくある質問

Q. 何歳から目の検査をすべきですか?

A. 7歳を過ぎたら、年1回の健康診断に目の検査を含めてもらってください。「目も見てください」とひと言添えるだけで十分です。

Q. 目が白いだけなら、急がなくていいですか?

A. 痛がっていなければ、多くは急ぎません。ただし、強い充血がある、痛がっている、急に見えなくなった——このどれかがあれば、その日のうちに受診してください。

Q. 見えているかどうか、家で分かりますか?

A. 行動で、ある程度分かります。音の出ないおもちゃを転がして目で追うか、初めての場所でふつうに歩けるか——家の中は記憶で歩けてしまうので、そこだけを見ていると気づけません。

Q. 階段を降りたがらなくなりました

A. 関節の問題かもしれませんし、見えていないのかもしれません。「歳をとって足が弱った」と決めつけず、受診して確かめてもらってください。

Q. 目が白くないのに、見えにくそうです

A. 網膜の病気では、見た目に変化が出にくいことがあります。とくに暗い場所から見えにくくなるのが特徴です。眼底の検査を受けてください。

Q. 見えなくなったら、どうすればいいですか?

A. 家具の配置を変えず、声をかけてから触ってください。犬はにおいと音と記憶した地図で、驚くほどふつうに生活していけます。散歩も続けてください。

Q. 血液検査も必要ですか?

A. 受けてください。糖尿病では白内障が数か月で急速に進むことが知られています。「水をよく飲む」「尿の量が増えた」と同時に目が白くなってきたなら、目だけの問題ではありません。

まとめ|家の中では、気づけません

7歳を過ぎた犬の目にはいくつもの変化が同時に起こります。

治療の要らない加齢の変化もあれば、その日のうちに受診すべきものもある——

見た目では、見分けられません。

だから、見るべきは行動です。

おもちゃを目で追うか。初めての場所でふつうに歩けるか。暗い場所で動けるか。

家の中は、記憶で歩けてしまいます。

そこだけを見ていては気づけない——

そして、痛がっているかどうか

加齢の変化に、痛みはありません。

痛がっているなら、それは別の何かです。

7歳という区切りに特別な意味はありません。

ただ、そのあたりから変化が重なり始める——

だから、見る習慣を持ち始める時期だと考えてください。

今日できる3つ

  • 1音の出ないおもちゃを静かに転がして、目で追うか見てみる
  • 2正面から顔の写真を撮り、1年後に比べられるようにする
  • 3次の健康診断で「目も見てください」と伝える

シニア期の目の変化は、ゆっくり進みます。だからこそ、行動という物差しが役に立ちます。

モフ@ペット好き

本日の「犬猫の悩みを即解決!」の記事「7歳からの犬の目|行動で確かめる、見えているかどうか」でした。
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