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犬が鼻を鳴らす4つの理由|甘えと病気の音を聞き分ける
犬が鼻を鳴らす4つの理由
モフ@ペット好き

こんばんは。
今回「犬猫の悩みを即解決!」が自信を持ってお届けする記事は「犬が鼻を鳴らす4つの理由|甘えと病気の音を聞き分ける」です。ではどうぞ!

犬がクンクンと鼻を鳴らす。

かわいらしくて、つい応えてしまう——そんな方は多いはずです。

しかし、鼻から出る音にはまったく性質の違う2種類があります。

ひとつは感情を伝える声。もうひとつは呼吸の異常音です。後者を「かわいい音」と受け取ってしまうと、気道の異常を見逃すことになります。

結論

犬が鼻を鳴らす音は「感情の声」と「呼吸の音」に分かれます。クンクン・キューンは甘えや要求の声。一方ブーブー・ブヒブヒは気道が狭くなっている音かもしれません。寝ているときも鳴る音は、感情ではなく体の問題を疑ってください。

この記事でわかること

  • 鼻から出る音は、2種類に分かれる
  • クンクン|甘えと不安の声
  • キューン|要求が通らないときの声
  • ブーブー・ブヒブヒ|呼吸の音かもしれない
  • 逆くしゃみと、受診を急ぐ呼吸

鼻から出る音は、2種類に分かれる

犬が鼻から出す音の種類と意味の一覧
鼻から出る音は、「感情の声」と「呼吸の音」に分かれます。

まず整理しましょう。

鼻から出る音の分類
正体 確認すること
クンクン 感情の声 しっぽの高さ・場面
キューン 感情の声 何を要求しているか
フンフン においを嗅ぐ音 何を嗅いでいるか
ブーブー・ブヒブヒ 呼吸の音 寝ているときも鳴るか
ズーズー(発作的) 逆くしゃみの可能性 何秒でおさまるか
ヒューヒュー 気道が狭い音 すぐ受診を検討

見分ける最大のポイントは「寝ているとき」

2種類を切り分ける、とても簡単な方法があります。

寝ているときも同じ音がするか——これを確認してください。

  • 起きているときだけ鳴る——感情の声の可能性が高い
  • 寝ているときも鳴る——呼吸の音の可能性が高い
  • 寝ているときのほうが大きい——気道が狭い疑い
  • 運動後にひどくなる——呼吸機能の問題

感情の声は、眠っている間には出ません

寝息に混じってブーブー・ヒューヒューという音が聞こえるなら、それは気持ちではなく気道からの信号です。

クンクン|甘えと不安の声

クンクンという鳴き声に込められた気持ち
クンクンは、子犬が母犬に向けていた声がそのまま残ったものです。

最もよく聞くのがクンクンという鼻にかかった小さな声です。

この声のルーツは子犬時代にあります。

生まれたばかりの子犬は、母犬の注意を引くために小さな声を出します。その声が、人に対しても使われ続けている——そう考えられています。

クンクンが出る場面と、その気持ち
場面 気持ち しっぽの位置
飼い主に寄ってきて 甘え・かまってほしい 振っている
ケージの中から 出たい・寂しい 低め
留守番の前 不安 下がっている
動物病院で 怖い 巻き込んでいる
おやつを見ながら 要求 高め・振っている
ドアの前で 外に出たい・トイレ 落ち着かない

読み取りの鍵はしっぽの位置です。

しっぽが高くて振っているなら甘えや要求。下がっているなら不安です。

しっぽの読み方は犬のしっぽで分かる気持ちで詳しく解説しています。

クンクンに毎回応じると、増えていく

かわいい声なので、つい毎回応じてしまいがちです。

しかし犬は「この声を出せば来てくれる」とすぐに学習します。

結果として、要求のたびに鳴くようになる——というのはよくある流れです。

  • 鳴いている間は反応しない
  • 静かになった瞬間に、こちらから近づく
  • 要求そのものは満たしてよい
  • 変えるのは「応じるタイミング」だけ
  • 家族全員で対応をそろえる

大切なのは要求を拒むことではないという点です。

「鳴いたから来た」ではなく「静かにしていたら来た」という順番に変えるだけで十分です。

キューン|要求が通らないときの声

クンクンより高く、長く伸びる声です。

散歩に行きたいのに行けない、おやつが欲しいのにもらえない——要求が通らないときの不満を表していることが多い声です。

キューンが出る場面と対応
場面 背景 対応
散歩の時間なのに出ない 期待とのずれ 時間を固定しすぎない
食事の準備中 待ちきれない 静かになってから出す
飼い主が出かける支度 不安 予兆を消す練習をする
ケージに入れられた 出たい 落ち着いてから出す
来客が帰るとき もっと遊びたい 興奮を落ち着かせる

見落とされやすいのが「時間を固定しすぎている」ケースです。

毎日きっちり同じ時間に散歩していると、犬はその時間を強く期待します。

少しずれただけで鳴きはじめてしまうことがあるため、あえて時間に幅を持たせるほうが落ち着くことがあります。

夜中にキューンと鳴くとき

夜間の鳴きには、要求以外の理由が隠れていることがあります。

夜間の鳴きの背景(年齢別)
年齢 考えられる理由
子犬 寂しい・トイレ・空腹
成犬 運動不足・外の物音
シニア 痛み・不安・認知機能の変化
年齢を問わず 体調不良

特にこれまで鳴かなかった犬が急に夜鳴きするようになった場合は、体の不調を疑ってください。

叱っても改善しません。むしろ不安が強まり、悪化することがあります。

フンフン|これは鳴き声ではない

床や地面に鼻を近づけてフンフンと鳴らしているとき——

これは感情の声ではなく、においを嗅いでいる音です。

犬の嗅覚は非常に鋭く、においから膨大な情報を読み取っていると考えられています。

  • 誰がここを通ったか
  • どれくらい前に通ったか
  • オスかメスか
  • 健康状態や興奮の度合い
  • 食べ物の痕跡があるか

散歩中にこの音が出ているなら、止めずに嗅がせてあげてください

においを嗅ぐ行為は犬にとって重要な情報収集であり、落ち着きを取り戻す行動でもあります。

距離を稼ぐことより、ゆっくり嗅がせる時間のほうが満足度が高いこともあります。

ブーブー・ブヒブヒ|呼吸の音かもしれない

ここからが、この記事で最も伝えたい部分です。

ブーブーブヒブヒズーズー——こうした音は、多くの場合感情ではなく呼吸の音です。

特に短頭種と呼ばれる鼻の短い犬種では、もともと気道が狭いため音が出やすくなります。

短頭種と呼ばれる主な犬種
犬種 鼻の長さ 音の出やすさ
フレンチブルドッグ 非常に短い とても高い
パグ 非常に短い とても高い
ブルドッグ 非常に短い とても高い
シーズー 短い 高い
ペキニーズ 短い 高い
ボストンテリア 短い 高い
チワワ やや短い個体も 個体差が大きい

⚠ 「その犬種だから普通」で済ませない

短頭種の呼吸音は「うちの犬種はこういうもの」と受け止められがちです。

しかし音が出ているということは、空気の通り道が狭いということ。

程度によっては治療や手術で改善できることがあります。

眠っているときの音が大きい少し動いただけで息が上がる——こうした様子があれば、一度きちんと評価してもらってください。

短頭種は、暑さに特に弱い

あわせて知っておきたいのが、短頭種は熱中症のリスクが高いという点です。

犬はハッハッという呼吸で体温を下げます

気道が狭いと、この体温調節がうまく働きません

  • 気温が高い日は、日中の散歩を避ける
  • 早朝・夜間に時間をずらす
  • 室内は必ず冷房を使う
  • 興奮させすぎない
  • 首輪よりハーネスを使う(気道を圧迫しない)
  • 肥満を避ける(気道がさらに狭くなる)

特にハーネスへの切り替えはすぐにできる対策です。

首輪で引っぱると気道が直接圧迫されます。呼吸音が気になる犬にはハーネスをおすすめします。

逆くしゃみと、受診を急ぐ呼吸

逆くしゃみの見分け方と対応
発作的にズーズーと吸い込む音は、逆くしゃみの可能性があります。

突然ズーズー、ガーガーと激しく息を吸い込みはじめる——

初めて見ると「発作を起こした」と驚く方が多い症状です。

これは逆くしゃみと呼ばれることのある現象で、多くは緊急性が低いとされています。

逆くしゃみと危険な呼吸の違い
特徴 逆くしゃみ 危険な呼吸
息の向き 吸い込む 吐くのが苦しそう
持続時間 数秒〜1分程度 おさまらない
終わったあと けろっとしている ぐったりしている
舌の色 変わらない 青紫・白っぽい
姿勢 首を伸ばす 座って首を伸ばし続ける
緊急性 低いことが多い 非常に高い

逆くしゃみが起きたときは、落ち着いて見守るのが基本です。

のどをやさしくさすったり、鼻先を軽く覆って口で呼吸させたりすると早くおさまることがあります。

ただし頻度が増えている1回が長い場合は別の原因が隠れていることもあるため、動画を撮って受診してください。

受診を検討したい、鼻の音

受診を検討したい鼻の音のチェックリスト
この音が続くなら、感情ではなく体の問題を疑ってください。

次のような音や様子があれば、感情ではなく体の問題を疑ってください。

受診を検討したい鼻・呼吸の症状
様子 疑われること 緊急度
寝ているときも音がする 気道が狭い 要受診
片方の鼻だけ音がする 異物・炎症・腫瘍 要受診
鼻水や出血を伴う 鼻腔内の異常 要受診
運動後にひどくなる 呼吸機能の低下 要受診
ヒューヒュー音がする 気道が強く狭い 早めに受診
舌や歯ぐきが青紫 酸素不足 至急受診
座ったまま首を伸ばす 呼吸困難 至急受診

特に舌や歯ぐきの色は重要な指標です。

健康な犬の歯ぐきはピンク色をしています。青紫・白っぽいなら酸素が足りていない可能性があり、迷わず受診してください。

普段から歯ぐきの色を見ておくと、異常に気づきやすくなります。

上唇を軽くめくって確認するだけです。歯みがきのついでに毎回見る習慣にすると、変化に気づきやすくなります。

片方の鼻だけ音がするとき

見落とされやすいのが「片側だけ」という特徴です。

両方の鼻から音がするなら犬種や体格の影響が考えられますが、片方だけならその側に何かがある可能性があります。

  • 草の種などの異物が入っている
  • 炎症を起こしている
  • 歯の根元の問題が鼻に及んでいる
  • できものがある

散歩で草むらに入る習慣がある犬では、植物の種子が鼻に入ることがあります。

特にイネ科の植物の穂は先端がとがっていて、入ると自力では出にくい構造をしています。

夏から秋にかけて草むらを歩いたあと、急にくしゃみを連発しはじめた——こうした場合は特に疑ってください。

急に片側だけくしゃみや音が増えたなら、早めに診てもらってください。

鼻の音は、季節や環境でも変わる

受診の前に、環境の影響も確認してみてください。

鼻や気道は、空気の状態に敏感に反応します

鼻の音に影響する環境要因
環境 起きやすいこと 対策
冬の乾燥した空気 鼻の粘膜が乾く 加湿器を使う
エアコンの風 乾燥と冷え 風が直接当たらない配置に
ほこりの多い部屋 くしゃみ・鼻の音が増える こまめに掃除する
花粉の季節 鼻水・くしゃみ 帰宅時に体を拭く
香水・芳香剤 刺激になる 犬のいる部屋では控える
タバコの煙 気道への強い刺激 室内では吸わない

特に見落とされやすいのが冬の乾燥です。

暖房で空気が乾くと鼻の粘膜が乾き、音が出やすくなることがあります。

湿度40〜60%程度を目安に加湿すると、犬にとっても過ごしやすくなります。

肥満は、呼吸の音を悪化させる

意外に見落とされているのが体重の影響です。

太るとのどの周りにも脂肪がつき、気道がさらに狭くなります。

  • いびきや呼吸音が大きくなる
  • 少し動いただけで息が上がる
  • 暑さに弱くなる(熱中症のリスクが上がる)
  • 関節への負担も増える
  • 手術が必要になったとき、リスクが高まる

特に短頭種では影響が大きく出ます。

もともと気道が狭いところに脂肪が加わることで、呼吸の負担が一気に増えるためです。

体型のセルフチェック方法
確認方法 理想的な状態
肋骨に触れる 薄い脂肪ごしに骨が分かる
上から見る 腰にくびれがある
横から見る お腹が持ち上がっている
体重の記録 月1回は測って記録する

肋骨に触れられないなら太りすぎの可能性があります。

呼吸音が気になる犬では、体重を落とすだけで音が軽くなることもあります。

音を録っておくと、診断が早くなる

呼吸の音は診察室では再現されないことがよくあります。

緊張していると呼吸が変わりますし、そもそも短時間の診察では出ないことも多いためです。

  • 寝ているときの音を録音・録画する
  • 運動直後の様子も撮っておく
  • 逆くしゃみは発作の全体を撮る
  • いつ・どれくらいの頻度かをメモする
  • 歯ぐきの色も写真に残す

特に寝ているときの音は、気道の状態を判断する重要な材料になります。

スマホを枕元に置いて数分録るだけで十分です。

「病院では出なかった音」が記録されていることで、検査の方向が決まることもあります。

受診の予定がなくても、元気なときの呼吸音を一度録っておくと比較の基準になります。

鳴き声全体の意味は犬の鳴き声7種類の意味一覧、甲高い鳴き声については犬が甲高い声で鳴く理由、しぐさ全般は犬のしぐさ完全ガイドで解説しています。

よくある質問

Q. クンクン鳴くのは、甘えているだけですか?

A. 甘えのほか、不安のこともあります。見分ける鍵はしっぽの位置。高くて振っているなら甘えや要求、下がっているなら不安です。留守番前や病院で鳴くなら、不安の可能性が高いといえます。

Q. クンクンに毎回応じてもいいですか?

A. 応じるタイミングを変えてください。鳴くたびに応じると「鳴けば来てくれる」と学習し、要求のたびに鳴くようになります。静かになった瞬間に応じるだけで、鳴く回数は減っていきます。

Q. ブーブーという音がします。病気ですか?

A. 呼吸の音の可能性があります。見分け方は「寝ているときも鳴るか」。感情の声は眠っている間には出ません。寝息に混じって音がするなら、気道が狭くなっている可能性があります。

Q. パグを飼っています。呼吸音は普通ですよね?

A. 「犬種だから」で済ませないでください。音が出るのは空気の通り道が狭いということで、程度によっては治療や手術で改善できることがあります。眠っているときの音が大きい、少し動くと息が上がるなら評価してもらってください。

Q. 突然ズーズーと激しく息を吸い込みます。

A. 逆くしゃみの可能性があります。数秒〜1分程度でおさまり、終わったあとけろっとしているなら緊急性は低いことが多いとされています。頻度が増えているなら動画を撮って受診してください。

Q. すぐに病院へ行くべき呼吸はどんなものですか?

A. 舌や歯ぐきが青紫・白っぽい座ったまま首を伸ばして呼吸している吐く息が苦しそうでおさまらない——これらは酸素不足の可能性があります。至急受診してください。

Q. 片方の鼻だけ音がします。

A. その側に原因がある可能性があります。草の種などの異物、炎症、歯の問題、できものなどが考えられます。散歩で草むらに入る習慣があるなら、特に異物の可能性を疑って受診してください。

まとめ|「寝ているとき」が判断の分かれ目

犬が鼻を鳴らす音には、感情の声呼吸の音があります。

クンクン・キューンは甘えや要求の声。しっぽの位置を見れば、甘えか不安かも読み取れます。

一方ブーブー・ヒューヒューという音は、気道が狭くなっているサインかもしれません。

切り分ける鍵は「寝ているときも鳴るか」。感情の声は眠っている間には出ません。寝息に混じる音は、気持ちではなく体からの信号です。

今日から試してみたい3つのこと

  • 1眠っているときの呼吸音を、一度スマホで録ってみる
  • 2クンクンには、静かになった瞬間に応じる
  • 3歯ぐきの色を覚えておく(普段はピンク色)

鼻から出る音は、気持ちと体の両方を伝えています。どちらの音なのかを聞き分けられることが、犬を守る力になります。

モフ@ペット好き

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